金曜日の夜、心地良い風が吹き込んできます。
日中は暑かったですが、仕事が忙しくてずっと自宅に引きこもり。唯一のリフレッシュは風呂上がりの夜に窓を全開にして涼むこと。あー気持ち良い!
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ふと自分のキャリアを振り返ってみて思うのですが、一年先に何をやっているかなんて自分でも分からないし、逆に決めなくていいなと思うのです。自分の場合、仕事面ではITや技術の枠は基本的に出ないものの、その中で新しい分野に進出しては誰かに引き継ぎ、また新たな分野に進出して切り開いては誰かに引き継ぐ。
こういうことを何年もずっと繰り返してきたように思います。
だから来年どんな仕事をしているか分からないし、それがまた楽しいと思える。不安はない。今までもずっと成功してきたじゃないか。
直接仕事に関わらないプライベートの活動でも、いつの間にか色々なコミュニティに属している自分がいます。今年のプライベートのテーマ「お金にならないことに一生懸命」を地で行っていると、新たな出会いやお声掛けもたくさんいただき、社会課題を解決するために大学が中心となっている産学官民連携の活動に参画したり、新たな地域コミュニティに参加したりして毎月のように新しいネットワークが繋がり、出会いの中から新たな人脈も生まれています。
不思議なのは、これらは自分から動いて獲得したというよりも、敷かれたレールの上に乗っているというような感覚なのです。自分がしていることは、根本の芯だけをぶらさずにしっかり持っているということだけ。勝手にレールが目の前に敷かれている感じ。
あとはレールに乗るだけで、何もしない。
焦りもしないし、どこに行きたい、という目標や目的地も持たない。
良い意味でこだわりがない。
自分はこうありたい (こうなりたい、ではなく)、こういう社会にしたい、こういう価値観で生きて行きたい。そこさえ間違えなければ、成長曲線に勝手に乗せてもらえるような感じです。株と同じで、好きな会社を見つけて投資したら、あとはほったらかしにしておくといつの間かすごい利益が出ていたというのと似ています(ちょっと違うか)
そういう意味で、来年の目標とか数年後の目標とか決めなくて良いのではないかと思っています。その時その時で起きる出来事、開かれる道、出会う人々を大切にするだけ。
それだけで上手く行くと思えば、肩の力が抜けて、とても楽になります。
明日はどんな出会いがあるのか、何が起こるのか。
ワクワクしますし、毎日をとても楽しく過ごすことができています。
「仕事」カテゴリーアーカイブ
娘にパパの仕事について聞かれると、色々と困るのです
自宅で仕事をすることが多くなってくると、学校から帰ってくる娘たちがパパの仕事に関心を持つようになってきまして。
PCをカチャカチャしていると、パパなんの仕事してるのー?と聞いてくるようになりました。それもそのはず、長女は高校二年生。自分がなりたい職業もちゃんと決めて、そのための学部選びも始めちゃってるような年齢ですから、当然といえば当然ですよね。
メールを打っていると、
娘:「これはどういう意味?」
あ、これはね、半導体の検査に関わる内容なんだよ。
娘:「半導体ってなに?」
スマフォ持ってるよね、あれを動かしているのが半導体なんだよ。自動車にもたくさん入っているよ。
「なんで検査するの?」
それはね・・・(以下、正常に動作させるための仕組みをウンタラカンタラ)
またある日のこと。
娘:「パパのメール、なんで英語ばかりなの?」
アメリカとかシンガポールとか、海外にたくさん取引先がいるからだよ
娘:「なんの取引してるの?」
電子機器って、電磁ノイズというのを放出するのだけど、そのノイズを可視化するための装置を扱っているんだよ。電子機器はそういうノイズや静電気に弱いから、その箇所を・・・(あかんあかん、これ以上行くと専門用語の沼になっちゃう)まあ、チェックするんだよ。あと、電源と信号が・・・(あかんあかん)、正常に流れないとダメだからね、まあそういうことだよ。
どこまで伝わっているのか分かりませんが、こういう時に、自分が身を置くエレクトロニクスの業界って説明しずらいんですわ!できるだけ専門用語を使わず分かりやすく説明しようとするので、こちらも良い訓練になるのは確かです。
半導体から電子部品から、基板から検査から測定から、あらゆるものを包含しますのでね。さらにこの業界、プレーヤーも少ないので、小規模でも普通にグローバル・ビジネスになっちゃうし。なかなか分かりにくい業界です。
電子業界広しとはいえ、非常に細分化しているこの業界、ご同士の方、どのように説明されているんでしょうね。
まあでも、お医者さん、先生、士業、◯◯屋さん以外は、多かれ少なかれこんな感じなのかもしれませんね。

