クローズドな場とオープンな場

たまたまですが、先週末の二日間、両極端ともいえる新旧の文化に触れ、そのコントラストが非常にはっきりしていて心に残ったのでブログに書いてみます。

その新旧というのは、レガシーでクローズドな会員制クラブと、若くてオープンなビジネス・コミュニティです。重要な物事やビジネスの意思決定がなされていたクローズドな会員制の社交場と、SNSを駆使してオープンに仲間を集め、コトを動かすコミュニティ、その両極端ともいえる場所に、前者は土曜日、後者は日曜日に訪れました。

土曜日に訪れたのは兵庫県の鳴尾ゴルフ倶楽部。
元々あった場所から移転してきたとはいえ、このコースは開場103年(大正9年)と古く、日本最古のゴルフ場である神戸ゴルフ倶楽部(明治36年開場)、廣野ゴルフ倶楽部(昭和7年開場、世界のゴルフ場ランキング39位にランクイン)と並んで「御三家」と言われる名門ゴルフクラブです。

もちろん誰でもラウンドできるわけではなく、今回機会をいただいたのは自分が所属している千刈カンツリー倶楽部との連携があったからです。神戸ゴルフ倶楽部も一度ラウンドさせていただきましたが、今もクラブハウス内にはバーカウンターが残り、ここで会員同士がラウンド後に親睦を深めていたという歴史がありました。鳴尾も同じような雰囲気です。

様々な業界のキーパーソンがこのような社交場の会員に名を連ね、大きな仕事や政策を動かす場にしていたのでしょう。今でもゴルフ場で重要な意思決定が行われているというのは普通にある話ですし、そこまで大げさな話じゃなくても、僕自身もラウンド中に同伴者の方々から、ニュースの裏側に有るような話や、SNSでは絶対に流れてこないような話をお聞きすることがよくあります。

今は以前よりハードルも低く、カジュアルになったのかもしれませんが、他クラブとの交流戦などもよく行われているようですし、会員同士で仕事も繋がっているのでしょう。こういうところって、「誰々の紹介」というのがパスポートになります。

雰囲気のあるクラブハウス。

さて、そのような会員制社交場を堪能した翌日、若手の女性起業家によるビジネスコンテストのファイナルにご招待いただき、代官山に行きました。

300名以上の応募の中からファイナルに残った10名(上は26歳、下は現役大学生)の女性たちのプレゼンを投資家サイドで聴いていると、昨日のクローズドなコミュニティとは真逆の、オープンでカジュアルでイノベーティブな雰囲気を感じることができました。

彼女たちは当たり前のようにInstagramで自ら情報発信をし、ビジネスアイデアをこのようなイベントでプレゼンすることによって支援者や投資家、協業先にPRします。したいこととビジネスのつなぎ込みが上手で、息をするように資料を上手に作り、プレゼンをする。

何より、ビジネス・アイデアの内容が現代の社会課題を解決するものが多く、(儲かる儲からないは別にして)若者ならではの発想と観点で、自分には出ないなと感心しきりでした。前者とは比べ物にないくらい、オープンな場です。

重厚長大な歴史のあるものもあれば、オープンでライトなものもある。
自分はこれらの両方を行き来できているので、ありがたいなと思っています。

どちらからも刺激を受けているし、自分ものんびりしていないで、まだまだがんばらないと、と思うのでした。

純喫茶とビストロ

ここ最近のマイブームといえば、純喫茶めぐりです。

Mac Bookを開いて仕事をするにはスタバやタリーズなどのチェーン店が便利ですが、PCから離れて気分転換したい時、本を集中して読みたい時、そして、レトロな雰囲気に浸りたい時は純喫茶が良いですね。以前までは喫茶店といえば全席喫煙のところが多かったので、煙草が気になって敬遠していたのですが、今は分煙または完全禁煙のお店が増えてきたので随分入りやすくなりました。

さて、最近神戸で仕事をすることが増えてきたのですが、神戸といえば「にしむら珈琲」に代表されるように、老舗純喫茶が多い街です。打ち合わせの合間や、会食の前など、意識して街を歩きながら探していると・・・三宮や元町のそこかしこに喫茶店があります。

