ビジュアライゼーションと新鮮フードプリント


企業にとって一番大切なのは、売上と利益!とはいうものの、ここまですごいと逆に「見ない方が良かった・・・」と若干落ち込むようなサイトがあります。

TURNING A PROFIT
How Quickly Tech Companies Build Wealth(英文)

毎度お馴染みの Apple、MS、Google、FBから、Samsung、Sony、HPなど、ソフト、ハード両方のテック系ジャイアントの売上と利益のリアルタイム数値が円の大きさによって表現されています。

まるで、太陽系における惑星の大きさを比べるかのような円。そして、その円がどんどん膨らんでいっているビジュアルは視認性もよく、デザインもGood。何よりも分かりやすい。ビジュアライゼーションは数字を表現するのに一番効果的だと思いますね。余計な心配だけど、Twitterの赤字がどんどん膨らんでいるのが気になります。笑


最近、「フードプリンター」がケーキ屋さんなどを中心に普及しています。砂糖やフレーバー、チョコレートなどを利用したものは多いのですが、なんと「新鮮な食材」をプリントできるフード3Dプリンターがあるのですね。下記のサイトから映像を見ることができるんだけど、カートリッジにミキサーで液状にした野菜やらを詰めて、皿にプリントするような構造です。てか、カートリッジ準備する時間で、料理出来ちゃうんじゃね?というツッコミはなしで。笑

Foodini Is A 3D Printer That Lets You Print Dishes With Fresh Ingredients (英文)

個人の生活における小さな変化が、大きな数字となって表れるのか


The capital tribuneに掲載されている記事「ネット経済の行方」を興味深く読みました。

ざっくり言うと、Twitterの利用者数が伸びたものの、閲覧者数が減ったことにより同社の株価が下落したという記事です。Googleのようなインフラ企業はネット人口が増えれば増える程、広告収入が増え、ネットというインフラがある限り安定しますが、SNSのようなクローズドサイトの広告収入は、利用者(会員)数と閲覧数の減少の影響をもろに受けてしまうということですね。FBも同じく、利用者数の伸びは鈍化しているとのこと。


ここからはビジネス目線ではなく、あくまでユーザとしての僕の感覚です。
僕自身もTw、FBの利用者ですが、実際、以前に比べて著しくサイト滞在時間は減っています。そう言えば、全体的にタイムラインの流れも緩やかになった(投稿が全体的に減ってきた)ような気もしています。Twでは本ブログの更新情報を飛ばす以外は全くつぶやいていないし、FBの投稿もほとんどがブログの更新情報です。

では、TwitterやFacebookの閲覧回数が減ったからといって、その時間をどのサイトで過ごすようになったのかと聞かれると、答えに窮してしまう。特にどこかのサイトに行っているということもないし、何か別のものにハマっている訳でもない。例えば、通勤時間はアクセスせずに本を読んでいるのかもしれないし、iPhoneのミュージックプレイリストを編集しているのかもしれないし、車窓の景色を眺めているのかもしれない。ただ、減っているのは事実。

そのような「よく分からないけれど、以前と比べてあまり見なくなった」という個人個人の小さい事象の積み重ねが、チリツモ的に大きな数字になっているのかもしれませんね。しかし、面白いのは、この時期になって急に減少のことが騒がれるようになったということです(Twは昨年10月に上場したばかりなのでマーケットはその動きに敏感であるのは当然ですが)。ここに来て、減少が一斉に始まり出したように感じます。FBやTWのように世界中に数億人のユーザを持つメガサイトは、流行り廃りの影響を受けにくいと思っていたのですが(例えばアメリカではすでにピークは過ぎたけれど、日本では大流行している、など)、世界的にこの「小さな何か」を積み重ねた数が、時を同じくして大きくなっているのかもしれません。これはネットのようなボーダーレスかつリアルタイムな世界では当然のことです。同時発生的に何かが起こる。