今週いろいろ
あっという間に金曜日を迎えました。今週は忙しかった。
コロナ禍の企業活動もある程度落ち着いてきたのか、設備投資が活発になっているように感じます。2019年までは設備投資欲が旺盛だったのですがコロナ禍で2020年は一旦沈み、また盛り返してきたという感じでしょうか。そのおかげで測定機器の引き合いも増えて来ています。高速通信系だけでなく次世代を見据えたモビリティ、ロボットなどの開発も活発ですね。先日発注をいただいた企業は、今大注目、宇宙ステーション向け船外活動専用のロボット開発メーカーです。ニッチな用途に特化していますが、宇宙ということで夢がありますよね。
こちらは6月後半以降、徐々に出張の予定が増えてきました。
オンラインでできること、オンサイトでできることの切り分けがはっきりしてきたように感じます。目的によって選択していく形になりそうですね。
週末は良い天気になりそうです。
みなさまも良い週末を。
今年も理系学生向けIoTものづくりインターンシップが始まりました
弊社では4月から6月にかけて、某工業大学の学生さんを受け入れての「IoTものづくりインターンシップ」を開催しています。例年は介護・介助がテーマなのですが、今年は大学側で設定するテーマが自由ということもあり、昨年の倍の数の学生さんが集まりました。
この時期ですので、企画やアイデア出しはすべてオンライン。実習のみ弊社に訪問していただき(コロナ対策はかなり厳しく実施しています)、回路設計・基板レイアウト講習、および、マイコンボードAruduinoを用いての組み込み制御講習を実施しています。
僕は毎年のこのインターンシップを非常に楽しみにしています。教授たちとの打ち合わせはもちろんですが、学生さんたちのフレッシュなアイデアや部品の特性などを自分たちなりに調べながら真剣に取り組む姿勢を見ていると「若いっていいなあ」と単純に羨ましく思うし、刺激を受けることもあります。受け入れ側の弊社の開発部メンバーのみんなには少し負担を掛けてしまいますが、このインターンシップの中から新卒で入社してくれた社員もいますので、財産になっていることは確か。
今日は社会人向けのものづくりコンテストに関するアプリケーション提供を某学会から依頼されてミーティングを行っていたのですが、やはり企業姿勢として、このような技術のボトムアップに貢献できるような場には協力したいと思いますよね。コロナ禍で国際協調が求められていますが、企業や業界でも同じで「自分だけ儲かる」のではなく、それぞれの役割を活かしながらの協調関係が求められていると思います。
朝焼けと夕焼けが見れる幸せ
仕事が忙しい時こそリフレッシュが必要。
まずは朝焼けの中、日差しを浴びながらの早朝ラン。
そして、仕事終わりに夕焼空を眺めながらの薄暮ラン。
短い距離ですが今日も二部練ができました。今月は在宅ワークが多く、通勤時間を圧縮できるのでその時間を仕事やランに費やすことができています。それに、帰る時間を気にしなくて良いから夜も仕事ができるんですよね(良いか悪いかはさておき)。チームとのコミュニケーションはSlackやオンラインでできているので、今のところ在宅はメリットしかないなあ。
普段の通勤時間って本当にしんどい時間です。なんとかこの時間を有効活用すべく読書に充てたりしていますが、さすがに運動はできませんからね。
今日はこんな空に出会うことができました。


