雨の恩恵は、静寂とたくさんの時間

信州はしとしとと雨が降り続いています。

母は自室にこもってゆっくり本を読み、父と弟は出掛けているので、広いリビングを独占。聞こえるものと言えば、PCから流れる Bill Evans のピアノと、キーボードをタイピングする音、そして、外の雨音。雨が降っている間は鳥の鳴き声も聞こえないので、本当に静かです。

八ヶ岳ベースは霧の中に隠れようとしています。

自然の中に身を置くということは、静寂を手に入れることができるということ。そして、その静寂は自分と向き合う時間を与えてくれます。

何かを書こうとした時、頭の中に散らばっている雑多な情報を整理することから始めなければなりません。そして整理された骨子を出来るだけ分かりやすく肉付けして文章にしていく。その肉付けするという作業の中において、自分と向き合う時間が求められます。その考えの横幅と奥行きにあるものは何なのか、なぜそのように思ったのか。その根拠は何か、そしてなぜそれをしなければならないのか。そのためには、ある程度のまとまった時間と集中力が求められます。

「あ、こうだ」という答えは、何かの拍子にポンと降りてくることもあれば、いくら考えても出てこない時もあります。この「降りてくる」タイミングをコントロールできればいいのですが、残念ながらこの手のものは本当にふとした拍子に降りてくるもので、大抵は通勤電車の中とか、移動中とか、ぼーっとしている時とかで、そんな時は手元のスマホに忘れないようにメモするようにしています。

こちらにいる間に、できるだけ進めることができますように。
下は雨の日にぴったりの曲。