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週明けの忙しさはちょっと脇に置いておき、少しバックデートしてでもご紹介したいのが、今更ながらに「良い場所だなあ」と実感したのが、美術館。
兵庫県立美術館はの外観は無機質なコンクリートが印象的ですが、中は有機的な美術品がいっぱい。売店にいるだけで時間を忘れてしまいます。
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疲れた身体に珈琲が染みわたるこの時間のカフェ。
仕事帰りの人々が思い思いに時を過ごすエキナカで、ランフォトをレビューしてみたいと思います。いや、ランフォトというのは走っている姿を撮影したものだから、厳密には走っている最中に撮った空と雲の写真です。
日没前の時間は、三谷幸喜の「ザ・マジックアワー」でも有名な、一日の内で一番美しい時間ということですが、それもあながち間違いではないかもしれません。昨日もその時間に走りたくて、17時から18時半までの1時間半、16kmのジョギングに出掛けました。天気の良い日のこの時間は、素晴らしい夕焼けに出会うことが出来ます。
上の写真は順光の写真、下の写真は太陽に向かって撮影した逆光の写真、どちらもほぼ同時刻にiPhoneで撮影した写真です。
順光か逆光かで、こんなにも違うんですね。ちょうど二年前の記事「逆光至上主義的写真 (2013年2月24日)」でもエントリーしましたが、僕は完全に、「逆光至上主義」です。
ロードを走る時はだいたい同じところが多いのですが、空と海を見ていると飽きないのが不思議です。下の写真は本当に走りながら撮影したのでブレてますね。
この時間はもう真っ暗でしたが、iPhoneで撮影するとあら不思議。海沿いのマンションの光と「マジックアワー」ギリギリの空とのコントラストが、良い感じでハッキリクッキリと出ています。
その中でのベストショットはこちら。
雲の模様がとても気に入っています。
空だけでなく、他の事象も正対せずに真反対から見てみると意外と素敵だったりするかもしれませんね。
それでは今日はこの辺で。
一日、お疲れ様でした。
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12月がこんなに忙しいなんて。
気付けば後半に差し掛かり、残りの営業日数をカウントすると・・・めまいが起こりそうな今日この頃です。書きたいこともたくさんあるのですが、更新する時間もなくてあっという間に二日も飛んでしまいました。それに加えて連日の会食。土日含めて一週間ぶっ通しで会食と忘年会が続きます。いやー、いい感じで師走ですね!
まずは告知から。
Quadceptが Tech in Asia に掲載されました。先日、日本支社のJさんが取材に来てくれた時のインタビューが記事になっています。エンタープライズユースのファンクションを全てのエンジニアに、という我々のプロダクトコンセプトが「Makers目線」で良くまとめられています。もし興味がある方は下記からご覧ください。
Makers rejoice! Quadcept is leveling the playing field for circuit board design tools (Tech in Asia) ※記事は全て英文
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昨年の大きな話題と言えば、東大発ロボティクスベンチャーの「SCHAFT」がGoogleにバイアウトしたということではないでしょうか。SCHAFTについては弊社も多少絡みがあったということもあり、僕も一人のテックジャンキーとしてとても注目していたスタートアップスでした。
そのSCHAFTですが、Googleバイアウトの舞台裏が一年後の今になってようやく明るみに出てきました。BLOGOSに掲載されたこの記事、必読です。日本が抱える問題点が浮き彫りになっていますが、問題はこれからどのような戦略を取るかということです。
<東大発ベンチャー・シャフト元CFO激白>世界一の国産ロボットはなぜグーグルに買われたのか ー 「支援する枠組みは行政に無い」―日本からジョブズが出現しないのはなぜか(BLOGOS)
「見逃し三振を避ける」ためにはどのようにすれば良いのか。何もない荒野に市場を創出するということは、何を意味するのか。とても考えさせられます。
ちなみに「SCHAFT」については過去にこんな記事も書いていますのでご覧ください。
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12/13、14の二日間、日本最大級のハードウエアコンテスト「GUGEN 2014」の展示会と表彰式が開催されました。この一年間に各地で開催されたハッカソンやアイデアソンなどの総括でもあります。
Quadceptもスポンサーとして協賛させていただきました。
