白身魚とグラフィック

毎月、1日と15日の楽しみと言えば・・・

そう。「PEN 」の発売日。

今週号は、東欧のグラフィック。

レトロでかわいいイメージと同時に、

赤と黒のキレイな二色の表紙。

グラフィックに惹かれて買ったはずですが、

すぐに、サブ特集の「ドキュメンタリー映画」の

ページを読み始めてしまいました。

そこで特集されていた、

ダーウィンの悪夢 」という映画。


?

アフリカ大陸、タンザニアのビクトリア湖周辺で、

今現在起こっている事態。

「金になる外来魚」ナイルバーチが放流されたことで

変化していく湖の生態系と人々の暮らしの変化、

それがもたらす負の遺産、ストリートチルドレン、

ドラッグ、売春、飢餓、貧困、エイズ・・・

日本にも大量に輸入されている、

白身魚の「ナイルバーチ」漁から始まるグローバリゼーションを、

淡々と映したドキュメンタリー映画だそうです。

監督がアフリカで見た光景、

カラシニコフ銃と小麦、地雷と義足が同じ飛行機で、

同じ場所に届けられているという真実が、

この映画を撮る動機になったのだそう。

グローバリゼーションという問題は複雑で、入り組んでいて、

明確な解決策はないとは分かっているけど、

でも、絶対知らなければいかない真実があるんですよね。。。

見たくないけど、見たい。見なければならない。

そんな映画だと思いました。

DVD出るまで待つことになりそうですが・・・

iPhoneと、見える/見えないデザイン

iPhone、見た瞬間に溜息が出ました。

さすが、Apple。

http://www.apple.com/iphone/phone/

一目で、どこにどんな機能があるのか分かります。

究極のGUIデザインって、

やっぱり、視覚だし、直感ですぐに分かるってこと。

ボタン一個で動くシンプルな家電みたいなPCを作る

Appleだから、携帯も家電にしちゃったんでしょうか。

グラフィカルで分かりやすいインターフェースもさることながら、

ユーザーをワクワクするさせること忘れていない。

創業当時から、Appleの変わらぬコンセプトなんですよね、

この「ワクワク感」を忘れないってのは。

ジョブズの元で働くデザイナー、エンジニア、ディレクターは

本当に大変だと思うけど、得意のプレゼンテーション見ていると、

「絶対ブレないコンセプト」のために、絶対的な自信を持って、

各分野一丸となってる現場の様子が目に浮かびます。

なんか、パワーもらいました。

一種の自己確認でもあり。

UIや筐体のように、目に見えるデザイン。

一方で、コンセプトや、コンテンツ、情報などの、

目に見えないデザイン。

両者がガッチリとかみ合う時に、

素晴らしいものが出来上がります。

ビジネスも一緒で、ターゲットニーズにそって、

(仮に沿わなくても)コンセプトがしっかりデザインされていると、

マーケットがついてきてくれる。

一緒に仕事しているQ社の営業部長と

晩に話をしていてもそう思ったし、

いつもの一風雷神でHと焼酎飲みながら

話をしていてもそう思いました。

皆で一緒に手がけている進行中のことも含めて、

あー、なんかワクワクする!

がんばろ・・・。

青か黄色やったら、やっぱり黄色。

ノロウイルス、すごいらしいですね。

皆様、大丈夫でしょうか?

