あっという間に3月も最終日。
明日4月1日は入社式です。桜も美しい季節。こういうイベントがあるとリフレッシュして気持ちを新たにさせる時期でもありますね。
4月からスタートする理系学生インターンシップの計画を大学の教授と打ち合わせをさせていただく中で、昨年学生たちががんばって開発していた介護系IoT製品のプロトタイプを見せていただきました。我々は設計〜基板実装とソフトウエアの制御までしかお手伝いしていないので、筐体つきでしっかり動くものの完成を見届けていないのです。
面白かったのは、幾つかの製品が「〜君」とか「〜丸」とかのネーミングをつけられていたこと。たとえば「ページめくり君」とか、「泥棒お知らせ丸」とかね。なんとなくイメージ湧きますよね?犬のことをポチ、猫のことをタマ、というくらい、〜君、〜丸、と名前をつけて、プロタイプのロボットや機械を擬人化するのって人間の性ですね。
SNS上では、今日を最後に会社を退職される方の挨拶が散見されました。例年より多く感じたのは気のせいでしょうか。昨年来のコロナ禍で世界がガラリと変わりました。今まで漫然と生きてきたところに、今までの常識を根底から覆すようなことが起こり、人々の思考がより本質的なところに向いたような気がします。
本当に自分がしたいことってなんだろう
理想の形を諦めてないだろうか
自分に言い訳して漫然と過ごしていないだろうか
これからの社会にとって良いこととはなんだろう
こんなことを考えた時、一度きりの人生、過ぎたら二度と帰ってこない時間の一分一秒をどのように使うかを真剣に考えはじめたのではないのかなと思うのです。
どんな人生も、尊く輝かしいもの。
全力で応援します!
「学び」カテゴリーアーカイブ
雨なので、茅乃舎だしを使って簡単料理(だし好きにはたまりません)
昨日の晴天がウソのような、雨の日曜日。こんな日は朝から簡単料理です。
だしが好きなので、茅乃舎だしを使って牛肉のお吸い物(関西ではにくすいと言います)を作りました。だしの味がたまりません。しかも5分で作れた。簡単!日本人はやっぱりだしでしょう。海外から帰国した時の空港に漂うだしの香りに何度癒やされたことか!
先週に引き続き、今週もレシピ動画を作ってみましたよ。よかったら見てみてください。
動画って撮影したり作ってるだけで楽しいですね。
桜はこの雨で散ってしまうのでしょうか。それとも来週まで持つのかな。
いずれにしても、皆さま良い週末を!
35kmラン:大阪城は満開の桜、ランニングクリニックで筋肉痛(普段の走り方がいかに悪いか!)
今日は、所属チームと姉妹チームの合同ランニング練習会。
舞台は大阪城ですが、集合場所の淀屋橋ミズノ・ランニングステーションまでいつものように自宅からランで21km。2号線東向きも慣れてきました。要所要所で桜が満開。
メンバーの皆さんと合流して大阪城へ。
お堀端の桜は毎年見ていますが、美しいですねえ。
今日はプロの辻コーチに教えていただきました。
体重の乗せ方、バランスとリズムの大切さ、そして、安定するための方法。理論が目からウロコなのと、普段使わない筋肉も使ってしっかり筋肉痛。普段いかに無駄な動きが多いか、使うはずの筋肉を使っていないか、ですね。
ちゃんと教えてもらうと勉強になりますね!
ストレッチ、トレーニング方法、早速実践です。
その後、軽く流して集合写真を撮って解散。
そこからまた淀屋橋まで戻って総距離35km。いい練習になりました。気温も高かったので、結構バテてしまいましたが・・・5月のウルトラまでしっかり身体を作っていかないと。今のままでは不安要素しかない。笑
それにしても週末が天気だと嬉しいですね。
ご一緒させていただきました皆様、ありがとうございました!
人は長所で尊敬され、短所で愛される
忙しい一週間でした。
外食することは全くといいほど、なくなってしまいましたが、三週間ぶりに馴染みの店で金曜日の夜にお疲れ様会。
今週は、アラスカ500km極寒レースを日本人初の5位入賞され、無事に帰国された北田雄夫さんのアドベンチャークラブ報告会から、人事塾オンライン講義での中北朋宏さんによる「コンプレックスを武器にする 究極のパーソナルブランディング」など、高度なインプットを仲間たちと得ることができました。心に残った言葉は、
「人は長所で尊敬されて、短所で愛される」
なるほどな。短所で愛される。そのためには自己開示が必要なんだけど、なんでも自己開示すればいいって訳でなくて、自分の中で昇華されたコンプレックスを明るく開示することで、人に助けてもらえるようになる。
そうそう、これこれ。
結局パーフェクトな人間なんていないわけだし、どのみち支え合い、補い合いながらやっていかなくてはならないのだから、最初から苦手なこと出来ないことを開示する。その代わり、長所で貢献する。出来ないことを補ってもらったら謙虚に感謝する。この相互作用が良いチームを作るのですよね。
ということで週末のスタートです。
走りますよ!
