ぎっちぎちでも良い。今が一番若いのだから。


師走です。

月が変わっただけでこの忙しなさ。一日で何度も頭を切り替えなくてはなりません。そのようなフェーズに入ると、物事を出来るだけシンプルに考えたり(要するに省エネ運行ですね)、無理したら良くないから程々にしておこう等、思考が守りに入ることがあります。しかしそんな折に思い出すのは母親のこの言葉(バリバリに元気で健在ですが)。

「今が一番若いんやから」

これね、短い言葉だけど恐ろしく真理ですよ。だって確かに「今」「この瞬間」が、生きている中で一番若いのです。人間は過去に戻ることはできませんから、本当にそうですよね。良く「もう若くはないんやから」という言葉も聞きますけれど、いやいや、あなた。今その瞬間が、あなたが生きている中で一番若いんですよ、ということです。そう考えると、一分一秒無駄には出来ないなと思いますよね。

ゆったり?無理せず?自分らしく?

なにそれ。どうせそのうちポックリ死ぬんだから、
ヌルいことは言わずに走れるうちは走っとけ!

って言われているような気がします。


疲れた時に元気が出る画像は幾つかありますが、その中でもトップ3に入るのが「インドの列の並び方」です(画像はらばQから転載)。何の疑問もなく、横入りを防ぐためだけにギチギチに並ぶインドの人たち。人口が多いとこうなるのだなあ。環境ってすごい。

更にパワーアップした版。
運動会の種目のようだ。

ギチギチでもいい。
とにかく、流されつつ進もう。

日本酒とウイスキーとメヒカリ


素敵な夜もあるものだ。

昨夜はアメリカに住む同級生Tのご実家にお邪魔することになった。もちろん、当の本人はロスにいるので不在。僕は彼のご両親とお会いするのは初めてで、しかも初対面が家に招待いただいて・・・というのが、なんだかとても不思議な感じだった。でも、ロスにいるTには渡米時にとてもお世話になっているし、精神的な支えにもなってくれているので、彼のご両親と一緒に酒を飲ませていただき、日頃の恩を伝えることができるのをとても楽しみにしていた。

アレンジしてくれたNちゃんは幼い頃からTファミリーと家族ぐるみで付き合っていて、まるで本物の家族のよう。だから本人がいなくても、たまに連絡を取ってこのようにご両親達と一緒に酒を飲んだりしているのだという。そして、昨夜はもう一人、彼らと共通の友人F君も紹介いただいた。一瞬で仲良くなれるこの空気感がすごい。本当に皆さん、信じられないくらい良い人達だし、何よりも日本酒が大好きだ。


その日は愛知県に出張していたので、帰りに皆からのプレゼントとして奥三河の地酒「蓬莱泉」のひやおろしと、蒲郡の海の幸を色々買って持参した。

旬のひやおろしがうまい。更に、賀茂鶴(祖母の地元、広島西条の名酒)に、天河と、素晴らしい日本酒がずらりとテーブルに並ぶのは日本酒好きとしてはたまらない。お母様の最高に美味い手料理と一緒にいただくという贅沢さ。

酒談義に花を咲かせながら、日本酒も一段落したところへ(その時点で相当飲んでいる)、ウイスキーを出していただいた。それがこの「NIKKA From the Barrel」。

WWA2009年ベスト・ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキーであり、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ 2014」において3年連続で金賞を受賞している名酒。佐藤卓さんデザインのシンプルなボトルも話題になった。実は僕も飲むのは初めてで、まさかここで出会えるとは思ってもいなかったのでびっくり。

51度の樽出し(From the Barrel)をロックでいただく。美味い。めちゃくちゃ美味い。ついつい今までの酒量を忘れて、何杯もいただいてしまう。

日本酒の名酒、そして、名ウイスキー。食卓に集う温かくて楽しい皆様。こんな素敵な夜があるというのが、とても幸せ。友人たちに本当に感謝。


こちらは蒲郡の寿司屋でいただいた「蒲郡ラーメン」。

あっさりした魚介系スープに、あさりとわかめ、そして「メヒカリ」の唐揚げが入っている。メヒカリの唐揚げの美味しいこと!!僕はどうやら、メヒカリやキスやハタハタといった小型の魚が好きみたい。この唐揚げだけで、ビール何杯もいけちゃう。

