シングルカスクの話をしようと思う


昨夜は新地で会食させていただき、神戸某所へ移動。

お連れいただいた名店のマスター、僕がウイスキー好きと知るや、にこやかに出して下さった「とっておきの」ボトル達がこちら。The Scotch Malt Whisky Society の会員でもなかなか手に入れることができないというシングルカスク。

まずは No.41.59 です。
スペイサイドの10年。世界で233本だけボトリングされたアルコール度数61.9%のシングルカスクはなんとも言えない芳醇な香り。

ソサイエティアーカイブではこのように解説されています。ウイスキーの香りを表現する言葉の多いこと。これが醍醐味とも言えますね。

そして、No.29.124
アイラの20年。ラフロイグのシングルカスクらしいです。ボトリング本数549本。アイラらしく潤沢に海の香りを含んだピートが鼻を突き抜け、加水してもまた世界が広がり、空になったグラスからも飽きることなく、ねっとりとした香りがいつまでも残ります。

ああ、なんて美味しいんだろう。
解説はこちらから。

これだけで、ご飯3杯はいける。

素敵な常連様方とのウイスキー談義にも花が咲き、やっぱり死ぬまでに一度はアイラ島行きたいよねなどと話ながら、夜が更けていくのでした。

こちらは先週、梅田でのハイランドの12年。

最北端の蒸溜所でのシングルモルトももちろん美味しいけれど、でも、やっぱりソサイエティの限定ボトルよりは一般的で馴染みやすい感じです。目から鱗が落ちました。やっぱりウイスキーは深いわ。

ご一緒させていただきました皆様、ありがとうございました。

雨の朝は読書に限る 〜 Google, In the Plex


雨模様。

こんな朝はコーヒーを淹れて読書に限ります。
先週末から新卒説明会、出張、そして昨夜のゴルフコンペと、なんだか”せわしない”一週間でしたが、2時間でも3時間でも、こういうな~んもしない時間を作ることができるというのは嬉しいもの。本当はジョギングに出掛けようと思っていたのですが、この雨のお陰で救われました。

で、今読んでいるのがこれ。
グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

「結局のところグーグルは、成功へのいちばんの近道は世間一般の常識では不可能とされていることを実現してしまうことだという前提で創立された会社なのだ」

インターネットの入り口を抑えることにより、世界のすべての情報を飲み込み、支配しようとしている巨大企業(世界一の広告会社であり、世界最大のコンピューターメーカーである)には、常識というものが全く通用しない。630ページもある本ですが、めちゃくちゃ面白いのであっという間に読み進めることができます。あまりのレベルの違い、スケールの違いに唖然とさせられると同時に、「一般的には、こうですよ」という言葉のバカバカしさ、愚かさ、レベルの低さを実感させられます。まあ、圧倒的大多数の「一般的で普通な世界」があるから、GoogleはGoogleで居続けることができるんでしょうけれど。

この本は前に買って一回読み、今回二周目なのですが、毎回、気付きがあって面白いです。


雨の日はJAZZです。
今日も良い日曜日になりますように。

JAZZ  雨降りの午後

ターミナル駅でモヒート


締まり切ったネジを緩めるべく、あるいは固く締めた蛇口を緩めて水を流すべく、今日はJR大阪駅にてタスク完了後の昼酒。ただでさえ明るい内からの酒は回るのに、寝不足もあって二倍増し。

天気が悪いけれど、大屋根の下は無問題。逆に雨空の湿った冷たい風が気持ち良く、今シーズン初の夏の定番「モヒート」が美味い。

ああ、ネジが緩む〜。
あとでちゃんと締めますからね。

眼下の人たちを眺めながら。
今日も人が多いグランフロントです。

ちょっとだけ緩みたい願望を叶えてみた


詰めこみ、集中して何かを行うと、頭痛がするのは肩コリのせいでしょうか。

という訳で、今日も頭痛がハンパないので、駅から家に帰る前にコンビニに寄って「緩めるためのツール」であるハイボールを購入して、芦屋川へ。

ちょっと、今だけ緩めますわ。
後ですぐに引き締めるから!

