Santa Clara での Exhibition へ


相変わらずの晴天、そして乾いた空気。

日本では低気圧に伴う偏頭痛に悩まされることも多いけれど、ここではその心配はまずありません。朝から滞在先のSan JoseからSanta Clara convention center まで車を走らせます。

convention center の横には、levi’s stadium. NFLファンなら誰でも知っている名門、San Francisco 49ner’s が今シーズンから本拠地にする “levi’s stadium” がドーンと。7万人収容の巨大スタジアムがシリコンバレーのど真ん中にあるのだから、かなり盛り上がりそうですね。

どう考えてもSan Franciscoではないので、Santa Clara 49ner’s にすれば良いのにというのは、地元の方々の意見。

さて、今日の目的は PCB WEST 2014 のattendと商談。

EDA業界の Exhibition とすれば、このPCB WESTと冬に行われる Design-con が有名。業界人で一杯のコンベンションセンターでは知人の会社もたくさん出展しています。

こちらの Exhibition が面白いのは、ランチが振る舞われること。これがなかなかアットホームな雰囲気を醸しだしていて、日本人からすればとても面白いのです。長蛇の列。

convention center に併設する Hyatt

Oracle Campus の通りはとても美しい

成果は上々、様々なソリューションがあるので勉強になるし、ご紹介いただいた数社もパートナーシップを結んで米国市場での展開もできそう。まだ詰めなければならないことも多いけれど、すごく進んだと思います。

明日も一日商談、たくさんの成果を持ち帰りたいものですね。


アメリカにいるにも関わらず、なぜか山下達郎先生が聴きたくなってしまいました。なんでだろう。でもまあ、この人の曲のかっこよさは、多方面の音楽を聴いてきた僕からしても、別格です。

名曲”Merry-Go-Round”でさえ、今から31年前の曲ですから。

Tatsuro Yamashita ~ Merry-Go-Round (メリー・ゴー・ラウンド) (1983)

2ヶ月ぶりのシリコンバレーは涼しく感じられる


現地時間 9(火) PM12:30、SFOにランディング。

空港の建物から外に出た時のサンフランシスコは、6月末に来た時とは違う、からりと涼しい風が吹いていた。もちろん、今日の天気がたまたま良かったというのもあるかもしれない。

夕方からのディナーミーティングまで少し時間がある。
まずはランチということで空港でレンタカーをピックアップし、サンフランシスコのダウンタウンに向かう。

ランチはどうしようかと思ったのだけど、やはりサンフランシスコはシーフードだし、今回の出張でこの街に来るのは初日くらい、あとはずっとサンノゼやサンタクララに張り付きなので、折角なのでフィッシャーマンズ・ワーフに行くことにした。

アルカトラズを望む名店「scoma’s」で、クラムチャウダーとシーフードを。
優しい味に癒やされる。

フィッシャーマンズ・ワーフと言えば、ピア39。たくさんのアシカが桟橋に寝そべる姿はとても可愛らしい光景だ。

夕方のミーティングとディナーに間に合うように、ハイウェイを南下。滞在先のサンノゼへと向かう。サンフランシスコから距離にして40km、車で一時間ちょっとくらいしか離れていないバレーだけれど、やはり南下するだけあって、気温も高い。

湿度が少なく、カラリと晴れていて空が青く、高い。ああ、やっぱりこの気候がシリコンバレーの値打ちだ。

機内を含めてかれこれ40時間近くは寝ていないけれど、この気候の良さにピリッと身も心も引き締まる。今夜のディナーミーティングも、とても収穫のあるもので楽しかった。皆様に感謝です。

短い滞在ならではのスケジュール。
また明日もがんばろう。

【空港にて】時間距離と物理的な距離について


サンフランシスコ行きのUA便が2時間ディレイしているので、KIXにて更新。

今日のお昼にGoogleハングアウトでホノルルを結んでWEBカンファレンスを行なっていたのに、今から10時間かけて、そのハワイを超えてサンフランシスコに向かうというのですから不思議な感覚。電話やインターネットってすごいですね。あっという間に何千キロ離れたところを繋ぐのですから。

