エキゾチシズム豊かな光景に惹かれる


“exoticism” (エキゾチシズム・異国情緒)っていい言葉ですよね。

僕の場合、流れているBGMの中にフランス語やスペイン語のボーカルが交じると、あっという間に脳内バーチャルトリップが始まります。英語の曲では決して沸き起こらない、目の前に広がる異国の風景。

物理的な問題として今すぐ外国に行ける訳ではありませんから、その欲求を満たすためには「それらしい音楽」を聴いたり、「それらしい地名」でGoogle画像検索をしたり、トリップアドバイザーにアクセスしたりして、その気分を味わうことにしています。

エキゾチズムに反応するのは、言葉も文化も全く違う国に対する純粋な興味に加え、もしその場に一人で置かれたら何を考え、どう行動するかをイメージして気持ちを高揚させたり、旅情を感じたかったり・・・と色々な理由があるんだろうと思います。空港や飛行機、船が好きなのも、根底では繋がっているのかも。

エキゾチシズムには、欧米人のエジプトやオリエンタルに対する興味、アジア人の欧米文化に対する興味が代表的なものとして挙げられるようですが (wiki参照)、僕の場合いつもイメージするのは、見知らぬ街の夜の風景。誰もいない街角や、知らない言葉で会話をしながら通り過ぎる人々や、店の明かりに照らされた石畳の道や、どこから漂ってくる料理のにおい。そして必ず決まって、そういう時は一人旅なのです。場所は特に決まっていないのですが、なんとなく、南仏かイベリア半島のようなイメージかな。あちら方面の歴史に興味があるのも理由の一つかもしれません。

(free pic)

最後に、タイトルを「エロチシズム」に空目してクリックしてしまった皆様には、この場を借りてお詫びいたします。期待させてしまってごめんなさい。


mondo grosso の曲はすべてと言って良いくらい名曲ばかりだけれど、その中でも master piece だと思っているくらい好きな曲があります。涼しい季節、夜の散歩のBGMにぴったり。

聴き手のコンディションによっては涙出てしまうかもしれないくらい、美しいメロディラインに、Amel Larrieux のボーカルが染みます。

Mondo Grosso feat. Amel Larrieux – Now You Know Better

標高によらない寒暖の差


山シーズンということもあり、ランニングの代わりに山へ行きたくなる今日この頃。

自宅から高座の滝(六甲登山の人気のコースの内の一つ)まで徒歩40分程度。そこから中央尾根のロックガーデンを経て、風吹岩まで一気に高度が上がるため、なかなか急峻なコースが続く。

自宅を出る早朝はとても涼しくて、長袖のアンダーウエアの上にTシャツで丁度いいくらいなのだけど、山を登っている時には、そんなコースだから汗ビッショリになる。それこそ、顔からも汗が流れ落ち、目に入って染みる程。

途中、秘密の岩があり、そこからの景色が最高なのでいつも登山道から外れてよじ登って休憩する。持参したパンとかおにぎりとかコーヒーで朝食をとる。風が抜けてとても気持ち良いのだけど、すぐに汗が冷えて寒くなってくるのは、さすが山だと思う。だから、長袖のアウターは欠かせない。


とにかく、よく動いた日曜日だった。

朝6時半から山へ行き、3時間くらい楽しんで帰宅し、掃除洗濯などをし、図書館に娘たちを連れていって勉強を教えたり、自ら本を読んだり。夕方は一人でPCを持ってカフェに行き、夜にまた帰宅。

山で汗をかくが、立ち止まるとすぐに寒くなり、図書館は暑かったので半袖半パンだったのが、カフェはクーラーがガンガンに効いていてまた冷えたり。

動、静、動、静 の繰り返しで寒暖の差が激しい。

でも、これだけ動くと夜の酒が一際美味しいのだ。
それが休日に忙しく動きまわる一つのモチベーションなんだと思う。

さて5時間後には起きて自宅を出発しなければならない。
明日は負けられないゴルフコンペ。

という訳でまた明日。
おやすみなさい。

涼しい季節とお酒の関係


外の景色が見たい時と、屋内でリラックスしたい時。

例えば屋内の時は、
町家の蔵を改装したイタリアンとか
(於:Italian Dining PESCA なんば)

夜風に誘われて、外の景色が見たい時もある。
そういう時はこんなカウンターの席とか
(於:芦屋日記)


涼しい季節に良い感じの曲。
とても爽やか。

Freedom Orchestra – Viva La Vida

開放、環境、音


朝晩の涼しさがとても心地良い季節になりました。

「一番好きな季節は?」と聞かれると、僕は迷わず「秋」と答えます。賛否両論が多い季節、秋。その中でも一般的には一番人気がないと言われている(?)冬に近い晩秋が一番の好みです。