あるいは、単純に「頭打ち」したのかも。ネットやスマフォが自由に使える国々においては、レイトマジョリティ層まで行き渡ってしまったとか。ちなみにイノベーターからアーリーマジョリティ層までは市場全体の50%くらいと言われていますね。レイトマジョリティまで行けば、全体の84%まで行き渡るという計算です。あくまでマーケの一つの指針ですので参考にしかなりませんが、基本的な考え方としては、スタジアムのウェーブのように一つのスタンドが盛り上がっている時には、既に立ち上がったスタンドは静かに座っているということにもなります。

どんなものでもそうであるように、SNSにも流行り廃りがあります。僕も数年前まではmixi、greeにもいましたが、今では全くアクセスしていません。だからこそ、自分からの情報発信は出来るだけ「個人ブログ」で行うようにしています。閑散とし、自分もアクセスしなくなったサイトに写真アルバムをアップしたままにしていたり、テキストを残していることって、気持ち悪く感じますし、仮にそのサービスを提供している会社がサービスをストップしてしまったら、大切なライフログは(バックアップを取らない限り)なくなってしまう訳ですから。ですから、書きたいことは出来るだけ、自分が管理運営する個人ブログに掲載する。どうしても、そこにこだわってしまいます。

これから、SNSはどのようになって行くのでしょうか。
ネットインフラを利用した個人の情報発信は絶対になくらなないと思いますし、人との繋がりも消えることはないでしょう。TWやFBに代わる新たな形態のサービスが立ち上がるのかもしれないし、SNSに依存しない「個人が運営する個人メディア」が益々増えていくのかもしれない。

いずれにしても、注目すべきニュースですね。

理念(理想的概念)とハードウエア、ソフトウエアの関係


サービス、プロダクトを生み出す時は、理念、つまり「こうなるべき」という理想的な概念が先行すべきで、そこには壮大なイマジネーションによって形成される哲学と、テクノロジーのエビデンスが必要になります。

まず「こうなるべき」という理念を生み出し、それに従うことはとても重要ですよね。大木の根がしっかり地面を掴んで離さず、さらに地中に深く広がっているのと同じように、理念がなければ木も大きくなりません。太くて真っ直ぐな幹を伸ばして枝葉を張り巡らせていくためには理念が必要です。そのような理念に添い、そしてブレることなく枝葉を広げている企業の代表格が「Google」であると思います。

Googleは「世界中の情報をインデックスする」ことを理念にしています。そのために、まずは高度な検索エンジンを開発しました。そしてインターネットの世界は今やGoogleの検索エンジンなくてはほぼ何も出来ないという状態になっています。次に彼らは、その「インデックス」した情報を元に、(大袈裟に言うと)人々の生活を変えようとしています。ハードウエアをオペレーションするOS(Android)を開発し、そしてハードウエアそのものも開発することによってです。例えば、自動運転カーであり、ロボティクスであり、Google Glassのようなウェアラブルデバイスですね。

例えばGoogle Glassは、単純に言うと、ハードウエア、OS、アプリケーションで成り立っています。OSという基盤で動くアプリケーションがWiFiやBluetoothを経由してインターネット上から情報を引っ張り、Google Glassを装着している人の眼前に情報を映し出します。

飛行機を見れば、運行状況や運賃を表示し、ランチ時にストリートを歩けば、近くにある評判の店をリコメンドし、ゴルフ場に行けば、ピンまでのヤーデージを表示してくれる。

これらは全てネット上の情報とアプリを搭載したハードウエアとのハイブリッドです。自動運転カーも同じですよね。GPSとグーグルマップの機能、渋滞情報のハイブリッドです。もしGoogleがこのようなウェアラブルな世界、ハードウエアとネットとの融合の実現を「理念」としていたのであれば、手始めに検索エンジンを開発してネット上の全ての情報をインデックスしたことは「エクセレント」の一言に付きます(スタンフォードの学生であったセルゲイとラリーがそこまで考えていたのかどうかは疑問ですが)。なぜなら、飛行機の運行状況も、お店の評判も、ゴルフ場の情報も、すべてネット上に流れている情報な訳ですから。

