収穫のための種まき

収穫のための種まき。

そんな感じの一日です。今日はサンノゼからアメリカ人のパートナーを大阪に迎えて4時間会議をし、東京とSkypeを繋いで一時間会議、そして夜は案件の打ち合わせ。

長い一日でしたが、しっかりと種まきを行うことができました。あとは育てて刈り取るだけ。愛情を持って育てれば、きっと豊かな季節を迎えることができますよね。何事も愛情と情熱をもってすれば良い結果が生まれると信じています。

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Amazon Alexa ー 音声で何でも操作できちゃう時代って便利だけど怖くもあるな

最近はもっぱら飛行機での移動ばかりでしたが、今日は珍しく新幹線。東京から最終で帰阪中です。新幹線の楽しみは車内誌「Wedge」を読むことですが、CES明け(といっても二ヶ月経ちますが)ということもあり、話題はAmazon Alexa(音声認識AIエンジン)一色です。今年、Alexaを搭載したワイヤレススピーカー「Amazon Echo」が日本語対応して発売されるかもと言われているからかもしれません。

そういえば今年のCESは、ほとんどの家電がAlexaに対応していて、もはやIntelならぬ「Alexa入ってる」状態。早くも業界のデファクトになってしまいました。対抗しているのは、Google HomeとAlibabaのみ。ここまで来るとどこも追随ができないという点で、ああ、次の10年はAlexa(Amazon)だな、と思ったりします。かつてユーザーとの接点である操作インターフェースは、キーボードから始まり、タッチパネルの進化によってスマートフォンが爆発的に普及しました。で、ここから。これからは声でモノを操作する時代。家電でも、自動車でも、何でも音声で操作です。例えば、台所やリビングなどで需要があるのは「ながら操作」が出来るから。料理をしながら、仕事をしながら。「炊飯器のタイマー、セットしておいて」とか、掃除しながら「トイレットペーパー注文しておいて」とか。帰宅中に車を運転しながら、「寒いからエアコンつけておいて」とか。便利な時代になると共に、生活のマルチタスク化がどんどん進むのではないかと思います。だって、一つ便利になれば、一つ仕事が増えるんですもん。笑

ちなみにAlexaを使っている人に言わせると「ほとんど全ての話掛けに対して人間並に的確に回答してくれる」とのことで、その精度の高さに驚かされるわけですが、Amazonが音声認識エンジンAlexaを開発し、それをオープン化している理由は一つ、世界のeコマースの覇権を握ることに他なりません。だって、みんなAlexaに話し掛けて物を注文しますからね。さらに、Echoなどのスピーカーを家に置いておき、ずっと声で指示を出していると、Alexaさんはとても賢くなります。家族構成、誰が何時に帰ってくるか、いつリビングに人がいるか、日用品の減り具合、週末は絶対にピザか宅配寿司を注文するよね、とか。

つまり、eコマースだけでなく、商品開発などのマーケティングに応用できちゃうし、ホームセキュリティ会社などと協力も出来ちゃうわけです。ホームセキュリティに関して言うと、サンフランシスコのスマートキー、Augustや、昨年訪問したマウンテンビューのnestなどに注目していましたが、今後はどこも(nestはGoogleのグループだからしないかな)Alexa対応が余儀なくされるでしょう。こういうところが、操作インターフェースとOSを握り、ソフト商売をしていくというAIの王道戦略です。そしてアメリカはやっぱりこういうところが強い。

まあ、とにかくこれからはAlexaがかなり来ると思いますが、一方で、ずっとGoogleがそうであるように、全ての個人情報がAmazonに吸い取られて行くわけで(Amazonはついに自宅のリビングにまで入ってきましたね・・・)、逆らえないと思いながらも怖い世の中だなと改めて思います。この時代に対抗するには、自給自足でマインドフルネスを追求したジェダイになるしかないんですから。

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開く時にワクワクするようなツール

僕はメモ代わりにEvernoteを活用しています。

ちょっとしたアイデアが生まれた時に簡単に電子データとして残せるEvernoteはとても便利ですよね。アイデアというのは一種のブレイスクスルーのようなもので、「お!これいいかも!」と思う気持ちの良い瞬間に立ち上げるEvernoteも、同じように気持ちの良いツールとして、僕の頭の中に刷り込まれているようです。ツールとしての使い勝手よりも、その時の体験がイメージとして残り「Evernoteを開く時はワクワクする」という作用を生んでいるようです。そういった意味では、毎日使うGoogleドキュメントも同じかもしれません。

