深考の夜

尊敬するビジネスパーソンと会食。

以前からずっとお会いしたかった人であるが、

二年越しの思いが叶った感じである。

高いポテンシャルと、仕事、もとい人生に対する熱い思いが

ビシビシと伝わってくる。

業種は違えど、学ばされること多数。

いや、学ばされてばかり。

社会、企業、家庭・・・

最終的に、すべては「人」、結局は「人」ということになると、

当然「マッチング」という要素が重要なポイントになってくる。

この「マッチング」というキーワードに、

僕は最近とても敏感らしい。

このことを書き始めると、エンドレス。

これ以上は書かないのである。

とにかく、

ディープな話ほど面白いものはない。

どれだけ人間臭くなれるか、

素直に人間臭さを認めて、それを自然に出せるか。

一種のあきらめではなく、ありのままの全てを直に受け容れて、

強みに変えていくことが出来る人は、素敵である。

?表面的には決して見えない、心の底流部分には

得体の知れない絶望と挫折、積り積った「どうしようもないこと」。

それらも全てひっくるめて、愛しく大事に、大切に包むことが

できるから、心の深み、大きさ、そして奥行が生まれるに違いない。

熱過ぎず冷たすぎもない、とても心地良い温度の「何か」。

この「何か」というのは、数式で導かれるような類のものではなく、

皮膚感覚的に伝わるもので、

それを人は雰囲気やオーラと呼ぶのであろうか。

語られる言葉を、自分の中で咀嚼し反芻する。

正論も大切だけど、一筋縄では行かないことばかり。

だから昨日の話の中では、正論は一切出てこなかった。

恐らく二人とも、アウトローであり、

内面は日陰なのかもしれない。

48階の高層階から見る夜景も素晴らしい。


そしてお店は、

堺筋本町、「そばよし大幸庵

シンヤ君と行って以来である。

日本の祝日

彼岸の中日

僕にはあまり馴染みのない言葉だった。

むしろ、「秋分の日」という言葉の方でしっくりきている。

以前は、「秋分の日」とはいわず、

「彼岸の中日」という名称で、「祭日」だった日である。

「祭日」 つまり祭りの日。

墓苑に向かう車内で、

祖母に教えてもらった。

昔は皆、日の丸を玄関に掲げていたことから、

「旗日」と読んでいたそうである。

そういえば子供の頃、自分の家も含め、

祝祭日には門に日の丸を掲げている家をよく見かけた。

なるほど、旗日。

知らなかった。

月に一度、

祖母と墓参りに出かける。

このひと時も、僕にとっては大きな意味を持つ。

祖母と、信州で別荘ライフ中の両親は、

信じている宗教が違う。

神道とクリスチャン。

僕はどちらかというと、

育てられた両親の影響でクリスチャン寄りであるが、

別にどちらでも良い。

今は祖母と二世帯で暮らしているため、

祖母との対話の中で、自分のアイデンティティに

気付かされることも多い。

古き良き日本の慣習を重んじる祖母と、

慣習ではなく、「実」を重んじる両親。

決して浅くはない溝があるのも事実。

僕は、たまにその間に立って、

悩むこともある。

でも今は、

僕の存在が、緩衝材になってくれれば良いと思っている。

祖母と二人で行く墓参り。

後何回、あるのだろう。

祖母が元気で生きていてくれる限り、

僕は彼女を安心させる存在であり続けたい。

そう思う。

ジョビンから始まる素敵な人生

人生のターニングポイント。

出会い、別れ、気付き・・・

人それぞれシチュエーションは異なれど、

時間が経って振り返った時に、分かるもの。

土曜の夜、

NHK-BS2で、「小野リサライブ ジョビン80年」という番組が放映された。

朝の新聞で発見し、

急いで、おなじみ「芦屋のA家」こと、

ABE家の兄上に、業務連絡ならぬメール連絡。

「BS2で、ジョビントリビュートライブ放映です。

日比谷公会堂でリサが歌います。」

 
「了解。HDDに録画しておきます。」

 

「よろしくお願いします。」

短いやり取りこそが、阿吽の呼吸というものであろう。

そして翌日。

兄上から素敵なメールが届いた。

 

小野リサの日比谷公会堂のライブ、

良かったですね。

 

ちゃんと録画致しました。

今、曲間タブを切り終えたところです。

 

嫁が阪神-巨人戦に夢中の中、

曲名の打ち込みをします。

 

20余年前の日比谷公会堂のライブを見なかったなら、

ポルトガル語を生業にしていなかったと思います。

ジョビンのコーラス美女軍団に恋をして、

リオに一人で行きました。

 

何百回と聞いたジョビンの曲に歌詞カードは要りません。

 