なお、Google Glassに関する情報は以下のニュース記事で参照可能です。

グーグル・グラスは「秘書」 生活して分かった存在価値
ウエアラブル端末時代の幕開け(1)(日経新聞 Tech Frontline)

「こうなればいいのに」「こうあるべきだよね」
理念を生み出すためには、自問自答を日々繰り返すこと、「なぜ」をたくさん作ることがいかに重要であるかということを、このような事例は考えさせてくれます。脳も心もクローズではいけない。オープンであるべきですよね。

「子どもに夢を託すな」のリクナビCMについて感じる違和感


このブログを読んで下さっている方は良くご存知の通り、僕は日々、youtubeを仕事のBGMにし、好きな曲をブログで紹介し、曲探しのためにも使っているので、毎日アクセスする大好きなサイトの一つです。そんな、僕の生活になくてはならないyoutubeですが、近頃、残念なことにリクナビNEXTの「子どもに夢を託すな」というCMが頻繁に流れます。

このCMを見て、

「ああ、そうだよな、おれ、自分の人生をあきらめて子どもに夢を託し過ぎてたな、いっちょ転職でもして夢を追うか。」

なんて思う大人が一体どれだけいるのでしょうか。よくあるホームドラマに出てくるサラリーマンのくたびれたお父さんはそういうキャラの人が多そうですけれど(「花より団子」の牧野つくしの父含む)、少なくとも僕の周りには一人もいないんですよね。だからか分からないけれど、このCMには、とても違和感(ネガティブな方)を感じます。ほんと、不思議。本当にサラリーマンってみんなそうなの?マジで?


というのも、周りにいる同年代の友人たち、年上の方々、みんな多かれ少なかれ、年齢関係なく何かに挑戦し続けている人ばかりなんですよ。仕事も遊びも楽しんでいるし、とてもパワフルで魅力的。取引先もそう。そりゃ年齢相応に落ち着いておられる方もいるけれど、人間的にも面白くてチャレンジングな方が多い。意外な趣味を持っていたりね。

僕はランナーですが、近頃のマラソン大会はエントリー開始と同時に締め切りというくらい人気で、40代、50代の方もガンガン練習して必死で走り、ゴール後は最高の笑顔で仲間たちとビールを楽しんでいる。マラソンって「克服型」のスポーツでめちゃくちゃしんどいんです。それでもこんなに人気なのはなぜでしょう。「定員一万人」の地方の大会でもエントリー開始から数時間で締め切りになってしまうのはなぜ? それだけチャレンジ好きな大人が多いからですよね。また、60歳をとっくに超えているけれど、僕の母は仕事で使う訳でもないのに、実家に帰るとなぜかいつも英語と中国語のCD聴いてるし。父もいつも勉強している。(ちなみに、両親から夢を託されたことは一度もない)

サラリーマン = 疲れて、ヨレヨレ、夢もなし

こういうイメージは一体誰が作っているのでしょうか。
僕もサラリーマンという立場ですが、子どもに夢を託すつもりは一切ない(先日の「自分にはコミットして、他の人にはコミットしない」という記事にも少し書きました)。当たり前ですよね、一度しかない自分の人生だからこそ、自分の納得出来るような生き方を常に模索しているし、夢を追い続けていたい。一分一秒無駄にしたくない。同じように子どもの人生は子どもの人生。いきなり「パパの夢、お前に託した」とか言われても迷惑千万でしょう。

僕は、子ども達には「早くパパのように好きなことを見つけてガンガン突っ走ってね」という感じなんですよね。きっと、そういう親の方が圧倒的に多いと思いますよ。ほんと、このCMに出てくるドブネズミ色したスーツ来て虚無感に包まれて夢遊病者のように歩いている大人たち(男女共に)って、TVの画面を通してしか見たことないんだよな。酔いつぶれて駅で寝ている人は良く見掛けますが。

仕事して疲れるのなんて、ゴルフして疲れるのと同じで当たり前じゃないのかな。スコア良ければ大喜びするし、大叩きしちゃえば落ち込むし。それを、「ゴルファーは皆、元気がない生き物である」と言われているような気がしてしまうんですよね。もちろん、ゴルフと違って「金を稼ぐ」というのは大変なこと。だからって、残りの人生諦めて子どもに夢を託すか?そして子どもに「夢を託すな」って言われるような、情けない大人になっちゃう大人ってそんなに多いの?

