ブログと共に迎える12回目の夏

毎年6月は拙ブログの誕生月。

2005年6月からスタートしたこのブログも、12年目に入りました。なんとなく始めた割には随分長いこと続いているものです。そして、日々稚拙な文章であるにも関わらずに読んでくださっている皆様、上手に伝えることができませんが、いつもありがとうございます。僕の励みです。

僕にとってブログを書くことは、一日一日を塗りつぶすこと。
願わくば、出来るだけ丁寧に。

時間は過ぎゆくものです。何かをしようがしまいが、起きてようが寝ていようが、時計の針は正確かつ無情に時を刻み、人はその刻まれた時間の分だけ、年を取り、死に近づいて行きます。

時間に流されたり、目先の事に追われて、ただ漫然と日々を過ごすということだけは避けたくて、一日一日を振り返り、感じたこと、考えたこと、あった出来事を記録として残し、そして書くことによって考えを整理しています。聞いたことや学んだことをテキストとしてアウトプットすることで、インプットした情報がメモリーされるので、ブログに書いたことは良く覚えています。

そして、その繰り返しにより、少しでも成長して行きたいと願っています。昨日より今日、今日より明日。特別な才能もスキルも持ち合わせていないので、派手なことは出来ませんし、目立つこともできません。一足飛びに跳ねることもありません。ただ出来ることは、良いと思うものを継続するということと、遅いと言われても、鈍いと言われても、少しづつでも正しい方向に積み上げることです。少しづつ、少しづつ。そして、コンパスが指す方向へ一歩一歩、歩みを進めることです。

「世界の変化のスピードがこれだけ速くなると、〈地図〉はもはや役に立たない。必要なのは〈コンパス〉だ」

いろんな出会いと機会に恵まれ、仕事の幅も年々広げていただいています。少しでも、自分に関わる人たちのお役に立てればと思っています。家族、共に夢に向かう会社の仲間たち、友人たち。そして、様々な活動や仕事で触れ合う方々、そして、このブログを訪れていただく皆さん。何か少しでもこのブログに来ることが良かったなと思えるようなことがあればと願います。これからもよろしくお願いいたします。

Keep looking,don’t settle.
Stay hungry,stay foolish.

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音と空間

次女のピアノ発表会。

長女は多忙のため今回はスキップ。子どもたちの演奏からプロの先生方の演奏まで、ゆったりとしたホールの客席に深く腰掛けて目を閉じ、奏でられるヴェートーベンやショパンに耳と身体を委ねます。時間の速度が普段の日常生活からは考えられないくらいゆっくりと流れ、五感で感じる空間のディティール一つ一つをしっかりと味わいながらの土曜日はとても素敵な一日でした。

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昨日までの日経ヒューマンキャピタルでも、メンタルヘルスやヘルスケアのブースが活況でした。会社は人なり、と言いますが、働き手がパフォーマンスを最大限に発揮し、チームとして売上と利益を右肩上がりで増加させるためには、身体と心の健康が不可欠です。

ちょっと無理しているなと感じた時には、自分が一番リラックスできる環境に身を置きリフレッシュすることが、仕事でのパフォーマンスを最大化するためにも必要だと感じます。

明日も晴れるといいな。

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Startups が経済的に成功するための極私的分析と手法

うちはスタートアップスではありませんが、最近、よくスタートアップス支援やプログラムを目にするので・・・ちょっとだけ書いてみました。ここで言う「経済的な成功」というのは、バイアウトかIPO、または社員数100名以上、年商30億以上の会社に成長することと定義付けたいと思います。そのための要因は幾つかありますが、僕のすごく個人的な、極私的分析によると、下記のいずれかを満たさなければなりません。

