豪雨の前にナイトラン

北浜のTHE LINKS で打ち合わせを終える頃、僕の頭には「帰宅したらナイトラン」の言葉が浮かんでいました。そして、北新地を抜けてJR大阪駅に差し掛かる頃には、それが決意に変わっていました。なぜなら昨夜はランニングチームの神戸部会の練習だったのですが、仕事が忙しくて走ることができず、とても残念な思いをしたからです。

空腹とか、JR神戸線の遅れなど、「ランをやめるべき理由」を一つひとつ消しながら、久しぶりに単独のナイトラン7kmを楽しみました。今日は一日、血液が停滞しているかのごとく身体のだるさ、頭の重さとの戦いでしたが、運動と発汗は老廃物を排出してくれるようです。随分とスッキリしました。

帰宅してしばらくすると雷ゴロゴロ、土砂降りの雨。

そうか、今日一日の絶不調はこの雨のせいだったんだな、と、低気圧に敏感な体質だったことを忘れてしまうのでした。雨が降る前は頭に漬物石でも乗ってるんじゃないかというくらい、だるく、重く、しんどいのです。

そうそう、6月1日から弊社は19期目に入りました。ステークホルダーの皆様に感謝しつつ、19期、しっかりと、より良い会社、より良いくらし、より良い社会のために邁進したいと思います。

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オフラインの時間

仕事の時間はもちろんのこと、街を歩いていても、電車で移動していても、自宅のリビングにいる時も、あまりにも多くの情報にさらされ、時として疲れてしまうことがあります。

情報の洪水に流されてしまい、落ち着いて自分の考えを熟考することができず、ただ流されてしまうのは心身共に良いことではありません。すごく疲弊し、憂鬱になり、世の中が嫌になることすらあります。

そんな時は、オフライン。
思い切って何も見ない。スマフォはもちろん、TVも音楽もオフにして、目を閉じ、深く考えます。ランニングの時間も頭の整理作業に有益な時間ですが、それでも、走っていると当然のことながら目を開けている訳で、否応なしに情報は入ってきてしまいます。

「サピエンス全史」を著したヘブライ大学教授のユヴァル・ノア・ハラリは、一日のうち二時間の瞑想を日課にしているということです。瞑想を行っていた有名な人物としてスティーブ・ジョブズもいますが、彼が生み出したPCやアイフォンやウェアラブルウォッチによって、結果的に人類はかつてよりも多くの情報にさらされ疲弊するようになったわけで、それってどうなのと思ったりしますが、シリコンバレーのテック企業がこぞってマインドフルネスを取り入れているのを見ると、テクノロジーと精神とは表裏一体なのかなと思ったりします。

いずれにしても、現代における知の巨人ハラリのように、一日二時間瞑想を行うことによって、近視眼的かつ局地的な視点で流されつつ、必死に社会の中で生きることから少し離れて、物事を俯瞰し、大局的視野を持つようにすることは、自分の立ち位置を確認し、世の中がどこに向かっているのかを見、善悪の判断をし、情報のフィルターを研ぎ澄ます上でとても役に立つのだろうと思います。

オフラインにする時は、ある意味で人間としての生存本能が働くのかもしれません。
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朝型生活

早起きの生活が続いています。

日が長くなり、朝5時でも明るくて気持ちが良いのと、朝早く起きると生産性が高くなること、アメリカ東海岸の現地企業とのWEBカンファレンスが続いたりして、すっかり朝型になってしまいました。アメリカとのカンファレンスがある日は、日本時間の朝7時(現地は夕方17時や18時)からスタートとなるため、出社が6時半になります。笑

別に全然いいんですよ、電車も空いているし、爽やかな空気で背筋もピンと伸びますし。しかし、その代わり、夜がめっぽう弱くなっています!夜は眠くなるのが早い!笑

そうそう、業務用のPCが Mac Book Airから、Mac Book Pro に代わりました。タッチバーが不評との情報もありましたが、僕は個人的にとても使いやすいと思っています。

明日は金曜日。
週の最後、追い込みですね。

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収穫のための種まき

収穫のための種まき。

そんな感じの一日です。今日はサンノゼからアメリカ人のパートナーを大阪に迎えて4時間会議をし、東京とSkypeを繋いで一時間会議、そして夜は案件の打ち合わせ。

長い一日でしたが、しっかりと種まきを行うことができました。あとは育てて刈り取るだけ。愛情を持って育てれば、きっと豊かな季節を迎えることができますよね。何事も愛情と情熱をもってすれば良い結果が生まれると信じています。