僕達のようにソフトウエアを開発しているメーカーにとって、そう思われるツールを世に出すということはとても重要で、素敵なことです。例えばCADの場合は通常は業務で使うツールですが、例えば、パッと頭の中に回路のアイデアが生んだ時に、ささっと描いてみようと思うような使い方をしていただければ、Evernoteのようなイメージになるかもしれません。きっとそのような使い方をしていただいている方もたくさんいらっしゃることと思います。願わくば我々のツールも、「開く時にワクワクするもの」として提供できればと思います。

こちらの写真は Redwood City にあるEvernote本社。101を運転していると必ず目にするSilicon Valleyの玄関のような存在です。
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変な日本語のお菓子

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海外に行くと変な日本語に出くわすことが多くあるのですが、サンタクララのウォルマートに陳列されていたこのお菓子、「雪の月」はあまりに秀逸だったので思わず写真を撮ってしまいました。本家「雪の宿」よりもネーミングに情緒を感じられるのも不思議です。さらに、コレステロールフリーらしく、なんだか健康にも良さそう。

一方で、先週の韓国では「キヒャア」という謎の店に出会いました。

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何屋さんかは分かりません。
「キヒャア」という語句を調べてもそれらしい意味は分からず。ひょっとしてキャビアと発音を間違えているのか?と思ってよく見てみると、右上に丁寧にローマ字で「KIHYAA」と書いているのでそういうことなんでしょう(どういうこと?)。

生真面目に無意味なことを連発しているのって面白いですよね。

【Airport Gallery】混雑空港SFO、朝の光景

誰にでもルーチンというものがあると思いますが、僕のサンフランシスコ国際空港(SFO)での朝は、決まってゲート近くのメキシカンカフェで、キンキンに冷えたシエラ・ネバダのIPAとウエボス・ランチェロス(huevos rancheros 卵料理)のコンビで決まっていました。なぜ過去形になっているかというと、昨年の夏からそのカフェがなくなってDUTY FREEに代わるというとても悲しい事が起きてしまったためです。

人は過去の「良かった出来事」の陰をどうしても追ってしまうようで、ホテルで朝食を済ませ、空港ではコロナビールを飲むにとどめるにしたとしても、やっぱりあの、トルティーヤに煮込んだ豆と目玉焼きがのっかったウエボス・ランチェロスとIPAを思いだしてしまうのです。

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SFOは発着回数世界第23位のビジーな空港です。

今日が特別だったのかいつもそうだったのか分かりませんが、離陸待ちの飛行機がジャンボから小型機まで、マナーの良い乗客のように整然と並んでいました。搭乗完了してから離陸まで、40分以上は待ちましたが、この列を見れば仕方ありません。

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夕方、無事に帰国しました。KIXに着いた頃にはお腹も空いていたので、2階のフードコートにある龍旗信でラーメンを。シリコンバレーにも美味しいラーメン屋はたくさんありますが、やっぱり日本がいいですね。

帰国したばかりですが明後日からソウルに出張します。明日一日はオフィスワーク。しっかり仕事を終えることができるでしょうか。

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ランナー集えばすぐ走る

同じホテルに滞在している某メーカー海外担当のNKさんは、ラン道、十数年の大ベテラン。ウルトラマラソンも何回も完走し、今でも週末のロングは欠かさない強者です。

お互いランナー同士で話も合うので、昨年9月も一緒にナパバレーを周遊したりと、公私ともに仲良くしていただいています。今回もたまたま同じホテルだということが分かり、土曜日はトレランを予定していたのですが、夜の雨でそれは断念。朝食事をしながら、一緒に軽く走ろうということになりました。

ランナーNKさんは50を超えているとは思えない走りっぷり。
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初めてのコースにチャレンジです。
朝の爽やかな風が最高に気持ちいい。
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おしゃべりしながら、マップを見ながら、ゆっくりゆっくり。
13kmちょっとを1時間40分のランとなりました。
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「ランナー集えばすぐ走る」
今作ったことわざですが、ランナーはやっぱり走ることが大好きです。

論文発表した学生との会食と、サニーベールの虹

昨夜、コンベンション会場の外は大雨。

冬なので天気がぐずつくのは仕方ないですし、逆にカリフォルニアは夏はカラカラになるので雨は歓迎すべきことなのですが、結構な土砂降りのため、次アポの待ち合わせ場所となった道向かいのヒルトンに行くのにも車で移動しなければならない程でした。

こちらのセッションで論文発表をした修士2年生二人を紹介していただきました。ちなみに彼らがいる神戸大にはQuadceptを導入していただいています。サニーベールの中華料理屋で一緒に食事をしながら、どうだったと聞くと、慣れない英語で30分も2、30人の前でスピーチをするのは大変だったけど、がんばって何度も練習しました、とのこと。さすがに質問を捌くのは大変だったらしいですが(某米メーカーの担当者がサポートしたとのこと)、若い学生がシリコンバレーのセッションでがんばっているのはとても頼もしく感じました。きっと大きな経験になったでしょうし、彼らのような若者が業界で活躍していくんでしょうね。

