まるで箱庭のような

僕達は箱庭のような国に住んでいるなと、電車に揺られて通勤している時、ふと思いました。

小さい国土に決して大柄ではない人種が1億2千万人も住み、狭いエリアに建物が集中し、それらがこじんまりと、しかし、整然と清潔に並んでいて、道行く人々からは米国や欧州のように多民族の多様性は感じず、髪の色も肌の色も同じ単民族が秩序正しく行動しています。そして、微妙で繊細な人間関係がその上に構築されています。本当に繊細です。

道幅や建物と建物の間隔、駅の通路や天井の高さも含めて、とてもこじんまりしているけれど、決して画一的ではなくて、バラエティ豊かな店や趣向を凝らして微妙に差別化された、徹底的にディティールまでこだわったお店が軒を連ねています。まるで、箱庭や盆栽のような・・・そんな感じがします。これらが日本の特異性を表していると思います。海外の人にとっては、とても面白く、興味深い国なんだろうなと感じます。

こういう特異な国の中で育つと、ある人にとっては外国に出て行くのはイヤ、この守られている感じが心地よく感じる人もいれば(守られている感じはとても良く分かります)、窮屈さを感じで日本を離れる人もいて、人それぞれですよね。

広くて大きくと自由なのと、狭くて繊細で小さいのと、どちらが良いか悪いかではなく、世界にはそれぞれの国特有の独自性があって面白く感じます。


さて、今日の写真は町並みが美しいビーチタウン、カリフォルニア州のcapitola(キャピトーラ)です。上の写真はビーチ沿いの”zelda’s”での朝食、下の写真は土曜日の朝にビーチでくつろぐ人々です。

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寒さに対する肩透かし

米国滞在中はYahoo!ニュースを見ては、日本を襲う大寒波を憂い、奄美大島の115年ぶりの雪に驚き、家族とLINEをしながら寒さに怯えつつ帰国したのですが、ちょうど先週末に寒さのピークを超えたようで、今朝は幾分、拍子抜けした感じで出勤しています。いや、寒いよりは暖かい方が良いので、それはそれで良いことではありますが。

日本だけでなく、NYはすんごいことになっていますよね。マンハッタンのストリートでウェイクボードよろしくスノーボードをしてNYPDにこっぴどく怒られていた人の動画も話題になりました。

SNOWBOARDING WITH THE NYPD

NYの大雪については現地のTVでも毎日取り上げられていたのですが、滞在先のサンタクララ、サンノゼの日中の気温は15度くらいで快適に過ごすことが出来ていました。朝晩は少し冷えますが、日中はジャケットスタイルで十分。やはりカリフォルニアは良いですね。

下の写真は先週土曜日、朝のサンタクルーズです。
浜辺で波を眺める人々、ボードウォークを散歩しながらアザラシを見たりする親子がいて、週末はゆったりした空気が流れていました。

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SFOの “Huevos Rancheros” と “Sierra Nevada”

おはようございます。
サンフランシスコは日曜日の朝を迎えました。

現在ボーディング待ち、ゲート近くのメキシカンカフェで朝食中です。KIX行きのGATE 101に一番近いこの店が便利なので、毎度ここで、豆の煮物を挟んだトルティーヤの上の卵が2つのった、Huevos Rancherosと、大好きなクラフトビール「Sierra Nevada」を楽しむことにしています。

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月曜日から日曜日までの一週間の出張でしたが、とても実りある出張だったと思います。各国取引先やアライアンスパートナーとの関係強化、新規顧客開拓で成果が出せたと思っています。帰国後すぐにジェットコースターな日々が始まりますが、しっかりと気合いを入れていきたいと思います。

おっと、そろそろ時間のようです。
次回は日本からの更新です。

では、また。

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NESTのカフェテリアにみる土地の事情

金曜日のビジネスディナーで今回の全工程(仕事面)を終えました。いつものように朝から晩までタイトに動き回りましたが、その分収穫も多く、本当に実りある出張となりました。今、こちらは土曜日の朝です。今日はちょっと骨休めの予定。

さて、昨日の訪問先の一つにGoogleに買収された注目のスマートホーム関連のスタートアップ、NESTがあります。パロアルトの山の手に本社がありますが、この辺りの環境の素晴らしさといったら!そしてサーモスタットの会社なのに大きな敷地に立派な建物が建っています。さすがGoogleマネーと言ったところでしょうか。もちろんNESTはサーモだけではなく、ホームセキュリティ関連にも進出しようとしているようです。