日が長いから19時を回っても明るいのが嬉しいです。
なんだか逆説的ですが、ずっと家で仕事しているので、明日はリフレッシュ。シューズとウエアを持ち込み、朝からジョギングして、午前中は重要なオンラインミーティング。その後は満足のゆくまでホテルの部屋でのんびり過ごす予定です。
今週も一週間おつかれさまでした。
素敵な週末になりますように。
黙って汗をかき、恐ろしいほどの実績を生み出す人たち
雲の切れ目に朝ラン10km。元気だったら夜も走って二部練するのですが、今日は仕事が忙しく断念です。梅雨時期は天気予報とにらめっこしながらのランが続きますね。
走りながら考えていたのですが、景況感とは不思議なものです。
国内では停滞を感じることが多いですが、グローバルではビジネスは普通に動いていて、コロナ前のような活気ある雰囲気を感じることもあります。
特にアメリカから問い合わせがあったり、シリコンバレーの取引先とオンラインMTGをしたりしていると、既に屋外ではマスクなしで歩けたり、市民の6割、7割がワクチン接種済だったりして、アメリカは早いなあと思います。コロナ禍でテック系の株価は十分伸長していますが、出遅れていたディスニー等のエンタメやスタバなどの飲食にも資金が流れて来ました。
米国に比べて日本は回復した後に行ったん下げてから蓋が重たいですよね。上昇する材料は出尽くしましたし、新しい資金の流入が鈍化していますから。一年後にはどのような動きになっているでしょうか。僕は(素人目線なりに)まだ一年くらいはこの状態が続くと思っています。まあ個人レベルではできることを積み上げていくしかありませんけれど。
そのような中でも、様々な学びやビジネスの機会が生まれていて刺激をいただいています。
何かしら課題意識を持ち、その課題をどのように解決するかを、行政、大学、組織、会社を横断して集合知で解決していこうとする動きが各所で見られます。自分も数カ所、積極的に参加させていただいています。あるべき姿を抽象的に設定し、データに基づいてロジカルに判断していく。このような動きって本当に表に出てこないのですよ。よく宣伝されていてよく見かける人が登壇するようなありきたりのセミナーなどとは全く一線を隠しています。とても骨太の取り組みです。
最近、ツイッターなどでは、言葉で格好良いことをいう人がフォロワーを増やす「格言ブーム」が流行りのように見受けられますが、ほとんど中身がないし、そういう哲学的に格好良いことを言う人に限って大した実績もない人が多いのですよね。本物は自ら表に出ないことが多いです。黙って汗をかき、恐ろしいくらいの実績を積み上げている人がごまんといるのを最近特に目の当たりにすることが多く、学ばせていただいています。
旅ランナーの執念が生んだ極上のプラン
コロナ禍で海外出張はおろか国内出張もほとんどなくなり、大好きな旅行も自粛している自称・旅ランナーの僕ですが、最近気付いたことがあります。
スーツケースにシューズとシャツを必ず入れて持ち運び、ホテルを飛び出して旅先をランニングするということがどれほど人生に彩りを与えてくれていたのかを。
本来であれば、今日は鯖街道ウルトラマラソンの日でした。
例年であれば前日に福井県の小浜に入り、受付を済ませて街を散策、夜は地元の料理に(お酒は控えつつ)舌鼓を打つ。翌日は小浜から京都の出町柳までの70kmを走破する。このような楽しみも今日はなくなってしまいました。準備不足だったので内心ホッとしている自分もいるんですけどね。
そんな中ではありますが、やっぱり少しでも「旅ラン気分」を味わうべく、今日はビジネスホテルのデイユースを利用してみました。最近オープンしたホテルインターゲート大阪梅田。めっちゃきれいです。
朝8時から最大11時間利用で4,900円。ランニング・ステーションも休業しているところもあるので、一部屋を自由に長時間使えるのは考えようによっては安いと思います。

