京都トライアスロンクラブのかき氷エイド
(前回の続き) レース三日後の水曜日、ようやく筋肉痛も癒えてきました。今日で出張先の横浜生活も終了です。 さて、鯖街道レポートもいよいよ最終回。 約40キロ地点のオグロ坂峠をなんとか超えると、高原のような湿原になります。美しい小川が流れていて、外国の景色のような場所に心が踊りました。
第6エイドの二ノ谷にたどり着きました! ここでも、オレンジ、きゅうり、コーラを補給。疲労が溜まった身体に染み渡る〜!トレイル区間は、石や砂がどうしても靴の中に入ってくるので、エイドで靴を履き直したり、ワセリンを塗ったりする「仕切り直し」も入念に行います。 ボランティアの皆様、本当にお疲れさまです。
ここから、次の第7エイドを目指します。この区間が、地味に長くて。そんなに勾配はないのですが、ダラダラとしたトレイルを何キロも走らなければなりません。もちろん、景色は気持ちいいのですが。 ようやく抜けた!
「ラインOLコース」を出ると、51km地点の第7エイドにたどり着きました。ここからロードの激下りがスタートします。その前にしっかり補給!
このエイドも風がきつかった!ボランティアの皆さん、ありがとう! さあ、ここから鞍馬エイドまで、急坂の激下りがスタートです! 下り坂は得意。5分/km フラットのペースで(一つの区間は 4:50/kmもありました)、重力に身を任せて下って行きます。 いざ、鞍馬寺のエイドまで!
59km地点の鞍馬エイドに到着〜!この第二関門が一つの山なので、鞍馬エイドはプチゴールのようなものなのです。 ホースから出る水で、顔をジャブジャブ洗います。
鞍馬寺が見えますね!
ここから先、わずか3kmで最後の関門、62km地点の第三関門が現れます。ここは民家のガレージにエイドを設置してくれているのですが、ママレードパンや、地元で捕れたトマトなどを振る舞ってくださいました。とっても美味しい!(写真撮り忘れたー)
ここまで来ると、ゴールは10km先。ウルトラを走っていると、10kmが短く感じるんですよね、すごく不思議です。 しばらく走ると、大きな私設エイドが見えてきました!
かき氷を配ってくれています!これは嬉しいー! このレース、曇り空でずっと涼しくて、本当に快適な天候だったのですが(それもあって完走率も高かったはず)、それでもやっぱりかき氷は最高です。
いよいよ、ラストスパート。 時間をみながら、ジマさんと 「これは10時間切れますかねー」 「いや、もうちょっと慎重に行きましょう」 「ペースあげますか」 「どうしましょう」 この会話を繰り返しながら、重たい脚を引きずって走ります。 そして、いよいよ鴨川の河川敷!
ラスト5km。 6分フラット/kmで行けばなんとかなる!そう思った瞬間、僕の最後のギアが入りました。ジマさんに声を掛け、少しペースをアップします。するとすぐに、前方から自転車でわがチーム「うめラン」の健脚組、サカイさんが応援に来てくれました。 声を掛けて伴走してくれます。すごく力になりました。そして、もう必死のパッチで走っていたので、写真は撮れていません!
応援に来てくれていたハマさんが激走の写真を撮ってくれました。 ゴールはもうすぐそこ!
そして、ゴール!初サバで、9時間56分!ギリギリやったー。 つづいて、ジマさんもゴール!9時間58分!お互いの健闘を讃え、ハイタッチとハグ! 最初から最後まで一緒だった「戦友」ジマさんと一緒にサブ10できたのが本当に良かった! ゴール直後、精も根も尽き果てた顔を、半サバを完走されたカワカミさん(ナイスランでした!!)が撮ってくれました。もう、涙なのか、汗なのか。
泥だらけ。激走のシューズ・・・すごくがんばってくれました。
最後に、みんなで記念撮影。
激走の証です。
初参加だった、鯖街道ウルトラマラソン(72km)、皆さんのおかげでなんとか完走できました。本当にありがとうございました。 病気と怪我からの復帰戦にしては、自分の中でかなりハードルを高く設定したこの大会、昨年の徳島マラソン以来の一年2ヶ月ぶりの42km以上、レースは、20kmで棄権した昨年の大阪マラソン以来。 完走できたら御の字。 この言葉を胸に、膝と足首の負担を減らすための減量と、筋力アップのためのトレーニング、山でのトレランに励みました。その成果もあり、体型は変わり、病気の症状も出なくなってきました。克服したのかもしれません。 そしてレース二週間前。 山で膝を痛めて思うように調整ができなくなり、小浜入りの前日に、幼馴染のドクターにヒアルロン酸を打ってもらい、出走。痛み止め薬と、痙攣防止の漢方を飲みながら走りました。幸い、気温も低く、直射日光がないという天候に恵まれたこともラッキーでした。 レース中に出会った鯖ランナーたちとの会話、そして、ジマさん、ハマさんというラン友たち。自分も疲れているのに、ゴール後に応援にきてくれた、半サバ組のカワカミさん、近所のサカイさん。公設、私設問わず、エイドや交通整理をしてくれたボランティアの皆さん。応援メッセージをくれた、家族とたくさんの友人たち。 すべての支えがあって、完走することができました。感謝しかありません。
マラソンというスポーツは、なんて、素晴らしいのだろう。 三回に分けて記録してきた、鯖ランレポートもこれで終了。 来年から鯖を目指すランナーさんたちへ、少しでもお役に立てたら嬉しいです。 さあ、またトレーニング再開です!