ミウシャがおばあちゃんになりました。

パウロもおっさんになりました。

 

幻の、20年前のレーザーディスク盤の

日比谷公会堂とロサンゼルスのライブをセットにして

お渡しいたしますのでお楽しみに。

 

では、今度呑みにいきましょう。

 
 
 
 

20数年前にジョビンの日比谷公会堂ライブを見た青年は、

単身ブラジルに渡り、ポルトガル語をマスターして、

現在では日本とブラジルの架け橋となるべく、

派遣会社を2社経営する傍ら、

サッカークラブチームの通訳もするようになった。

 
 

兄上が弾く「コルコバード」をアテにしながらの焼酎は、

3ヶ月に一度の、僕の大きな楽しみの一つになっている。

 

彼にとって、人生のターニングポイントは、

日比谷公会堂でのジョビン。

 

僕にとってのターニングポイントは一体どこにあるのだろう。

 

まだもう少し待てば良いのか、

それとも過ぎてしまったに、気付いていないだけなのか。
  
 

下り坂の天気の影響。

少し鈍重な偏頭痛に憂鬱になりながら、

ジョビンの歌声に耳を傾ける。

 

そんな一日。

うす曇でも、

娘達はクリークを流れる水に夢中。
?

心の声と、名言。

あまりTVを見ない人間であるが、

大好きなTV番組の一つにNHK、

「プロフェッショナル 仕事の流儀」をあげることができる。

今週は、

靴職人 山口千尋 さん。

日本人で初めて、

イギリスの「ギルド・オブ・マスター・クラフツマン」の

称号を与えらてた人物である。

番組の最後に、ゲストに対する恒例の質問、

「プロフェッショナルとは?」という問いに対して、

山口さんはこのように答えられていた。

「人に信頼してもらえる力を身につけた人のことをいうのだ

と思います。その信頼よりも、もしくは期待よりも、もっと

いい答えがある。それを目標にしている人のことを

プロと呼んでいいのかな、というふうに思います。」

このような方の足元にも遠く及ばない身ではあるが、

激しく共感した。

プロである以上、プロでなければならないのだ。

それ以上でも、それ以下でもない。

最近、妙にすっきりしない状態が続いている自分に対して、

心の声が

「君、これだよ、きっと。」

と、共感するように促してくれたのかもしれない。

仕事はクライアントや業者や、競合や、上司部下との戦いではなく、

結局は自分との戦いに付随するところが多い。

ストイックに、プラスアルファのソリューションを見出す企画力、

デザイン力、アイデア。

「もっと良い答えを追求し続ける。」

いわゆる、素晴らしい人々は常にストイックである。

スティーブ・ジョブズの、

「Keep Looking, Don´t settle.」

(探し続けなさい、見つかるまで落ち着いてしまってはだめだ)