雨は止む気配もなく、そのまま夜も降り続いていましたが、朝にはからりと晴れてくれました。

いつものクリーク沿いのトレイルを走り、ベイランズパークまでのコース(往復約10km)を走ることにしましたが、予想通り雨のおかげでトレイルの土の部分はぐちゃぐちゃ。今回はランニングシューズではなく、トレランシューズを持ってきていたのですが、ほんと良かった。ぬかるみで滑らないように注意しながら、歩いたり走ったりを繰り返しましたが、重たかった体が少しは軽くなったような気がします。

虹も見ることができました。
今日も良い一日になりそうです。

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誕生日サプライズに感涙

2月2日に41歳の誕生日を無事を迎えることができました。

メッセージをたくさんいただき、感謝の念に耐えません。少しでも成長できるよう、これからも笑いの腕を磨いて日々がんばって行きたいと思います。

さて、今年も出張先のカリフォルニアで誕生日を迎えることになりました。確か一昨年は、マイナス20度、極寒のミネソタ州のホテルで迎えましたが、どうやら誕生日はアメリカに縁があるようです。日本とは時差が17時間ありますので、送っていただくメッセージやLINEは、誕生日の前日に受信することになります。誕生日を二度楽しめるのが嬉しいですよね。

さて、今日はとても嬉しいことがありました。

いつも良く利用させていただいているEl Camino沿いの日本食レストランで、なんと、誕生日サプライズをしていただきました!! いつもとても仲良くしてもらっているお店のFさんから・・・豪華な海鮮寿司ケーキをドーン!!

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ほんと全く予想すらしておらず、何が起こったのか驚くと共に、本当に皆さんの力で生かされてるなあと感謝の念に耐えませんでした。

考えてみると、こうして一人で出張に来ても、たくさんのBDメッセージをいただき、現地の数々の協力会社の皆さん、海外から集まるパートナー企業の皆さんには本当に良くしてもらい、いつもお世話になっているお店の皆さんの笑顔と楽しい会話に癒され、ホテル近くのコンビニの店員さんには「おお、今回は一人か、今年は何回来るんだ?」と声を掛けてもらい・・・(笑)、一つ一つの気遣いや笑顔が心に沁み渡ります。

人は一人では生きていけない、支え合いながら生きて行くんですよね。40を超えても、まだまだ「していただくこと」の方が多いような自分ですが、これからもしっかり自己研鑚に励み、皆様に少しでも恩返しできるよう、歩んで行きたいと思います。Fさん、そして、みなさん、本当にありがとうございました。

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世界のデバイス市場を牽引する半導体、基板業界のレジェンド達が集うサンタクララのリーバイススタジアム

遅ればせながら、UA機内で「君の名は」見た衝撃が強すぎたのか、ほとんど一睡も出来ずにサンフランシスコに到着。すぐに、アメリカでの戦略的パートナー企業であるDigi-Key社の皆様とのミーティングを経て、リーバイススタジアムへ(実に眠い!!)

世界の半導体、基板業界を牽引するレジェンド達が集うDesignConのオープニングレセプション(スポンサーは Keysight社)の会場です。今日も業界最先端の方々の薫陶を受けることができました。まさに歴史を間近に見た気がします。それにしてもこういう人たちが、PC、サーバ、通信機器、電子デバイス、IoT製品などの電子業界をリーディングし、歴史を作っているんですよね。この業界に関して言えば、まだまだ日本のプレゼンスが光っています。とはいえ、ソフトウエア、シミュレーションツールに関しては完全にUSにやられています。我々も情熱と技術力でもって戦って行くことの決意を新たにしました。

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【Airport Gallery】空港で飲む冷えたビールについて

母空港、関空でサンフランシスコ行きUA便のボーディング待ちです。

いつも出国ギリギリまで仕事をしているので(今もPC触っていますが)、ポンと集中力が切れた後の脱力感の中で飲む、冷えたビールの美味しいこと。良く考えたらちゃんと水分補給もしてなかったかもしれないくらい、喉が乾いていましたし。まだ日の明るい内からすいません。

そういえば関空に来るのも久しぶりだなと思って前回を思い返してみると、ほんの一ヶ月前にソウル出張して以来だと気づき、自分のイメージと現実との乖離に驚きました。年末年始を挟むとほんのひと月前でも、随分昔のことのように感じますね。また昨年の後半は「空港に住んでいるのではないか」と思うくらいの時もありましたから、余計にそう感じたのかもしれません。

さて、今から一週間、シリコンバレーに出張です。DesignCon2017にいらっしゃる方、是非お会いしましょう。次回の更新はサンタクララから。

それでは。

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