距離には、実際の距離と「時間距離」があります。

例えば、乗る物や手段によって同じ時間でも距離が変わります。東京〜大阪間を新幹線で2時間40分のところ、飛行機なら同じ時間で上海まで行けてしまう訳だし、芦屋から六甲山頂を経て有馬温泉までのハイキング5時間30分のところ、やはり飛行機ならホーチミンまで行けてしまう訳ですね。物理的な距離と時間距離って面白いですね。


遅延すると、その分、現地到着も遅れます。その後の予定がずれたりすることもあるので、スケジュールには出来るだけ余裕を持ちたいところですが、なかなかそういう訳にも行きません。到着後の色々を考えて、出来るだけ機内ではゆっくり過ごしたいものです。

それでは、次回の更新はシリコンバレーから。

開放、環境、音


朝晩の涼しさがとても心地良い季節になりました。

「一番好きな季節は?」と聞かれると、僕は迷わず「秋」と答えます。賛否両論が多い季節、秋。その中でも一般的には一番人気がないと言われている(?)冬に近い晩秋が一番の好みです。

今夏は冷夏と言われていたけれど、とにかく雨が多くて天気が良くなかったのが辛かった。「人間天気予報」と言われるくらい低気圧に弱い。これからの気候には多いに期待したいところです。

今日は中秋の名月でしたね。
何もない空に月ひとつも良いですが、雲にかかった月も良いものです。


テスラモーターズのイーロン・マスクの記事を読んでいて、なぜバレーからこのような起業家が生まれるのかとあれこれ考えていたのだけど、ああなるほどを思うことを、ドライブモードの古賀洋吉さんが書いておられたのでリンクしておきます。

「どこどこにシリコンバレーを作る」というお話

「シリコンバレーとは、Innovationの環境を作る様々なプレイヤーの総体」と書かれていて、図も掲載されているのだけど、こう説明されると分かりやすい。特に資金とプレイヤーの属性。

まあ、イーロン・マスクは、PayPalを立ち上げた後に、スペースX社を立ち上げ、今はテスラのCEOもやっているのだから(wikipedia抜粋:ペンシルベニア大学ウォートン・スクールへ進むための奨学金を受け、同校で学位を取得する。彼の後の言葉によると、当時、彼は「インターネット」「クリーン・エネルギー」「宇宙」の3つの分野に従事したいと考えていた。この願いは後に全て達成することになる。)、そういう意味では、全米オープンの錦織くんや、イチロー選手みたいな、誰も真似できないことをする人の一人だと思うけれど、それにしても、それに準ずる人々がゴロゴロいる環境というのは、世界でもただ一つですね。

明日からの渡米に向けて荷物をパッキングしながら、そんな事をボーっと考えていました。


涼しくなると聴きたく曲シリーズ

[re:jazz] – Inner City Life feat. Jhelisa Anderson

先を見据えた動きをするのは、とてもしんどい事だけれども


すいません、ちょっとtechネタが続きます。

chrome OS が搭載された chrome PC が法人、教育機関向けに日本でも発売されています。ネット、メール、そして Google Apps があれば事足りるのであれば、この低価格な Chrome PC で本当にもう、十分ですよね。しかも、Chrome管理コンソールを使えば、利用できるアプリも一括管理できるし、USBなどの外部ストレージの使用禁止なども行うことできる。まさに、学校や企業ユースにはぴったりです。

アメリカでは個人向けにも発売されていますが、これから Chrome PC のような従来型のOS(winやmac)に依存しなくても良いPCが増えてくるのであれば、ローカルインストール型のソフトウエアはどんどん姿を消し、WEBアプリケーションに全て置き換わって行くスピードは益々加速されるでしょうね。今でも、その動きは活発です。

業務用のソフトウエアについてはどうでしょうか。モノによってはかなりのスペックが要求されるし、そもそもネットワークインフラの問題も大きいので現在はシーズフェーズだと思いますが、とにかく、今からはローカルのOSに依存しないソフトウエアを開発することが必須になります。既に、Google Apps は MS Officeのシェアをジワジワと侵食しているし、レガシーな業界であるCADや、グラフィック関連のソフトも一部を除き、そうなって行くでしょう。

時代の先を見据えてどう行動するか。IT業界は基本的に10年でサイクルが回ります。次から次へと、しなやかに波を捉えて行く必要があるというのは、企業としては、なかなかしんどいことではありますが、生き残るためには絶対条件ですよね。

こちらの記事も参考になります。特にインテル危うしの ZDNETの記事は読み応えあり。

「Chromebook」の台頭がインテルに与える脅威–次世代への長期的な影響 (ZDNET Japan)

