当初の天気予報が外れて、良い天気の週末になりました。
パリのルーブルは死ぬまでに一度は行ってみたい場所の一つですが、今、大阪市立美術館では「ルーヴル美術館展 肖像芸術 一 人は人をどう表現してきたか」が開催されています。
住友家から寄贈された土地に、1936年に建てられた美しい建物です。
少し引くと、あべのハルカスとコラボできます。しかし、ここが天王寺公園の中にあるとは思えないですね。写真の撮り方によっては海外のどこかに見えなくもありません。
展覧会の方はたくさんの人で賑わっていました。
時の権力者たちの肖像画、彫刻110点が一堂に会しています。中にはモデル不詳の作品もありますが、それがまたいい味を出していたります。そうか、人間ってこんな表情をするんだな、という気付きもあり。
スマホで手軽にいつでもポートレートが残せる時代とは違い、各時代において、為政者たちの肖像は、権力の誇示、治安の維持、統治の象徴となりました。ローマ皇帝の彫像は当時職人により量産され、各地方の出先機関に設置されたということです。権力者があしらわれた贈答用の美術工芸品も、とても細やかなつくりで魅了されました。
公式サイトから
本展は、ルーヴル美術館の全8部門―古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画―が総力をあげた企画です。各部門を代表する肖像の傑作およそ110点を一挙に堪能できる、きわめて貴重な機会となります。
紀元前1300年前後のエジプト王国時代のマスクから、19世紀前後の作品まで、広範囲に渡る時代を代表する作品が展示されています。個人的にはナポレオンのコーナーが見応えがありました。オススメです。