という言葉も、

マハトマ・ガンジー師や、マリア・ミッチェル女史が述べた、

「永遠の生きるかのように学べ。

明日死ぬかのように生きろ。」

という言葉も。

圧倒的なストイックさに、言いようのないパワーを得ることができる。

受け手のコンディションにもよるが、

これらの言葉の裏側には、厳しさと、その裏側に隠された愛情を

感じることが出来るからだ。

無意識に、逃げていた自分に気づき、

慌てて心の声に感謝する。

他社のディレクターと行った、今日のお店。

久しぶりの場末の韓国屋。

変わらないお母さんの笑顔にホッとする。

マイルストーン

「マイルストーン」

昨晩、この言葉をふと思い出しました。

字義どおりには「里程票」。

街道を旅する人に、目的地までの距離を教える標識です。

転じて、事の推移・発展の一過程を示すしるしを示す言葉

として使われますし、中長期の数値目標を表す用語としても

使われますよね。


ビジネスにおいても、

VCやエンジェルから投資を得るためにも、

組織の成長においても、

自己のキャリア形成においても。


この「マイルストーン」を設置していかなければ、

ゴールまでの道程がぼやけたものになってしまいます。

某システムエンジニア。

男性、年齢27歳。

某大手システム会社勤務。

ビールのあてに南蛮ときゅうり漬けをつつきながら、

彼のキャリアビジョンについて尋ねてみました。

新卒で入社して5年目。

ちょうど色々悩む時期なんですよね。

今のままもう少しがんばるか、キャリアアップのために転職するか。

受託開発を続けていって安定性を求めるか、

アイデアを形に出来る環境で、多少のリスクを背負ってでも

自分を可能性を追求するか。

近視眼的にならず、

5年後、10年後のキャリアビジョンをしっかり見据え、

定めた着地点にソフトランディングするためには、

やはり、マイルストーンの存在は不可欠なのです。

そして、設定する位置も。

リスクマネジメントしながら、ベンチャー精神も忘れず、

現実的な位置に、石を置く。

次の石までの間隔が長すぎてもいけないし、

短すぎてもいけない。

悩んでいるだけでは、あっという間に時間が経つだけ。

彼と話をしていて、

数年前の自分を思い出すと同時に、

今の自分を鑑みながら聞いていました。

マイルストーン

大事だな。

自分も会社も迷わずにゴールにたどりつけるように。

頭が良くなる3つの方法

「何何で頭がいっぱい」
という言葉があります。
僕自身も、今現在「仕事のことで頭がいっぱい」です。
「ワーカホリック」と言えばスマートですが、
実際はそんなに良い(良いの?)ものではなく、
ただ単純に脳のキャパをオーバーしているだけのような気がします。
茂木先生や、川島教授など脳の権威と言われる様々な偉い方々の
文献を読んでいても思うのですが、人の脳というのはすごいですね。

「宇宙」

という一言で表されるように、
脳には無限の可能性があるようです。
普通の人は日常生活の中で、脳の10%しか使っていないようですが、
もしそうであれば僕のようにキャパオーバーとか、
頭いっぱいとか言っているのはおごがましいですよね。
だってあのアインシュタインでさえ、
30%程度しか使えてなかったらしいですから。
じゃあ、どうすれば頭を効率良く使えるようになるの?

と思うのですが、先週土曜日の新聞において、

脳トレで有名な東北大学の川島隆太教授が、
こんなことを言っておられました。
「頭を良くするには、3つのことをするだけでいいです。
1、朝早く起きること
2、ご飯をしっかり食べること
3、本を読むこと
これだけのことをすれば、大抵お釣りがきます」
記憶をたどっているので原文とは幾分異なると思いますが、
いくら「夜型」を自称したり「夜中の方が効率よく仕事できる」と
言ってる(思ってる)人でも、データを取ると、
午前中が一番脳の動きが良いそうです。
人間の脳のつくりがそうなっているので、
言い訳できないし、逆らえないですよね。

そう考えると、
「早起きは三文の徳」という言葉は良く出来ていますね。

昔の言葉を思い出すたびに関心させられます。

いつもより10分寝過ごしてしまった人間が言うのもなんですが、
少しでも脳をたくさん使えるように、
早起きを心がけるようにしようと思いましたとさ。

じゃあの。

茂木 健一郎
感動する脳

三連的 週末気楽雑記

「笑いは意外性から生まれる」とは、

良く言われることですが、

漢字の変換で思わず笑ってしまうこともあります。

今日は仕事中に、

「きれい」と打つと、

「亀齢」

と変換されました。

一人こっそり噴出しました。

亀の年齢には興味がありません。

ビリーザブートキャンプは、本当に町の隅々までブームですね。

行き着けのうどん屋さんにも、

「ビリー仲間」のおばさまがいます。

昼に店に入ると開口一番、

「どない!?腹筋割れた!?」

「いや、ここんところ飲み続きで元に戻ってまいましたわー。」

日常生活の中で、

挨拶代わりに「腹筋の割れ具合」を確かめ合うなんて、

まるでボディービルダーの世界のよう。

でも、ここまで身近になりました。

ビリー仲間は、案外、結束が強いのです。

同じ隊員同士だと知ると、

とたんに肩を叩き合う中になってしまうのです。

ビリーの効果って、

ダイエットやパンプアップだけでなくて、

円滑な対人コミュニケーションにも表れるようです。

すごいね、ビリー。

日本家屋って、やっぱり落ち着きますね。

DNAに組み込まれているのでしょうか。

会社帰りに社長以下5人で中津の「まちゃど」へ。

町屋を改造したような、和風居酒屋です。

雨に濡れるライトが、

しっとりと家屋を映し出します。

雨は好きではありませんが、

ライトに照らされる雨粒は大好きです。

台風が近づいていますね。

三連休の天気が心配ですが、

皆様どうぞ良い週末を。

「アホ」考・数珠繋ぎ

昨晩、ぢどり亭 でハラミ焼ときゅうり漬けをつつきながら、

皆で飲んでいたのですが、

「方言」って難しいなーっとしみじみ思いました。

関西弁では、

「ほんまアホやなー」

「アホなことばっかり言うて」

など、

「アホ」という言葉を使う時、

その言葉に温度があれば、それは「愛情表現」に変わります。

文面どおりに受け止めれば確かに良い表現ではありません。

表情や、前後の文脈や、言葉に含まれる温度や、

ニュアンスのような、目に見えない要素があいまって、

その言葉は愛情表現に変わるのです。

自分のように生まれも育ちも関西のような人間は、

感覚的にこの「目に見えない要素」を感じとることができるようですが、

福井県出身、カナダ在住6年の女子社員には

この微妙な愛情表現の言葉を理解するのは難しいらしいのです。

悩んだあげく、最後には彼女、

「わたしも普通に生まれたかったですー。」

・・・妖怪か!