日本エイサー、ASUS、日本HP、デル、東芝の5社から登場! 個人向けは未定 ついに日本上陸! GoogleのノートPC「Chromebook」が発売 (kakaku.com magazine)

思いを馳せる先の風景


9月1日。
月初の月曜日は何かと忙しい。

月末までの慌しさが一段落し、棚上げしていたToDoを、よっこらしょっと棚から下ろすかのように、カチャカチャとアポイントと仕事のスケジュール調整。今週の出張と、来週のシリコンバレーへの出張に向けて時差を気にしながら各方面にメール。

夕方から降り出した雨の影響からか、頭が重たい。

なんとかスッキリならないものかとコーヒーを淹れてみたり、仕事とは直接関係のない記事に目を通したり(さっきは『建築家ビャルケ・インゲルスが描く「未来都市」のつくりかた』を読んでいた)、思いを来週の出張先であるカリフォルニアの青い空に馳せてみたり。

日本の梅雨時期に行った2ヶ月前のシリコンバレーは本当に気持ち良く、この秋雨前線活発な時期に、来週は4日間程度の短い滞在ではあるけれど、またあのカラッと晴れた素晴らしい気候の土地に赴けると言うのはとても嬉しいし、それを想像するだけで、なんとなく鈍痛のトンネルを抜けれる気がして気分も晴れる。

という訳で、今日はこの辺りで切り上げて読書の海にでもダイブすることにしましょう。

それでは、また明日。

海と一体になる感覚、タラソテラピー


出張先の愛知県にある タルゴラグーナ にてタラソテラピーを体験して来ました。大事なことなので二回言いますが、あくまで仕事です。

タラソテラピーは、フランス生まれの海洋療法。

体温と同じくらいに温めた海水のプール(タラソプール)で体をゆっくりと温めながら、水圧を感じて運動を行うことで、血流を良くし、筋の緊張を和らげ、深いリラクゼーションを得るもの。温海水プールに入った後は、サウナやマッサージなど、様々なプログラムが用意されており、温めた体で効果的なタラソテラピーを受けることが出来ます。

この温めた海水のプールなのですが、タラゴラグーナのプールは世界最大級。真水の温水プールとは全く違う、重たく、柔らかく、まろやかな感覚で、プールの中にいるだけで明らかに効果がありそうな感覚なのです。説明を聞くと、海水の成分は羊水の成分と類似しており、それを不感温度に温めているため、究極のリラクゼーションを得ることができるみたい。また、海水にはデドックス効果(特に利尿作用)があり、むくみ解消には抜群だとか。

実際に体験してみると本当にそんな感覚になりますね。普通の温泉は温度が熱かったり、臭いが独特だったりしますが、タラソはそれとは全然違って本当に心地良い感覚になります。まさに、海の湯治場。

プールには様々なジェット水流が用意されていて、腰や背中、肩などに当てて解すことができます。

近場の名古屋だけでなく、遠く大阪や東京から湯治感覚で長期滞在される人もいるのも納得な施設。ホテルも一体になっていて、一泊から長期ステイも可能。

こちらはデラックスルーム。

部屋のベランダからは、マリーナや遠く三河湾の雄大な景色が。サンセットが最高に良いらしいです。

施設内にあるカフェ。
ここも日差しが燦々と降り注ぎ、眺望抜群。

施設の横には、レストランが併設されています。
気持ちの良いデッキ。

ラグナシアの観覧車が目の前に見えますね。
夏には花火が上がります。

というわけで、タラソテラピー最高でした。
仕事ではなく、ゲストとしてステイしたいものです。

奈良公園の鹿は、バス停で時刻表を眺めるのだ

ねー、どのバスに乗るのー?