「野呂さん」という苗字の方がいれば、

確実にイジられてるだろう、と、そっちの方が心配なくらい、

僕は風邪にも野呂さんにもお世話になっていません。

うがいと、プロポリスが効いているようです。

さて、健康的な一面をお見せしたところで、

ツリーの色の話です。

会社から駅までの間、

大きなクリスマスツリーを三つ見ることが出来ます。

一つは、MBSテレビ前の、巨大ツリー。

そして、茶屋町アプローズの巨大ツリー。

もう一つは、NU茶屋町の、中ツリー。

半径200メートル程の小さい地域に、

よくもまあ、いろんな種類のツリーがあること。

どれも趣向凝らして、お洒落です。

関係ありませんが、

日本はキリスト教国家ではないのに・・・・と、

毎年不思議に思います。

まあ、いいとして。

僕は個人的には、暖色系が好きですね。

この中では、NU茶屋町の色が一番好きなんです。

寒い中を歩いていると、

黄色くて、暖かい光を見るとホッとします。

子供の頃に読んだ絵本の中でも、見た映画の中でも、

雪降る屋外から見た家の窓からは、

必ず黄色い光がもれていました。

多色も賑やかでいいし、

青系もお洒落です。

でもやっぱり、黄色。

この時期は色々と目で楽しめるものが多いので、

良いですね。

花の上に座りたい願望。

親友のネイルアーティストAが写メで送ってくれた

ソファーがナイスデザイン!!だったので、

無断掲載します。笑 (Aちゃん、スマン)

バカンスで滞在してたホテルのロビーにあったそう。

かわいいですね。

こんなソファーに座ってたら、そりゃ癒されるでしょう。

美人がもっと映えますね。

ただオッサンが座ると、かわいい花のデザインが、

「巨大ヒトデに飲み込まれる人の図」

に早変わりしそうです。

ちなみに、僕はこのソファー初めて見ましたが、

どなたか有名なデザイナーさんの作でしょうか?

このような、自然にヒントを得たシンプルで核心をつく

デザインのファブリックを目にすると癒されるのです。

昨日まで飲み続きで疲れている体を、

こんなソファーにゆったり沈めて癒したいものです。

たとえ、ヒトデに飲み込まれてるように見えたとしても。

「白」と「答え」の関係

あらかじめ言っておきますが、

今日は(今日も)支離滅裂日記です。

実は、「考えさせる言葉」っていうのを、

すっと考えていたんですね。

きっかけは、昨日のマユ君のコメント。

「ここに来ると色々と考えさせられることがあるような気がして。」
嬉しい言葉です。

僕の文章うんぬんではなく、

相手に考えさせる文章っていうのは、

結局、「答えがない」文のことだと思うんです。

「きっかけ」とも言うのか・・・。

そりゃ、答えやオチがあっても考えさせられるし、

後からいろんな解釈でもって議論することさえ出来ると思うんですが、

どっちかって言ったら、それってアートの要素がないんですね。

それでは、なんとなく、面白くない。

関係ないけど、

「今日、自転車に乗って海に行きました。」

っていうのと、

「自転車を、自分で漕ぎました。海が見えました。」

っていうのとでは、明らかに後者の文の方が、

何か「考え」させられますよね。

それが何か分からなくても。

その、「なんとなく的あいまいさ」が、いいんですね。

色で言うと、「白」。

空間であれ、キャンバスであれ、

自分で答えを描いて行かないといけない。

もちろん、白のままでもそれが答え。

花を一輪活けても、答え。

思いっきり散らかしても、答え。

例えば、真っ黒の空間に音楽ガンガンかかってたら、

皆何のためらいもなく踊れると思うんですね。

でも、真っ白な空間だったら?

とりあえず、躊躇すると思うんです。

クラブのような真っ黒な空間は、いわば、

「踊りなさい」っていう、答えが与えられてる。

でも、「白い空間」は自分で答え探さなければいけないんです。

相変わらずオチはありませんが、

僕が大好きなアーティストのお宅も、白です。

ラグやカバーは茶色っぽいベージュだけど、

ソファや、キャビネットや、椅子は白。

答えを見つけなさい、坊や。

ってことなんでしょうかねぇ。

困ったものです。

いずれにしても、「答えがない」って、居心地はいいですよね。

さすがにごっついわ。

日清カップヌードルの新プロモーション。

「カップヌードルは若者の"自由の象徴"である。」

をコンセプトに、

大友克洋監督とのコラボでTVCF&長編DVDによる、

プロモーションです。

日清食品らしい、素敵で斬新な試みですね。

まずはコレを↓

カップヌードル「FREEDAM」プロジェクト

さて。

「インスタントラーメン」と「近未来社会」の融合というのは、

非常にインパクトがあります。

何故か?