唯一無二のアイデア
唯一無二の技術力
圧倒的な資金力
圧倒的な人脈
圧倒的に優秀な人財確保
圧倒的に大きな市場

曲りなりにも色んな方と会い、色んな会社を見て、色んな情報に接していると、一種の法則が見えてきます。スタートアップスは隙間をついたビジネスを創出し、意思決定力とスピードで成長することがイニシアティブですが、大企業が、R&Dや新規事業創出室、オープンイノベーション推進室なんて、切り離しの効く部署を独立させ、小・零細企業の年商規模の予算をつけて、頭の良い人間をアサインして、はい、どうぞ、5億円程度の予算なんだから、最悪失敗しても良いよ、と言い始めたら、どこに勝てる要素があるでしょうか。

だからこそ、甘くはないのです。

上記6つのどれかを満たして始めて、成功します。でなければ、2年以内にケリをつけましょう。それ以上は、時間の浪費になるかもしれません。毎日骨太です。

(記事の内容は極私的分析によるもので、会社を代表しての見解ではございません)
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24時間の使い方による差は、どれほど意味を持つのだろう

人間には皆平等に24時間が与えられているといいますが、実際そうなのかなあと思うことがあります。例えば、息抜きに村上春樹さんの「遠い太鼓」などを読んでいると、そこで書かれていることが事実として、ギリシアの島々に住む人は、こんなに働かなくても生きていけるのか、イタリアという国はこんなにテキトーにやっていても、国として成り立っているのかと不思議に思います。

一方、昼夜休日関係なくひたすら仕事をしている人もいて、人として、この差はなんだろう? この24時間という時間の使い方に一体どんな差があるのだろうと考えさせられます。

IT社会になると仕事なんてなくなるのでは、移動や出張や出勤すらなくなって、みなリモートワークになるのではと思っていたのに、事実はむしろその逆で、人はもっと忙しくなり、神経質になり、全てがセンシティブで、一体何に振り回されているのだろうと思うくらいではないでしょうか。そして、社会はその結果、本当に豊かになっているのでしょうか。天文学的な数字の資産を持っている大富豪と、調子が良い国の爆買いばかりが注目されていますが、市井の民はどうなのでしょうか。幸せのレベルは人によって違いますが、「差」という点に目を向けてみると、「自分が食べたいものを自由に飲食している」人と、「健康オタクで摂生している」人の寿命には2,3年の差くらいしかありません。この努力の差って、一体なんなんでしょう。

シンプルなことを複雑にしているのは他でもない人間自身で、24時間の使い道をコントロールするのも自分です。

たまにこういう事を深く掘り下げて考えてみると、楽しいですよ。人それぞれに、しなければならないことが見えてくると思います。

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反省

また電車飲みやっちゃった。

ではなく。
もう少し出来る、まだまだ出来る、という意味で。一週間が分速で過ぎて行きますが、持ちあわせたキャパが耳かき一杯分程度しかない事に加え、若い頃と比べて低下していく体力を、経験と要領で補えるはずがそうもいかず、積み残しも多く、全てギリギリ。あかんあかん、そうじゃ、そうじゃない。

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最近、登壇の機会が増えてきました。来週は英語一本、日本語ニ本。4月終わりの中国・深センのカンファレンスはさすがにお断りしましたが、ゴールデンウィークの後半連休からはアメリカ出張が決まり、ご招待いただいた「Tie-con」でプレゼンする機会をいただくことができました。ちなみにシリコンバレーの著名アントレプレナーが集まるTieConで登壇できる機会はとても貴重で、本当に感謝です。もちろん、これから準備が大変なんですけれど、一世一代の大舞台(そしてそれまでの山積している仕事達も含め)に向けて、寝ない覚悟で日々を乗り越えて行きたいと思います。

とりあえず、明日のグランフロントと、明後日のハーフマラソンを乗り越えなければ!