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気分はヨセミテ国立公園

すいません、面白くないネタを投稿します。

OSやソフトウエアのアップデートに関してはカメ以下のノロい動きで定評がある僕ですが、本日、ようやくOSをOSX LionからSierraにアップグレードいたしました(遅っ!!)。ChromeもSkypeもThunderbirdのバージョンも対象OSから外れ、アップデート出来なくなってきたからです。今回、バージョンで言うと、10.7から一気に10.12まで、5v飛ばしてのアップグレードです。もっと色々早くやれよ、と自らにツッコミを入れたくなります。

業務上、Windowsを使わなければならないので、Parallels Desktopを入れてWin7 Enterpriseを動かしていたのですが、ここが盲点でした。当たり前っちゃ当たり前なんですけれど、なんとかSierraにアップグレードした後、さあ、PDを起動しようかと思うと「OSに対応していません。PDのバージョンは6です。」と。一瞬、頭が真っ白になりかけましたが、冷静にPDの最新版12(これも6v飛ばした!)をダウンロードし、無事にWin7を起動することが出来ました。もちろん、Win7の設定、ファイル等は全て元通りのままです。良く出来ていますよねえ。そして、何よりも速い!操作が快適!

情報セキュリティ上の理由に加え、クラウドの発達により、ほとんどすべてのファイルやデータはクラウドが社内サーバに格納しているため、なんらかの事態でハードがクラッシュしたとしても、大きな痛手にならないのが今の時代の良いところですね。最悪どうにでも復旧できるという安心感が、背中を押してくれます。

さて、早速デスクトップの壁紙をこのように設定しました。
メイン画面はEl Capitanに、サブ画面は、Half Domeです。もう気分はヨセミテですね。ああ、ヨセミテ。トレランしたい。

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出会いの数だけ学びがある

人との出会いの数だけ学びがある。

良く言われることですが、自分のこれまでの経験と、今、自分が大切にしていることは、人との出会いをおろそかにせず、縁を大切にし、自分以外の人はすべて師であるという気持ちで接していることです。結果、自分にとってこれらによる学びは数知れず。スピード重視、結果重視、効率重視の考え方が主流の現在ですが、人生の糧となるのは、人との出会いですよね。

今日も遠回りして来社いただいた諸先輩方から学んだことは数多いけれども、その中で特に心に残ったことを2つだけ。

・知識労働者は作業だけで疲れたというな。脳をどれだけ使ったで初めて疲れたと言え。

・面接の時にバイト経験をがんばって語るな。何をどれだけ学んだかを語れ。

ね、面白いでしょう。
結構、酒の場から真実が出たりするのですよね。

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正しい場所にピースをはめるように

正しい答えに辿り着くまでの過程って、本当にパズルのようですね。

何かの答えを出そうとする時、まず頭の中で分散している断片的なアイデアを拾い出し、並べ、組み合わせて行きます。パチっと音を立ててピースがはまることもあれば、はまらないことは分かっていても「なんとかしたい」という感情が先に走ったり、時間的な拘束があったりして、無理やり形を変えて、ピースを押しこむこともあります。

でも結果として、どんな事でも、「無理やり」というのは正しいことではありませんよね。その時は良かったとしても、必ずどこかで不整合、コンフリクト、ひずみ、ゆがみ、不自然、違和感を生んでしまうからです。今日の夜、取引先で打ち合わせの後に一人カフェで別の課題に取り組んでいた時、ふとそう思いました。

正しくなかったり、言いくるめたり、無理に押し込んだりすることは、必ずどこかで不整合を生む。人の心や感情もそう。
そう感じます。

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この写真は日曜日の須磨海岸。

Amazon Alexa ー 音声で何でも操作できちゃう時代って便利だけど怖くもあるな

最近はもっぱら飛行機での移動ばかりでしたが、今日は珍しく新幹線。東京から最終で帰阪中です。新幹線の楽しみは車内誌「Wedge」を読むことですが、CES明け(といっても二ヶ月経ちますが)ということもあり、話題はAmazon Alexa(音声認識AIエンジン)一色です。今年、Alexaを搭載したワイヤレススピーカー「Amazon Echo」が日本語対応して発売されるかもと言われているからかもしれません。