「インスタントラーメン」から連想するものといえば、

お茶の間

小腹が空いた

学校の部活帰り

など、ごくありふれた「日常生活」です。

ところが、このプロモアニメの時代設定は、23世紀。

しかも地球ではなく、月共和国。

「地球への自由な渡航」と、

「科学技術の研究の自由」を夢見る、

月面社会に生きる若者たちの物語・・・な訳です。

一見、茶の間と23世紀という未来の月社会との間には、

何の共通点も見出せないかもしれません。

ところが、「カップヌードル」という一商品を介すると、

200年超という膨大な時間の溝は一瞬にして埋まります。

「非日常が日常に」

「一杯のカップラーメンから、

時空を超えた壮大なドラマが生まれる」

こんなの見せられたら、

カップヌードルも、気楽に食べれません。

コレ食ったその日から、オレの人生変わるの?

今食ってる物って、もしかしたらトンでもないものなんじゃ?

とか考えてしまいます。手が震えます。

スプー、あ、いや、スープがこぼれそうになります。

これが、日清の戦略。

ウマいです。いろんな意味で。笑

一応断っておくと、これ、全て僕なりの解釈なんで。^^;

ポイントが大幅にずれている可能性がありますが、あしからずww

PRはしっかりしたコンセプトとインパクトが重要ということを

再認識させられます。芯が通ってる。骨太。

あ、「骨太」ってのも、日清の新卒採用のキーワードでしたね。

うーん・・・見事にハメられてるな・・・ww

白の魅力。

仕事の打ち合わせも兼ねて、

「鰆(さわら)のたたき」をアテに軽く飲んで帰ってきた後は、

やっぱり読書しながら半身浴。

これぞ、究極のリラクゼーションです。笑

さて、風呂で読んでた雑誌に、

ユナイテッドアローズが、あのRimowaに別注して作った、

「サルサホワイト」なる、真っ白なトランクが発売されたとの

記事がありました。これ。↓

で、写真見た瞬間、一目惚れw

トランクもっての旅行なんて、年に一回行くか行かないかなのに、

どうしても欲しい。

いや、使わなくてもインテリアとして、部屋に置きたい・・・笑

暖かくなってきたせいか、

最近「白」に惹かれます。

最近変えた携帯も白やし、真っ白のドレスシャツも買ったし。

いつも行くショップで置いてあった、

リネンの真っ白なスーツも衝動買いしそうになりました。笑

僕なんかが着たら、ただのイチビリか、

E-YAZAWAファンにしか見えんやろうな・・・と思ってやめましたが。

白って良いですね。

清潔感があるし、爽やかやし。

本当にお洒落な人は白を上手に使ってますよね。

ちょっとこれから、「白」づきそうな予感です。

にしても、Rimowaの「サルサ」欲しい・・・←しつこい

心に響く今日の一言。part2

今日読んだ本から。

「デザインというものはおもしろい言葉だ。

外観のことだと思う人もいる。

本当は、もっと深いもの、

その製品がどう働くかということなんだ。

いいデザインをしようと思えば、

まず、『真に理解する』必要がある。

それが何なのか、

でつかむ必要があるんだ。」

決して妥協を許さない、ジョブスらしい言葉ですね。

話は変わりますが、

最近、つくづく「この仕事してて良かった」と思うことがあります。

共に働く、各分野のクリエイターやアーティストの

「心」が入ってる仕事を見て、

感銘を受け、とても刺激になるからです。

「心」が入ってる人の仕事はすぐに分かる。

見た瞬間、まさに「心に響く」からです。

スキル、年数は関係ない。

要は「心」が入ってるか、そうでないか。

その逆もあります。

残念だけどそうでない人の仕事もすぐに分かる。

そうなると、その人に必要以上のことを

指示しなければならなくなり、

言う側、言われる側、体力気力だけ消耗し、

双方幸せではありません。

指示するこちら側も、彼らのモチベーションを上げるために

余分な気を遣わなければならなくなってしまいます。

双方の気持ちが一つになると、いいアイデアがたくさん出てくる。

まるで気の合う仲間とのキャッチボールのように、

阿吽の呼吸で、ミットにバシバシいいボールが返ってくる。

たとえ疲れていても、まだ投げていたい!と思うようになります。

「心」

書くと一文字だけど、

本当に奥が深いです。

異物の組み合わせ = クリエイティブ。

クリエイティブな仕事に就いてる人間にとって、

「アイデア」は生命線です。

時として、まったく違うもの同士を結びつけることから、

新しい「何か」が生まれる。

それは、プロダクトや、デザインや、アートに限らず、

ビジネスモデルだったり、企画だったり。

毎日、頭の片隅で、「なにかおもしろいもの」を追求しているのですが、

今日はメディアを通して、プチひらめきがありました。

 

