自分で決めてやるしかない時代

3月も終わりが近づいてきました。
卒業式シーズンも一段落、これからは入社式、入学式、始業式と、新たな門出に胸踊る季節です。自分も独立するまでは4月1日といえば入社式でした。入社式の後は新入社員研修が続き、4月は研修シーズンでGW前にようやく落ち着くという生活でしたが、今は自分ひとりで仕事をしているので、せいぜい、支援先企業のお手伝いくらいになりました。

なんとなく、あの入社式の独特の雰囲気が今となっては懐かしく感じます。

新卒一括採用の良いところは、これといった特別なスキルや専門性がなくても、それなりに研修や教育で仕事のノウハウを教えてもらい、現場でビジネススキルを身に着け、ジョブローテで様々な職務を経験しながら一通りの仕事ができるようになることでしょう。時として、先輩や上司からの無茶振りや理不尽も経験しつつ、これらを燃料にして成長できる(させてもらえる)のです。

ここ数年、生成AIの台頭により、プロンプトを使いこなすことで仕事の生産性を上げる(CaDE-aiにリンク) ことができるようになってきましたが、新入社員にとってやはり基礎は大切。その基礎をどのように身につけることができるかというと、「学びと実践」以外にありません。

よく20代の人から「早く成長したい」「早く稼げるようになりたい」という相談を受けるのですが、そういう気持ちがある人には「一番の近道は短期集中ですよ」と伝えています。

どうせやるなら短期間に凝縮させる

例えば、新卒未経験で入った会社で3年間、慣れない仕事を覚えるために死にものぐるいで勉強し、土日も本を読み、仕事を優先した3年間と、仕事はそこそこにアフター5や週末は趣味や友達との時間に費やす3年間とでは、どちらがスキルアップのスピードが速いでしょうか。

答えは明白ですよね。前者です。
これは、どっちが良い生き方かという議論ではなくて、成長しようと思うと努力は避けて通れないということです。それゆえ「早く成長したい」と思うのであれば、短期間にその努力を集中させることが一番の近道なんです。これね、やっとくと後が楽なんですわ。将来、独立したい、リッチになりたい、多くの人の役に立ちたいと思う人は、(一部の天才は除き)できるだけ若いうちに修行だと思って努力と苦労を買ってでもやるようにしましょう。

特に最近は会社が無茶をさせてくれないので、「成長してやる!」との決意に自分でコミットしてがんばるしかありません。昔はピンからキリまで、イヤイヤでも無茶させられたので、気づくとある程度成長できていたのですが、今はやる人とやらない人で強烈な差が付いてしまいますので、大変ですよね。一応「そうじゃない生き方もある」ということは付け加えておきます。

知り合いがいない場所に積極的に出かけよう

人にとって居心地の良い環境というのは、地元の友達や学校の同級生と一緒に遊んだり、会社の同僚と飲みに行ったりすることだと思います。知った仲ですから、とても楽です。

でも成長しようと思うと、楽なメンバーとばかり一緒にいては何も得ることはできません。出来るだけ、知り合いがいない場所に出かけて色んな人から刺激や学びを得ることが大切です。これは、驚くほど成長に繋がります。

まず、知り合いがいない場所に行くと、誰も自分のことを紹介してくれません。自分から人に声を掛けなければ何も始まりませんよね。以下に場面を想定してみます。【】内はその場面で必要なスキルです。

1,初対面の人に声を掛ける【勇気、積極性】
2,その人と会話を続ける【話題の豊富さ、コミュニケーション能力】
3,その人に気に入ってもらう【思いやり、謙虚さ、気づかい】
4,その人の知り合いに紹介してもらう【好感度、さわやかさ】

【】内を見るだけでも、どれだけのスキルが必要か。4については相手が判断するものなので少し違うかもしれませんが、でも一度これらのスキルを身につけると、どこに行っても、どんな場所でも、誰とでも仲良くなることができます。もちろん、これは先天的なものではなく、やはり努力と惜しみないインプットによって獲得するものです。

その結果、居心地の良い閉じた小さな世界では出会えない属性の人々から学びや気づきを得たり、思わぬ人と繋がったり、人脈が広がって趣味や遊びや仕事の幅が広がったりするのです。ちなみに、人脈は、広げようと思って追っかけるものではなく、富や立場と同じで「結果として」ついてくるものだと思います。

4月が近づいてきたので、新入社員の方に向けて少しでもヒントになるようなことを書いてみました。昔と今は時代が違うとよく言われますが、最近のスポーツ選手の活躍やインタビューを見ていても、成功者はものすごい努力を積み重ねていますよね。見えないところでどれだけコツコツやれるかが大切なのだと思います。