Quadcept賞として選ばせていただいたのは、義足の「Raplus」さんです。腰にバッテリーと基板が内蔵されたポーチを装着し、市販の義足に駆動装置を装着するという、補助器具。介護ロボの「HAL」などは価格も高いし、ほとんどの場合、オーバースペック。「Raplus」はドクターのリクエストで「30%」のパワーを供給することで足の不自由な人のサポートをするという、非常に実用的な装置であるという点が素晴らしいと感じました。
商品は「Quadcept一年間無料使用権」です。ぜひ、Quadceptで回路を描き、より良い製品開発を続けて行っていただきたいと思っています。おめでとうございました。
大賞、その他の作品についてはこちらの記事(THE Bridge)からどうぞ。
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さて、本大会は富士ソフト秋葉原ビルで行われましたが、11月にオープンしたハードウエア開発の総合モノづくり施設「DMM.make AKIBA」も同じビルと入居ということもあり、なんだかハードウエアに関わるものが秋葉原に集結しているような感じです。
どうして秋葉原なのか。
GUGEN2013の大賞であり、James Dyson Award なども受賞している exiii Inc. さんも最近「DMM.make AKIBA」に入居したばかり。皆さんに話を聞くと施設の充実に加え、「便利な立地、試作とかする時パーツがすぐに手に入りますしね」とのこと、まあ、確かにそうですよね。
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DMM.make AKIBAは、ハードウェア開発に必要な最新の機材を取り揃えた「DMM.make AKIBA Studio」、シェアオフィスやイベントスペースなどビジネスの拠点として利用できる「DMM.make AKIBA Base」、ハードウェア開発のトータルコンサルティングを行なう「DMM.make AKIBA Hub」で構成された、ハードウェア開発をトータルでサポートする総合型のモノづくり施設です。途中で施設の方を紹介いただき、中を案内していただきました。
メーカー企業さながらの、振動試験機や、電波暗室、それに基板コーナーでは実装機、半田リフロー、X線検査装置などが。実装機なんて使える人がいるとは思えないけれど、まずはファシリティを充実させて、後から考えようということでしょうね。とにかく「すごい!」の一言に尽きます。入居希望のハードウエアスタートアップスが殺到しているのも良く分かります。
では設備の一部を写真でどうぞ。
回路図CAD、PCB-CADに加えて、3DのCATIAも入るという贅沢さ。PCには3Dプリンターが接続されています。
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手前味噌にはなりますが、我らがQuadcept社もスポンサーとして出展していた 「Maker Faire Tokyo 2014」。僕はアテンド出来なかったのだけど、メンバーによれば、すごい盛り上がりで大盛況だった様子。今年は舞台を東京ビッグサイトに移して規模も拡張。数年前から「ものづくりが変わる」と注目されてきたメーカーズムーブメントですが、一時のブームとなるか、アメリカのようにムーブメント(またはカルチャー)として根付いていくか、今年〜来年が岐路になりそうな予感です。
当日の様子はQuadceptのFacebookページにイベントの様子が掲載されていますので是非どうぞ。(良ければ「いいね」もしてくださいねw)
https://www.facebook.com/quadcept
そんな中、ハフィントン・ポストにこんな記事が掲載されていました。今年の Maker Faire を総括しているような良記事です。特に、企業勤めをしているエンジニアを中心とした「放課後メーカーズ」の活動がどのように企業(本業)に還元されるか、企業と個人メーカーとの関係が今後どのように進展していくかなど、パネルディスカッションの取材を中心に書かれいるので興味のある方はご一読を。
社内の「Maker」がものづくり大企業を変えるーMaker Faire Tokyo2014に見るMakerとメーカー(ハフィントン・ポスト)
ただ、「企業と個人メーカーとの関係」ばかり目が行くと、「結局、一部の技術技能を持ったエンジニアしか参加出来ないんじゃん」と少しハードルが上がってしまうような感じもしますが、本来のMakersというのは、もっと日曜大工的な感じなところからスタートしているような気がします(少なくとも個人的にはその方が参加しやすいw)。仮に3Dプリンター持ってなくても、今は幾らでもオンラインで注文できる時代だし、図面が公開されているものもある。電子ブロックで少し回路の勉強をしたり、本屋で参考書を買えば、回路設計をしなくても Arduino やRaspberry Pi などでモノを動かすことも出来ます。大切なのは、アイデアと発想力ですね。