「いやいや、それは勝ち組の発想だよ」となるんでしょうか。確かに色々とありますよ、生きているんだから。うまく行くこともあれば、失敗することもある。絶望もある。でも、そこと「夢」は別の問題だし、ましてや転職(結局、リクルートは転職してもらわないと儲からない仕組みになっている)と直結する?


先の「サラリーマン=疲れてヨレヨレ夢もなし」というイメージは結局、「ネガティブキャンペーン」の典型ですよね。視聴者はポジティブなニュースは信用しようとせず、ネガティブな事を信用しがち。共感は良いニュースよりも、悪いニュースの方が得やすい。

【ポジ】
日本は素晴らしい国だよ!老若男女関係なく、みんなとっても元気で明るくがんばってるよね!メシは旨くて、寿命は世界一長い。日本人であるというだけで所得額の世界ランキングでトップ10%に入っているし、仕事は忙しいっていうけれど、祝日なんてめっちゃ多いし、自然は美しく、遊ぶところもたくさんあるし、どんなことだってチャレンジ出来る環境がある!そりゃ色々と問題はあるけど、どこの国だって同じだし、総じて最高だよ!

というイメージと、

【ネガ】
日本は元気がない。長引く不況で疲弊し、ブラック企業ばかりで社員はみんな「社畜」と呼ばれて、休みなんて全然なくて残業残業の日々、うつ病増加、自殺多し。なんとかがんばって働いても海外から移民めちゃ入ってくるから、英語出来なければ未来もない。原発問題もあって放射能で汚染されてるし、地震多いし、税金アップ。日本ってこれから先、どうなるんだろ。

どっちの情報を信じる人が多いか。
明らかに前者より後者の方なんですよね。でも例えば、「日本人=働き過ぎ」というのは真実ではない。まず、先進国の中でも休日と祝日がめちゃくちゃ多い。それに、基本的に働く時間と所得は比例します。逆にこれだけ働いているから、GDP三位の経済大国です。働き過ぎというなら、アメリカや世界のエグゼクティブはどうなるんだ。寝ませんからね、彼ら(成功するため恐ろしいほど働く、世界のハードワーク経営者8選)。でもその分、億単位の収入を得ている。お金いらないから時間が欲しい、というのなら、そういう生き方をしましょうという感じ。それも人の価値観に委ねられている。

いずれにしても、このCMにとっても違和感を感じていたら、同じように感じている方が他にもおられるようでした。切り口はバラバラですけれど。

「子どもに夢を託すな。」リクナビNEXTのCMはなぜ気持ち悪いのか – 常見 陽平

「子供に夢を託すな」CMうぜぇよ 現実的な人間に価値はないのか?あと、ガキに言わせるあざとさやめろ – ウェブはバカと暇人のもの

是非、リクナビと広告代理店の担当者の方、CM流して、無責任に「転職=バラ色の人生」と促しても良いから、少しは、みんなが見て元気が出て、良い気持ちになれるようなCMを作ってください。炎上マーケとか狙うのではなく。せっかくのクリエイティブがもったいないと感じます。「そういう風に思うあなたはターゲットではありません」と言われても、これだけネット広告での露出が多ければ、責任も大きいと思うんだけど・・・。

もちろん、「このCMを見て感動した!」という人もたくさんいます。上記はあくまで僕の個人的な見解です。いずれにしても賛否は脇に置いたとしても、クリエイティブはネガティブよりも、ポジティブな方が良いと思うんです。ネガティブな感情って、何も生まないでしょ。

