意識高く走ったのに、月にも見放される中年の名月


FBで皆さんが美しい中秋の名月をアップしているのを見て、なら僕も、と、夜ジョギングに出掛けたらこの有様。折角のスーパームーン、なんとなく岩の割れ目から溶岩が見えているようで不気味でもあります。

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それにしても、走るには最高の季節がやって来ました。

中年でも意識が高い僕は(「中年」については前日の記事を参照)走ることをとても気持ち良く楽しむことができます。汗を流すことでご飯を美味しく、罪悪感なしに頂くことができるからです。

「意識が高い」という言葉は、知的でアグレッシブで自分磨きに余念がない学生を揶揄する言葉として数年前にかなり流行りましたけれど、意識が高い(未だに定義が分かりませんが)ということは少なくとも悪いことではないと思います。

むしろ若い時のエネルギーを何かにぶつけるというのは若さの特権でもあるし、成長するにつれて過去のイキりや勘違いを黒歴史として赤面しながら振り返ることがあったとしても、そういう経験があるからこそ学び成長できる訳で、改造車のマフラーを天高く伸ばすか、学力を伸ばすか、コンビニにたむろして朝を迎えるか、徹夜でミートアップしビジネスのストラテジーをビルドするか、どっちにしても、マグマのようなエネルギーを何かにぶつけることは向上に繋がります。それに、エネルギーを注ぐ方向が人によって違ったとしても、大抵の人はなんとかなっている訳で、あまり差は開かないものではないかなと思います。むしろマラソンと同じで常に何かを積み重ねていることで損はないとも思います。

どうせ生きているなら、下よりも上を見ていたものです。

人に頼まれた訳でもないのに10年以上ブログを更新し続け、走り、学び、仕事をして、バーで酔いつぶれている僕は、どっぷり意識高い系カテゴリに浸かっていると思いますが、気持ち悪がられようが、小石を投げられようが、進めるうちはこのまま進んで行こうと思っています。

[Photo Gallery]Running at Baylands Park


海外に来ると(特に米国では)朝から夜まで予定がビッシリなのと、ホテルに戻ってからも虫の息で日本からのメールをチェックするので、基本的に寝不足になってしまいます。でも、やっぱり体が資本なので、毎日とは行かずとも、出来るだけ時間を捻出して朝ジョグだけは軽くするようにしています。

今ステイしているホテルはサニーベールにあり、ここには今年の1月にも滞在したのですが、ホテルから4kmほど走れば、大好きな Baylands Park があるのでそこまでクリーク沿いのトレイルを走って公園を目指すことにしています。

特に天気の良い朝は、陽の光が美しく、夜露にぬれた木々の葉がキラキラと光って心が洗われると同時に心身共にリフレッシュされます。

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それでは、今日も一日がんばります!

本、PC、生ハム、アンチョビ、お一人様


お一人様な日曜日。

娘たちは系列校の文化祭に行くとのこと、朝一で学校まで送り届け、そこから一人の時間。芦屋RIOさんで焙煎してもらっているコーヒーを淹れ、iPhoneをBluetoothスピーカーにつないで好きな音を流しながら、心置きなく事務仕事、読書、文献漁り。リビングテーブルも独占できるので、本を積み重ねても大丈夫。お腹が空けば、生ハムとレタスのサラダを作って、オリーブオイルをたっぷり掛けたアンチョビのパスタと共にいただく。本当はワインが欲しいのだけど、昼飲みしちゃうと走れなくなるので、炭酸水で我慢。

曇っていた空も徐々に晴れ始め、気持ち良い風を感じながらのレイドバックな日曜日ほど良いものはありません。

お尻に根が生えそうなので、涼しくなった頃を見計らってジョギングに。今日も10kmを積み重ね、今週トータル46kmランを達成しました。やっぱりやることをしっかりやると、心身共に充足を感じます。

という訳で、がんばったご褒美に、四日ぶりのウイスキーを飲むことにします。
また明日からもがんばりましょう。

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闇は不要な物を消し、雲は心を穏やかにさせる


木曜日、金曜日、そして今日、三夜連続10kmのナイトラン。

三日間で30kmは予想以上の出来でした。昨夜、うまく走る時間が確保できたのが大きかった。今日よりも明日の方がゆっくりしているので、余程の事がない限り明日も走れそうです。長いラン生活の中でも「一週間40Km以上」という数字は僕的になかなか出ないので「やれば出来るものだな」と変に感心してしまっています。たまたま夜が空いていたということ、一気に涼しくなって心身共に気が上がったということも関係したのでしょう。

夜ランの良さ、それは闇が周囲の景色を消すことです。

暗いと遠近を感じないので、いい意味で目の前に見えている道を一歩一歩進むしかありません。先の景色まで見えていると、ああ、まだあんな先まで走らなくちゃいけないと思って心が折れそうになることもあります。また、調子が悪い日は必然的にペースが落ちるのですが、過ぎ行く景色がゆっくりだと、やはり「うわ、今日調子悪いわ・・・」と気持ちが落ちてしまいます。しかし夜なら、ペースが落ちても景色が見えないのであまり気になりません。朝ランももちろん良いですが、夜は夜の良さがありますね。

