普段聞くことが出来ない音を聞く

早い時間から大阪駅で打ち合わせ。
天気は下り坂でもないのに、どうも頭痛がひどくて取引先と飲みにも行かずに直帰しました。

今は一年で一番日が長い時期ですが、19時半の空はまだ全然明るく、「薄暮」という表現がぴったりのとても美しい空でした。普段であれば頭痛は飲酒で治療するという、チンパンを絵に描いたようなことをするのですが、最近は「飲む日以外は飲まない」という至極当然のことを固く心に決めているので、今日はジョギング・デトックスだなと思いつつ帰宅。なんとなく薄明るさが残る20時の国道沿いを走り始めました。

この時間、郊外の国道沿いはとても平凡かつ健全な人の営みを見ることができます。犬の散歩をする人、仕事帰りのOL、塾帰りに自転車に乗る学生。セルフうどんの店を覗くと、小学生の娘とワイシャツ姿の父親が二人で向き合って仲良く嬉しそうな顔でうどんを食べています。都会と自宅を電車で往復するか出張に出向くかの自分の生活の中で、このような平日の日常生活を目の当たりすることはまずありません。週末くらいです。

だって、静けさの中で自転車を漕ぐチャリチャリとした音を聞くことがとても新鮮に感じられるのですから。いかにも、自分が狭い世界の中で暮らしていることを感じることができます。さて、頭痛の方はジョギングでたっぷり汗を流したことで回復しました。

まだ少し、仕事の続きをすることにしましょう。

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