 

◇プチひらめき1。

 

日曜日の夜に必ず見ている、「ソロモン流」では、

世界一のネイリストがフィーチャーされてたけど、

彼女(松下さん)は、パティシエとコラボすることによって、

バレンタイン用のチョコをデザインしていました。

爪の形をしたチョコの上に、ネイリングしていく。

はい、キレイなチョコの出来上がり。笑

 

◇プチひらめき2。

 

毎号読んでいる、PEN。

2/15号は、「エコロジー最前線」。

フィンランドの「secco」というデザインファクトリーでは、

「デザイナーとリサイクルセンターを結びつければ、

ビジネスチャンスが生まれるはず。」

このコンセプトのもと、廃棄物処理場にデザイナーを送り、

さまざまなプロダクトを生んでいます。

・古タイヤを使ったバッグ。

・PCのキーを使ったマグネット。

・携帯電話のボタンを使ったアクセサリー。

etc・・・・

「エコロジーという、思想あるプロダクトの強み、ただカッコイイ、

新しいというだけではない、社会的意味のある製品には、

とりあえず、誰もが耳を傾ける。」

うん、同感です。

異業種間のコラボレーションは、新しいものを生み出します。

これ、実は僕の今年の裏テーマでもあったりします。笑

 

さ、今年は何かするぞ♪

人を惹きつける魅力。vol.2

昨日の日記から、「人を惹きつける」というトピックになっていますが、
今日もまた一人、そんな人を見つけました。

その方は、制作プロデューサーFさん。

Fさんは、元々映像や音楽制作系ですが、

現在はWEB制作会社に身をおく傍ら、別の印刷会社と、

映像制作会社の名刺も携帯しているという、

典型的なプロデューサーです。

そのネットワークの広さから、僕も困ったことがあれば、

駆け込み寺のようにすがりにいくのですが、いつも嫌な顔一つせず、

安価で信頼のできる会社を笑顔で紹介してくれます。

今日はそのFさんと、制作会社取締役のO氏とミーティング。

Fさんとは以前からの付き合いですが、熊のプーさんのような温厚さと、
少し力の抜けたような話し方に、今日も癒されました。笑

見た目は温厚で、腰が低くて、とても丁寧な言葉遣いをされるので、

初対面の人の中には、「この人に任せて大丈夫なのかな?」と思う方もいる

かもしれませんが、仕事はできるし、なんでも親身になって考えてくれる。

何よりも信頼できる。

ネットワークがとても広いのも、やはり、その人柄なんでしょうね。

以前、夜中の1時に送ったメールを明け方4時に返信してくれるという、

吉野家並の即レスをしてくれたこともありました。

ま、この業界では珍しくないですけど。笑

そんなFさんが、今日名言を残されました。

「結局、信頼関係があるかないか、それだけなんですよね。」

僕も、本当にそう思います。
すごい技術を持っている、デザイン力がすばらしい、
誰もが知ってる名のある会社だ、etc・・・
これは当然素晴らしいことなんだけども、

でも「一番重要なこと」ではないような気がします。

無名でも、モチベーションが高くて、本当に良いモノを創りたい、
スキルを高めたい、この人は信頼できる、そんな人たちに囲まれて
仕事するということがどれほど素晴らしいか。

結局、人と人のつながりなんですね。

実は、今手掛けている案件の一つに、手作り感満載の案件があります。
予算も限られているので色んな人に声かけて相談したら、
優秀なクリエイターや、制作会社が結構集まってくれました。

決して高いギャラを出せる訳ではないけれど

、皆モチベーションがすごく高い。

プロデューサーとして、すごく感謝してるし、本当に嬉しいことですよね。

マニュアルがなくて大変だけど、
実はこういうのが、一番楽しいんだよな・・・。

完成したら皆で飲みに行こ♪