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そして、トピックをもう一つ。
12月12日と13日に「未来のふつうを見つけよう!あなたが決めるハードウエアコンテスト GUGEN」の展示会と授賞式が開催されます。こちらもQuadceptはスポンサーとして協賛させていただいています。
さて、このイベントも個人やグループで電子工作を中心にものづくりをしている人に焦点を当てたイベント。二年前までは「電子工作コンテスト」という名でしたが、ただ「コンテスト」として終わるのではなく、そこから企業とタイアップして製品化まで目指すというエコシステムを構築すべく、2013年から「GUGEN」(具現)という名でスタートされています。素晴らしい取り組み。
こちらは、本当に製品として「具現化」するためのイベント。もちろん、そのための支援プログラムもあります。いわば、ものづくりプラットフォームですね。個人メーカーからすれば夢のような場所です。
という訳で、年末の風物詩となってきたMakers関連のイベント。GUGENには僕もアテンドするので参加される方はお会いしましょう。そして、本格的に回路設計、基板設計までされたい方は是非、Quadcept をご利用ください。笑
さて、来年はどうなって行くのでしょうか。
これから益々楽しみです。
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打ち合わせに行く途中に、良く通り過ぎるグランフロントのウェストサイド。
この光景が大阪駅の北側すぐっていうところが、いつ来ても信じられない。近年、没落傾向が指摘される大阪だけれど、少なくともGRP(域内総生産)では、ロンドン、パリに継ぐ世界第7位の地域。その玄関口である大阪駅から徒歩5分の場所です。
もちろん、これだけ「郊外感」が出ているのには理由がある。
まず南北を貫くグランフロントは全て連絡通路で繋がっていて、ビル内で移動が出来ること、西側も北側も現在再開発地域で何もないこと、北の中津方面からの往来くらいしか人や自転車がないことを挙げることができます。
まあ、ある意味で、この光景は再開発中の今くらいしか見ることができない光景なのかも。何かが出来れば人の流れもすぐに変わりますからね。でも、なんだかとても不思議な光景です。
ちなみに、大阪駅北側はこんな感じ。
夏になると水場で家族連れが遊んでいます。これが都心のど真ん中。来る度に微笑ましく思える。ある意味、街づくりとしては成功かもです。
グランフロントについては以下の記事も書いています。
「Shrink or keep原理主義者」でも美しいと思える街 (2014/7/31)
無駄を創る〜 Wired主催 グランフロント大阪のソーシャルモビリティイベントに行って来た (2013/10/29)
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テスラ、スペースX、ソーラーシティの三企業を率いるイーロン・マスク。自動車、ロケット、エネルギーというこれまで大企業のみに許されてきた分野をベンチャー精神で揺るがす。
重厚長大な産業界にInnovationを起こす彼の脳内が見える記事。
これだけ多忙な人が、これだけのアウトプットを出来る背景には何があるのか、一日の時間を何に割き、何を考えているのか。
是非、ご一読を。
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短いアメリカ出張から帰国。
関空に到着し飛行機を降りた瞬間の言葉は、「蒸し暑い〜」。
ずっと日本にいたら、今日なんて「秋晴れの良い天気だー」なんて言ってたかもしれないし、このブログを更新している今なんて涼しい風が窓から入ってきて気持ち良いのだけど、日差しは強くてもカラッとした過ごしやすい(朝晩なんて肌寒い)気候のシリコンバレーから帰国すると、この蒸し暑い気候の日本は堪える。そして人も多けりゃ、蚊も多い(笑)
日本もすっかり亜熱帯気候になってしまいましたね。
さて、このブログも飛行機好き、空港好きの方が多いので、今日は「SFO」でお馴染みの、サンフランシスコ国際空港の写真をギャラリー的にご紹介します。
SFOは西海岸の玄関口の一つであり、発着回数世界23位。
ユナイテッドとヴァージン・アメリカのハブ空港です。
逆光の滑走路
海のそばに位置しています
高い天井の解放感のある空港
Galleryもありました
こちらはユナイテッド・ラウンジ
逆光で真っ暗ですね。
ユナイテッドのハブらしく、UA機で一杯
美しい機体を真上から見下ろす
ああ、屋根にまたがりたい
ゲートにつながるコンコース
空港ファンの皆様、いかがでしたでしょうか。
やはり空港って良い場所ですね〜。
参考までに以前の記事もどうぞ。
こちらでは5つの空港を紹介しています。
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デバイスはウェアラブルの時代ということで、Google Glass や Smart Watch に代表されるように、GoogleやAppleを筆頭に各メーカーが凌ぎを削っていますね。