(ちょっといい話)鉄男としての夢が一つ叶った夜


僕は鉄道好きです。

鉄男(男性の鉄道マニアのこと)にとっては、何気ない普段の駅のホームや、運転台が見える先頭車両や最後尾など、通勤や移動時でさえ、純粋に楽しむことができる「萌えポイント」がたくさんあります。

さて、昨夜のこと。

取引先との会食帰り、ほろ酔い気分で23時発のJR新快速に乗車。電車は好きだけど人混みは嫌いなので、比較的空いている最後尾に乗車。最後尾は車掌さんがいる運転台をガラス越しに見ることができるし(気持ち悪い客と思われても良い)、去りゆく線路や景色を眺めることができる。

車掌さんには色々なタイプがあり、きびきびとロボットのように動く人もいれば、ベテラン特有の、出汁が染み込んだ大根のように、ねっとりとコクのある動きをする人もいます。昨夜の車掌さんは「謙遜低姿勢タイプ」で、恐らくその一つ一つの丁寧な動きからとても真面目で誠実な人であることが容易に感じることができるようなタイプにみえました。

その一挙一動を眺めていると、彼の素晴らしい仕事ぶりに甚く感動してしまい、僕をそのような気持ちにさせてくれたことに対して、何か感謝の意を表したいと思い始めました。何かないかな・・・と考えたところ、長年温めていた事を実行することに。それは、

車掌を敬礼で見送ること

です。ホームの安全を確保する駅員さんが、発車する電車の車掌と敬礼し合うのをみて、「なんて格好良いんだ。僕もしたい!」といつも指を咥えて見ていたあの挨拶を、今こそ自分が実行すべきだ、と。

駅員さんが敬礼するのは「業務、お疲れ様です」という意味もあります。僕は職員でも駅員でもないが、お疲れ様ですという気持ちを敬礼で表すのは何も間違っていないとも思いました。(ただの迷惑)

さて、いよいよ。新快速を降りて、ホームでその時を待ちます。

安全確認を終えた電車が発車。車掌さん、顔を赤らめた只の乗客の敬礼に一体どう反応されるのかと思いながら・・・

ビシッ!! (^^ゞ

としてみると・・・
過ぎゆく電車の窓から顔を半分出して安全を確認している車掌さんは、僕のそれを見てしっかり敬礼し、しかも小さく会釈までしてくれたのです!

ちょ、マジか!!!!
超感動!!!!!!!

僕は自分の夢がひとつ叶ったこと、そして、その車掌さんの真摯かつ低姿勢な態度に感動しつつ、そのまま、ホームで電車を見送りました。ああ、鉄道。なんて素晴らしい乗り物なんだ。そして、なんて素敵な人生ドラマがあるんだ。

こんな夜があると、生きてて良かったなあと染みるのです。

フィルターで濾しとった後に残るもの


音楽の素晴らしいところは、人の気持ちを高揚させたり、落ち着かせたり、懐かしい風景を掘り起こしたり、苛立たせたり、と、とかく面倒くさい人間の様々な感情に作用し、導いてくれるところだと思う。

この時期特有の、年末から年始にかけて予定が次々に埋まって行くような時、カレンダーが埋まっていないと落ち着かないという僕の性格の一面である「前のめりな部分」は満足を感じるのだけど、一方で時間に流されないようにしなければという小心な気持ちを制御するためには、やはり音楽の力を借りねばならない。

それを聴くということは、自分が今立っている足元を確認すること、言い換えるならば、正しい居場所に導いてくれるための羅針盤のような役目。


Bill Evans というジャズピアニストが奏でる曲がとても好きで、何かあれば(何もなくとも)いつも聴いている。繊細で、その先にはもう何もなく、何も見えないのではないかと思うような完成された域。こういう人はその才能と引き換えに、何かを負っている。Bill Evansの場合は、退廃的な生活による肝硬変だった。