9時前にチェックインし、部屋で着替えを済ませて走り始めました。ああこの感覚。皇居ランしてた時と同じだ。
今朝は中之島のバラ園が満開でした。


大阪城に

中之島公会堂

今日は特別暑い日でした。
気温はぐんぐん上昇、まだ身体が暑さに慣れていないので25度を超えると体力の消耗が激しくなります。結局13kmを走って、ホテルに戻り、冷たいシャワーでクールダウンしました。
さっぱりしたところで、ランチは阪神百貨店の地下のお弁当をテイクアウト。持ち込んだPCで仕事をしたり、本を読んだり。人に会わないので感染対策もバッチリ。
日帰り旅気分に浸れますねえ。これ、ちょっとはまりそう!これから気分転換が必要な時はこのプランを駆使したいと思います。
今日はそんな一日でした。
気の持ちよう一つで身体が重たくなったり軽くなったり
今日は在宅ワークの一日。
GW以降あまり走れていなかったので、朝と夜の二部練でランニング。
曇天で湿度が高い朝は身体も重たいけれど、仕事前に海を見れて、運動ができて、こんなに汗をかけるなんてなんて幸せなのだろう!と思うと、しんどさよりも幸せが勝ちます。要は「気の持ちよう」で目の前がバラ色になったり、視線が高くなったりしますよね。
日が長くなった19時、夜の部はこんな美しい夕焼けランとなりました。

自宅から徒歩5分のところに、昔ながらの街蕎麦屋さんがあります。
「街中華」があるのなら「街蕎麦」があっても良いですよね。ここの肉うどんが好きで昔は良く食べていたのですが今日、数十年ぶりにランチに行ってみました。
出汁で煮込んだ肉は昔と変わらずで美味しかった。
お昼時に妻も誘って一緒に行ったのですが、店の構えがいかにも「街蕎麦」な佇まいに大して期待をしていなかった様子の妻、他人丼を食べて「美味しい!」と絶賛していました。
良い意味で期待を裏切ったということでしょうか。
そんなこんなで週末に突入です。
どうぞ良い週末をお過ごしくださいね。

色々モチベーション
週末から色々と忙しく、あっという間に火曜日です。
やることはたくさんあるのに時間と体力がついてこないのが最近の悩み。そんな中でも、モチベーションにつながることがたくさんありまして。
ゴルフ上がりの日曜日の夜は、業界を代表する技術者の方々とのオンライン飲み会に一時間参加。やっぱり研究開発に長年携わっている方の話は面白いですね。まだまだ新材料の開発に意欲的で、なんかいろんな意味で見習わないとな。季節の変わり目で気力体力ともに低下してしんどい日々が続いていましたが、喝を入れられた気分です。
月曜日は毎年恒例、某理系大学のインターンシップ。
IoT製品開発の企画プレゼンがチームごとに行われましたが、学生さんたちの生き生きとした表情を見ているとこちらも楽しくなってきます。技術的に知らないことが多くても、色々調べて悩んで議論しながら一つの製品を開発していくという経験が学生時代に積めるのは素晴らしいことですね。
「自分も学生の頃もっとこうしておけば・・・」とは思いません。その時その時で、一生懸命生きていたので。でも、このようにインスパイアされると思い出すのは「今が一番若い」という言葉です。
何かを始めるのに遅すぎることはない。
まだまだこれからだ。

灰色と隙間の話
GW明けの木曜、金曜の二日間、梅田にある会社に出勤しました。
緊急事態宣言下にあって、商業施設やお店は軒並みクローズ。帰宅時間には、シャッター街と化した暗い繁華街を帰宅中のサラリーマンたちが駅に向かって黙々と集団で歩く姿はなんだか異様な感じがしました。
(職種にもよりますが)仕事はある程度リモートでできることが証明されましたが、仕事帰りの一杯とか、ばったり出会った仲間との飲みなど、いわゆる「不要不急」なものってやはり生きていく上で重要なのではないかなと思うのです。昨夜も帰りに同級生とばったりと出会い、路上で近況報告をして、一緒に飲みに行けるのも来年かなあ、などと言いながら別れたのですが、本来であれば、おー久しぶり!一杯だけ飲んで帰るか!となるところ、そうは行かないのが今の状況。
ただ、いわゆる行き当たりばったりのセレンディピティで生まれた物もたくさんあったと思うのです。それは取引先への訪問も同じで、近くに来たからという理由で立ち寄ったり、世間話から仕事に繋がったり、出張先で入った居酒屋で隣り合わせた人と仲良くなったりというのが多かったのは事実。そのような灰色かつ何かと何かの隙間的なことがなくなったことによる損失を経済効果として算出してみると(定量評価できないと思いますが)面白いかもしれない。意外なほど膨大な経済損失が生まているかもしれない。
あらかじめアジェンダが用意されたミーティングは効率的で仕事をするには良いです。でも、一方でそうじゃないことも大切。めんどくさいことや行き当たりばったりのことから生まれる価値もありますね。