機能ではなく、体験を売る


家電、デバイス、ソフトウエアは機能を売るのではなく、体験を売り、ライフスタイルを想像させる。

機能をアピールしても、今やテクノロジーと消費者との間には大きなディバイドが存在するように思います。「Retinaディスプレイ」と言われても、一般消費者は何のことか分からないかもしれないし、wi-fiとBlueToothの違いを知っている人も少ないでしょう。

そこで、上手にブランディングをしているメーカーは、消費者がそれを購入することで「とても素晴らしい事が起こる」というイメージを上手に想像させます。「かっこいい」「このデバイスがあれば、こんな素敵なライフスタイルが実現するんだ」と思わせるように「体験」を売っているのがAppleのお家芸。BtoC製品は特にこの「体験」が重要ですね。

Apple – iPad Air – TV Ad – Your Verse

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メーカーはどうしても、「これすごいでしょう!」「これいいでしょう!」「他社と比べてこんなに良いですよ!」と自前のプロダクトがいかに優れているかを強調しがちです。そりゃそうですよね、自信を持ってリリースしている製品だし、その製品を作るために大きな投資をし、いかに売って、早く投資回収をして利益を生むかにフォーカスしてしまいます。しかし、今の時代は大きな声で宣伝しても仕方ない。いくら自分達が良いと思っていても、相手がそう思っているかどうかは分からない。テクノロジーと消費者の間にはディバイドが存在するし、世の中にモノが溢れている時代、目も肥えています。

「体験」をいかに売るか。
いかに「イメージ」させるか。

これ、当たり前のことに思えますが、
実はとても重要なキーワードですね。

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