そんな中、コンセプト映像を次々に公開していることで有名な SET Solution が iWatch のコンセプト映像を公開しています。
iWatch & iOS 8 – Wireless Charging and Colors
なるほど、確かに魅力的。
視線を落とし、指で操作するというのは、今のiPhoneの操作と同じですが、それを腕にはめることで何かが大きく変わるかもしれないと期待できるようなイメージ。ネガネ型にしろ、腕時計型にしろ、人がより自然に操作できるような、もっと言うと、デバイスを意識しないでネットの向こう側と繋がることが出来るようなデバイスってどんな形状になるのでしょうか。
これから先がとても楽しみです。
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ハフィントン・ポストに、1935年当時のモスクワの地下鉄駅の写真が掲載されていたのでとても興味深く見ました。
旧ソ連という社会主義の盟主であり冷戦時代にアメリカと技術発展で凌ぎを削った国の地下鉄の駅は、80年前であるにも関わらず近未来的なイメージさえさせます。だって、今の地下鉄駅と変わらないし、スタイリッシュなエスカレーターは現代のものよりも洗練されたイメージ。モノクロであるがゆえの美しさもあるかもしれません。
一方、当時は、当然ながら社会主義国家ですから「革命の敵はすべて抹殺」という大粛清時代でもあります。この無機質な美しさの裏側には、幾万もの血が流されているという時代の暗闇も垣間見ることができます。
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無機質な美しさは、個人的な好みでもあるのですが、映画で言うとやはり「ガタカ」を挙げておかなければならないでしょう。
この映画については何度か触れていますが、とにかく惹かれるのは、アンドリュー・ニコルの美しい世界とマイケル・ナイマンのノスタルジックな音楽でしょう。
自分のブログを検索していると、2006年の10月に簡単なレビューを書いていました。ちょっとピックアップしておきます。
近未来、遺伝子の優劣によって人生が決まってしまう、無機質で定められた悲しい世界。その悲しさすら美しさに変える映像美。ロケで使われた、フランク・ロイド・ライト設計の、マリンカウンティシビックセンターの、重厚かつ、曲線の美しさ。全てが夜か、セピア色の夕日に照らし出された世界。リアルに描写された、人間の内面の心の葛藤や劣等感が、スタイリッシュな世界の中で、より際立つ。レトロ・フューチャー的コンセプトを徹底的に視覚化した美術。
この映画には大好きなCITROENのDSが出て来ます。
ユマ・サーマンが乗るからまた一段と味わい深い。
まさに名車ですね。
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wire.jpの記事から。
スマホとつながる車載ディスプレイ:どんなクルマも「戦闘機のコックピット」に
車のダッシュボードに取り付けるとフロントガラスを車載ヘッドアップディスプレイ(HUD)に変える499ドルの装置が、2015年から出荷される予定とのこと。
車載系のアプリやSPとの融合、車が保持するビッグデータ活用、そしてGoogle Carに代表されるビッグデータ活用など、最近のtech界隈は自動車周りのトピックが多いですね。ちなみに、このヘッドアップディスプレイを開発しているスタートアップスの Navdy という会社の about us はとてもナチュラル、かつ、上品でインテリジェントを感じさせるので、個人的には好きです。
Navdy: Feels Like Driving In The Future
車載系、あるいはテスラモーターを筆頭に自動車系の Tech Reader がどんどんバレー界隈から出てくる理由は、やっぱり車社会、車文化アメリカというバックグランドですね。当たり前だけれど。
二ヶ月前にシリコンバレーに出張した時も、移動はもっぱらレンタカー。車がないとまず生きて行けないと言っても過言ではない。とにかく移動は車なんです。
土地が広いから駐車スペースも整備されているし。それだけ通勤、仕事に車を使うことが多いと、その中で過ごす時間も必然的に増える訳で、
この時間を使って何か出来ないか?
車にストレージされている種々のデータを有効活用できないか?
スマホをもっと効率よく操作する方法はないの?
というような事を考える人が多くなるのも当然ですよね。
僕も大好きなHBS出身の古賀洋吉さんがファウンダーを勤める「Drive Mode」も、その一つだと思います。シリコンバレー界隈の自動車事情については、こちらの記事をご参照ください。
逆に日本は電車文化(?)だから、通勤電車内の時間の有効活用を考えても面白いかも。スマホ、本、新聞に取って代わる物を考えてみようかなー。アイデアジャンキーの皆様、良いアイデアあれば教えてくださいね。(笑