最近行った喫茶店で良かったのは、コーヒーポット(名ばかり分煙)、喫茶ボントン(1F禁煙、2F喫煙)、そして、モトマチ喫茶(完全禁煙)。
こういう喫茶店のアイスコーヒーって本当に美味しいんですよね。

路地裏にひっそり佇む喫茶店。震災を乗り越えた古いビルや建物に今も残る昭和の香り。カフェチェーンに負けずに何十年も営業を続けていること自体が素晴らしいです。

日本もヨーロッパのように「古きものほど良い」という文化を、神社仏閣や歴史遺産だけでなく、こういう何気ない街の建物やお店にも浸透させるともっと良いのに、と思います。どうせ新しい建物作ったって、人口減るから埋まりませんよ。そこにお金かけても回収できないのはわかっているはずなんですけどね・・・古いものを大切にリノベしながら使って行きましょうよ。なんつって。

神戸の路地裏といえば、バーやビストロも多くあります。

いくつかお気に入りのビストロがあるのですが、先日行った「BISTRO On-y-va ビストロオニバ」は、2020年のオープンという比較的新しいお店にも関わらず、すでに人気店となっていて予約必須でした。

17時半の開店時間に合わせて予約し、明るいうちからワインを堪能。
カルパッチョには白ワイン、名物ビフカツには赤ワイン。

カウンターだけの小さなお店ですが、マスターも笑顔が素敵な方で。
お客さんが描いたであろう店の絵からも、この店が愛されていることがひしひしと伝わってきます。客との距離が近いのはいいですね。

自分も歳を取ってきたのでしょうか。
小さければ小さいほど、疎であれば疎であるほど、静かであれば静かであるほど良いように思えています。

思いはあっても仕事はないという現実にどう対処するか

毎日暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日からお盆休みがスタートするという方も多いと思います。大きな台風が来ていますので、日程や行き先によっては心配ですね。どうぞご安全に。

僕の方はというと、特にまとまった休みを取ることもなく普段どおりの生活です。ただ取引先が休みに入るので、打合せや電話がなくなりますから、このタイミングを活かして後手に回っていた資料づくりをとにかく集中して終わらせること。会社員ではない自分にとって、連休も週末も関係なく、休みたい時に休み、仕事したい時にするようなスタイルを「公私融合」というのかもしれませんね。合間合間にゴルフやランチ、飲みの予定も入っていてとても楽しみです。

さて、今日もまた、悩み相談に関することを書いてみますね。

先日は子育てに悩む親の話を書きましたが、今回は「独立したけど仕事がない、どうすれば仕事を増やすことができるか」という相談です。これ、本当に多いんです。同じように「将来的に独立を考えているが、どうしたら良いか」という相談もあります。僕自身もまだまだ発展途上の人間なのですが・・・多分、話やすいんでしょう。

いろんな人の話を聞いて思うのは、「自分がこういう仕事がしたい、自分がこういう世界をつくりたい、自分がこういう組織を作りたい」という自分の思いが先行している人が多いという点です。もちろん、自分の思いはとても大切です。でも「自分のこうしたい」で仕事を得てお金を稼ぐことが出来るほど、今の時代は甘くはないんです、残念ながら。経済が縮小し、大企業くらいしかまともに予算が使えない時代にあって、特に広義の意味でのコンサルは、専門性と実績、経験が重視され、プロ中のプロが群雄割拠している時代です。あなたに仕事を依頼する価値はどこにあるのでしょう?という質問に明確に答える必要があります。

実際、SNSでのセルフ・ブランディングと称して情報発信をがんばっていても、そこから仕事を得ている人、ビジネスがうまく行っている人って少ないでしょう?儲かってる風、なんでも知ってる風に見せている人ほど、全然うまく行ってないのが、世の常です。