そういえば今年のCESは、ほとんどの家電がAlexaに対応していて、もはやIntelならぬ「Alexa入ってる」状態。早くも業界のデファクトになってしまいました。対抗しているのは、Google HomeとAlibabaのみ。ここまで来るとどこも追随ができないという点で、ああ、次の10年はAlexa(Amazon)だな、と思ったりします。かつてユーザーとの接点である操作インターフェースは、キーボードから始まり、タッチパネルの進化によってスマートフォンが爆発的に普及しました。で、ここから。これからは声でモノを操作する時代。家電でも、自動車でも、何でも音声で操作です。例えば、台所やリビングなどで需要があるのは「ながら操作」が出来るから。料理をしながら、仕事をしながら。「炊飯器のタイマー、セットしておいて」とか、掃除しながら「トイレットペーパー注文しておいて」とか。帰宅中に車を運転しながら、「寒いからエアコンつけておいて」とか。便利な時代になると共に、生活のマルチタスク化がどんどん進むのではないかと思います。だって、一つ便利になれば、一つ仕事が増えるんですもん。笑

ちなみにAlexaを使っている人に言わせると「ほとんど全ての話掛けに対して人間並に的確に回答してくれる」とのことで、その精度の高さに驚かされるわけですが、Amazonが音声認識エンジンAlexaを開発し、それをオープン化している理由は一つ、世界のeコマースの覇権を握ることに他なりません。だって、みんなAlexaに話し掛けて物を注文しますからね。さらに、Echoなどのスピーカーを家に置いておき、ずっと声で指示を出していると、Alexaさんはとても賢くなります。家族構成、誰が何時に帰ってくるか、いつリビングに人がいるか、日用品の減り具合、週末は絶対にピザか宅配寿司を注文するよね、とか。

つまり、eコマースだけでなく、商品開発などのマーケティングに応用できちゃうし、ホームセキュリティ会社などと協力も出来ちゃうわけです。ホームセキュリティに関して言うと、サンフランシスコのスマートキー、Augustや、昨年訪問したマウンテンビューのnestなどに注目していましたが、今後はどこも(nestはGoogleのグループだからしないかな)Alexa対応が余儀なくされるでしょう。こういうところが、操作インターフェースとOSを握り、ソフト商売をしていくというAIの王道戦略です。そしてアメリカはやっぱりこういうところが強い。

まあ、とにかくこれからはAlexaがかなり来ると思いますが、一方で、ずっとGoogleがそうであるように、全ての個人情報がAmazonに吸い取られて行くわけで(Amazonはついに自宅のリビングにまで入ってきましたね・・・)、逆らえないと思いながらも怖い世の中だなと改めて思います。この時代に対抗するには、自給自足でマインドフルネスを追求したジェダイになるしかないんですから。

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エンジニアが生き生きとしている会社

訪問する企業、それが日本であれアメリカであれ、どこの国に行ってもエンジニアが生き生きと働いている会社に悪い会社はないと思っています。製造業でもソフトウエア、システム開発会社にとっても、技術者はその会社の製品、サービスを生み出し、コアなテクノロジーを保有し、使いこなし、それを進化させることができる人財として皆からリスペクトされ、充実した環境を提供されるべきだと思うからです。

今の技術を更に応用して新しい製品を作りたい、集積したデータを活用して付加価値を出したいと思って知恵を絞り、アイデアを出し、外部の知見を積極的に活用しようとするモチベーションの源泉は、とても前向きな志向です。現状維持でいい、何かすることによって自分の仕事が増えるのがいや・・・など、自分が積極的に関わろうとしない空気が少しでもあると、どこかに問題があります。

昨日訪問させていただいた某メーカーは、創業70年を誇る老舗でその業界ではトップクラスのシェアを誇る専業メーカーですが、積極的にビッグデータ解析とAIを取り入れて新たな付加価値を生む製品開発を進めようとしており、僕もそのインナーミーティングの中で様々な意見交換をさせていただきました。働くエンジニアの方々は社内のどこにいても礼儀正しく、爽やかで、前向きな思いに満ちており、間違いなく良い会社でした。こういう会社に出会うと、こちらも元気になりますし、自分の会社ももっと良くしていきたいと思います。

(画像はSilicon Valley展示会での弊社ブースです)
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