Amazon Alexa ー 音声で何でも操作できちゃう時代って便利だけど怖くもあるな

最近はもっぱら飛行機での移動ばかりでしたが、今日は珍しく新幹線。東京から最終で帰阪中です。新幹線の楽しみは車内誌「Wedge」を読むことですが、CES明け(といっても二ヶ月経ちますが)ということもあり、話題はAmazon Alexa(音声認識AIエンジン)一色です。今年、Alexaを搭載したワイヤレススピーカー「Amazon Echo」が日本語対応して発売されるかもと言われているからかもしれません。

そういえば今年のCESは、ほとんどの家電がAlexaに対応していて、もはやIntelならぬ「Alexa入ってる」状態。早くも業界のデファクトになってしまいました。対抗しているのは、Google HomeとAlibabaのみ。ここまで来るとどこも追随ができないという点で、ああ、次の10年はAlexa(Amazon)だな、と思ったりします。かつてユーザーとの接点である操作インターフェースは、キーボードから始まり、タッチパネルの進化によってスマートフォンが爆発的に普及しました。で、ここから。これからは声でモノを操作する時代。家電でも、自動車でも、何でも音声で操作です。例えば、台所やリビングなどで需要があるのは「ながら操作」が出来るから。料理をしながら、仕事をしながら。「炊飯器のタイマー、セットしておいて」とか、掃除しながら「トイレットペーパー注文しておいて」とか。帰宅中に車を運転しながら、「寒いからエアコンつけておいて」とか。便利な時代になると共に、生活のマルチタスク化がどんどん進むのではないかと思います。だって、一つ便利になれば、一つ仕事が増えるんですもん。笑

ちなみにAlexaを使っている人に言わせると「ほとんど全ての話掛けに対して人間並に的確に回答してくれる」とのことで、その精度の高さに驚かされるわけですが、Amazonが音声認識エンジンAlexaを開発し、それをオープン化している理由は一つ、世界のeコマースの覇権を握ることに他なりません。だって、みんなAlexaに話し掛けて物を注文しますからね。さらに、Echoなどのスピーカーを家に置いておき、ずっと声で指示を出していると、Alexaさんはとても賢くなります。家族構成、誰が何時に帰ってくるか、いつリビングに人がいるか、日用品の減り具合、週末は絶対にピザか宅配寿司を注文するよね、とか。

つまり、eコマースだけでなく、商品開発などのマーケティングに応用できちゃうし、ホームセキュリティ会社などと協力も出来ちゃうわけです。ホームセキュリティに関して言うと、サンフランシスコのスマートキー、Augustや、昨年訪問したマウンテンビューのnestなどに注目していましたが、今後はどこも(nestはGoogleのグループだからしないかな)Alexa対応が余儀なくされるでしょう。こういうところが、操作インターフェースとOSを握り、ソフト商売をしていくというAIの王道戦略です。そしてアメリカはやっぱりこういうところが強い。

まあ、とにかくこれからはAlexaがかなり来ると思いますが、一方で、ずっとGoogleがそうであるように、全ての個人情報がAmazonに吸い取られて行くわけで(Amazonはついに自宅のリビングにまで入ってきましたね・・・)、逆らえないと思いながらも怖い世の中だなと改めて思います。この時代に対抗するには、自給自足でマインドフルネスを追求したジェダイになるしかないんですから。

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徳島マラソンを二週間後に控えて

まだ先だと思っていた3月26日の徳島マラソンですが、昨日、ゼッケンと案内、参加賞(早い!)が大きな封筒に入って届きました。そうか、もう2週間前になってしまったんですね。早いな。

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この前の日曜日に篠山マラソンを走ったばかりなので、コンディションが整うか心配ですが、三週間も開ければ普通は大丈夫なんでしょうね。僕の周りには強者が多く、二週連続でフルマラソンを走ったりする人もたくさんいるのでそれに比べればどうってことないのかもしれません。

いずれにしても、徳島はランニングチームの皆さんもたくさん出場するし、現地で友達にも会えそうだし、何よりも初参加なので、評判の良い徳島マラソンが今から楽しみで仕方ありません。もちろん、それまでにも、仕事やたくさんのイベントがあるので、乗り越えなければならないものは多いのですが・・・

とにかく、皆さんと一緒に楽しめたらと思っています。

エンジニアが生き生きとしている会社

訪問する企業、それが日本であれアメリカであれ、どこの国に行ってもエンジニアが生き生きと働いている会社に悪い会社はないと思っています。製造業でもソフトウエア、システム開発会社にとっても、技術者はその会社の製品、サービスを生み出し、コアなテクノロジーを保有し、使いこなし、それを進化させることができる人財として皆からリスペクトされ、充実した環境を提供されるべきだと思うからです。