いくつになっても、日々をしなやかに楽しむ

最近、ご老人のグループから「人生を楽しむ」ということを学ばされる機会が多くあります。

先日、訪問先に行く前に仕事をしようと、朝早めに家を出て駅近くのカフェに入りました。まだ8時頃でしたが、70前後の男性一名、女性二名がワイワイと楽しそうに入ってきて、会話しています。夫婦や親戚関係の感じでもなく、みな、友達同士のようです。それぞれの孫の話などで盛り上がっているのかと思っていると、いやいや、とんでもない。どこぞの店が美味しかっただの、パスポートを更新したから今度はパリに行くだのと、まるで20代の若者グループと同じような会話をしているのです。

どうやらいつかの旅行費用の建て替えの精算をしているようでしたが、70代男性が「いや、この端数はオレ持ちで」と言った事に対して、70代女性二人が、「いやいや、あなた何言ってるのよ。今は男とか女とか、そういう時代じゃないんだから。はい、これでちょうどOK。」などと言っているのです。

すごいな。ある意味、今のご老人の方が、人生を楽しみ、新たな価値観を持ち、日々をしなやかな生きているんだなと感心しました。もちろん、身なりや会話の内容から、比較的余裕のある人たちなんだろうとは想像できるので、皆が皆そうではないとは思いますが、家族や親族に頼らず、自分たちは自分たちで、若い頃と同じように友達と連れ立ってカフェに行き、旅行に行き、楽しく会話をすることで、助け合いながら生きていくというスタイルに、ニ十数年後に人口8000万人、65歳人口が30%超える「超高齢者ばかりの社会」における幸せのあり方を見たような気がします。

今日と明日は、芦屋川の「さくら祭り」です。
僕も芦屋川から徒歩圏すぐのところに住む地元民の一人として、毎年楽しみにしているのですが、その楽しみの一つが「元気なご老人を見る」ことです。杖をつきながらワインを飲み、JAZZ生バンドにノリノリのご老人方を見ると、幸せな気持ちになります。

2015年の統計では、芦屋市の高齢化率(65歳人口比率)は、25・4%に達し、全人口の4人に1人が65歳以上の状態で県平均を上回っています(神戸新聞の記事にリンク)。当然、さくら祭りを切り盛りするボランティアの方も、商工会などの出店の方も、来場する方も、高齢者が目立ちます。それでも、友達連れでテーブルに座り、ワインを飲み、生演奏を楽しみ、20時頃になると賑やかに帰宅していく様を見ていると、心が暖かくなります。ああ、こういうのいいな、僕もそうなりたいなと思うのです。

とにかく、身内だけでなく、人との関わりを持つこと。一人にならないこと。友達たくさん作ること。人生80歳ピーク説に賛同する者としては、日々を楽しみながら生きるということのお手本が、ご老人なのです。

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自由な時間を得るための唯一の方法

それは、すべき事をとにかく黙々と片付けること。なぜこんなことをしなければならないのか、明日にしようかな。このような邪念は一切シャットアウト。ただ無心・無欲に、黙して取り組むのみ、です。

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そのようにして初めて自由な時間を獲得することができます。週末に積み残したタスクは、出来るだけ早い内に終わらせたい。という訳で、今日はほぼ一日スタバに篭りっぱなし。こういう時、カウンターに電源があるのは本当に助かります。そういえば4月21日のグローバル人事塾は、元スターバックスCEO(コカ・コーラビバレジ常務、ザ・ボディショップ社長も歴任)の岩田松雄さんが登壇されます。「第42回 グローバル人事塾 2016年 4月21日(木) ミッション!経営の原点」

スタバのWifi化や環境づくりがあるのも、このようなビジネスモデルにあるんですね。湯川鶴章さんの会の翌週ですが、毎度すごい講師が登壇されます。

さて、昨夜の寝相が良くなかったのか、今朝は寝起きの瞬間から腰痛が。さすがに4、5時間もスタバの硬い木製のイスでは疲れてきますし、腰が痛くなかったとしても、集中力とキレがなくなってくる。そんな時のために村上春樹の「遠い太鼓」をカバンの中に忍ばせ、パラパラとページをめくっては、行ったことのないイタリアやギリシアに思いを馳せ、気分転換をしています。ああ、旅に出たいなあ(←こういうのが邪念)。

日が長くなってきましたね。凝った身体をほぐすべく、夕方10kmジョギングに出ましたが18時でもまだ全然明るいのはありがたい。夕焼けもとてもきれいでした。明日も早起きして仕事の続きです。午前中には終わらせてやる!