51歳で亡くなった時の死因は肝硬変ならびに出血性潰瘍による失血性ショック死。永年の飲酒・薬物使用で、肝臓に過剰な負担がかかっていた。それはジーン・リースをして、「時間をかけた自殺」というべき人生。(wikipedia参照)

そんな彼の曲の中で、僕が一番好きなのは1958年の二枚目のアルバム「Everybody Digs Bill Evans」に収録された奇跡の一曲「Peace Piece」。本人をして、もう二度とこの演奏はできないという再演不能の名曲。

少し触れるだけで壊れてしまいそうな、脆くて儚い糸のようなもの。
それがフィルターで余分なものを濾しとった後に残る真理。

Bill Evans “Peace Piece”

なんだか、色々なことがどうでも良くなってくる。

モルトファンが憧れるシェリーカスク2013と、温室のカトレア


ウイスキーファンとしてはとても嬉しいニュース。

「山崎シェリーカスク2013」世界最高のウイスキーに選ばれる

WWB創刊12年で日本勢初の快挙。上位5位をバーボンが占め、本場のスコッチはどこへやらという感じですが、こういうランキングはそういうものですので。しかし、ウイスキーファン、モルトファンとして、この結果はとても喜ばしいことです。ちなみに、山崎蒸留所へは見学もセミナー参加もしましたが、モルトファンの皆様は是非行くべきですよ!今回受賞したシェリー樽(樽は英語でカスクという)、ミズナラの樽もあるし、ウイスキーの製造工程を全部見ることができます。

で、このシェリーカスク2013年ですが、ヨーロッパで3000本が出荷されたとのこと。日本で飲めるとこるあるのかなと・・・思っていたら、早速モルト仲間の友人が梅田のインターコンチネンタルで飲んだとのことで、はあ、さすがだなあ・・・と感服いたしました。お値段も気になりますが。(笑


祖母が大切に育てているカトレアの温室。
寒さ対策のために内側からビニールを貼る仕事が完了。

こちら防寒前。

完了後。

内側をビニールで覆います。
祖母から「頼むわ〜」と電話がかかってくると、いよいよ冬。季節感を感じることが出来る作業です。

それでは今週も一週間がんばりましょう。

セレンディピティ


ちょっと山を超えた感じ。
米国のパートナーが来日していたこともあって今週はとにかくあっという間に過ぎて行きました。明日も仕事ですが土曜出勤は割とリラックスできます。


昨夜は神戸で飲んでいたのですが、元町辺りをぶらぶらと歩いていると、数年前まで通っていた英会話のスタジオが近くにあることに気付きました。アメリカ人のナイスガイが一人で教えているランゲージセンターで、レッスンというよりは仕事や世間話をしに行くような感じで、とても楽しく通っていました。

2年前から別の勉強を始めたことで週末になかなか時間が取れなくなったことと、仕事で英語を使う機会が飛躍的に増えたこともあり(今週なんかは英語、日本語が半々くらい)、ちょっと足が遠のいていたのでした。

折角近くに来たし、前を通ってみよう。まあ、深夜だから電気消えているだろうなあと思って近づくと、明かりが付いている。中を除くとバーカウンターが奥にあって、外人の兄ちゃん達が4人くらい座っている。

そういや、以前から、昼は英会話スタジオ、夜は皆が集まれるようにバーカウンター作りたいって言ってたことを思い出しました。折角だし入ろうと思っていると中の彼が先に僕の存在に気付き、数年ぶりの再会!既にかなり飲んでいたけれど、他のお客さんも交えてめっちゃ盛り上がりました。これぞセレンディピティ。