機能ではなく、体験を売る


家電、デバイス、ソフトウエアは機能を売るのではなく、体験を売り、ライフスタイルを想像させる。

機能をアピールしても、今やテクノロジーと消費者との間には大きなディバイドが存在するように思います。「Retinaディスプレイ」と言われても、一般消費者は何のことか分からないかもしれないし、wi-fiとBlueToothの違いを知っている人も少ないでしょう。

そこで、上手にブランディングをしているメーカーは、消費者がそれを購入することで「とても素晴らしい事が起こる」というイメージを上手に想像させます。「かっこいい」「このデバイスがあれば、こんな素敵なライフスタイルが実現するんだ」と思わせるように「体験」を売っているのがAppleのお家芸。BtoC製品は特にこの「体験」が重要ですね。

Apple – iPad Air – TV Ad – Your Verse

)

メーカーはどうしても、「これすごいでしょう!」「これいいでしょう!」「他社と比べてこんなに良いですよ!」と自前のプロダクトがいかに優れているかを強調しがちです。そりゃそうですよね、自信を持ってリリースしている製品だし、その製品を作るために大きな投資をし、いかに売って、早く投資回収をして利益を生むかにフォーカスしてしまいます。しかし、今の時代は大きな声で宣伝しても仕方ない。いくら自分達が良いと思っていても、相手がそう思っているかどうかは分からない。テクノロジーと消費者の間にはディバイドが存在するし、世の中にモノが溢れている時代、目も肥えています。

「体験」をいかに売るか。
いかに「イメージ」させるか。

これ、当たり前のことに思えますが、
実はとても重要なキーワードですね。

無人機ネタを通して知る、世界のインターネット普及率


Facebookが無人飛行機のメーカーを買収するというニュース。

Facebook、太陽光発電で成層圏に滞空するドローンを買収か―50億人に安いネットアクセスの提供を狙う(Tech Crunch)

この無人機、記事によると成層圏上層まで上昇し、太陽光発電で5年間も無補給無着陸で滞空するとのこと。Facebookの狙いは、このドローンを利用して、未だネットを利用することが出来ていない「50億人」の人々にネットインフラを提供することであろうと推測されています。
要するに、空飛ぶ無線アクセスポイントですね。

この記事で一番驚いたのは、ネットを利用していない人が世界にまだ50億人もいるということ。今やネットがないと仕事が出来ない(ライフライン)我々にとって、この50億という数字は非常にインパクトがある数字です。改めて驚きました。

しかし冷静に考えてみると、2013年の世界におけるインターネット利用者数は27億4千万人ということだから(総務省)、確かに残りの約50億人は利用できていない、ということになる。それが、アフリカ諸国や途上国だけではなく、10億人以上の人口を抱える中国のネット普及率は38%、インドは10%程度だから、この二カ国を合わせても10億人以上がネットを利用していない(できていない)ということですね。都市部は使えても農村や山間部は使えないというインフラの問題と、PC、スマフォ、ネット利用料という価格の問題の両方がありそうです。

もちろんFacebookがターゲットにしているのは途上国だから(中国の上空に飛ばした瞬間に撃墜されるだろう)、これによってどこまで普及するのかは分かりませんが、ビジネス目線というよりは「世界中が繋がることのできる環境をつくろう」という理念を掲げる Internet.org の目的達成の一つであると考えると、地球規模かつ長期視点でのプロジェクトを構築し始めているということでしょう。

こういった事が民間企業で行えちゃうという点、これまた色々と考えさせられます。

金が余って仕方がない IT 6社(米国に限る)


