ノーマライゼーションへの取り組み


昨日の某NPO法人理事長と、
CSRに取り組む企業社長との対談にて。
ノーマライゼーションとは、
北欧諸国から始まった社会福祉をめぐる社会理念の一つ。
隔離・区別するのではなく、障害者と健常者とは、
お互いが特別に区別されることなく、
社会生活を共にするのが正常なことであり、
本来の望ましい姿であるとする考え方。
またそれに向けた運動や施策なども含まれる。
(Wikipedia抜粋)
企業側はCSRの一貫として、
NPO側は障害者と社会の掛け橋として、
それぞれ取り組んでいらっしゃいます。
NPO法人の理事長様は、
某S社を日本一の住宅メーカーに育て上げ、
トップの一人として退職し、
退職後に障害者と社会の掛け橋となるべく
NPO法人を立ち上げた。
よろしければこちらをご覧ください。
NPOを立ち上げたきっかけは、
身内に発達障害者がいたこと。
老後をノーマライゼーションの実現にささげる情熱に、
時を忘れて耳を傾けてしまいました。
一方、
創立周年のノベルティをNPOに依頼した
企業社長も、個人的に13年以上、
アフリカの少女にホスタープラン制度で
援助を行っている。現在、少女は13歳になり、
彼女の村にはそのお金で学校が立っているそう。
また、グループ全体では社員の3%を、
障害者雇用に充てているそう。
お二方とも、「身の丈にあった持続可能な範囲」で、
というキーワードを強調されていたのが
印象的でした。
無理をしない。
一発ドカンと何かを与えるのではない、
自立するためにどうするかを考える。
元企業人として、持続可能なNPOとして、
営業活動、ファンドレイジング、行政への
働きかけを具体的に行っている。
比較的高齢であるにも関わらず、
その情熱に圧倒されました。

僕の大親友の息子が、
やはり発達障害(自閉症)ということもあり、
母としての彼女のがんばりを良く知っている分、
人事のようには思えない。
それもあって、対談後の会食で、
自閉症児のキャリアパスについて、
ねほりはほり聞いてしまいました。
一般的に二つの道が開かれる。
一般就職、もしくは社会施設、
福祉施設(共同作業所)での、
自立支援を受けること。
雇用する企業には、
障害者の特性理解が一番大切だと、
おっしゃっておられました。
自閉症児は、(あくまで一般的に)、
一つのことをコツコツとすることに長けている。
そういう特性があれば、
企業もその特性に合う職務で採用が可能。
お互い理解しないで、
ただ採用するだけ(1.8%の雇用が企業には義務付けられている)では、
両者ハッピーにはなれないですよね。
「互いを理解し、マッチさせる」
「何かを与えるのではなく、
必要時に手伝ってあげる」
これが、ノーマライゼーションへの一歩かな。
もちろん、行政の力も大きいが、
草の根的な市民活動、ソーシャルビジネスの時代が、
これからますます活発になりそうです。
まだうまくまとまっていませんが、
色々と考えさせられた一日でした。
僕も、やれることをコツコツと
やっていきたいと思います。