今の技術を更に応用して新しい製品を作りたい、集積したデータを活用して付加価値を出したいと思って知恵を絞り、アイデアを出し、外部の知見を積極的に活用しようとするモチベーションの源泉は、とても前向きな志向です。現状維持でいい、何かすることによって自分の仕事が増えるのがいや・・・など、自分が積極的に関わろうとしない空気が少しでもあると、どこかに問題があります。

昨日訪問させていただいた某メーカーは、創業70年を誇る老舗でその業界ではトップクラスのシェアを誇る専業メーカーですが、積極的にビッグデータ解析とAIを取り入れて新たな付加価値を生む製品開発を進めようとしており、僕もそのインナーミーティングの中で様々な意見交換をさせていただきました。働くエンジニアの方々は社内のどこにいても礼儀正しく、爽やかで、前向きな思いに満ちており、間違いなく良い会社でした。こういう会社に出会うと、こちらも元気になりますし、自分の会社ももっと良くしていきたいと思います。

(画像はSilicon Valley展示会での弊社ブースです)
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僕は泣くためにフルマラソンを走っているのかもしれない

今年の篠山ABCマラソンは例年になく好天に恵まれました。気温も高く、4回目の篠山ですが初めて半袖で出走。こんなことあるんですね。今大会は一緒に応援に来てくれた友達の親戚方がご自宅を提供してくださり、駐車スペースだけでなく会場への送迎や暖かいお食事(絶品!)までお世話になり、いつも以上にホスピタリティを実感した大会となりました。感謝感謝です。

自分は何のために、しんどくて辛いフルマラソンを走っているのかずっと考えていましたが、一つの結論が出た気がします。僕はきっと、泣くためにフルマラソンを走っているんだ。そう思いました。

今回のように無私の気持ちで支援してくださる皆さんの愛情に泣かされ、沿道の子どもたちのハイタッチに泣かされ、老人ホームの前で車いすを並べて応援してくださるご老人方の笑顔を見て泣き、吹奏楽や太鼓や地元の方々の途切れない声援の応援にまた泣かされ、30kmを過ぎた後に必ず来る辛さに泣き、膝の痛みに泣き、攣りそうな脚をなんとか抑えこみながら気持ちを切らさずゴールした自分のがんばりを思って泣き、ねぎらいの言葉と共に首にメダルを掛けてくれる地元の学生の笑顔に泣かされ、仲間たちとの宴会で泣き笑いして。

一度でもフルマラソンを走った方なら分かっていただけると思いますが、本当に、マラソンって色んなシーンで泣けてしまうんです。一番こみ上げる瞬間は、ゴール後、しゃがむことすら出来ないランナーのシューズチップを高校生やボランティアの方々が座って外してくれるところでしょうか。大の大人が恥ずかしい話ですが、「ごめんね、ありがとう」と口にすると、必ずぐっと来てしまいます。

何度走っても、どの大会を走っても辛いフルマラソンですが、人の優しさと、感謝と、辛さを乗り越えた自分に泣ける経験なんて、他ではできない。そう考えると、僕はやっぱり泣くためにフルマラソンを走っているのかもしれません。

全てに感謝です。
ありがとうございました。

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14年前、長野の雪山にいた自分と久しぶりの再会

最近、スポーツと言えばマラソンとゴルフばかりですが、実は物心ついた時から長女が1歳になるまでの約30年間、冬と言えば長野の八方尾根でスキーばかりしていました。しかし次女が誕生してからはすっかり雪山からも遠ざかってしまっています。

先日、自宅の片付けをしていた時に懐かしいものが出てきました。平成15年1月に、長野県の車山高原で取得したSAJ1級の合格証です。今から14年前なんですね・・・そりゃ年も取るわ。

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娘達も大きくなり、自分が父にスキーを仕込まれ、祖父にゴルフを仕込まれたように、僕も勉強以外の何かを彼女たちに教えてあげないとな、と思うようになりました。冬はマラソンシーズンとも重なるので泊りがけは難しく、兵庫県の北の方に日帰りで行っても良いかなと思っています。そこで、今日、10年以上ぶりに倉庫からギアを取り出し、点検してみました。

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ロシニョールの9DOという板で、回転系の小回り用なのにスピードにも強いんです。今はこの板を自在に操れるような滑りは出来ないと思いますが(あ、ビンディングの開放値も下げないと・・・)、せっかく出したんだから今年は一度くらい日帰りで行きたいものです。

最後に残るのは本物だけ

昨夜、帰りの電車の中で親友に聞いた良い話。
神奈川で国政に立候補した方を支援したある人のエピソードです。

その方は自分の友人が立候補すると聞いた時、「自分には金もないし、地位もない。何もできないけれど、彼のことは絶対に支援したい。自分に出来ることは応援することだけだ」と、それから毎朝いつもより三時間も早く起床して都内の自宅から横浜に行き、「いいぞ!そうだそうだ!」と朝立ち演説の応援をしてから、また都内に戻って出勤するということをやっていたそうです。週に一度、とか、週末だけ、ではなく、毎朝です。毎朝三時間を、彼に捧げたと。そこまで出来るんだと、深い人間関係と私利私欲のない行動に感銘を受けました。

