地域、循環、先人の知恵

週報になりつつあるこのブログですが、まあ、本当に様々なプロジェクトが走っていて、目が回りつつも楽しい毎日です。梅の花も咲き始め、徐々に春が近づいて来ていることもあり心身ともに元気。このコンディションがずっと続くといいんだけど。

さて、仕事以外の最近のコミュニティ活動について幾つか紹介したいと思います。

まずは、健康通貨が地域活動の活性化に繋がるかを検証する産学官連携のプロジェクト。
王子公園で行われたキックオフミーティングに参加させていただきました。指輪型のバイタルデータのセンシングデバイス、OuraRingを着用することで取得された日々の活動データがコインに変換され、地域のお店で使用できたり、地域活動にドネーションできる「健康×地域活性化」の実証実験です。

この仕組み、良くできてます!健康的な生活を送るだけでコインが貯まり、学生起業家やベンチャー、NPO活動の支援に充てることができる。地域通貨ですから、その地域のお店でコインが使える。サーキュラーエコノミーのひとつのあり方かな。神戸市灘区、水道筋界隈は今、様々な先進的取り組みが行われている激アツスポットです。僕もモニター・支援者として協力させていただいています。こういう活動がもっと広がるといいな。

お次は味噌作り体験。

「健康きれい会」主催の味噌作り体験に参加させていただきました!明石海峡をのぞむセトレ舞子で、美しいマダムたちに囲まれながら味噌を作るという贅沢なシチュエーションです。

麹を触るのは初めてでした。ちょっと食べてみると・・・甘い!

麹に塩を混ぜ、こねていきます。
ある程度こねたあとは、大豆を混ぜて、またこねこね!結構重労働ですね、味噌作り。

樽にいれて、発酵させます。
最短でGW明け以降に食べれるということで(もっと長く発酵させてもよし)、今から楽しみです。

それにしても、麹や発酵を発見した先人の偉大さよ。「菌と共に人間はある」という言葉に感銘を受けながら、改めて発酵食品の良さに気づいた会でした。

最近、個人的にこういったコミュニティ活動に積極的に参加しています。いやむしろかなりの力を入れています。しかも地域密着の。

一ヶ月30日あるとして、10日はビジネス、10日は社会課題解決(社外活動、ボランティア)、10日は休暇・趣味としていますが、実はこのトライアングルがやはりかなり効果的。こういう活動で出会う人たちや、取り組みの内容から、ビジネスのヒントが得られることが本当に多いのです。

一つのことに集中し、答えを探すことももちろん大切なのですが、一見遠回りと思えることに一生懸命時間を費やし楽しむことで、異なる要素が結びつき、良いアイデアが生まれたり、ビジネスの種を見つけたり、ボトルネックになっている問題の解決策のヒントが得られたり、新たな人との出会いがある。それゆえ、最近になって「効率的、直線的、最短距離」という言葉の浅はかさと無意味さに気付きはじめて来ました。

着想から結果ってリニアに繋がらないよな。
直線的に繋がることはなく、紆余曲折と混沌の中から新しい物が生まれる。コミュニティ活動も決してリニアにゴールにたどり着いたり、答えが出るものではないけれど、それは混沌とした時代だからこそ、必要な場なのですよね。