ビットコインの取引市場の一つ「マウント・ゴックス」の取引停止ニュースが世間を賑わせておりますが、僕のデスクの上にもビットコインが散らばっています。

先日いただいた「コインチョコ」。
もらうと嬉しいですよね。
デザインもかわいらしいし、懐かしいし、美味しいし。


お金の話題ですが、今日の日経新聞に掲載されたニュース。

「米IT、空前の「金余り」 グーグルなど6社 手元資金37兆円」

たった6社で手元資金「現金+有価証券」の合計が37兆円。
つまり、使っても良い貯金が37兆円もあるんですね。

で、この37兆円という数字ですが、全くピンとこない。
比較してみると、

日本国民が一年に使う医療費:38兆円
大阪府のGDP:38兆円
コロンビア、タイのGDP(世界32〜33位):38兆円
パチンコ産業全体:30兆円

という感じでしょうか。

まあ、とにかく一国のGDP並の金を持っている米国のIT6社、Apple、MS、Google、シスコ、オラクル、クアルコム。まあ、ちょっと世界おかしいよね。

ちなみに寂しい話ですが、日本の中小企業の不良債権の合計も、約37兆円です。強者は益々強くなり、弱者は益々弱くなる。このような状況では先日の記事「どのように Elevation するか」で書いたように、スタートアップスはスーパー金持ち大企業にバイアウトするエグジットスキームを組むのも当然です。彼らにとって、100億くらいどうってことのない金額ですからねえ。

それが良いがどうかは置いておき。

色々なニュースが飛び交った


真央ちゃんのショートの演技が終わった後、世界の有名スケーターから応援と称賛の言葉が数多く寄せられているというニュースがTLを賑わしていました。彼女の人柄や一生懸命にスケートに取り組む姿勢、プレッシャーの中での演技の難しさは何よりも、「同業者」が一番良く知っているのでしょうね。

世界中の多くの海外名スケーター達が真央ちゃんに暖かい言葉をかける『翻訳文あり』(NAVERまとめ)

僕個人としては、とにかくジャンプを飛んで「点数を稼ぐ」演技をするのではなく、オリンピックを楽しみ、自分の世界に入り、自分にとって気持ちの良いスケーティングをして欲しいと願っています。みんな責めたり怒ったりしない。世界中の人が、真央ちゃんのスケートが好きなんですから。国関係なく、どの選手にもそのようにして欲しいなと思います。


サイバーダイン社がついに上場です。

サイバーダイン、3月上場 介護用の装着ロボ開発
種類株活用で国内初(日経新聞WEB)

種類株での上場は国内初。アメリカではGoogleやFacebookとかく軍事目的に転用されやすいロボティクス産業ですが、記事にあるように「あくまで平和利用を目的として」という点が種類株上場に繋がったようです(SHAFTはGoogleに買収されてしまいましたが・・・)。しかし、毎年損失5億を計上しながらの上場承認。ベンチャーをどんどん応援していこうという規制緩和の一環でしょうね。ロボティックファンとして、サイバーダイン社は昔から応援しているので是非がんばって欲しいと思います。


Facebook、LINE競合のWhatsAppを160億ドルで買収(IT Media)

Facebook、お金持ちですね。一言で160億(一部の報道では190億)ドルって言ってもですよ、日本円で1兆6000億円ですからね。SONYの時価総額よりも高いカネをポーンですからね。お買い得かどうかは色々な議論があると思いますが、4億5千万人のユーザーを一気に獲得できるという点は確かにメリットかも。こうなるとLINEのバリューも相当上がりそうです。

生活に溶け込むサービスとアプリ


iOSアップデートに伴い、今まで使用していたTwitterクライアントアプリが正常に動作せず、当分そのまま放置してTwitterから遠ざかっていたのですが、新しいクライアントを入れたため、またTLが追えるようになりました。最近、自分からはほとんどツイートせず、Twitterの主な用途は情報収集一辺倒と化していますが、久しぶりにカムバックしても、相変わらず日々ツイートしている著名人アルファの皆さん、インフルエンサーの皆さん、すごいですね。それだけ日々、インプット+アウトプットのフローを繰り返している訳で(あくまでTL上では)、それはそれですごいエネルギーだと思います。