さて、独立前に考えなければならない点は、自分の実体験からして以下の要素が重要だと思っています。

・自分が思う自分に対する価値ではなく、世の中での自分の価値を定量・定性評価し把握すること

・世の中にない自分の専門性と実績を持つこと

・世の中にない自分の専門性と実績を効果的に伝えること

・その専門性と実績が、世の中のニーズとマッチしていること

・それらしいことを言わない
(素人か専門家の違いくらいは読み手はすぐに分かる。また、薄い文章、どこかの受け売りは逆に信頼を無くす)

・修羅場のようなプロジェクトを何度も経験し、社内外で戦友を作ること


あくまで自分の実体験による考えですが、仕事を得るためには、要するに、世の中にない価値(専門性と実績)と、社外人脈、ニーズとマッチしていること、が重要ということです。当たり前のことですけどね。独立してから苦労する人が多いのは、どれか一つ、または全部がないためです。

ないならないで簡単、作りましょう。
あと専門性のところで付け加えるなら、インプットの量が絶望的に少ない人が多いように思うので、とにかく読み、学び、書くことも重要だと思います。

すべて、自分にも当てはまる内容で、自戒を込めて。
盆休み期間中は、インプットに最適ですね。

親の悩みは尽きることなし

最近、子育てで悩んでいる三人の親御さんの話を直接お伺いしました。

僕にも大学生と高校生の娘が二人いるから、相手がポツリポツリと話される内容に、うんうん、分かる分かる、と首を縦に振りながら聞いていました。本当にうちの子はこのままで大丈夫だろうか、というのが心配の内容です。親なら分かりますよね。人の子はみんなかわいいし、楽観的に見れるんです。でも我が子となれば、ほとんどの人はキレイゴトではなくなります。

有名私大に進学したけれども、友達ができず大学にも馴染めずに引きこもりになって二年間留年している一人息子。中学受験をして進学校に入学したけれど、ゲーム中毒になってしまって学校に行かなくなった息子。興味の関心が偏っていて、勉強をまったくしない子。

それぞれ、親御さんの悩みは様々ですが、やはり教育に絡むところが多い。そのうちの一人は子育てに悩み、鬱になったと言っておられました。親としては心配で仕方ないでしょう。こうなってほしい、こう育ってほしい。誰しもそういう願いはありますが、(自分もそうだったように)子は必ずしも親の思うように育ちません。笑
勉強するなといっても勉強する子もいるし、自然の中でのびのび育てたいと思っても、都会に出たがる子もいるし、家業を継げといっても継がない子もいるし、継ぐなといっても継ぐ子もいるし。笑

だから、子供に任せようと思うんですよね。
好きに生きて行きなさい。
なにかで食って行ければそれで良い、そのなにかを見つけてくれれば。

それは大人も同じだし、逆に、親は子に成長させてもらっていると思います。僕も娘たちに育ててもらってきました。

本当の幸せとは何なのか、それは人それぞれだと思いますし、世の中や周りの人が「これが幸せ」と決めて、人にその在り方を押し付けるのもおかしいですしね。そういう意味では、選択肢の少なかった昔と比べて、今は良い方向に向いているような気がします。多様化する生き方に合わせて、人それぞれの生き方、在り方を認めるようになってきた。みんな好きなことを見つけて、それを磨き、それを糧に生きて行けばいいんじゃないかと。

宮沢賢治の「どんぐりと山猫」を読んでいると、人間なんて、まさにどんぐりの背比べ。
人として生きているだけで立派なもの。貴賤の差なし、優劣なんてものはない。たしかに世の中には「すごい人」もたくさんいるけれど、数千年、数万年の歴史の中ではみんな同じ。鴨長明「方丈記」は今から800年以上前に書かれた随筆ですが、読んでいると今も昔も人の心は同じだということが分かります。

だから大丈夫。
なんとかなる。
(とはいえ、キレイゴトで済まされないのも分かる 笑)

最近、こんなことばかり言ってる気がします。
いつの間にか8月に入っていました。

人には程よい孤独が必要

人それぞれ、心を落ち着かせる方法があると思います。
僕の場合は、やっぱり自然の中に身を置くこと、ネットから離れること、本を読むことで心身のリラックスを保つことができています。