この話を聞いた時に、最終的には本物しか残らないんだよねという意見で一致しました。良く聴く言葉ですが本当にそのとおりなんです。人間関係、信頼関係、技術、ものづくり、ビジネス・・・すべてにおいて、最後に残るのは「本物」だけ。では、本物ってなんだろう。信頼の度合い、真剣の度合い、長い時間軸、努力の総量、競争力・・・この辺り、また色々と考えなければなりません。

こちらは淀屋橋のTHE LINKSでのイベント帰りに仲間たちとヒューガルデンのホワイトを。

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安心感とは「肯定」だと思う

いつの間にやら3月に入りましたね。
今年も6分の1が終わり、その分、成長できたということで喜ばしい日となりました。1/6分成長できた。良かった良かった。

安心感というのは、「守られている」というようなネガティブな感情ではなく、「ああ、やっぱりそうなんだ」という自己確認、肯定に近い感情のことを指すのではないかなと思います。「守られている」という言葉の前に「今は」という前置詞を置いてみましょう。一気に先が怖くなりますよね。怯える日々が始まります。でも、「ああ、やっぱりそうなんだ」の後に、「よし、このまま積み重ねていこう」という言葉を続けると、日々前向きに歩めるはずです。ちなみにですが、「自己満足」と「肯定」とは似て非なるものです。「肯定」という言葉の前提条件としては、日々の努力やブレイクスルーやマドルスルー(泥の中をもがいている状態)がありますからね。

そういう環境に身を置けているのはとても幸せなことです。

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開く時にワクワクするようなツール

僕はメモ代わりにEvernoteを活用しています。

ちょっとしたアイデアが生まれた時に簡単に電子データとして残せるEvernoteはとても便利ですよね。アイデアというのは一種のブレイスクスルーのようなもので、「お!これいいかも!」と思う気持ちの良い瞬間に立ち上げるEvernoteも、同じように気持ちの良いツールとして、僕の頭の中に刷り込まれているようです。ツールとしての使い勝手よりも、その時の体験がイメージとして残り「Evernoteを開く時はワクワクする」という作用を生んでいるようです。そういった意味では、毎日使うGoogleドキュメントも同じかもしれません。

僕達のようにソフトウエアを開発しているメーカーにとって、そう思われるツールを世に出すということはとても重要で、素敵なことです。例えばCADの場合は通常は業務で使うツールですが、例えば、パッと頭の中に回路のアイデアが生んだ時に、ささっと描いてみようと思うような使い方をしていただければ、Evernoteのようなイメージになるかもしれません。きっとそのような使い方をしていただいている方もたくさんいらっしゃることと思います。願わくば我々のツールも、「開く時にワクワクするもの」として提供できればと思います。

こちらの写真は Redwood City にあるEvernote本社。101を運転していると必ず目にするSilicon Valleyの玄関のような存在です。
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からだに正直に

一週間の疲れが出たのか、今日は本当に良く寝ました。

朝早く起きて一仕事を終えた後に二度寝、午後はゆっくりLSDをしようと思っていたのに、ランチの後に本を片手に気付くと夕方。普段は少し寝るだけでスッキリするのに、途中でうっすらと目が覚めた時に、からだが「まだまだ寝たい」と言っているように思い、今日はその声に正直に応えることにしました。時々、いくらでも寝れる状態になることがあります。そんな時は無理をしてはいけないんでしょうね。

とはいえ、晩ごはん前に軽くジョギング。案の定、鉄の鎧を来ているような重たい体でしたが、少しでも汗をかき、熱いお風呂に入った方がスッキリすると思ってがんばりました。確かに少しスッキリした気がします。今日のジョギングで月間106km。一応今月も二日を残して100km超えました。来週は昨年撃沈した篠山ABCマラソンです。過去3戦中、サブフォー2回、昨年調整不足で4時間半。なんとか今年はリベンジしたいところです。今週はがんばって調整期間。さあ、どうなることでしょう。

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今は梅が満開ですが、芦屋川の桜はまだまだです。
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一つ一つの小さな選択が時代を作る

ポカポカ陽気の一日、実家の梅が満開。
古い家ゆえ、誰がなんのために植えたのか分からない木ですが、こうして毎年花を咲かせ、実を実らせてくれます。

時代は移り変わりますが、その時、その時の小さな選択や決定、思いつきの一つ一つが事実として残り、後世の人間がその事実を受け継ぐのが歴史です。今、生かされ、こうして花を楽しむことが出来ていることに感謝しつつ、自分の小さな決定の一つ一つが後の時代を作るという事実を再確認させられます。

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