自由だけど不自由、自己責任とは聞こえはいいが、事実、切り捨ての時代をどう生き延びるか、ですね。

丁寧に暮らす

Instagramストーリーズではちょこちょことアップしているのですが、丁寧に暮らすということを最近特に意識するようになりました。

ただ漫然と時間を消費するのではなく、一瞬一瞬に意味を持たせたい。人生=時間とするのであれば、スマホやPCの前で一日の大半を過ごすのはあまりに虚しい。人と比べず自分と向き合い、好きなこと、心地よいと感じることでできるだけ時間を満たし、何にでも少しのこだわりを持って楽しむ。それが人生を豊かにするんでしょうね。

子育ても仕事も落ち着いてきて、有閑な時間も出来てきた今、そんなことを考えています。

今日は最近のこだわりを少しだけ紹介させてください。

出汁を引いて味噌汁をつくる

元々料理をするのが好きで、自宅で仕事をするようになってから更にその傾向が加速しているのですが、毎朝出汁を引いて味噌汁を作るのが習慣になりました。

かつおの香りが早朝のキッチンに充満するのがなんともいえません。妻は引いた後のガラで、ふりかけを作ったりしています。無駄にもならず、美味しいんです。

鍋類もフルリニューアルし、気分も一新。
さあ、何を作ろう。

ぬか漬け

無印良品のぬか床で、きゅうり、大根、人参などを漬けてぬか漬けを作っています。元々発酵しているぬか床なのでメンテも楽だし、簡単にぬか漬けが出来ます。漬け時間で味の濃淡も変えれるし、塩分も調整しながら野菜も美味しく食べれるし。苦手な方もおられるかもしれませんが、僕は好きです。

にがりとマグネシウム

身体に良いと聞き、何にでもにがりをいれるようにしています。今まではサプリでマグネシウムや亜鉛を取っていたのですが、天然のものは良いですね。気持ち、効果が出ているような気がします。

にがり

また、風呂にはマグネシウムを入れてゆっくり浸かるようにしてから、明らかに肩こりや腰痛が良くなりました。ちょっとしたことで全然違いますね。

マグネシウム

無心になれることをする

庭にアプローチスペースを作って、ボールをコツコツと打ってます。
無心になれる時間がいいですね。ジョギングしている時間も同じですが、単純作業の間に頭を整理する。スパゲティな回路を最適化する。仕事でボトルネックになっていた課題がスッと解決することもある。新しいアイデアが生まれることもあります。

つらつらと書いてみましたが、ちょっとしたことにこだわると楽しいですね。
もちろん「暮らしの達人」みたいな人たちに比べるとやっていることはごく初歩的で当たり前のことだとは思いますが、めんどくさいことを楽しむ余裕って大切だと思います。

結局、時間に追われたり、外的要因に振り回されて受け身になり、海に漂う流木のごとくふらふらするのではなく、自分で時間を支配している実感がほしいんでしょうね。
 
人生は、時間だ。
 
身近なところに春の訪れを感じます。
自宅の庭では、梅の花が散り、代わりに桃の花が咲き始めました。温室ではカトレアも咲いていて、季節の移ろいを感じます。ぼやぼやしているとあっという間に一年過ぎちゃうな。一瞬一瞬を大切に。

選択する力

3月に入り、寒暖の差が激しいことに加え、毎年3月からGWにかけては体調を大きく崩す時期ということもあり、いよいよ今年も本格的にやばい季節がスタートしたという感じです。

東西を仕事で行き来しながら、その合間に神社めぐりやゴルフ、ランチめぐりなどをしているのですが、体調がいつどうなるか分からず、なかなか先の予定も立てにくいところに身内の入院なども重なり、スケジュールをかなり調整させていただくことになりました。各方面、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

さて、いよいよ世の中も混沌としてきた感がありますが、経済面では株価が40,000円を突破して過去最高を更新した瞬間、また38,000円台に戻るという面白いことになっています。さらにここへ来て、時期尚早ともいえるマイナス金利政策解除のニュースもあり、今後株価は更に調整局面を迎えるでしょう。米国株も一旦頭打ち、新興国のドル離れもあり、上昇機運に乗っかってジャンピングキャッチしてしまった方、新NISAをスタートした方は、少ししんどい一年になるかもしれません。

いつも思うのですが、「こうすれば大丈夫」というテンプレートが何もない世の中において、マスコミや有識者、人の言うことはあてにできず、自分の身は自分で守るということがより求められています。攻略難度が年々高くなっているRPGの主人公のように、自分の選択を自分で信じるしかない。そのために「選択する力」をどう養うか。これに尽きるわけです。