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ランチミーティングをセットいただきましたので、カフェテリアに案内いただきました。

ミーティングしながらだったので写真はあまり撮っていませんが、健康に配慮した手作りの料理、野菜たっぷりサラダ、充実したドリンク、ソフトクリームマシンなど超充実。これらが全て無料。いかにもシリコンバレーっぽいですが、美しい社屋やお洒落で快適な環境に「優秀な人材を囲い込み、仕事に100%安心して集中してもらう」ための企業努力を垣間みた気がします。

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この辺りは環境の良さもあってか、ハイテク企業が集積しています。

ここはかの有名はゼロックス・パロアルト研究所(PARC)。

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SAP

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VMWARE

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Teslaの本社もありました。

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山の手からマウンテンビューの方に下ると、Google本社です。

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いつものように、クパチーノのApple本社にも行きました。Apple Storeが数ヶ月前よりも少しリノベされていました。

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シリコンバレーは人件費と地価のアップでバブル状態。優秀なエンジニアや社員を雇うために、どこも社内環境とESの向上にしのぎを削っているようです。一方で、どこの組織にも属さずに日夜開発に精を出す個人やスモールスタートアップスがいるのも事実で、世界をリードするこの土地の熱を感じずにはいれません。

スタンフォード大学の街、パロアルトについて

展示会が始まる前に、パロアルトのPlaygroundへ。

Playgroundについてはほとんど何も知らされていません(情報統制がしかれている様子)。サイトもご覧のとおり、ティザー感がバリバリです。Playgroundはハードウエアに特化したアクセラレータプログラムで、オーナーは、かのAndroid生みの親、アンディ・ルービンです。中に通され、Vice Presidentにミーティングルームで聞いた情報はほとんど公開できませんが、ファンド総額は恐ろしい数字(数百億円と思ってください)、エンジニアのメンターが多数常駐し、ハードウエア開発の支援をしています。いやはや、こんなことされたら・・・恐るべしシリコンバレー。

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ご存知の通りパロアルトと言えば、スタンフォード大学です。全米トップ大学の一角を占め、SUNやGoogleを生み出したTech大学としても有名。西海岸では、UCバークレー、Caltechと並んで優秀なITエンジニアを輩出しています。また、年収1500万円以下の家庭の子弟は学費がタダという金持ち大学。折角なので移動の合間に、そんな名門中の名門スタンフォードを訪れました。

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卒業生であるハーバート・フーヴァー第31代合衆国大統領にちなんだ高さ86メートルのフーバータワーがスタンフォードのシンボルです。
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展望台からの眺望は抜群。
見渡すかぎり(と言えば大袈裟ですが)キャンパスが広がります。日本でこの広さに対抗出来るのは北大くらいではないでしょうか。しかしキャンパスの美しさったら!
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ベルです。
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全米屈指の広さを誇るスタンフォードでは、学内の移動は自転車かスケボーがメジャーです。
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ギャラリー風に紹介させていただいたスタンフォード、いかがでしたでしょうか。この大学を中心にシリコンバレーには秀才が世界中から集まっています。エコシステムですね。

それにしても、一昨日のレセプションパーティーでラッキーにもゲットしたAppleWatch、かなり役立っています。

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街はスーパーボウル一色です

現在ステイしているサンタクララには、NFLアメフトの伝統チーム、49ersが本拠とする Levi’s Stadium があります。NFLが好きな人は「49ers」と聞けばサンフランシスコのイメージが強いと思いますが、2014-2015シーズンに本拠をこの新しいスタジアムに移しています。一部のローカルの人は「San Francisco 49ers なんておかしい!Santa Clara 49ersにすべきだ!」との声も聞かれていますが、実際、SFからSCまでは距離があるので、それも頷ける話です。

我々Quadcept がニ年連続で出展しているシリコンバレーの半導体+基板の展示会、DesignCon 2016は、Levi’s Stadium の真横にある Santa Clara Convention Center で行われますが、今年のスーパーボウルはなんとここで行われるということもあり(すごい!)シリコンバレーの街はスーパーボウル一色です。

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ちなみに DesignCon はいつも1月の四週目に行われるのですが、今年はそういう事情もあり、第三週に移動となりました。おかげで我々もタイトはスケジュールを余儀なくされたのですが、こういうことも滅多にあることではなく、雰囲気を楽しんでいます。

ホテルの中も関連グッズがいたるところにあります。

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さて、本日から展示会がスタートします。
とにかくがんばります!!
 
