シリコンバレーに来て思うこと


シリコンバレーのサニーベール。
時差の関係もあり、寝ている時以外はずっと仕事をしているような感覚。日中〜夜に掛けては移動や打ち合わせをし、夜は現地の皆様とのディナーを楽しむ。ちょうど日本と時間が逆なので、朝起きてメールを見るとドドンと日本からメールが届いていて、対応する。

折角シリコンバレーに来ているのだから、観光や視察でもというのが普通かもしれないけれど、そもそも仕事の出張なので予定に組み込めていない。それでも、この土地の気候、例えば湿度が低くてクリアな空気、どこまでも広がる青い空、美しい町並み、立ち並ぶハイテク企業の社屋を見ているだけで、色々と刺激を受けるのも事実。

レンタカーを運転しながら見える景色の中に、毎日使っているIT機器、ネットサービス、システム、それらを提供している企業のHQが見える。少なくとも僕が毎日使うツールであるGoogle、Facebook、Twitter、Dropbox、Adobe、そしてApple。これらの本社が半径数十キロの場所に並んでいるという不思議な感覚。

例えば、Salesforce本社

Evernote

Oracle University

これらはほんの一部。さっきも打ち合わせに行った帰りにも、住宅街の真ん中に突如、NETGEARの社屋が現れた。なんだかすごいところだ。

そして、Apple。

エントランスに向かって走る僕。

ここの人達は、そんなすごい場所であることを特に気にしているのかいないのか、「最近、また土地の値段が上がっちゃって・・・家賃も高くて住むの大変ですよ」などと言っている。そして、ハイテク企業のキャンパスの周りに建つ住宅街の中では、普通にリスが走り回っている。

大阪の高層ビル群、満員電車の雑踏の中で働く僕にとっては、なんだか根本的に「仕組み」が違うような気がしてくる。それでも、IT業界を引っ張っているトップ企業のほぼすべて、そしてその富のほとんどが集積しているのが、この地域の企業なのだ。

久しぶりの「世界を走る」シリーズ


毎回反響をいただく(と勝手に思っている)「tmk世界を走る」シリーズ。

「兼高かおる世界の旅」(古いなもう)に対抗して始めたこのシリーズですが、昨年は海外に行ってもゴルフしかしなかったのでナシ、なんと、シンガポールで走って以来の2年ぶりの投稿となります。

という訳でミネソタの田舎道、朝6時に起きて走ってきました。

はい、薄曇りの天気。
もちろんですが、誰も走っている人はいませんね。

車で通り過ぎる人は、目が合えば手を挙げて挨拶してくれたりするので嬉しいです。さすがアメリカの田舎町。

この写真はどのようにして撮ったかというと、セルフタイマーアプリとポータブル三脚君です。
ちょっと小首をかしげちゃったりして。

これがなかなか良い仕事をしてくれるのです。

街灯に身長を図られているかのような図

丸一日に渡る長いミーティングを終え、今ようやく一息つきました。
今から大企業のCEO以下、エグゼクティブメンバーとのウェルカムディナー。それでは行ってきます。

【Gallery】空と雲がお好きな皆様へ from ミネソタ州


無事にミネアポリスにランディング。

そこからさらに飛行機で移動し、今日の目的地のホテルに着いています。ほぼ丸一日移動していますし、時間を逆行するので「月曜日を二回過ごす」というジェット・ラグであまり寝ることが出来ていませんが、まあ元気にやっております。元気どころか、明日のPresentationに向けてぎりぎりまでMTGを続けています。

そんな中ではありますが、ミネソタの雄大な自然と空を見て、ああ、雄大だなと癒やされています。
iPhoneで撮影した写真ではありますが、掲載しておきましょう。

まずは機上からの写真

ミネソタの雄大な自然

空とは関係ありませんが、夜はやっぱりこれでしょう。
久しぶりにサミュエル・アダムスが飲める幸せ。

出国前の成田にて


出国前のNRT。
DELTAラウンジで最後のメールチェックをしています。

十数時間後には、ミネアポリス。
時間に置き換えると、世界は広いのか狭いのか良く分かりませんが、とにかく今回の出張、無事にミッションコンプリートして気持ち良く帰国したいと思います。

それでは、次の更新はミネソタから(予定)。

では、行って来ます。

集まるところには集まり、ないところには何もない


月曜日から月末まで、丸一週間アメリカ出張です。ミネソタ、シリコンバレー、ロサンゼルスと移動をする訳ですが、先週から今週末まで通常の仕事に加えて訪問先でのプレゼン準備などバタバタとしておりましたらブログの更新もままなりませんでした。