久しぶりのように感じる芦屋川、とても良い風が吹いています。

Smooth、Organicな雰囲気といえば


エントリーの最後にYoutubeのタグを埋め込んだりして、拙ブログでも良く音ネタを取り上げていますが、今朝もおすすめをエントリーしたいと思います。

僕は音に対してはとても分かりやすい人間で、Jazzをベースに、Deep House、Bossa、Club、Latinなどに枝葉を広げています。この辺りのジャンルで、大体どんな音を好むか容易に察していただけると思いますが、先日来、暑い日が続いて「ようやく夏本場やー、World Cupにちなんでブラジリアンやー!」と意気込んでいたところ、朝晩が意外と冷え込んだりして、聴く音楽もアップダウンを繰り返すことに。

最近はその涼しさに引っ張られて、「Hil st Soul」をローテーションです。知る人ぞ知る、UK Soulグループですね。UK Soulと言えば、IncognitoやSADE など大御所によるソフィスティケートされた音のイメージが強いと思いますが、とにかく非常に心地良い気持ちにさせてくれます。SmoothでOrganicでUnpluggedなSoul MusicがUKの特長ですね。どうしてもお酒が欲しくなるので、こんな早朝には似合わないかもしれませんが、今日も一曲ペタッとしておきます。

Hil st soul – strictly a vibe thing

話題のワインバー二軒


アメリカ転勤が決まった取引先のプロダクトデザイナーさんの壮行会ということで、最近、梅田で最も人気があるワインバー二軒をハシゴしてきました。ちなみに彼は今日が出発です。まさに前夜祭。笑

一軒目は、「立ち飲みワイン 赤白」

フレンチ風のおでんをアテにワインが進むバーです。いろんなお店に行っていますが、ここの創作おでんは間違いなく美味い。大根はフレンチソース仕立て、タンの煮込み(牛すじ風)、フォアグラのラビオリ、オマール海老の茶碗蒸し、トマトのおでんのバジルソースなど。自家製オリーブの漬物も最高です。梅しそ、ゆず胡椒、昆布シメ。オリーブのこんな食べ方あるんですね。和洋折衷の面白い料理を味わうことができます。

タンの煮込み

オリーブ

ワインリストは充実、料理もワインに合うように配慮されています。店内は狭いですが、この混雑ぶりがまた最高。お客さん同士も楽しくワイワイ、カウンター席では、マスターの楽しい話を聞きながら料理をいただける良いお店でした。再訪間違いなしです。


二件目は桜橋の「Di Punto

関東の人気店の関西進出第一号。
お店のスタッフは厨房も含めて女性ばかり。客層も女性多め。雰囲気もとても良く、店員さんも愛想の良い方ばかりです。

ここの名物は、生ハムの盛り合わせでしょう。

大きな板に一面の生ハム。これで1380円。パンはおかわり自由。安いし美味いし、ここも人気の理由が分かります。店内は照明もメロウでゆったり目の作りなので、カジュアルとは言え、落ち着く雰囲気です。ここも再訪確実です。

最近はワインから離れていましたが、たまに飲むとやっぱり美味しいですね。
週初めから良い夜でした。

皆様、ありがとうございました。

「結局、何が言いたいのか」ということを考え続ける


なんか自己啓発的な、ビジネス書に出てきそうな書き出しですけれど。
ちなみに僕はIT業界に身を置く、しがないビジネスマンではありますが、自己啓発本やビジネス書はあまり読まない方です。本は大好きで(というより活字中毒に近い)常に何冊かはバッグに入れていますが、チョイスにバイアスが掛かっていますのであまり一般的ではないかもしれません。

話が横に逸れました。
仕事のシーンでも、日常シーンでも、「だから何が言いたいのか」を常に考える習慣を身に着けておくと、結構良いことがあるんですよね。一つは考えの整理に繋がること、そしてもう一つは真意を見抜く力が鍛えられるということです。メリット、デメリットの判断、勝つか負けるかの判断、チャンスか否かの判断も瞬時に出来るようになれば、特にビジネス面では相当効率的に事を進めることができますよね。

企画やコンセプトメイキングや提案書などもそう。
削って、そいで、フィルターで濾して、そして最後に残ったもの、それが「まあ、一言で言えば、そういうこと」というコアなロジックです。

今の世の中、あまりにたくさんの情報で溢れているし、営業目線では、言葉を多くしたり、理論武装したり、PowerPointやKeynoteの資料を分厚くしたりすることで、なんとなく「やった感」を出すことがありますが、結局は自己満足です。サイト設計でもそう。あまりにも伝えたいことが多過ぎて、ファーストビューの表示エリアで破綻しているサイトを良く見掛けますが、あれも同じく自己満足。結局、自分達が思っている程、読んでもないし、気にしていないんですよね。発信者が思っている半分、いや、それ以下くらいでしか、掲載している文章を読んでいないのです。ビジュアルも同じ。

であれば、最初から、「言いたいことはこれです。何故かと言うと、こうだからです」と潔く、そしてシンプルに情報を発信した方が、むしろ伝わるし、好感を持ってもらえるというのが僕の考えです。言葉を多くする、話が長い、これらは、単に「周りくどい」という印象だけを残すように思います。

こういうことを書くと、ドライ過ぎてなんだかキツい印象を与えるのでは?と思うかもしれないけれど、言葉には温度があると思っています。心がこもっていれば、人には伝わる。逆に言葉が多くても心がなければ冷たいのですよね。