早朝、体力づくりのために近くの山や植物園をウォーキングしているのですが、森の中を歩き、川のせせらぎに耳を傾けていると、心が穏やかになります。最近はそれに加えて、「歩きながら小説を聴く」ということも始めました。Youtubeで検索すると、アナウンサーさんが小説を朗読するチャンネルがあり、聴いているだけでもう本当に心地良いのです。

僕は宮沢賢治が好きで、ここ二、三日のウォーキングのBGMとして、銀河鉄道の夜、グスコーブドリの伝記、どんぐりと山猫、などを聴きながら歩いていました。もう本当に、その世界観に圧倒されながら、それぞれの主人公の生き様に自分も力をいただいています。

文豪と呼ばれる人たち、小説家と呼ばれる人たちは、本当にすごいなと思います。こういう人たちこそ天才というのでしょうね。無から有を生み出す力、文字で世界を広げていく力はとても真似できるものではありません。

村上春樹さんは、「走ることについて語る時に僕の語ること」の中で、このように書いています。

生まれつき才能に恵まれた小説家は、何をしなくても(あるいは何をしても)自由自在に小説を書くことができる。泉から水がこんこんと湧き出すように、文章が自然に湧き出し、作品が出来上がっていく。努力をする必要なんてない。そういう人がたまにいる。しかし残念ながら僕はそういうタイプではない。

自慢するわけではないが、まわりをどれだけ見わたしても、泉なんか見当たらない。のみを手にこつこつと岩盤を割り、穴を深くうかがっていかないと、創作の水源にたどり着くことができない。

走ることについて語る時に僕の語ること 

この言葉にあるように、世界を作っていくのはあくまで自分で、自分の経験や生い立ちや知識の中から世界が生まれていくのだろうと思うのです。宮沢賢治のグスコーブドリの伝記なんて、冷害、凶作、飢饉、貧困など、本当の意味で生き死にを経験しなければ書けないような内容です。そういった原体験から、物語は生まれるのでしょう。銀河鉄道の夜にも賢治の仏教思想とキリスト教思想が垣間見てとれます。

話は変わりますが、自分と向き合う時間はとても大切です。ネットでコネクトされていると、どうしてもノイズがたくさん入ってくるし、人のことが気になるし。

そう考えると、人には程よい孤独が必要なんだろうと思います。オフラインで、静かに本を読んだり、自然の中を歩いたり、走ったりすることで、心がニュートラルなポジションに戻って来ます。

最近少しお疲れ気味の皆さん、たまには孤独を愛しましょう。

生存本能と転職の話

おはようございます。夏らしい空が広がり、ピカピカの晴天なのは良いのですが、朝6時でも既に陽射しがジリジリ。今週も暑くなりそうですね。

さて、先日の記事で「結局なんとかなる」という内容を書きました。
頭では分かっていても、先のことを考えると不安なのでなかなか一歩が踏み出せないのが人情というものですよね。でも人には生存本能が備わっているので、今いる場所の居心地が「本当に悪ければ」自然とそこから離れて、安住の地を探すものです。

転職の相談を受けることがよくあります。

転職すべきかすべきでないか。転職の理由として多いのは、自分自身のキャリアアップ、待遇、人間関係など様々です。でも、結局動かない人が多いのは、様々な理由に加えて「今の場所で生きている自分が想像できる」からだと思っています。特に経営理念に共感したり、自社の製品やサービスの大ファンだったりしなくても、今日、明日、一ヶ月後、一年後にそこで働く自分が想像でき、身体を悪くするほどのストレスがないのであれば、動く必要も変える必要もありません。あと「自分が抜けると回らない」という人もいますけれど、会社というのは誰が抜けても回ります。一人社長の個人会社でもない限り、極端な話、社長が突然いなくなっても、回るものなんです。会社や組織というのはそういうものです。