さて、シリコンバレーでは、Sunnyvaleにホテルをとり、Santa Clara、San Jose、Cupertinoなど三日間でたくさんの方と会う予定にしています。シリコンバレーではレンタカーが一番便利ということで、どの訪問先へも車で行くので事前に位置関係をチェックしていると、近隣にIT企業のHQが多いこと多いこと。

ホテルからApple本社まで約2km。朝のジョギングで軽く行ける距離です。半径20Km以内に、Google、Adobe、Cisco Systems、Symantec、Facebook、LinkedIn、Yahoo!、Oracle、HP、Cadence、Synopsys、Qualcomm・・・などのHQがズラリ。数え出したらキリがない。インターネットサービス系からハードウエア、ソフトウエアのジャイアントが集結しています。全部合わせると時価総額どれくらいなんだ。本当にどうなっているんだろう。これだけの企業のHQが集結しているということは、それだけヒト・モノ・カネが世界から集まっているということで、あまりの集積具合にびっくりします。


さて、新しいApple HQの建物のイメージが数年前から話題になっていますが、Gizmodeに3Dビジュアライゼーションが掲載されていました。

This Flyover Shows What Apple’s New HQ Will Look Like From the Air

イメージ図

静止画は今までたくさん掲載されて来ましたが、3Dで見るとその広さがよりリアル。ジョブズ亡き今、新たな一手が見い出せないとの指摘がされているAppleではありますが、こんな建物だとまだまだInnovationが生まれてきそう。


一方、こんな記事もありました。

1日1ドルで生活する、極貧層の人たちのリアル(画像集)

貧困から抜け出すことが出来ない現実。世界人口の約半分が一日2ドル以下で生活しています。一方、先に紹介したような地域では、一年で1ミリオンドル以上稼ぐ人がゴロゴロといます。

どうしようもない現実、格差。
答えはありませんが、考えさせられます。

相手ありきのものだからこそ


当たり前のことですが、ビジネスは相手ありきのもの。
だからこそ円滑なコミュニケーションがとても、とても大切です。ここのところずっと、出張のために各方面と日程やアポの調整を行なっているのですが、初訪問にも関わらず、皆さんとても親切で本当に感謝です。滞在が長いため訪問先も増えるのですが、ホテルを手配いただいたり、丁寧にアクセス方法を教えていただいたり、アポ先をご紹介いただいたり、ウェルカムディナーをセッティングしていただいたり・・・もちろん、フライトの手配もいつものようにお世話になっている方におんぶに抱っこという状況で、感謝感謝。


こういう時に、人の繋がりのありがたさが身に沁みます。
繋がりの中で、自分も何かの役に立てるように精一杯出来ることはしたいと思っていますし、何よりも「三方良し」でビジネスを成功させるためにがんばらなくてはなりません。もちろん、国内のビジネスにおいても、パラレルで走る様々なプロジェクトにおいて協力会社の皆さんが頑張ってくれているのも大きな助けです。それがなければ、到底一人で回せる量じゃない。

こういうことを考えていると、金曜日の夜にまだオフィスで仕事をしている今でも、疲労というよりも、楽しい気持ちになってきますね。でも、そろそろと離脱して、家でゆっくり飲みながらとろけたいと思います。

今週も一週間、お疲れ様でした。

好きなものに囲まれて


三日間の展示会、お疲れ様でした。
来場いただきました皆様、ありがとうございました。

さて、あっという間の一週間。最後の締めくくりはHNDからです。ITM行き最終のフライトの前に皆で食事。レストランの窓から見える景色はエアフェチにとってはパラダイスです。

隣のゲートには復刻版の機体が・・・

これにはたまらず「生中」ではなく、竹鶴12年のハイボールを頼んでしまいました。大好物が同じフレームに収まる奇跡の一枚です(大げさ

さて、まずは一週間お疲れ様でした。
タスクが山積しており、僕は一体どうなってしまうのだろうか・・・と軽く眩暈がしておりますが、今日のところはゆっくり休みたいと思います。

では、皆様も良い週末を。

こんな時に出るか!?いや、出ていないのか・・・


展示会の方は盛況で、お陰様で日夜非常にバタバタとしております。

ものづくり業界、レガシーなEDA業界にInnovationを起こすべく色々と施策を打ちまくっている訳ですが、来場される皆様からも「注目している」「面白い」「よくやった」「応援している」など、ポジティブなエールをたくさん頂いており、とても励みになっているところです。

http://www.quadcept.com/ja/

そんな訳で、東京出張の初日に、小学校の同級生達と新宿でとても楽しく飲んだ以外は、社内の皆と少しご飯を食べてから早めにホテルに戻って日中に溜まりまくったメールの返信をし、仕事をしているので、なかなか「羽を伸ばす」ということは出来ていません。いや、むしろ逆に普段より忙しい(笑