という訳で仕事の打ち合わせで訪れた奈良県庁。
実は県庁の屋上って、絶景ポイントだってご存知でしたか?県庁もそれをアピールしているようで、開放時間内であれば、だれでもエレベーターで屋上に上がることが出来るのです。

で、そこからの眺めが、もう。

大仏殿に若草山

五重塔

グルッとパノラマもしておきましょう。

屋上のテラスはとても良く手入れされています。
ビアガーデンとかやれば良いのに。

奈良に出掛けられた際には是非、県庁の屋上を訪れてみては。ちなみに今日は平日のお昼前ということもあってか、僕一人だけでした。貸切状態。後から職員さんに案内されて来られた関係者らしき方もいましたが、本当に穴場だと思う。

さて、さすが奈良公園、外国人観光客が多いですね。

「Bambi~」と言いながら触れようとする観光客。

ネズミを見たら「Mickey〜」と言いながら近づいて行くのでしょうか。

奈良に来たらやはり、柿の葉寿司でしょう。
ランチは近鉄奈良駅すぐのうどん屋さんで定食をいただきました。

フルマラソンのデビューが「奈良マラソン」だったということもあり、奈良は思い出の地。35km地点を過ぎた頃、ようやく見えてきたゴールに近い若草山を見て、どれだけホッとしたことか。ああ、今思い出してもデビュー戦は辛くて泣ける(笑)

奈良、やはり良い所ですね。

奈良マラソンレビュー記事はこちらから

2011年12月12日 奈良マラソンレビュー vol.1
2011年12月13日 初マラソンレビューvol2:その時何が起こったか
2011年12月15日 レビューvol.3 きっかけ

金曜日の夜にふさわしい “EDM” について


最近、空前のブームを見せているというEDM(Erectric Dance Music)。

昔からの美メロハウス好きを自負していますが、House、Deep House、Club Music などと呼んでいたジャンルに加えて、現在では派手目なサウンドやプログレッシブをひっくるめて一括りにEDMと呼ぶようになっているようです。でも、ゴリゴリのTechnoとはちょっと雰囲気が違う感じかな。

どっちかというと、ラスベガスにあるような大箱のクラブでセレブ達が集まって金曜日や週末の夜にガンガン盛り上がっている感じというか、もっとイビザ島に近い感じというか(笑)。

で、信じられないことに昨今のブームを背景に、トップDJ達はめちゃくちゃ稼いでいる訳ですよ。先日リリースされたForbesに、DJ長者番付が掲載されていました。

The World’s Highest-Paid DJs: Electronic Cash Kings 2014

それによると、ランキングは以下のようになっています。

1, Calvin Harris
2, David Guetta
3, Avicii
3, Tiesto
5, Steve Aoki
6, Afrojack
7, Zedd
8, Kaskade
9, Skrillex
10, Deadmau5
11, Hardwell

一位のCalvin Harris の2014年の稼ぎはなんと、USD 66M(!)ですから。日本円にして66億円以上ということになります。すごいわ、世界は広いわ。スポーツ選手長者番付の1位、タイガー・ウッズの 2013年が 74億円、2位のロジャー・フェデラーが 68億円ですから、そのレベルですね。3位のLakersのスーパースター、コービー・ブライアントを抜いちゃってるもんね。でも、ベテラン勢の David Guettaや、僕も好きな Kaskadeなんかもずっとトップにいるというのが嬉しいところです。

2ヶ月前にLAに行った際、友人から「飲食でもエンターテイメントでも、こっちで成功するというのは日本で成功するのとは “桁” が何個も違う」というようなことを聞きましたが、本当にそう。スケールメリットでしょうね、とにかく動いている金の額が違う。

まあ、それが良いか悪いかは別にして、今日は金曜日ですから今流行りのEDMに乗っかってフロアにいる気持ちにでも浸りましょう。僕はまだオフィスで仕事をしていますが・・・

さて、今日の一曲は、めでたくDJ長者の二連覇を成し遂げた、スコットランド出身のCalvin Harris です。少々「大人なシーン」がありますので、お子さんが寝てから視聴してくださいね。

Calvin Harris – Thinking About You ft. Ayah Marar

それでは、皆様良い週末を。

【極論注意】InnovationとVisionが会社員から生まれない理由は、給料という制度に縛られているからである


財布の中に入っている千円、二千円を数えながら日々を生活しているサラリーマン(自分を含む)がInnovationを生み出そうと思っても、それは現実的に難しいという理由の一つとして、「人生、受託仕事」という一言に尽きると思います。お金をゲット出来る手段が、唯一、給料であるからですね。つまり、ニーズあっての仕事だからです。ニーズが顕在化している前提の上で仕事をしても、それはマーケットに対しての「工夫」であって、Innovationでも、Visionでもない。