20代からの相談で多いのは、転職したいけれど今の場所で結果を出してから、というのもあります。営業職であれば数字という目に見える指標があるから分かりやすいのですが、それ以外の職種での結果を何で測るかは様々です。こういう相談を受ける時に必ず「もし結果が出なければ、一生そこにいるの?」と聞くと、皆さんうーんと唸るんですよね。つまり、そこにいるための理由を自分で作って納得させているということなんでしょう。あと、会社を変えるんだ、と鼻息荒く力説してくれる人もいますが、経営者が変わらないと会社は絶対に変わりません。ですので「変わる、変える」という文脈で話しても良いのは、そもそも経営者が交代できる仕組みが整っていることが大前提になります。

自分のスキルや市場価値というのは誰しも、なんとなく潜在的に分かっているので、損得やリスクを勘案して、動く人は動くし、そうでない人は動かない。そういう意味でも、なんとかなるもの。つまり、人って自然とあるべきところにあるし、住むべきところに住む。なんか達観したような話をしてしまっていますが、人の生存本能を甘く見てはいけないなと思っています(笑)

というわけで、今週もがんばりましょう!

今日の一枚は週末のゴルフ場の写真です。夏のゴルフ場の美しいこと!

いや〜なんとかなるもんだな

暑い日が続きますね。
まだ7月ではありますが、暑気払いという名の会食が増えてきました。

日々様々な方とお会いする中で、数年ぶりの再会というのもあります。特にコロナ禍が始まった2020年を境に、仕事と生活の両面で環境が大きく変わった方が多いのには驚かされます。自分もそのうちの一人ですが、転職した、引っ越した、こんな病気に掛かってしまったなどなど、ほとんどすべての方が何らかの変化に直面しつつも、それらを乗り越えながら、また、ある場合は変化を楽しみながら生きておられます。たかが二年、されど二年。環境が変わるには十分な期間なのでしょう。

こういう話を聞く時にいつも思うのは「なんとかなるもんだな〜」ということです。

人間ってどうしても不安がベースにある生き物なので、失敗したらどうしようと、先のことを考えて変化を受け入れられず保守的になってしまうし、予期せぬ出来事が身に降り掛かってくるとストレスを感じてしまいます。でも、後から振り返ってみると「なんとかなった」というのがほとんどなんですよね。自分の場合も同じで、2022年3月に会社を退職して独立した時に、46歳からの独立起業なんて遅すぎるんじゃないか、とか、仕事がなければどうしよう、とか、まだ起きてもいない失敗のケースばかりを考えて不安に押しつぶされそうになった時期もありましたが、結果的に、想定していた心配事のほとんどは今現在起こっていないし、新しい出会いや仕事の機会もたくさんいただいて、毎日楽しく、ノンストレスで生活が出来ています。(もちろん健康上の問題で、諦めなくてはならなくなったものもありますが・・・)でも総じて、なんとかなるもんだな〜

よく「自分を信じて」という言葉も聞きますよね。
今までは「自分を信じて」という言葉に対して懐疑的な見方を持っていたのですが、最近、この言葉って確かにそうだなと思うようになりました。というのも、人間って環境に対応する能力が高い生き物なので、その時になれば、それなりに必要な努力は無意識のうちにするものなんです。なので、どんなことに直面しても、程度の差こそあれ、それなりにがんばれるのが人間。そこを信じてあげれるかどうか、ということなんでしょう。

梅雨明けも近そうですね。
これから暑さの本番です。熱中症に気をつけながら今日も一日がんばりましょう。

朝の三時間で一日が決まる

人それぞれ、生活リズムというのがありますよね。

僕の場合は夜が弱い代わりに朝が強い、朝型人間です。朝の3時間で一日の仕事のほとんどをこなせてしまうくらい、朝が最も頭が働き、パフォーマンスが上がる時間です。独立して時間や場所に縛られない働き方をしているので、ゴルフやジョギングに行かない日は早朝に頭を使う仕事を終えて、日中は打ち合わせや会議などに時間を割いたり、買い物に行ったり自由に過ごしています。

管理の問題があるとはいえ、朝9時〜18時勤務のような働き方ってやっぱり非効率だよなあと改めて感じています。が、こればっかりはなかなか変えれないでしょうね。社会の仕組みがそれで回っていますものね。