本質を見極めることと、抽象化能力の関係について あーもうなんかやだやだ
本質思考、というのは言うは易し。
でも本質思考ってどんな考え方なのかをちゃんと理解している人ってすごく少ないのではないのかなと思うです。前提条件として本質思考に必要なのは抽象化能力です。抽象(英語:Abstraction)とは、「物事の共通部分を抽出して、把握すること。一般化。上位の概念に物事を昇華して考えること」。具体的に言うと、ひまわり、チューリップ、パンジーの上位概念が「花」であること、ガスト、サイゼ、すかいらーくを抽象化すると「ファミレス」であるということを瞬時に発想できるかどうかなのです。
日本企業の問題点について、先日、冨山和彦さんがこのようにツイートしておられました。
出てきました「抽象化能力の欠如」。まさにそのとおり。
日本が得意なのはプロセス管理と社内規定のチェックリストを満足させることで、ビジネスアーキテクチャを構想できない。本来どうあるべきなのか、何が目的なのかを見失って時間・費用などのコストが増大して機会損失という最悪のロスに繋がるケースがとても多い。加えて、成功体験にあぐらをかかずに真面目に成功体験を深堀りし精度を上げることで方針転換が出来なくなるという「パラダイムの不条理」=「方針転換は悪」という考え方が更に泥沼にいざなうケースもあります。もう何度見てきたことか。
参考:「レナウン、シャープも陥った不条理 真面目だから失敗する日本企業」(日系ビジネス)
冨山さんにもリツイートしていただいたのですが、僕自身、日々仕事をしている中で多くの会社がこの「抽象化能力」に欠けているのではないかと実感する場面に直面することがあります。新しい設備を導入する際に、本来入手したい技術やスペックとは無関係な安全基準を優先させるための調整に時間が掛かり致命的な納期ロスが発生してしまうケースとか。これによってまた世界からどんどんと置いていかれてしまうリスクの方がよほど深刻なのではなかろうか。
ではどうすればよいの、ということなのですが、もうこれは教育の問題ではないかと思っています。予め正解が決められていて、テストで◯☓を付けられて判定されるようなこと。お手本があって、それを倣うこと。画一化された価値観。はみ出したら村八分。日本が工業国になったのは勤勉さ、真面目さゆえでしたが、そこには欧米列強というお手本がありました。ゼロイチが生まれにくい。
加えて、完璧な物を作ろうとするあまり時間が掛かり、先に市場をごっそり持っていかれる。ハードにこだわりすぎてソフトが弱い、など色々と。とはいえ、単一民族、日本語という難しい言語、空気を読む文化に守られた1.2億の市場があるので、その中で幸せにやって行く方法もあるのでいいんですけどね。
いずれにしても、抽象化能力に長けている人は、勘所のつかみが早く、判断が早くて正確です。それは会社も同じ。モノ作っても売れない、一年で市場環境が変わる時代だからこそ、必要なのは抽象化能力=本質を見極める力です。
自分もガッカリするくらい全然足りていないんですけどね。マジで自戒をこめて投稿しておきます。
理系学生さんのオンラインFPGA講義に飛び込み参加させていただきました
今日は某公立大学の理系学生さんたちと、シリコンバレーにいるM先生とのオンラインFPGA講座に、急遽お声掛けをいただいて参加させていただきました。飛び入り参加をさせていただけるのもオンラインならではの魅力ですね。
シリコンバレー有数のメーカーズ、M先生(僕が大好きな方です)と二人で座談会よろしく、学生さんたちの前で回路設計から基板レイアウトのプロセス、電磁ノイズがどうのこうの、インピーダンス・マッチングがどうのこうの、部品調達がどうのこうのと正しい知識から業界の裏話までいろんな話をしていて、それを学生の皆さんがカメラONにしてzoom越しにふんふんと聞いてくれているのがとても楽しくて。
