副業人材はなぜ優秀なのか

毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

最近、珍しく会食が続いています。夏ということもあり、涼しくなった夕刻から集まって、冷たいビールやスパークリングを飲むというのは、最高の気分転換になりますよね。時間と場所にとらわれないので、MTGやアポがなければ、夕方早い時間からの飲みなどのお誘いも、基本的にはすべてお受けしています。笑

さて、コンサルタントという仕事柄、たくさんの企業やプロジェクトに参画させていただいていますが、分野も仕事の内容も多岐に渡るので、脳の切り替えが大変です。特に一時間おきにオンラインMTGが入る時など、それぞれのMTGの内容が全く違うので、地に足がつかず、空中に浮いて漂っているような感覚になります。もちろん、それでは仕事になりませんので、集中できる時間がある時に、各案件に対して集中的に思考を投下し、深く分析するようにしています。CPUの性能(処理能力)はもちろんのこと、メモリも増強しておかなければなりません。情報をしっかりインデックスし、いつでもどこでも必要な情報を引っ張り出してこなくてはなりませんから。こういうことを繰り返していれば、マルチタスクをこなす能力が格段に向上するような気がしています。

さて、このご時世ですから、顧問先企業の多くも常に人材不足です。特にエンジニア。自分も雇用側として最近では色んなツールを使って求職者の方々と接点を持つようにしていますが、副業OKの企業の社員さんが副業を探されているケースが多いように感じます。

そして、その副業を探している方(便宜上、副業人材とでもいいましょうか)は総じて優秀な方が多いですね。何かしらの専門性、例えば、マーケティング、ブランディング、MA、エンジニアリング、プログラミング、クリエイティブなどの専門性を持っている方はもちろんのこと、日頃から自分のキャリアを自分ごととして考えている方が多いので、自分の考えを自分の言葉で明確に話すことができる。また、学びたいという意欲もあるので、聞く姿勢も素晴らしい方が多いのに驚きます。専門性もあってコミュニケーション能力も高いなんて、企業側からしたら最高の人材です。

こういう人を副業人材として月に10万とか15万で一ヶ月に2,3日でも雇用し、そのスキルを調達して自社の戦力として雇用できるのであれば、企業としてこんなに良いことありません。一方、このような専門人材が転職したり、独立したりするのを防ぐためには、企業として「副業OK」を導入する必要が益々出てくるのではないかと思うのです。

個人的に「副業バンザイ!」でも「副業禁止を否定」しているわけではなく、もし副業を禁止にするのであれば、働き手が満足する報酬をしっかり出すよう企業側は努力しなければならないということです。三種の神器(新卒一括採用、終身雇用、年功序列)で行くなら、それを徹底すべきです。中途半端に削ろうとするから良くない。また、明確な理由のない「禁止」や、今は我慢してね、ちゃんと将来報いるから、という根拠のないニンジンをぶら下げても、今の働き手は賢いですからちゃんち見抜きます。会社の業績や将来性は、従業員が一番知っています。優秀な働き手を集めようと思うと、雇用側も働き手の気持ちになることが大切です。もちろん、働かない人をちゃんと解雇できる法的整備も必要ですけれど。

一方、インフレ+円安で給料が安い、上がらないというニュースも毎日のように流れてきます。基本的に、中小零細は一部の業績の良い企業を除き給料は上がらないと思った方がいいです。多少上がったとしても社会保険や税金も比例して上がっていくので、相殺されてしまいます。退職金が出ない会社も中小零細に非常に多いです。その環境が当たり前、仕方ないと諦めてしまうと、将来大変なことになります。文句を言っても誰も助けてくれません。であれば正社員として就業している間に、会社に依存しないキャリアを身につけるべきです。今、副業人材が欲しい会社はたくさんあります。稼ごうと思えば稼げるはず。

色んな方と接していて思うのは、稼ごうと思う人はいくらでも稼げる方法がある、ということです。決して煽っているわけではありませんが、やるかやらないか、ですね。