皆様も良い週末をお過ごしくださいね。
それでは、また明日。

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セルフブランディングって何だろう

ブランディングの重要性が叫ばれて久しい昨今ですが、今一度、ブランディングとは何だろうということを考えていました。ブランディングには二種類が存在すると仮定して、仮に、企業ブランディングとセルフブランディングに分けてみます。

一流企業に勤めている人にとっては、自分よりも企業名の方が認知されています。ここで重要なのは、企業としてのブランディングです。そういう会社はたいてい上場しているか、プライベートカンパニーであったとしても歴史と内部留保が潤沢なので広告代理店にアカウントを作って、大々的にプロモーションを行うことができるでしょう。様々な業界の知識人を集め、ストラテジックに策を練ることができます。自分達が気付いていない強みを、外部の、例えばコンサル会社やシンクタンクが入ることによって棚卸しをし、効果的にPRすることができます。

一方、名も知れない中小零細企業にとっては、そもそも知名度が皆無な訳ですから、それをどう知らしめるかが課題になります。潤沢に予算がある中小零細企業は、広告予算を投下してブランディングが出来るかもしれません。簡単なことです。しかし、そうでない会社にとっては、ありとあらゆる(金以外の)リソースを使う必要があります。つまり手駒をどう使うかがとても重要になります。では、リソースは何かというと、それはつまり、その組織に属する「個」のポテンシャルです。ネット社会からソーシャルの世の中になって、何が劇的に変わったかというと、個人が個人の枠の中で情報発信が出来るようになったという点。個人が個人でブランディングが出来るようになったのです。こんな素晴らしい時代はありません。

◯◯株式会社の◯◯さん、が通用するのは一流企業だけです。そうでない会社は、「会社名は聞いたことがないけれど、ああ、◯◯さんが勤めている会社ね」というところにバリューを置くべきだと思います。個人の知名度からの企業名、そこがとても重要です。したたかかもしれませんが、そういったリソースを有効活用できる会社が、効率的にブランディングが出来る会社ということが出来ると思います。

今は安定志向の若者が多いと言われています。大企業は大企業の良さが間違いなくあります。ベンチャー = 薄給、リスク、過重労働というイメージです。その通り、間違っていないかもしれない。ただ、だからこそ、セルフブランディングが出来るのです。情報発信を怠らず、自費で学び、組織に頼らず、強い個としてたくましく生きることを望む人は、是非、名も知れない町場の中小零細で仕事をすべきです。そこに、個人としての価値と、ひいては、組織としてのブランディングがあるんだと思います。自戒をこめて、今一度、セルフブランディングを見直すべき時に来ていると実感しています。

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全ては気のせいである

ありがたいことに(そして信じられないくらいに)忙しい年度末ということもあり、毎日が矢のようにビュンビュンと飛び去って行きます。打ち合わせに次ぐ打ち合わせで筋肉痛を感じる暇もなく走り回っていると、あんなに辛かった脚の痛みもいつの間にやら引いてしまったようです。まだ火曜日なのに。

年を取ると筋肉痛が時間差で来るといいますが、ことマラソンに関してはそうではありません。痛みのピークは走っている最中に訪れ、そこから徐々に薄れて行きます。もちろん翌日は筋肉痛になりますが、走っている最中、しかも今回のようにコンディションの悪い時は余計にですが、それと比べれば屁のようなものです。そこがありがたいところです。

今日は帰りの電車に間に合うかどうかというところで急いでいましたが、いつの間にやら駅の構内とエスカレータを走っている自分に気付き、ちょっと驚いてしました。人間の回復力ってすごいですね。とはいえ、今週に入って何が原因なのか分かりませんが体調がすこぶる悪いのは、気のせいということにしておきます。