今夏は冷夏と言われていたけれど、とにかく雨が多くて天気が良くなかったのが辛かった。「人間天気予報」と言われるくらい低気圧に弱い。これからの気候には多いに期待したいところです。

今日は中秋の名月でしたね。
何もない空に月ひとつも良いですが、雲にかかった月も良いものです。


テスラモーターズのイーロン・マスクの記事を読んでいて、なぜバレーからこのような起業家が生まれるのかとあれこれ考えていたのだけど、ああなるほどを思うことを、ドライブモードの古賀洋吉さんが書いておられたのでリンクしておきます。

「どこどこにシリコンバレーを作る」というお話

「シリコンバレーとは、Innovationの環境を作る様々なプレイヤーの総体」と書かれていて、図も掲載されているのだけど、こう説明されると分かりやすい。特に資金とプレイヤーの属性。

まあ、イーロン・マスクは、PayPalを立ち上げた後に、スペースX社を立ち上げ、今はテスラのCEOもやっているのだから(wikipedia抜粋:ペンシルベニア大学ウォートン・スクールへ進むための奨学金を受け、同校で学位を取得する。彼の後の言葉によると、当時、彼は「インターネット」「クリーン・エネルギー」「宇宙」の3つの分野に従事したいと考えていた。この願いは後に全て達成することになる。)、そういう意味では、全米オープンの錦織くんや、イチロー選手みたいな、誰も真似できないことをする人の一人だと思うけれど、それにしても、それに準ずる人々がゴロゴロいる環境というのは、世界でもただ一つですね。

明日からの渡米に向けて荷物をパッキングしながら、そんな事をボーっと考えていました。


涼しくなると聴きたく曲シリーズ

[re:jazz] – Inner City Life feat. Jhelisa Anderson

今日のキーワード(どうでもいい話)


器用と貧乏は、紙一重

欲張りと貧乏も、紙一重

マルチタスクほど深堀りできないものはない。
つまり、何をどうしても浅くて薄いのだ。

人間に与えられた時間は24時間。
何かをしようとすると、何かが犠牲になるというトレードオフ。

深堀りしようとする人は、アンビバレンスに身を投じようとする性質があり、
そういう人は大抵がアル中だ。


海と空が繋がりそうな曇天。

空がどんどん地表との距離を縮めると、大気の天井は低くなり、空気も薄くなり、地上で生きる生物は屈むことを余儀なくされ、四つん這いになり、腹ばいになり、最終的には海に帰って生活するようになる。それが、実は人類にとっては良いことなのかもしれない。空が高いから、殺し合ったり、権力を誇示し合ったり、宇宙に出ようとしたりするのだよ。

テクノロジーオリエンテッドな仕事をしているけど、目の前で起きている事象を評価する時と、選択を迫られた時は、僕は常にアナログ目線で行きます。つまり、生と死、生存に必要かどうか、です。

「粋」なことは大体ルパンから教わった


「粋」の意味を調べてみると、

1 気質・態度・身なりなどがさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気があること。また、そのさま。

2 人情の機微、特に男女関係についてよく理解していること。また、そのさま。

3 花柳界の事情に通じていること。また、花柳界。

(デジタル大辞泉)

とあります。


言葉の定義は別として、イメージの中にある「粋」な様は、幼い頃にルパンから教わりました。怒涛の一週間の締めくくりの金夜、ハイボールを飲みながら聞く曲は、やっぱり「Love Theme」だったりします。

Love Theme ー Ego Wrappin’

Ego が歌うと、やっぱり Egoの曲になります。
粋だ。

とにかく、人間というのはChill Outを求めたいのだ


英米人が使う ”Chill out” という表現は、ドラッグ的な幻覚から覚醒するという意味ではなく、「ゆっくりしたい」「落ち着きたい」という意味で使うことが多い表現です。

ですが、その前の状況としては、「work too hard」であったり「too much drink」であったりする訳で、その人のキャパシティを超えた何かがあって、そこから自分の世界に戻って来たいと感じることを”chill out”というのではないのかなと、個人的に解釈していたりします。

この欲求には個人差はあるものの、大抵、僕の場合はprimitiveな感覚に戻ることによって”chill out”したいと思うことが多いようです。具体的に言うならば、美しい風景を見たり、原風景を思い出したりですね。

そこで紹介したいのが、”A river runs through it”という映画です。

僕は何もモンタナ州の生まれでも何でもなく、ただの関西生まれ関西育ち、釣りなんて何の興味もない、どうしようもない奴なのですが、幼い頃にビデオで見せてもらったカナダやアメリカ北部の大自然の映像が未だに脳裏に焼き付いており、それを思い出すトリガーになるのが、この映画な訳です。