 

SFの PIER 39 で「ラオスにいったい何があるというんですか?」を読む

4ヶ月ぶりのシリコンバレーです。

前回の訪問は昨年の9月中旬。その頃はまだ夏の名残が残っていて(と言っても、ここには日本ほど極端な四季というものはないと思いますが)、車でも冷房をガンガン掛けながら汗をかきながら走り回っていたと思います。そういう意味では、今の気温は15度程度で気持ち良く過ごせます。

すっかり馴染みとなった SFO(サンフランシスコ国際空港)に到着後、サニーベールの定宿にチェックインする前に市内の PIER 39 でランチをすることにしました。ランチのお供は、村上春樹さんのこの本。サンフランシスコのベタな観光スポットで読む本のタイトルとしては、なかなかシュールです。

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ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集

この本は数々の国を旅している村上さんの旅行記、エッセーです。冒頭のボストンの話は「走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)」に含まれる内容とも被っていたりするのですが、それでもとても面白い。9時間のフライト中も時を忘れて読むことが出来ました。

ちなみに、PIER 39 ではお決まりのクラムチャウダーとシュリンプサラダを。これを食べなきゃ始まりません。ボウル代わりのパンも美味しい!

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今日は曇天でしたが、マーチン・ルーサー・キング・ジュニア・デーで祝日ということもあり、たくさんの人で賑わっていました。

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明日からは怒涛のスケジュールですが、今日は早めに休んでしっかりがんばりたいと思います。
 
 

【検証】僕達はかつて海だったところを走っている

友人NさんがシェアしていたデイリーポータルZの記事がとても良く、今日はその真実を探るべくジョギングをしてきました。というのも、その記事はかつて防波堤だったところがそのまま道路になっていることを、千葉の浦安と兵庫の芦屋で検証している記事で、芦屋の防波堤跡は僕は日々走っているとても身近な場所だったからです。

浦安と芦屋の海を失った防波堤(デイリーポータルZ)

芦屋で臨港線と呼ばれている道路沿いのコンクリートのこの壁が約50年前まで海と陸を隔てていた防波堤です。

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赤が自転車優先、緑が歩行者優先で色分けされていますが、下の写真の向かって左側はかつて海だったところ(埋立地)になります。写真に写っているのは兵庫県立国際高校という授業を英語で行う帰国子女が半数を占める高校です。そのさらに海側にはシーサイドタウンがあり、今では運河を挟んでさらに南側にも広大な埋立地が広がっています。この防波堤も随分内陸に位置するようになってきました。

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右側はかつて防波堤に守られていた宅地です。明らかに埋立地側よりも海抜が低いですよね。いつも走っているところなのにあまり意識したことはありませんでした。改めて見ると、この作りは明らかに防波堤ですよね。芦屋浜は1969年から埋め立て事業が始まりましたので、今から46年前、ここから先は海だったということが分かります。

かつての防波堤に向かう傾斜です。

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記事によると、防波堤は相当に頑丈な作りになっていて、破壊するのが大変だそう。それに別に破壊しなくても埋め立ててしまえば、土台としてはしっかりするので良いような気がします。

ここはかつて水門だったんですよね・・・感慨深いです。

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芦屋浜はかつて、松林が美しい砂浜でした。
今でも芦屋川沿いの公園にその名残を見ることができます。今日は1月17日。震災で亡くなった方の慰霊祭が行われていました。走ったのは夕方なのにまだ記帳に訪れている人がいました。こういう光景を見る時に命について考えさせられます。

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人間のすごさは、一人一人は小さいにも関わらず海を埋め立て、建造物を作ることです。それはまるで大きな蟻塚を作る蟻のようでもあります。僕が巨大建造物に惹かれるのは、そういった点からかもしれません。

人生の半分を超えた


震災から21年。
自分の人生の半分を越えました。都市型災害への備えと命と成長。来るべき南海・東南海地震にも備えなければなりませんよね。元日は一年単位ですが、毎年1月17日は、震災から経過した年数分だけの「振り返りと、これから」を考えさせられる日です。


昨夜は家族のリクエストで焼肉へ。
ファミリー焼肉というのはよく出来ていて、子供達を連れて行っても楽しめるメニューがたくさん揃っています。確かに肉の質は落ちますけれど、良い焼肉屋へは大人同士で行けば良いのであって、やっぱり、ポテトフライやお子様セットなどがあった方が子供たちは喜びます。来週も週末を含めて出張になりますので、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

明日夜からの渡米に備え、今日はしっかり休養したいと思います。年齢なのか、ほんと体力の回復に時間が掛かるようになってきました・・・トホホ

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