(参考)
EMCノイズスキャナ:https://www.csieda.co.jp/api/
電子CAD:https://www.quadcept.com/ja/
こんなことなら、先日依頼があった技術書の共同執筆、無理にでも受けておいたら良かったかなとか。僕のようなビジネス寄りではなく、研究寄りの方が適任だと思って他の企業の方をご紹介したのですけど、やっぱりこういう関わりがあるとつい無理をしたくなります。
いずれにしても、こういうことがきっかけで学生さんたちのハードウエア・エンジニアが増えてくると嬉しいなと思います。今はソフトサイドの人が多いですから。日本のものづくりの復権といったような大きなことは言えませんが、理系学生さんが自分の作りたいものを作ることができ、何かしらの専門性を持ってキャリアを積んでいくといいですね。あとは、学校や企業の設備、計測器などプローユースの機械を使えるのであれば、使い倒すことも大切です。自分ではなかなか買える代物ではありませんから。
ちなみに、コロナ禍の前、2019年9月にはここの学生さんたちがサンタクララのHacker Dojoでサマーキャンプ中でこちらも飛び入り参加させていただきました。(「ベイエリアで最も好きな場所のひとつ、Hacker Dojoでエンジニアのマインドセットについて再考する」 2019/9/5)みんな決められた期間の中で課題製作をし、最終日には英語で現地のエンジニアたちにPitchしたりして活き活きしていました。あれからコロナ禍で「集まる」ということも出来なくなってしまいましたけれど、現場で空気を感じるということはとても大切だと思います。早く自由に渡航ができるようになればいいですね。
2020年以降、留学予定だった学生さんや、アメリカでのインターンシップ参加予定だった学生さんにとっては、大きな機会損失です。代替手段としてオンライン、バーチャルはあるものの、この経験の差が将来的にどういう影響を及ぼすのかは、まだ数年先にならないと分かりません。
全然関係ありませんが、今日面白かったことがあります。
松田さんのブログだけ見てるとゴルフとマラソンしかしてない人だと思っているのですが実はちゃんとしてるんですね。という最大級の褒め言葉をいただきました。笑
できればゴルフとマラソンしかしてない人と思われていたいので、作戦成功というわけです。笑
個人のキャリアも集合知で決めて良いのではないか
どういうことかというと。
自分ってどんな仕事が向いていると思うか、自分はどんな会社であれば活躍できるかを、自分のことを良く知る人たちに聞いて、その投票結果で決めてもいいのではないかと思うのです。いわゆる他己評価というやつですね。360度評価ともいいます。これをできるだけたくさんの人に聞く。集合知。
これは社内のポジションでもそうだし、転職する時にも有効かもしれません。意外と自分が思う自分像と、他者から見た自分像は異なるものです。自分はこれが得意、と思っていることでも他者から見たら違ったりね。他己評価で客観視し、それで進路を決める。思い込みのバイアスから解放されて良いかもしれませんし、くすぶっている人は逆に伸びるかもしれませんよ。逆にこれにハマっちゃうと、全部人に決めさせたりしてね。笑 極端にふれると良くありませんが。
基本的な話をすると、苦手なことをいくらがんばっても伸びないし、結果は出ません。出来ないこと、向いていないことはやならくていい。自分の能力(得意なこと)を見つけ、フォーカスし、伸ばすことが大切です。
僕もたまによく知る友人たちに「どう思う?」と聞くことがあります。結構ちゃんと指摘してくれるものです。とても参考になります。
というわけで今週もおつかれさまでした。
なんだか忙しかったな。
みなさまも良い週末を!