とはいうものの、このブログでは、身も蓋もないことを実にダラダラと書いていますが、溜まったものを吐き出す場として見て頂ければ幸いです。(←逃げた

それでは、今日はこの辺で。

Acoustic Alchemy – Playing for Time (HQ) by Jazzy Club

とろけながら落書きをするような感じで


脳疲労時に何が一番効くかというと、それはウイスキーです。きっぱりと。
身体の疲れ、脳の疲れ、肩コリ・・・かちかちになった身体はもはや岩のように言うことを聞かず、どうにもこうにもコントロール出来ない。遅い時間に帰宅し、たまらず冷凍庫を開けて角瓶を取り出し、レモン風味の炭酸水で割って、ゴクリと喉に流し込む。

シングルモルトや響などは、風味を楽しめる余裕がある時や、ゆったりとした気持ちの時にロックでいきたいもの。砂漠で飢え乾き、ようやく見つけたオアシスでまず冷たい水を一口飲みたいような気分の時は、キンキンに冷やしたハイボールなのです。

サントリーのサイトでも紹介されていますし、ウイスキー好きの友人にも聞いたのですが、角瓶は冷凍庫に保管していると、トロットロになります。当たり前のことですが、水と違って凍らないんですね。それを聞いてからというもの、角瓶は冷凍庫へ。これを「角とろウイスキー」と言うらしい。これ本当に美味しいんです。是非、お試しあれ。


朝の5時から夜中の0時に至るまで、一日24時間の中で人間っていろんなことを行うものですね。本好きの僕は、早朝に起きてキリシタン史の本に始まり、日中ガッツリ仕事をし、海外とやり取りし、事業計画書を読み、遺伝子の本を夜カフェで読み、帰りの電車でユダヤの歴史を読み、帰宅して「続・最後から二番目の恋」(唯一見ているテレビ番組)を視聴する。

行為に一貫性が全くない。鍋で言うと「闇鍋」。料理で言うと「冷蔵庫の残り物で作ったカレー」のような日々です。このようなメルティング・ポットから突然変異のように何かの化学反応が生まれないかと思って期待しているのですが、まあ、この歳になるまで目立った物は生まれていませんよね。(笑

あかんやん、時間の浪費ですやん

と、自分にツッコミを入れる木曜日の夜です。
あー疲れた・・・

ラストスパート!

これ以上の贈り物があるだろうか


怒涛のごとく過ぎ去った今週の締めくくり、すべての業務を終えて帰宅すると・・・思いもしなかったギフトが届いていました。

世界一のブレンデッドウイスキー。
最高峰のジャパニーズウイスキー。
琥珀色の聖水。(←!?)

数々の称号で呼ばれる銘酒、響12年です。
こんな嬉しい贈り物はないよね。

ちなみに僕はシングルモルトも大好きなのですが、響12年はまた別格。IWSC、ISC、WWAなど、各コンペティションで金賞を受賞し続けている世界一のジャパニーズウイスキーは、普段は手が届きにくい高級酒。

特別な時以外は滅多に口にしないものですが、響12年の芳醇な香りが大好きで、これを世界一のウイスキーに導いたサントリーのブレンダー、輿水さんのサイン入りの本まで持っています。

いやあ、嬉しいなあ。
いつ開封しようかと思っているのですが、このまま開封せずに置いておくかも・・・(笑)いやいや、少しづつ、大事に大事に楽しませていただくことにいたしましょう。感謝!!

可処分所得を使い果たす人間の思考パターンについて


「全部、ションベンに変えたわ」

これ芦屋に生活していて良く聞く言葉です。
翻訳すると、「全部、酒代に変えたわ」です。

一見、非常に刹那的に聞こえるかもしれませんが、可処分所得を使い果たす人間の思考を上手に表現していると思います。かくいう僕も今は泥酔状態ですので、全くもって人の事は言えないのですが。何に使えば良いのか分からない。ノリとテンションだけで生きている。それに変わる価値を見いだせないんでしょうね。そこが、人間のプリミティブな思考ということができます。

僕はそういうカテゴリの人間はありません。しかし、いわゆる「可処分所得を適当に保有している人間」は、とにかく使います。可処分と、不動資産を明確に分けている。ですので、目先の現金に振り回されないように、飲む時は冷静に色々と判断しましょう。

ちなみに地元の芦屋ですが、飲み屋に行く度に「しんどい」という言葉を経営者から聞きます。消費増税の影響でしょうか。二軒目、三軒目と行かなくなったんでしょうね。じんわりと消費者の生活も変わってきています。


思考のプリミティブ化について言えば、人間は至って単純な生物です。
快楽と楽を追い求める。これはユダヤ教、原始キリスト教の原罪思想的に言うと説明がつくのですが、とにかくそうい生き物です。少しでも怠けると再起不能になる。だから自分を律することが必要なんです。たとえ、泥酔状態でも。