単純に、天然ボケなだけかもしれません。

腹七分目を実践しているのですが、

お昼御飯だけは例外にしています。

しっかり食べないと、夜まで持ちませんから。

ただ逆に食べ過ぎると、今度は脳の機能が低下します。

今、まさにその状態。

思考を文章化することがこんなに困難に思えるのは、

ランチ後特有の症状です。

昼休みの更新は、出来るだけ避けてみようと思います。

よく

「世界って狭いねー」という言葉を言ったり聞いたりしますが、

このWEB業界、それがさらに大阪に限定されるとさらに狭くなります。

今週末、

二回目のWEB業界の集いを行うのですが、

某SEの方が連れてこられる方の名前を聞いて驚きました。

「有名な敏腕プロデューサー」としか聞いていなかったのですが、

名前を聞いてみると、大手製作会社から、

昨年独立して会社を経営しているDさん。

そしてそこの立ち上げメンバーには、

元大手クリエイター人材企業のOさん。

二人共、知ってる方なんですよね。

繋がるなー。

最近、こういうことが良くあります。

業界って狭いですね。

今週末は久しぶりの再会に、美味しいお酒が飲めそうです。

雨の日徒然 Keep looking, and don`t settle.

久しぶりの雨です。

靴はぬれるし、服なぬれるし、

電車の中では傘を気にしないといけないですし。

「雨の日に室内で読書」

は、風情があって良いものですが、

「雨の日の外出」

となると、嫌なものに代わります。

少雨の影響で「渇水対策本部」が設置されたとか。

嫌な雨ですが、今は「恵みの雨」ととらえましょう。

物事で大切なのは、「捉え方」ですよね。

机にコップが置いてあるとします。

真下から見ると、ただの円。

真横から見ると、長方形。

ただ、一歩後ろに下がって全体を俯瞰すると、

ああコップだった、って分かるわけです。

近視眼的な見方で、状況や事象をジャッジしようとせず、

そこで一喜一憂せず、

まず一歩下がって全体を見渡すようにしたい今日この頃です。

そういう意味で、

最近、自分に欠けているものが分かりました。

「夢中になる」

ということでした。

「We are going?to make you freak.」 

ならぬ、

「I am going to make me freak.」

ですね。

スティーブ・ジョブズは、

あの2005年6月のスタンフォード大学卒業式のスピーチで、

こういうメッセージを残しています。

The only way to do great work is to love what you do.

「偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ」

もし、それが見つからないなら、

Keep looking, and don`t settle.

「探し続けるんだ、見つかるまで」?

偉大な企業を作り上げた、アップルのジョブズも、

グーグルのラリー・ページとセルゲイ・ブリンも、

サン・マイクロシステムズのアンディも、

皆、PCが好きで好きで、プログラミングが好きで好きで。

「もう楽しくて楽しくて仕方ないよ」

そんな風に思いながら仕事するって、

素敵ですよね。

いろんな結論

最近、「守備範囲」について色々考えていたのですが、

やはり結論は一つのようです。

所詮、一人で出来ることは限られていますからね、

やはり出来ることをこつこつしようと。

現状、今の持ち場でしっかりやって、

徐々に守備範囲を広げていければ良いではないですか。

もう随分前になりますが、

サイバーエージェント藤田社長のブログで、

「名刺をたくさんもっている人に限ってたいした仕事が出来ない」

と書いてあったのを読んだことがあります。

藤田さんもどこかの社長が話してたことを引用したらしいのですが、

ま、的をついた言葉なんだろうと思います。

そういう意味においては、

オンとオフのメリハリも大切ですよねー。

オンタイムは仕事に集中し、

週末は遊びに集中する。

この週末で良く分かったことですが、

子供が大きくなるにつれて、

「週末に家で仕事をする」ということは困難になっていくようです。

ということで「週末」に何かをするという選択肢はなしにして、

「週中完全集中型」に切り替えましょう。

どうでも良いことですが、

「一生懸命」と、

「一所懸命」、

どちらも同じ意味のようですね。

ついさっきYahoo辞書で調べて知りました。

語源の違いで二種類あるのかな、という感じです。

最近、パッと思いついたワードを、

辞書やWikipediaで調べることが趣味になっています。

勉強になるなー。