一歩づつ、こつこつと


自己啓発書やハウツー本は読まなくとも、今を輝く経営者達の言葉はニュースメディアでも飛び交っているのでついつい目にしてしまいます。また、いろんな集まりやカンファレンスでそういう人達が登壇することがあります。最近も、日本を代表する企業の経営者の言葉を聞いたのですが、大変参考にはなるものの、正直、「それはあなただからでしょ」と思うようになってきました。(別にヤサグレてはいません)

子供の頃は、クラスにスポーツが得意な子、国語が得意な子、計算が得意な子、絵が得意な子・・・それぞれに得意分野が違う子たちがたくさんいましたよね。

子供って、そういうものだと思います。内気な子もいれば、人気者もいて、色んな子たちが集まってクラスを形成していました。しかし大人になればどうでしょうか。誰しも否応なしに「働く=金を稼ぐ」ということをしなければなりません。いくらダイバーシティだの多様性だのと言われようが、大人になればいかにビジネスを上手くやれるか、金を稼げるか、という物差しで測られてしまうんです。得意分野があったとしても、生活できなければ意味がない、そう言われる訳です。それは生きていくために仕方のない事だし、原始以来、人は食うために働いて来ました。中には生まれながらに食べることに困らない人間もいますが、それはまた特別です。


ビジネスの世界で名の知れた人間は、インターハイでベスト4に残るようなチームのキャプテンみたいなもので、「1%の世の中」と言われますが、ほんと、1%未満の人達なんです。そういう人は、たまたま「金を稼ぐ」「組織を作る」「市場を作る」という分野で、とてもセンスがあった人達なんですね。持って生まれたものと言っても過言ではないと思います。

いくら、

「寝ずに勉強しました!」
「寸暇を惜しんで働きました!」
「明日食うものがなければ死のうと思っていました!」

と言っても、寝ずに働いている人間なんて山のようにいるし、同じこと思って明日が見えない人間も幾らでもいるし、みんな色々と折り合いをつけながら歯を食いしばって働いているんです。その上、誰もが知る超有名経営者は大抵、とても遊んでいます。あえて言いませんが、国外国内関わらず、ほんと、そうなんです。そんな暇あったら仕事しろよと思うのですが、以外にそうでもないんです。それは、仕組みを作ったからなんですね。センスがあったんです。もちろん、そのプロセスでは寝ない時もあったでしょう。でも、寝ないことが、結果として実を結んだだけのことです。99%の人間が同じこと、つまり、寝ずに学び、寸暇を惜しんで働いたとしても、実を結べないんです。これを言ってしまえば終わりですが、世の中というものは、資本主義であれ共産主義であれ、そういうものなんです。

結局、僕がこの過疎ブログで何をが言いたいのかというと、成功者の言葉は参考にすれば良いけれど、「鵜呑みにしてはいけない」ということです。イチローが「バットはこういう風に振ればヒット打てるんだよ」と言って、その真似をしたとしても、誰があんな選手になれるのかってことです。言い方を変えると、身の丈をわきまえることが大切です。

誰もが出来ること、つまり「諦めず、コツコツと日々積み重ねる」ということだけをやれば良いのだと思います。人も、組織も、会社も、そうです。「会社たるもの、こうあるべき」なんてものはクソです。それぞれ事情は異なるし、使えるリソースも雲泥の差ほど違う。

だから、良い意味で「身の丈」なんです。
無理したり背伸びすれば、いずれ破綻します。

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中之島での出来事


U18 WBSC 野球ワールドカップが大阪で開かれています。僕も大会のことは知っていましたが、大阪で開かれていることは知りませんでした。今日、中之島のリーガロイヤルホテルで選手たちを目にするまでは。

本日の昼、打ち合わせのためにリーガのロビーラウンジに向かっていると、「CUBA」と書かれた野球のユニフォームを来た選手たちがたくさんいました。一目で高校生と分かります。みんなお行儀良く、静かに座ってます。うわ、キューバの代表やん!と思わず声にしてしまいました。そうか、WBSC、大阪でやってるんだ。

その後も、エレベーターから続々と日本代表チーム(清宮君やオコエ君もいた)、アメリカ代表チーム、チェコ代表チーム、ブラジル代表チームの選手たちが降りてきてはまた昇ったりして、インターナショナルな雰囲気を楽しむことができました。国民性も色々とあって面白いです。アメリカ代表チームは、帽子を斜めに被ったり、ダボダボのTシャツ着たりしてほんとドラマで見るようなアメリカンティーンズだし、ブラジルチームはとにかくテンションが高い(エレベーターで奇声を上げたりして非常にうるさいw)。見る限り、キューバの選手と日本の選手が一番お行儀良かったですね。それぞれに国民性の違いがあり面白かったです。

ちなみに、ロビーラウンジの2つ先のテーブルには、星野仙一元監督がいらっしゃいました。やっぱりオーラあります。ここにはちゃんと「写真やサインはNGです」という趣旨の張り紙が貼ってあるのですが、こういう有名人が良く打ち合わせしたりするんでしょうね。

さすが「関西の迎賓館」リーガロイヤル。創業50年の老舗ですが、このような国際大会や国際会議をするためには、受け皿の質・量の重要性を実感しました。東京オリンピックも問題山積のようですが、インフラ整備は本当に大切ですよね。こんなの当たり前のことですが、なかなか上手く進んでいないように見えるのは、組織の問題なのか何なのか・・・

rrh(写真はwikipediaから)

雲を跳ねのけて


オホーツク海から来る強力な低気圧と、南方の夏雲の間に挟まれて、日本列島はおろかベトナムまで伸びる巨大な秋雨前線にやられっぱなしの今日この頃です。しかしどうにかならないか、このジメジメは。一週間に晴れ間が除くのがこれ程少ないなんて、この際、オホーツクでも熱帯でもいから、どっちかにがんばって欲しい。はよどっちか勝て!見てくださいよ、この前線を。もはや嫌がらせにしか思えない。

画像はデイリーポータルZから
yabai

昨夜は京都泊、今朝は6時の電車で神戸まで帰ってきて、ほぼ終日外出。種々の打ち合わせで取引先の会議室に5時間半閉じこもっていました。偏頭痛なんて酒で飛ばしてしまえ!まだまだ疲れてませんよ!もっと議題もってこーい!

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夜は東京のものづくりの皆さんと梅田で会食兼ディスカッション。深く考えている人、現実志向の人、明るい未来を考える人。みんな違ってみんないい!