塩と山葵と蕎麦と

9月は晴れの日が五日間しかなかったと聞きましたが、湿度と低気圧にめっぽう弱く偏頭痛持ちの人間としては、9月19日にドピーカンのカリフォルニアから帰国してからのたった二週間ちょっとで、もう・・・完全に・・・本当に・・・参ってしまっています。

もちろん数日は気持ちの良い天気もありましたが、この季節とは思えないくらいの梅雨空っぷり。気候変動でいよいよ日本も亜熱帯地域の仲間入りですねえ・・・やれやれ困った。

この二日間ブログの更新が空いてしまったのは、不調だったというのも一つの理由ですが昼夜忙しかったというのが大きな原因です。とはいえ、昨日は大阪イノベーションハブでのイベントの後に連れて行っていただいた蕎麦屋の蕎麦がとても美味しく、久しぶりに「おお、これは」というものに出会えて嬉しいこともありました。

僕はいつからか大の蕎麦好きになっていまして、蕎麦屋での「飲み」を好む人種です。

最初はアテを幾つか頼んで酒を飲み、良い頃合いで、もり蕎麦(海苔がのっていないもの、ざる蕎麦でも可)を注文します。どの蕎麦屋でも飲みの時は、もり蕎麦です。そして、最初のひとくち目は必ず塩と山葵でいただくようにしています。この時に、美味い蕎麦か普通の蕎麦かが分かります。

昨夜お連れいただいた店、「そば打ち 松林」はまさに、蕎麦で酒が飲めるお店でした。大将の松林さんと友人が仲良しで、僕が塩と山葵で蕎麦を食べているのを見て、「おい、関西じゃあ珍しいなあ、東京ならたまにこういう通がいるんだけどなあ」と。まあ僕は通を名乗るほどのキャリアでもないしですし、この食べ方は自分で編み出したものではなく、北新地そばよしのT社長に教えていただいたことをそのままやっているだけで、通と呼ばれるにはまだまだ早いとは思います。初めて塩でいただいた時は目から鱗。元々刺し身も塩で食べるような塩人間ですから、余計にハマったのかもしれません。更に通は新蕎麦の季節になると「水蕎麦」をするようです。蕎麦を水につけて、風味を感じながら食べる。まさに真の蕎麦好きですね。笑

とにかく、大将と友人と僕と、おっさんばかりでワイワイ話をしながら夜は更けて行ったのでした。こういう夜があるから人生楽しいんです。感謝。

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