そういえば、以前サンフランシスコでお会いしたヘッドハンターの方は、トライアスロンを趣味(というかほとんど仕事)にしておられて、早朝にスイムとジョギングを一式こなし、その後、10時〜16時まで仕事をし、帰ってバイクを漕ぎ、スイムをしてから食事を撮り、20時には就寝という生活をしているということでした。夜が使えないので、会食とかはすべて断っておられるとのこと。

その話を聞いた当時は、そんな短時間しか働かないでよくやって行けるな〜と感心していたのですが、今の自分も多分そんな感じの生活をしていますので、やってみないと分からないものですね。

話は変わりますが、海外を飛び回っていた前職時代と違い、自宅をベースに仕事をしていると、目線が変わっていくのを実感しています。以前は目線は高く、広く、常に上を向いて、という状態だったのが、今は半径1mを大切にしたいなと思うようになりました。外も良いけれど、庭仕事や料理など日々の暮らしの中での楽しみがたくさんあるし、自分が住んでいる地域やコミュニティを良くして行きたいと思っています。

そんなこんなであっという間に7月も半ばですね。
暑い日が続きますので、どうぞ皆さんお身体には十分お気をつけてお過ごしください。

最後に最近食べたジャンクなものを載せておきます。
あー美味しい!

近況報告

前回の投稿からまた少し期間が空き、いつの間にか7月に入っていました。
仕事が詰まり気味でバタバタしていましたが、その間も時は刻々と進むもの。仕込んだものは、継続してお世話していかなくてはなりませんし、予定は次々にやってくるものです。

という訳で、最近の出来事をまとめてみました。

・梅仕事

前回のブログで梅仕事のことを書きましたが、毎年の習慣として梅仕事をしておられる方、結構多いんですよね。インスタでアップすると、うちもやってます、とか、今度交換しましょう、とか。梅から始まる梅コミュニケーションみたいなのがあるのかな。

関西、特に阪神間や神戸の方では、イカナゴの釘煮を各家庭で炊いて、それを近所にお配りするという習慣がありましたが、梅はどうなんでしょう。我が家は毎年、庭の梅を収穫しているので多く採れたり、きれいな形のものはご近所にお配りするということはあったとしても、梅干しを配ったり、交換したりはなかったな。でも、こういうのあっても楽しいですよね。

晴れ間を狙って、第一弾を干してみました。
なかなか美味しそうでしょう?

味見はこれから。
今からとても楽しみです。

・グローバル人事塾 大阪開催

6/23に、本町の中央会計セミナールームで第185回人事塾を開催しました。
今回のテーマは「キャリア教育」について。

基調講演は大阪大学キャリアセンターの家島明彦先生。阪大では、履修倍率が高く抽選漏れ続出の大人気講義を開講(阪大生談)しておられる家島先生のお話から、キャリア教育の目的は、あくまで個人が生活し、学び、働く際の選択や意思決定、適応の支援を長期的に行うことで、その指標は、就職率ではなく「人生満足度」であることを学びました。

多様な生き方を選択できる現代だからこそ、選択し、自立する力を養うことが大切。だから大学では就職教育ではなく、学生が望む生き方・働き方を実現するために必要な知識・技能・態度を育成する教育を提供すべきということでした。

私もファシリテーターをさせていただいた第二部のパネルディスカッションでは、関西大学キャリアセンターの杉本英晴先生に関大の事例を、企業での取り組み事例として、パナソニックリクルート&キャリアクリエイトセンター採用部長の小幡寛斉さん、同じくパナソニックの組織・人材開発センターL&Dソリューション部長の穂積慎一さんをお招きして、参加者からの質問を交えながらディスカッションしました。

就職後のミスマッチを最大限なくすべく、大学と企業のシームレスな連携の取り組み事例、ゼミ生のニーズに合わせたキャリア教育の事例などから、多様化する個人のワーク・ライフスタイルに合わせたオルタナティブな選択肢を企業側が用意すること、典型的な出世コースのようなキャリアプランではなく、個々と対話しながら、それぞれの人生と企業側が向き合うことの重要性を再認識です。