さて、来週の火曜日からはシリコンバレーに飛びますが、毎度のようにシューズは持参するものの、距離と頻度はさすがに落ちそう。さすがに今週のようにたくさん走ることはできません。「走れるうちは走っておけ」という原則に忠実に行動するのがやっぱり良さそうです。原理原則主義はどうも性に合わないのですが、走ることと学ぶことについては、原理原則におとなしく従うしかありません。


今日の夕方、車から見る雲があまりに美しかったのでパチリ。
見ているだけで、心が穏やかになります。

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正のサイクル


台風が過ぎたおかげか関西地方はすっかり涼しくなり、久しぶりの晴天です。

昨夜は爽やかな空気に背中を押されて、久しぶりのナイトラン。5kmくらいでサクッと帰って来るつもりが、足の調子も良かったので10kmに距離を延ばすことにしました。夜風も気持ち良く、疲れも感じずにラン終了。前日に飲み過ぎた酒も、汗と一緒に流れたようです。健康モードにスイッチが入ると人は正のサイクルを求めるようになるのか、そのままの勢いで休肝日に。休肝すると早朝の目覚めも良いですね。


基本的に外食と飲みがとても多い人間なので、逐一食べた物をアップすることは少ないのですが、久しぶりにランチで良いお店を見つけた(情報通のデザイナーに付いて行っただけ)ので、ご紹介。場所は中崎町すぐの「コバチ咖喱」。最近オープンしたばかりでTVでも取り上げられている隠れた名店のようです。

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ほどよく辛いキーマカレーとチキンカレーのあいがけ。店内は落ち着いたカフェのような空間、切り盛りするお兄さんもとても爽やかで好感の持てるお店でした。路地裏の人目につかないような場所にこそ、名店はあるものですね。

一日にタイプする文字量は


ふと思ったこと。

一日で一体何文字くらいタイプしているのだろう。
職種にもよって差異が発生するのは事実だけれど、少なくとも僕は、メールやチャットや資料作成など、PCの前でひたすらタイプ(コーディングではない)することが仕事と言って過言ではありません。作家でもないのに、一日に一体どれだけ文字を打つんだ。日本語でも英語でもちょっと調べてみましたが、「タイピングスピード」に関することばかり出てきて、さすがに社会人の一日にタイプする文字量の平均は見つけることができませんでした。

タイプライターもPCもネットもない時代は、こんなに文字を打つということがなかったはず。手書きはとても疲れるし、いくらなんでもこんなスピードでは書けないですよね。これも情報化社会の一片と考えて良いのかもしれません。

メールやLINEやチャットという伝達手段に加え、資料の電子化、SNSやブログなどのテキストと写真で情報を発信するツールの台頭が、人の文字によるアウトプットを急速に促したことは事実だと思います。日記なんて三日坊主だった人でも、SNSなら写真と共に文章を週に何度かはアップするでしょう。技術が進化し、人も進歩していると仮定するなら、このようなパラダイムシフトは歓迎すべきものと信じたいです。


いくら待っても晴れない。

晴れたら走ろうなんて悠長なことを考えていると時間ばかり経ってしまうし、身体に苔が生えてしまいそうなので、今週のラン予定を立てることにしました。予定と言っても至ってシンプルです。「晴れようが小雨が降ろうが走る」です。

平日の夜に走るのはなかなか難しいので、走るとしたら朝。
とはいえ平日は時間がないので、無理せず5kmだけ。それを平日に3回走れば15km。土日で20km走れば一週間で35kmを稼げる計算ですね。この計画どおりに出来れば、月に140Kmを稼ぐことができます。ただ厄介なのが出張ですね。出張時にどれだけ稼ぐかがポイントです。

というわけで、早速今朝、仕事前に5km走ってきました。

小雨パラパラ、気温も低め、ミストシャワーを浴びながらのようで気持ち良かったです。気のせいか、オフィスでも集中力の持続時間が長く、仕事も捗ったような気がします。

明日は台風で大雨のようですが・・・
大雨の時はどうしよう。

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歩きながら会議をするくらいの極端さ


有酸素運動が脳の活性化につながるということは周知の事実ですが、僕も走っている時に、忘れていたことを思い出したり、詰まっていたことに対する解決策が降りてきたりすることがあるので、その効果を常日頃実感しています。アメリカの会社では、この効果を期待して「歩きながらミーティングをする」ということを実践しているところもあるようですが、いろんな意味で、さすがアメリカと思います。勝つためであれば何でもする。逆に勝つために必要でないものは、徹底的にしない。

さて夕暮時に10kmランをしながら、せっかく有酸素運動の賜物として降ってきた思考の産物は、やはり記憶が新しい内にメモした方がよろしいと考えました。走ることはしんどい。しんどいからご褒美(ラン後のビールなど)を想定しながら走る。でも、帰ってシャワーしてすぐにビールだと、思考の産物が勿体ない。やっぱり、メモ帳でもなんでもいいから残すこと。その方が効率的であることに気付きました。この習慣、なかなかオススメです。

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しかし、やはり人から声を掛けられやすい性格は走っている時も同じようで、ああきれいな空だなと上の写真を撮っている時に、自転車で追い抜いていった人が「すいませーん、写真撮ってるのにー。この時間って走っている人多いですよねー」

「色々教えてくださいねー」



いつ・・・何を!?