サラリーマン(=社員)というのは、給料を経営者から得る人達のことです。そして給料とは、自分の労働の対価として会社(経営者)から受け取る物です。つまり、サラリーマンは会社がオーダーする仕事を受託しているのです。会社のオーダーに対して満足の行く仕事をすると、気持ち良く給料を受け取ることができる(オーダー以上のことをした場合は、色が付くかもしれない)。しかし、及第点に至らない場合や、客(経営者)が満足しない場合は、叱責と共に給料も減る。それが、会社と社員の関係です。ちなみに、ここでは経営者が従業員のモチベーションを上げるために取る工夫については言及しません。

しかし面白いことに、ほとんどのすべての会社は、やはり同じように取引先から仕事を「受託」しています。客にサービスや製品を提供し、その対価としてお金を得る。つまり、ニーズが顕在化しているという大前提があって初めて、金をゲットすることが出来るのです。サラリーマンも会社も、マクロ視点では、全く同じ土台の上に成り立っている訳ですね。もちろん、世界のごく一部の企業は「ビジョナリーカンパニー」です。それは、マーケットの期待値やニーズを勘案するのではなく、社会は、未来は、人類はこうあるべき、という概念先行・理念駆動でマーケットを牽引する力を持っている企業です。概念駆動型の企業はリスクを恐れない。だって、マーケットがないから儲かるんでしょ!?という子供のような心を持っていて、実際、そこに全力で進むからですね。最近では、Uberや、Squareがその典型です。

さて、InnovationとVisionに話を戻しましょう。よく「100年続く会社を作りたい」という経営者に出会います。しかし、そんな経営者に限って、「副業禁止」などといった極めてレベルの低いレギュレーションを設けていたり、管理やマネジメントに血眼を注いでいたりするのですが、そんな会社は一代であっという間に終息します。100年続く企業にしたいのなら、Innovationを生む土壌を作るのが先決です。その土壌は何かと言うと、それは「金の心配をしなくても良い」または「金は自分で自由にどんどん稼げ」ということを制度として容認するかどうかなのですね。

前者の場合は、大企業がそれに当たります。大企業というのは、とても素晴らしいオプションを保有しています。家賃補助制度、福利厚生、残業代、社員持ち株制度、ランチ手当、家族手当など、額面に現れない手当で、従業員が千円、二千円を数えながら生活しなくて良いように、ゆとりのある制度と給料体型を数十年に渡って計画的に提供しています。しかし、中小零細企業は、当たり前ですが、そこまで充実した制度を整備する体力がない。よく言われる、「金なし、人なし、時間なし」という典型です(一部、めちゃくちゃ儲かっている中小零細もありますが)。だからこそ、逆に従業員を自由にすべきなのですね。会社としてはこれだけしか出せないけれど、足らない分は、自分で稼いでね。というスタンスでしょうか。


少し話が逸れましたが、Innovationを生み出すために中小零細のサラリーマンが出来ることとしては、常に、自分主体で物事を考えることと、これからの時代はこうあるべきという、概念先行で物事を考えれるかどうかです。身近な人間を決して見てはいけない。身近な人間を見ていると、その範囲でしか大きくはならない。ましてや、上司や経営者を見ていてはいけない。そこから先に大きくなる余地はない。企業が経営者の器でしか大きくならないというのは、プランターで育てた野菜が、大きく成長しないのと同じ意味です。だから、自分が大きく成長したいのであれば、会社を見ないようにすべきなのです。

逆に言うと、そういう人間ばかりが集まった集団組織というのは、リミッターが外れた「成長力が青天井な」企業ということが出来ます。そこまで行くと、強い組織ですね。そんな素敵なチームを作ってみたいと思うのが、人の心というものでしょう。

僕は、概念先行、理念駆動という言葉が大好きです。
過去記事でも、色々とその観点から書いています。

理念(理想的概念)とハードウエア、ソフトウエアの関係(2014/3/18)

ソーシャルシティと概念先行型(2013/10/12)

自分の価値、集団として、チームとしての価値を上げるためには、見えないものを見ているかのように果敢に挑戦し続ける力と、リスクを取らない器、100年先に何を残したいのかという、理念とビジョンがあるべきだと思う、今日この頃なのでした。

※この記事は1000%、自省を込めて書いています。

次回は、スクラップ アンド ビルドという資本主義経済の根本について持論を展開したいと思います。(←酔っぱらい)