降りてくる瞬間は逃してはならない
あれこれ考え続けても答えが出ないこともあれば、ぱっと何かが降りてきて、すっと抜ける時がある。
ブレイクスルーのきっかけが何かは明確に分からないけれど、パッと視界が開けて「これだ!」という時は絶対に逃してはなりません。その時に出た答えを忘れない内にすぐにメモをする。僕の場合はGoogleドキュメントをアイデア帳のようにしていて、すぐにメモを取るようにしています。
しかも、そのアイデア帳もカテゴリに分けていて(例えば、経営戦略、人材育成、マインドセットなど)、メモを取る時は日付も記載するようにしています。
ここのところ、忙しさと混沌の中でずっとマドルスルー状態だったのですが、昨日、すっと視界が開けた瞬間がありました。日々、95%がもがく時間。5%がクリアになる時間。
起きている時間の95%は仕込みということです。
深呼吸って大切ですね
土曜日は朝ランから。
海沿いを走りながら、ところどころで深呼吸。何かに集中したり仕事をしている時って意識していないと息が浅くなっていることに気づきます。Apple Watchを腕につけている時は「深呼吸しましょう」と定期的にアラートメッセージを出してくれるのですが、意識していないと息をするのを忘れてしまう。それだけ、深呼吸というのは意識しないとできないことなんですよね。
午前中は東日本大震災の復興事業に関するオンラインセミナーに参加する予定だったので、10kmで切り上げ。予定どおりセミナーとその後の懇親会に参加し、有益なインプットを得ることができました。こうして週末にオンラインで研究会や勉強会に参加できるのは嬉しいことです。
ところが最近の悩みは、考えることが多すぎて脳内がスパゲッティになってしまっていること。それに加えて疲れやすいので、インプットを十分に消化しきれないままその日を終えることが多くなっています。これはいかん。しっかりデフラグしなければ。
こういう場合の解決方法は、やはり走ること。走っている時は脳が活性化され、断片的な思考がテトリスのようにきれいにはまっていくように感じます。久しぶりにゴルフがない週末。明日はゆっくりロング走でもするかな!
「管理・指示」から、「非管理・自発」への転換
緊急事態宣言に伴う在宅ワークも、今週で終了。
大阪は宣言解除されましたので来週から通常出勤となります。僕はというと、この2ヶ月の期間のほぼすべてを(あえて)在宅勤務で過ごさせてもらいました。幾つか目的はあるのですが、大きな目的の一つに「リモート下での事業継続性」を実験したかったことがあります。もちろん出社組もいますが、この状態でどこまで組織として仕事が回るか、コミュニケーションに問題はないか、数字は維持できるのか、などを見たかったのです。
例えばサービス業や工場勤務など、どうしても現場に行かなければ成り立たないような仕事は別として、我々のようなIT関連の仕事は、PCとスマホとネットさえあればどこでも仕事ができます。もちろん、測定器などの機械や設備を使う時もありますけれど、基本的には場所は選ばない。コミュニケーションは社内のSlackとGoogle Meetをフル活用。ドキュメント類は元々Google AppsやDriveで管理しているので共有に問題なし。社外とはTeamsやZoomで。みんなもすっかりツールに慣れてしまって、DX完了!状態です。
そんな中で出社の意味を考えた時、その主たる理由は何なのか。
良く言われることに、①新人社員や若手社員の訓練と研修 ②管理のしやすさ が挙げられます。①はまったくそのとおり。新人に対しては、これはある程度仕事が出来るようになるまではしっかり教育が必要です。逆に最初からほったらかされると新人がかわいそうなことになってしまいます。
では②についてはどうか。これはツールで解決できるので、ほぼ管理職の感情的不安が問題なのでしょう。ちゃんと見てないと働かないのではないか、サボるのではないか、生産性が落ちる、数字が下がる、などなど、良く言われることですね。でも、実際に生産性低下につながっているかどうかは、売上を見ればいいだけです。売上の増減がリモートによるものなのか、他の要因によるものなのかの分析をしっかり行えば、この理由が「感情的不安」から来ていることが分かります。
先日、社内の会議でも話した「心理的安全性」、実は社員の問題だけでなく、僕自身は管理職の側にこそ「心理的安全性」が必要なのではないかと考えています。どんな意見でもいえるフラットな雰囲気づくり、チームと仲間を信じる気持ち、自発性を重んじ、出る杭を叩かず、伸ばす。ありのままの自分でいれる。意思決定のプロセスも明確である。このような土壌があれば、誰がどこにいようと事業は前進します。押し付けではなく、一人ひとりが頭で考え、旗に向かって自発的に進みます。そんな懐の深い組織がこれからの時代に必要です。(というより、これをやらないと間違いなく没落します)。
この期間中に実験し、考え、様々な人事や経営者と意見交換した上で、言語化できたことがあります。やはり僕が作りたいのは「管理・指示型組織」ではなく、「非管理・自発組織」です。当たり前じゃないかと言われるかもしれませんが、難しいんですよ、実際は。自分一人の意思決定だけであれば簡単なんですが、マネジメント同士でも、人それぞれ色んな意見がありますからね。
出来ないなら、自分で作る。
ここは自分の残りのキャリアを掛けて挑んで行きたいと思います。
強みを活かし、一人ひとりが輝ける組織を作る!