グランフロントの銀杏並木も色付いて来ました。

気を緩めると突然やってくる

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腰痛は突然やってくる。

突然今日のお昼に腰に激痛が。といってもギックリ腰まで行かず、二歩手前くらいなのでまだ大丈夫。助かった。

朝からアメリカの取引先とWEB-EXでつないだカンファレンスをニ時間していて会議室に閉じこもっていたからなのか、それとも前のめりにPCに顔を近づけ、会議に集中していたからなのか、その時は全く違和感がなかったのです。ところがランチに出た瞬間に、緊張感が解けて腰がガクンとなった感じ。アタタタ・・・あの何とも言えない痛み。ほんと持病とは言え、憂鬱ですわ。

今週末は山にもゴルフにも行かなければならないので、少し養生しなきゃです。


記事と写真は全く関係ありませんが、こちらは最高に旨い焼鳥。

旨味を凝縮させるために余分な水分を抜き、熟成を重ねた「フサンダージュをしたプレノワールの焼霜」です。北新地の焼鳥といえば、YAMATOですよ、皆さん。


 
 
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最も偉大な ジャズ・ピアニスト TOP10 ランキング が気になった

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その時に気分やシチュエーションにもよりますが、BGMにはJAZZを選択することが多いです。今日もitunesに入っているたくさんの曲をA33に飛ばして流していたのですが、

そういや、JAZZの歴史において最も偉大なピアニストは誰なんだろう

と気になり始めました。こういうランキングは、多数の音楽雑誌によって企画されていますし、その時代によっても変わるし、商業的成功で見るか、JAZZというジャンルの形成過程においてどのような影響を及ぼしたかなど、人の観点によって変わるものであることは重々承知。でもJAZZ Piano の巨人といえば、大体予想できますよね。ある意味、期待を裏切らないのではと思いつつ検索してみると、幾つかのサイトが見つかりました。

例えば、こちら。

The ten best jazz pianists of all time ( Aug. 27 2013 Denver Westword)

ほらね、Ahmad Jamal、Oscar Peterson、McCoy Tyner、Bill Evans、Chick Corea、Keith Jarrett、Herbie Hancock・・・レジェンドがずらり。
トップ3には、Bud Powell、Thelonious Monk、そして、視覚障害でありながらものすごいテクニックを誇ったArt Tatum。大方予想通りです。特にトップ3はJAZZの歴史的人物ですね。

こちらのランクでも、Art Tatum が一位。二位には、Bill Evans と Herbie Hancock がタイで入っています。あとは、大体顔ぶれは同じ。

Bill Cunliffe’s top 10 jazz pianists of all time (MARCH 29, 2012)

僕は特に、Bill Evans と Keith Jarrett が大好きなので、この二人がランクイン(当たり前だけど)しているのはとても嬉しいことです。現時点ではそうかもしれないけれど、例えば、あと10年後とか、20年後には、どんな人達がランクインしているんでしょうね。時代と共に変わっていくのでしょう。それはそれでとても楽しみでもあります。

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という訳で今日はその中から Herbie Hancock – Maiden Voyage をペタッとしておきます。

“maiden voyage” つまり「処女航海」ですが、この曲は「さあ行くぞ!」というよりは、不安気でどこか物悲しい中にも期待を秘めてそうな感じ。秋にぴったりのしっとりした曲だと感じます。

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週明雑記 〜 酒場放浪、島暮らし


台風一過のクリアな空が好きな人は多いと思う。
まるで空に掃除機がかけられたような気分になるから、気持ちもスッキリする。


低気圧が過ぎ去ったにも関わらず、どうにも調子が良くなかった今日。重たい頭を抱えながら歩かなければならないような時、気をダランと抜いて見れるような番組が好きだったりする。

その一つが、「おんな酒場放浪記」

BS-TBSで放送している、とてもダラダラした番組だ。

コピーも「酒場という聖地へ 酒を求め 肴を求めてさまよう・・・」というダラけたもの。

でも、この番組が僕は大好きである。酒豪を自称する女流棋士、モデル、カメラマンなどが居酒屋にフラッと入って常連と交流しながら酒を飲むだけの番組なのだけど、これがまた、同じく「酒場好き」の僕からしたら、その雰囲気がとても心地よくて、ああ、出張先や旅先でこんなことが出来ればいいなと、自分の中の妄想と重ね合わせてバーチャルトリップを楽しんだりする。そして、そのような時はバーよりも居酒屋や小料理屋がいい。