出世したい人もいれば、家庭やプライベートの時間を大切にしたい人もいる。
独立・転職したい人もいれば、会社が好きでずっと残りたい人もいる。

会社は社会を便利で豊かにし、個人個人の人生を実りあるものとするために存在しているのであれば、個々の人生満足度に少しでも寄与できるような柔軟なあり方が良いのではないか。当たり前のことですが、改めて実感。

個人的に、先生方と今年の3月から仕込んでいた「キャリア教育」というテーマでしたが、専門的な内容を分かりやすく説明いただいたこと、具体事例をふんだんに盛り込んでいただいたことで、参加者の満足度も高く、熱量の高い会になりました。

・ゴルフの話

4月の病気の影響で心肺機能はまだまだ低空飛行で、なかなかランニングは復帰できませんが、その代わりゴルフには良く行っています。たくさん歩くので良い運動になりますしね。

最近、自分の周りでもゴルフを始める人が多く、練習場で教えてあげたり、そこそこ打てるようになったらショートコースに連れていってあげたりしています。本格的にゴルフをする人は「ショートコースなんて」と思うかもしれませんが、50Y〜150Yのホールばかりですから、これがアプローチの練習にピッタリで。6月は本コースのラウンドが4回中2回が雨で流れたものですから、7月のコンペに向けてちょうど良い練習になっています。

自分は朝方人間なので、早朝に仕事をし、午前中にラウンドしてお昼に帰ってきて、また仕事、というサイクルが気持ちいいのです。

そうこうしているうちに、あっという間に8月になりそうですね。
いや〜、一年早いわ〜!

旬のしごとに精を出す

「旬のしごと」ってありますよね。
日本は四季があるので、春夏秋冬それぞれの産物があり、それらを楽しむために時期特有のしごとがあります。自分もささやかながら、日々暮らしの中で旬のしごとを楽しんでいます。
 
まずは、梅しごと。
5月の終わりに庭の梅の木から収穫した梅を漬けています。
 
瓶はいくらあっても足りないし、場所を取るので、IKEAのフリーザーバックが便利。梅酢が出てきてすでに美味しそう。部屋中に梅の香りが漂っています。梅雨が開けたら干そうと思っています。

次はバラしごと。

食べるものではありませんが、5月まで花を楽しませてくれたモッコウバラの花後の剪定をようやく行いました。仕事が忙しくてなかなか手をつけれていなかったのですが、モッコウバラは、一度花をつけた枝は二度と花を咲かせないので、こうして、大胆に枝をカットしていかなくてはなりません。

生命力が強いバラなので、新しくシュート(新枝)がぴょんぴょん伸びてきて、また新芽をつけてくれます。Youtubeでプロの剪定の仕方を参考にしながら、伸びてきたシュートは紐などで誘導します。

すっきりしました!
来年もたくさん花をつけてくれることに期待です。

最後は味噌。
 
2月に参加した「健康きれい会」で仕込んだ味噌が良い感じに熟成されてきました。開けてみるとカビも生えておらず、美味しそうな味噌だまりが出来ていつでも食べれそうです。

同じ会に参加していた皆さんの中には、もう食べてますという方々も多く、もうしばらく寝かせようかなと思っていたのですが、今ストックしている味噌がなくなったら、これをいただこうと思っています。

梅干しも味噌も、スーパーに行けばいつでも買えますが、こうして手間暇かけて自分で仕込むものって絶対に美味しいですよね。季節ごとの旬のしごとも楽しいですし。

そういえば京都・大原の古民家に住み、四季折々の里山暮らしの素晴らしさを伝えておられたベニシア・スタンリー・スミスさんが亡くなられたということを昨夜ニュースで知りました。ベニシアさんの生活に密着したNHK の「猫のしっぽ、カエルの手」は大好きで良く見ていただけにとても残念です。

自然と調和した生活をすることで、多くのストレスから回避できると思うし、心身ともに健康でいれるのではないのかなと思って、今日からまた、ささやかながら旬のしごとに精を出したいと思います。