マズローは、選択には、成長の選択と、退行の選択の二種類があると説いています。

成長の選択 = 自己実現に近づくけれども、当面、苦労する選択肢


退行の選択 = 自己実現からは遠ざかるけれども、当面、楽な選択肢

退行の選択は、安全や依存と結び付けられることもあります。セーフティゾーンから出たくないというのは、安全への欲求の裏返しだし、当面楽な選択ですが、それは自己実現から遠のいていくことになるかもしれません。人間として生きている以上、将来後悔しないために、一歩踏み出す勇気が求められるということです。

また、その選択をするためには、やはり物事の本質を見る力と抽象化能力が求められると思っています。抽象化能力って、意外と歴史を学ぶことで培われるものだと思っているのですが、それは、歴史を学べば、人間は同じことを繰り返しているだけだということが分かるからなんですね。

貧しい時代は子がたくさん生まれ(その代わり平均寿命も短い)きれいなピラミッド型の人口構成図になります。産めや増やせやで、経済が発展します。そしてある程度豊かになると出生率は低下して、高齢化が進み、人口は減少します。どんな王朝も政治形態も、成長期、安定期、衰退期を繰り返してきました。

人間が人間である以上、これが正解というのはない。そもそも、自然災害や戦争や食糧危機のリスクも含めて、いつどうなるか分からない時代にセーフティーゾーンはどこにも存在しないので、結局は「成長の選択」をしなければならないことになるんですよね。
どうせやるなら、思い切って。


選択する力、自分で自問自答する毎日です。
ビジネスの順調さとは裏腹に、いかんせん身体が思うように言うことを聞いてくれないこともあり、日々もどかしい思いをしている中で、選択する力について考えながら、自らを奮い立たせている今日この頃です。

調査結果:70歳以降働く人、最多の39%を受けて

2月中旬の日経新聞のトップに「70歳以降働く 最多39%」という記事が出ました。

将来に対する不安については「生活資金など経済面」が7割で、健康面の不安を上回ったということです。高齢になっても働く意思を持つということは素晴らしいですが、その理由が「経済的な問題」というのも、いかにも日本の状況を表しているといえます。

もっとも、自分の周りには気持ちも若く、経済的な事情というよりは、社会に貢献したい!という気持ちで定年を超えてもいきいきと働いている方もたくさん知っています。

人生100年時代。寿命が伸びたは良いが、普通にサラリーマンをしていると55歳をピークに給料は下がり、60歳で定年を迎え、雇用延長して働けたとしても65歳まで。定年引き上げで70歳まで働けたとしても、そこから15年、20年をどうしていくか。子供がいてもいなくても、自分の生活は自分でなんとかしていかなくてはならない。年金だけでは足りないし、いつまで貰えるかどうかも分からない。日本社会はシュリンクするのが見えているので、これから先が不安・・・というのが数字に出ているのでしょう。

仕事につけるかつけないかは、需要と供給に依存しますが、シニアになると転職や再就職がしにくいのも現実です。最近はリスキル、リカレント教育など、学び直しがフォーカスされることも多いですが、何を学べば良いのかと相談を受けることがあります。
新卒で入社した企業でずっと生きてきて、50を過ぎて何か新しいことを初めようとすることには高いハードルがありますし、プログラミングやコーディングの勉強を今からやるには遅すぎる。独立起業を考えても、人を雇うお金もない、サービスを開発したいけど元手がない、というのもよく聞きます。

生成AIが一般の人にも広く知られるようになってきました。

今では、普通に使いこなしている人も多くいます。実際、僕自身も議事録や提案書の草案はGPTにしてもらって、内容を確認してちょこちょこと手入れをしたり、データを放り込んで分析してもらったり、色々と活用しています。仕事の相談相手にもなってくれますしね。

このようなライトな使い方だけでなく、自分のスタッフのように使いこなすことができるのがAI時代なんですよね。なので、今後は転職や起業に、生成AIを使いこなすことが必須になると思います。変に興味が持てない、興味が沸かないことをやるより、生成AIのプロンプトを学んだほうがいいと個人的に思っています。ほんと、何でもできます。

でも、実際、何から着手して良いか分かりませんよね。自分が少しお手伝いさせてもらっている自然言語解析ベンチャーの新サービスをご紹介します。初心者でもChatGPTを使いこなせるようになる、実践型のeラーニング教材です。もし興味がある方はぜひご覧ください。

「習うより慣れよ ChatGPT初級実践講座」
https://www.cade-ai.com/onlinelesson

【活用例】
企業の社員研修
ミドル・シニア向けの研修プログラム
現場で生成AIを使用して業務効率を向上したい個人の方
セカンドキャリアを見据え、今から生成AIを使いこなして起業や転職に活かしたい方

これからの仕事は、ポータブルスキルに加えて、生成AIと友達になること、この2つがキーワードですね。

それにしても、予測しにくい世の中になってきました。もうほんと難しい。
でも、明るい未来が来るのを待つのではなく、自分たちで作っていかなければならない。前向きに、考えていきたいものです。