僕のように一日一度ブログを更新するだけでも、そこそこの労力を使うのに(しかも週明けは時間に追われていて更新滞りがち)、常に良い情報をキュレーティングして投稿していることって、たとえ140字で気楽だしね〜と言う人がいたとしても結構大変なことだと思うんですよね。ある一定期間、習慣化してしまうとそれ程でもなくなるのですが、一度離れてしまうと「何をつぶやこう」と考えてしまう。考えてしまうと、もう離れてしまってウォッチャーとなってしまうんですよね。TwitterやFBでも、あ、これ投稿しよう、と常にアプリやプラットフォームの存在を意識しておかないとモチベーションは働かない訳で、生活に密着し、意識の中に入ってくるまでになるアプリの力はなかなか偉大であると考えずにはおれません。逆にベンダーの方からすれば、「生活に溶け込み、習慣化させるアプリを作れば勝ち」という訳です。SNSの流行り廃れは3年〜5年タームと言われていますが、次にどんなサービスが現れるでしょうか。それはそれで楽しみではあります。


SNSは数多くあれど、そこでの滞在時間が徐々に少なくなってくるのは自然の流れ。やはり最後はリアルな人間関係に行き着きます。かつてあれだけ盛り上がっていたmixiやgreeのコミュニティは今や閑散としていますし、先程の話ではないけれど、僕が見る限りTwitterやFBで情報発信をしている人の数、滞在している人の数も徐々に減って来ているような気もします。自分も含めて。しかし一度でも直に会った人とは時間が経過しても人間関係は維持できる訳だし、至極アナログではあるけれど「人間関係の構築は会ってなんぼ」のもんでしょう、と、今更ながらに実感しているところです、うん。それにしてもmixiのコミュニティにいた面白くて楽しい人達はみんな元気にしているだろうか(遠い目で

それでは、今日はこの辺で。
皆様も暖かくしてお過ごしください。

そしてTVに映し出されるフィリピンの子どもたちも、どうか、どうか生き延びて。

レッドブルに翼をさずけられた感


新幹線の車窓から。
現在通過中の名古屋は曇空。目的地の東京へは今週二回目の出張です。午後から降水確率30%の予報が出ていますが、出張時はなるべく荷物を少なくしたいので傘を持たずに出掛けています。このまま降らなければ良いのですが。


レッドブルのマーケティングとブランディングを「真似したくてもできないけれどベンチマークはしておきたい」というのは、各企業担当者の意見の一致するところかもしれません。僕も以前から、「売上の1/3を広告やブランド育成などのマーケティング費用に充てるという社内ルール」「観客が見込めないようなマイナーなエクストリームスポーツイベントを独自に運営してブランディングと話題を創出する」というマーケ手法には感心させられており、見事にレッドブルのファンとなっています。それを決定付けたのは、頻繁にこのブログにも登場する「Red Bull Stratos」ですね。一飲料メーカーがNASAまで巻き込んでこんなプロジェクトを行えるところが、レッドブルのレッドブルたるところなのではないでしょうか。

10/31付の日経ビジネスの記事、「レッドブルが「翼をさずける」。代理店はいらない」では、あのイラスト風のコミカルなCMや「翼をさずける」といったコピーがどのように生まれたのか、5700億円の売上のうち1880億円をどのように使っているのか、などについて概要を説明してくれています。是非、ご一読を。

HBS(ハーバードビジネススクール)では企業事例をケース・スタディとして、じゃあ自分ならどうするか、どのような選択と決定をするのか、お前はどう考える?など、自分が当事者となった時のことを想定して、「ケーススタディ千本ノック」を行う、と、どこかの記事で読んだことがあります。もちろん、「自分ならどうするか」を徹底的に考え抜くことは脳の鍛錬に繋がる訳ですが、簡単にサラッと読めるこのような記事は、僕にとっては「疲労回復剤」のような役目を果たしてくれます。読むだけでちょっとした気分転換にもなりますし、気持ちが落ちたり、疲れたりした時には元気をもらえますよね。そういう意味では、勧善懲悪のアクション映画のようにエンターテイメントの役割を果たしてくれるので、とてもありがたいと思っています。

ああ、こういう読み方は、当事者はおろか、完全に観客になっちゃっていますよね。はい、ちゃんと学びましょう。

それでは今日はこの辺で。