良く分からないまま、彼は去って行きました。

さて、図書館でPCや文献と睨めっこしていても、詰まる時は詰まる。そんな時はあっさりと切り上げて気分転換に出た方がよろしい。車を走らせて、芦有ドライブウェイの東六甲展望台を目指しました。

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ドラマ「半沢直樹」で有名になった場所ですが、僕にとっては幼い頃から父に連れていってもらっていた思い出の場所です。この景色と、

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少し下ったところにある奥池は、僕の心のふるさとです。

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東六甲展望台には売店があり、今回初めて足を踏み入れたのですが、なんとここでは珍しいご当地インスタントラーメンやレトルトカレーを提供していました。すごい発見。

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こういうお店はたまに話題になるのですが、実は今まで一度も行ったことも食べたこともありません。今回も特にお腹が空いていた訳ではなかったのでパスしましたが、一度、チャレンジしてみたいものです。

山にただいま

夜明けに目覚めてしまい眠れなくなったので、早朝から山を走ることにしました。最近はロードばかりで山行は久しぶり。

支度をして芦屋川駅前のコンビニのカフェコーナーで朝食をとりつつ、今日の山行に思いを馳せていると、店外を歩く知った顔が。なんと馴染みのバーの女性マスターでした。さっきパン屋で買って来たばっかりなのーと、焼きたてのクロワッサンをおすそ分けいただき、コーヒー片手に談笑してから、いざ山へ。

時間はまだ早いのでハイカーも少なめ。
高座の滝に着く頃にはすでに汗びっしょりで、大谷茶屋のお母さんに挨拶してロックガーデンへと歩を進めます。こんな時間から岩遊びをしているグループもいました。

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空気は涼しいけれど、陽射しは強烈。
風吹岩も、この時間なら貸し切りです。

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荒地山の岩場にも、まだ人は見えませんでした。

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風吹岩、横池周辺を適当にランしてから、登ってくるハイカーに逆走するように早めに下山。イノシシがひなたぼっこ。土曜日の朝は、のんびりしています。

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リアル旅人算


落ち着いて走れるジョギングスポットを見つけたとの記事を先日書きましたが、広い競技場の周りを左回りで走っていると、反時計回り(右回り)で走ってくる若いランナーとすれ違いました。

通常トラック競技は左回りなので、外周とはいえ僕もそのセオリーどおりに走っていたんですね。皇居ランも左回りが暗黙の了解です。右回りのランナーは見かけたことはありません。まあ皇居のようにランナーが多いところはともかく、一般道では特に決まりはないので、どちらでも気持ち良く走れれば問題はないのではないかと思います。

さて、彼と僕はほぼ同じペースで走っていたようで、一周する間に二回、決まったところで彼とすれ違います。アナログ時計で言うと2時と8時の位置です。何周も走るものですから、5周したとしても10回はすれ違う訳で、そりゃお互い意識しますよね。2時、8時を基準としているものですから、あ、ちょっと食い込まれた、とか、よし、7時まで食い込んでやったとか。

そんなことを考えていると、旅人算を思い出しました。小学校の時にやりましたよね?懐かしいでしょ?小学生の娘を抱えている身としては、旅人算、植木算、鶴亀算・・・など、懐かしの「◯◯算」を教える機会が多く、すぐにそんなことを考えてしまいます。

思わず彼に、「これってリアル旅人算だよね!そう思わない?」と声を掛けてしまいそうになりました。無論、お互い真剣に走っているので実行はしませんでしたが、きっと向こうもそう思っていたに違いありません(?)

さて、英文の海に浸かる前に、腹ごしらえです。

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絡まれやすい


同じところを走るのは景色が変わらないので好きではありませんが、ステイ先の近所に、何周走っていてもあまりストレスを感じない場所を見つけてからは、ほぼ毎日、夕か夜に走っています。

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生得的なものかは分かりませんが、見ず知らずの人によく絡まれます。絡まれるというのは、喧嘩を売られるということではなく(むしろ喧嘩は一度も売られたことはないのですが)、声を掛けられたり、チャチャを入れられたりするのです。

今日も大汗をかきながらグルグル走っていると、ベンチで寛いでいるオッサマ、隣にマウンテンバイクがあったので恐らくサイクリストと思われる方から声を掛けられました。

「もうちょい、ピッチ上げて行こかー」



(し・・・知らんがな!!!)

と心の中で叫んだものの、素直にピッチを上げた僕です。
ホント、日々の暮らしの中で、どうでも良いことがたくさん起こるものです。

今日も一日お疲れ様でした。