僕は、疲れが溜まったり体力が低下すると、すぐに喉に来るんですね。
風邪も喉からだし、体質的に喉が弱い。先週末から調子を落としていた上に、展示会ではしゃべりまくり、夜もあまり寝ていないということもあり、ついに声が出なくなりました(現在進行形)。お客様にも、知り合いの同業者の方にも心配される始末・・・ちなみに、こうしてブログを書いている今、本当に声が出ません。どうしたものか。筆談するかね。

幸いホテルには加湿器があるし、今日はまだ早く寝れそうなので、しっかり喉を労りながら明日に備えたいと思います。しかし、面白いもので、今月後半のアメリカ出張の際にシリコンバレーのサンノゼでアポを取ろうとしていた方が偶然来日されていたりして、色々と嬉しい縁があるものです。

では、明日もがんばりましょう。

やっぱりな!!


何がって、富士山との縁ですよ。
今朝の新幹線から見る富士山がこれ。

てか富士山どこーーー!?

少し前のブログで「今年はどうも縁がないらしい」という記事をエントリーしましたが、その時よりもアカン。裾野すら見えていない。うーん、縁がないとはこのことですね。

こうなったら飛行機の上からでも見てやろうじゃないかと思いつつ、数週間後のフライトに期待しております。

という訳で、今日はふて腐れて大人しくお仕事。充電できる時にせっせと充電するのが出張時の鉄則であります。しかも今朝はグリーンプログラムポイントのお陰でゆったりや。

さて、本日から金曜日まで東京です。
明日からは展示会。東京ビッグサイトに是非お越しください。

詳細はこちら → 
Quadcept公式ブログ「JPCA Show 2014」

「結局、何が言いたいのか」ということを考え続ける


なんか自己啓発的な、ビジネス書に出てきそうな書き出しですけれど。
ちなみに僕はIT業界に身を置く、しがないビジネスマンではありますが、自己啓発本やビジネス書はあまり読まない方です。本は大好きで(というより活字中毒に近い)常に何冊かはバッグに入れていますが、チョイスにバイアスが掛かっていますのであまり一般的ではないかもしれません。

話が横に逸れました。
仕事のシーンでも、日常シーンでも、「だから何が言いたいのか」を常に考える習慣を身に着けておくと、結構良いことがあるんですよね。一つは考えの整理に繋がること、そしてもう一つは真意を見抜く力が鍛えられるということです。メリット、デメリットの判断、勝つか負けるかの判断、チャンスか否かの判断も瞬時に出来るようになれば、特にビジネス面では相当効率的に事を進めることができますよね。

企画やコンセプトメイキングや提案書などもそう。
削って、そいで、フィルターで濾して、そして最後に残ったもの、それが「まあ、一言で言えば、そういうこと」というコアなロジックです。

今の世の中、あまりにたくさんの情報で溢れているし、営業目線では、言葉を多くしたり、理論武装したり、PowerPointやKeynoteの資料を分厚くしたりすることで、なんとなく「やった感」を出すことがありますが、結局は自己満足です。サイト設計でもそう。あまりにも伝えたいことが多過ぎて、ファーストビューの表示エリアで破綻しているサイトを良く見掛けますが、あれも同じく自己満足。結局、自分達が思っている程、読んでもないし、気にしていないんですよね。発信者が思っている半分、いや、それ以下くらいでしか、掲載している文章を読んでいないのです。ビジュアルも同じ。

であれば、最初から、「言いたいことはこれです。何故かと言うと、こうだからです」と潔く、そしてシンプルに情報を発信した方が、むしろ伝わるし、好感を持ってもらえるというのが僕の考えです。言葉を多くする、話が長い、これらは、単に「周りくどい」という印象だけを残すように思います。

こういうことを書くと、ドライ過ぎてなんだかキツい印象を与えるのでは?と思うかもしれないけれど、言葉には温度があると思っています。心がこもっていれば、人には伝わる。逆に言葉が多くても心がなければ冷たいのですよね。

とはいうものの、このブログでは、身も蓋もないことを実にダラダラと書いていますが、溜まったものを吐き出す場として見て頂ければ幸いです。(←逃げた

それでは、今日はこの辺で。

Acoustic Alchemy – Playing for Time (HQ) by Jazzy Club