自分の引き出しにあるものだけで話をするな

人間には2タイプいると仮定して、そのタイプを「ゼロからモノを作る人」と「作られたモノを使っている人」に分けるとします。どこにでもある自己啓発セミナーみたいな話ではなく、世の中には、他にはない何か、オリジナリティで無から有を生み出す人がいます。とても少数ですけれど。

そのような人の中でも、たった一人で道を切り拓いている人は、凄みがあります。静かな凄み。言葉の前に雰囲気。雰囲気の後に最低限の言葉です。いろんな人と会って話をして来ましたが、こういう人って、凄く素直で、凄くプリミティブな人が多いように思います。一体なんなんでしょう。そしてそのような機会があった時にいつも思うのは、自分の未熟さと、未熟ゆえに学び続ける必要性と、自分の「引き出し」に入っているものだけで満足してはならない、ということです。

自分の引き出しの中にあるものだけで話をするな

いつも、そのように自戒を込めて言い聞かせています。そして、そのような気付きとインプットがあった日には、少しだけハイボールの力を借りて雑音をシャットアウトし、見聞きした情報を静かに咀嚼し、消化し、整理してから引き出しの中に並べます。咀嚼から整理までの時間はアウトプットができません。だから、そういう人は静かになるのだと思います。そして、とてもエネルギーを使います。

「作られているものを使っている人」は、自分の引き出しの中にあるものだけでやりくりしていれば良いのでエネルギーを使わず済み、楽です。その代わり咀嚼から整理までの時間を必要としないので、静かにはしていません。

いろんな意味で、凄みのある人は静かなんだよなあ。

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