人それぞれ、Chill Outしたい時の過ごし方は様々でしょうけれど、少なくとも、「何か」に戻りたいというのは自然の欲求ではないでしょうか。そして、戻る場所には、何らかの意味があるのだと思います。

アイラの香りと島国との関係


一山越えた時に、句読点代わりに飲むモルトの旨いこと。
それが、気心知れた友との時間であれば、なおさらです。

という訳で、今夜は大きな山を超えたご褒美にと、オールドウイスキーの名店、西天満の「ローズバンク」へ。

まずはアイラフェアでのアニバーサリー限定ボトル、ラフロイグの出品ラベルを。かなり若いラフロイグです。

こちらは、ボウモア1988年ボトリング。
Perfume世代のボトルの一世代前、名品です。


グラスの中にねっとりと残るピートの香り、それは言い換えると、磯の香りかもしれません。

日本人のアイラ好きは、やはり島国で生まれたからこその環境ゆえの国民的な味覚に関係するのかも。ご飯の上に味付け海苔をのせて食べることを嫌がる人はどれくらいいるでしょうか。明太子は?イカの塩辛は?ワカメのふりかけは?

たまに「全部嫌い!」という人もいると思いますが、少なくとも、僕は磯の香りがするピートの芳香は大好きです。安心感なのか、ノスタルジーなのか。

日本人の心と、アイラ島のモルトは共通点があるのかもしれませんねえ。

たった半日で正常なリズムに戻れるとは


公私に渡る忙しさに加え、夏バテ気味の今日この頃。

週末にしか出来ないタスクが山積している中、コンディションがあまり良くないものだからやるべきことを先延ばしにしていると、知らず知らずの内に精神衛生に悪影響を及ぼしていました。まあ、早い話が焦りと苛立ちです。ただでさえ考えなければならないことが多いのに。

これらを解消するためには、しっかり時間を取ってタスクを消化すること。そして、自分に架している事を粛々と行うことですね、オンリーワンかつナンバーワンのソリューション。

今朝は海の見えるカフェでコーヒーを飲んでゆっくりし、昼過ぎに帰宅して家の片付けと掃除(自分の持ち場)を徹底的にし、服と靴のメンテンナンスをして、仕事をし、夕陽を眺めながらの10kmランニングに出掛け、家族がナイトバザーに行っている間に、網で牛肉を焼き、午後から仕込んでおいた胡瓜漬に最後の仕上げのごま油をスッとかけてアテにし、凍らせておいた角瓶でハイボールを作って、好きな音楽を掛けながら公共経済学の本を読み耽る。最近は財政学、特に公共経済の本を読んでいます。

やっぱり週末はこれですよ、これ。
たかだが午後からの半日で正常に戻ることが出来る。

平日に出来ないことをやる事の幸せ。
まさに、精神安定剤。


海辺は赤トンボがたくさん飛んでいました。
まさか、秋・・・ではないよね?

CASIOPEA vs T-SQUARE – Midnight Circle (Main Camera)

旨い蕎麦は塩でいただく


夏本番。最高気温37度。今日も暑い一日でした。
こういう時期になってくると、冷たいものをスルスルっといただきたくなります。今日は昼も夜も蕎麦。しかも、昼、夜共に、大阪で最も好きな蕎麦屋のうちの二つに行くという贅沢さよ。

さて、昼は中津にある「ころころ蕎麦」で有名な、大淀信州そば で。

この冷たい、ころころ蕎麦がめちゃくちゃ旨いんです。
夏場はかなりの頻度でこれを食します。

そして夜は、北新地の、そばよし大幸庵「玄」にて。

瑞々しい蕎麦を、まずは何も付けずに口に運ぶ。
蕎麦の風味が口いっぱいに広がる。至福の時。

そして次に「雪塩」を出してもらい、蕎麦にふりかけていただく。この食べ方は、まさに、ここのT社長直々に教えていただいたもの。塩が好きなので(サラダもオリーブオイルとハーブソルト、焼肉はもちろん、とんかつも塩で食べる)、「好きなものを同時にいただく」という贅沢さ。

そして最後はつゆにつけて、そば湯と共に。

お店の板さんと話をしていると、本当の蕎麦好きは「水」につけて食べるそう。聞いたことありますね、水蕎麦。新そばの季節などは風味を楽しむためにするそうです。いやあ、奥が深いというか、粋というか。

大阪も、今日紹介したニ店舗以外にもミシュラン星付きで有名になった「たかま」や、今日亭など、美味しい蕎麦屋がありますね。
今日も美味しいものをご馳走様でした。