どこからが「アル中」なのか「そうでない」のか、その境は分からないけれど、外飲みじゃなくても、家でも必ずウイスキーをソーダで割って何杯も飲むし(今日のような鈍痛の時は、着替えもせずに真っ先にキッチンにいって冷凍庫で冷やしたサントリー角瓶を取り出す)、それすら我慢できない時は、最寄駅前のコンビニで缶ハイボールを買って、家までの徒歩3分の間にぶらぶらと飲みながら帰ったりする。だから、夜にブログを更新する時は、必ずアルコールが入っている。今もまさにそうだ。

そうすることで、硬直した脳に血を通わせているような感じがする。一口飲むと、脳にまた血が通い始める。これで「ああ、良かった、今夜も寝るまでの時間を楽しめる」とホッとする。これってなんだろう。精神安定剤のようなものだろうか。


帰宅すると、珍しく長女が起きていて、iPadを駆使しながら何やら調べ物をしている。聞くと、宿題で「周防大島の暮らし」を調べなけれならないとのこと。なぜに山口県?と思っていると、娘が通っている小学校は4年生から毎年修学旅行のようなものがあり、今年は広島、山口に行くと。恐らく、その前調べなんだろうと思う。

早く寝なきゃいけないからパパも手伝ってと言われ、周防大島について調べていると、なんとまあ、島暮らしの素晴らしいことよ。美しい海に、大自然。うまい魚に農作物。

何もTVを見なくても、こんなことがきっかけでバーチャルトリップが出来ることもある。

「イタリアの形はブーツに似ている」という世間一般の風潮に一石を投じる

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イタリアの形は、良くブーツや長靴に例えられますが、本当にそんな風に見えている人って、この世にどのくらいいるのでしょうか。

僕の意見ですがほとんどいないと思うんですよね。
皆さん、改めてイタリアの形をもう一度、目ん玉をかっぽじってよーく見てみましょう。

はい、もう分かりましたね。
そうです、イタリアは明らかに男性そのものの形をしているのです。誰がどう見たって、あそこにしか見えない。はっきり言いましょう、

イタリアはち◯こです。

でも、この国土の形が、この国が生み出すプロダクトと大きな関係があるということは意外に知られていません。イタリアの名産品やプロダクトがどうしてかくもお洒落なのか、それはまさにその国土の形にあるのです。

まず、イタリアと言えば車やバイク。
男性器の形をした国の男性は、男性器そのものです。つまり、「モテること」しか考えていない。だからこそ実用性はなくても、モテるためだけに走る車である、フェラーリやランボールギーニ、マセラッティ、ブガッティなどを生み出したのですね。バイクで言うとDucatiもそうです。モテることしか考えていない男達が作った車、それがイタ車です。

同じように、イタリアの名産と言えば何でしょうか。
そう、生ハムやワイン、そしてアートにファッションです。日本のように、昆布とか、こけしとか、木彫の熊とか、饅頭なんてものはイタリア人は作りません。なぜなら、そんなものを作っても「モテない」からです。モテることしか考えていない国の男性は、その国の形そのものがそうである通り、もっさい物は作らないのです。

アルマーニを来てフェラーリに乗り、生ハムをアテにワインを嗜み、アートやカンツォーネ、オペラを鑑賞する。

日本人のように、青山のスーツを来てプリウスに乗り、塩昆布や干物をアテに焼酎を嗜み、春画や大衆演劇、演歌を鑑賞したりしないのです。

こう考えると、国土の形が、その国の文化にいかに大きな影響を及ぼすかを理解することができます。イタリア=長靴 なんてイメージはその「重大な事実」を隠すためのカモフラージュでしかないのです。

これからは、世界地図を見る際に、その国の国土がどのような形に見えるか、そしてその形がその国の文化とどのような関係があるかを考えながら見ることにいたしましょう。きっと新たな発見があるはずです。



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