街はスーパーボウル一色です

現在ステイしているサンタクララには、NFLアメフトの伝統チーム、49ersが本拠とする Levi’s Stadium があります。NFLが好きな人は「49ers」と聞けばサンフランシスコのイメージが強いと思いますが、2014-2015シーズンに本拠をこの新しいスタジアムに移しています。一部のローカルの人は「San Francisco 49ers なんておかしい!Santa Clara 49ersにすべきだ!」との声も聞かれていますが、実際、SFからSCまでは距離があるので、それも頷ける話です。

我々Quadcept がニ年連続で出展しているシリコンバレーの半導体+基板の展示会、DesignCon 2016は、Levi’s Stadium の真横にある Santa Clara Convention Center で行われますが、今年のスーパーボウルはなんとここで行われるということもあり(すごい!)シリコンバレーの街はスーパーボウル一色です。

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ちなみに DesignCon はいつも1月の四週目に行われるのですが、今年はそういう事情もあり、第三週に移動となりました。おかげで我々もタイトはスケジュールを余儀なくされたのですが、こういうことも滅多にあることではなく、雰囲気を楽しんでいます。

ホテルの中も関連グッズがいたるところにあります。

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さて、本日から展示会がスタートします。
とにかくがんばります!!
 
 

【検証】僕達はかつて海だったところを走っている

友人NさんがシェアしていたデイリーポータルZの記事がとても良く、今日はその真実を探るべくジョギングをしてきました。というのも、その記事はかつて防波堤だったところがそのまま道路になっていることを、千葉の浦安と兵庫の芦屋で検証している記事で、芦屋の防波堤跡は僕は日々走っているとても身近な場所だったからです。

浦安と芦屋の海を失った防波堤(デイリーポータルZ)

芦屋で臨港線と呼ばれている道路沿いのコンクリートのこの壁が約50年前まで海と陸を隔てていた防波堤です。

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赤が自転車優先、緑が歩行者優先で色分けされていますが、下の写真の向かって左側はかつて海だったところ(埋立地)になります。写真に写っているのは兵庫県立国際高校という授業を英語で行う帰国子女が半数を占める高校です。そのさらに海側にはシーサイドタウンがあり、今では運河を挟んでさらに南側にも広大な埋立地が広がっています。この防波堤も随分内陸に位置するようになってきました。

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右側はかつて防波堤に守られていた宅地です。明らかに埋立地側よりも海抜が低いですよね。いつも走っているところなのにあまり意識したことはありませんでした。改めて見ると、この作りは明らかに防波堤ですよね。芦屋浜は1969年から埋め立て事業が始まりましたので、今から46年前、ここから先は海だったということが分かります。

かつての防波堤に向かう傾斜です。

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記事によると、防波堤は相当に頑丈な作りになっていて、破壊するのが大変だそう。それに別に破壊しなくても埋め立ててしまえば、土台としてはしっかりするので良いような気がします。

ここはかつて水門だったんですよね・・・感慨深いです。

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芦屋浜はかつて、松林が美しい砂浜でした。
今でも芦屋川沿いの公園にその名残を見ることができます。今日は1月17日。震災で亡くなった方の慰霊祭が行われていました。走ったのは夕方なのにまだ記帳に訪れている人がいました。こういう光景を見る時に命について考えさせられます。

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人間のすごさは、一人一人は小さいにも関わらず海を埋め立て、建造物を作ることです。それはまるで大きな蟻塚を作る蟻のようでもあります。僕が巨大建造物に惹かれるのは、そういった点からかもしれません。

Quadcept 1月展示会

家電業界の1月といえば、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)ですね。ちょうど今、ラスベガスで開催されていて知人もたくさんアテンドしており、FBのタイムラインで最新のアップデートが流れて来ます。楽しそう!

さて、電子業界も1月は展示会が多く、Quadceptも来週から二週連続で展示会に出展しますので少しご案内。まず第一弾は、1月13日〜15日まで東京ビッグサイトで開催される「インターネプコン2016 プリント配線板エキスポ」です。今回はDigi-Key連携に加え、PollExとの連携による各種コンバート機能などをデモします。

大阪府立大の超小型人工衛星「OPUSAT」の3Dモデルも展示予定。人工衛星の開発現場で実際に使用しているリレーショナルグラフ生成ツール「BALUS」のデモも行います。「BALUS」は、ものづくりの現場をスマート化する「Open Model-Based Collaboration」を推進するために開発されました。是非、お楽しみに。

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そして、第二弾は1月19日〜21日まで、シリコンバレーの中心地、サンタクララ・コンベンションセンターで開催される「DesignCon2016」です。こちらも昨年に続き二年連続の出展になります。

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Quadceptもシリコンバレーでの知名度が上がってきており、今年もたくさんの来場が見込まれそうです。この展示会は2月くらいに公式ブログで開催レポの予定です。

これから怒涛の出張ラッシュ。
体調を崩さぬよう、しっかりがんばりたいと思います。

納会2015年


今日は仕事納めでした。
お取引先の皆様、今年一年大変お世話になりました。来年も変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

そして社内のみなさん。
今年もありがとうございました。見えない明日を過ごし、眠れぬ夜を越え、頭が割れそうなくらい知恵を絞り、それでも見えないものを見ているかのように毅然とし、いつも笑顔を忘れず、楽しい毎日を過ごしながら、よくがんばりました。

来年はもっとワクワク、楽しい一年になります。ええ、きっとそうなる。

「世界の変化のスピードがこれだけ速くなると、〈地図〉はもはや役に立たない。必要なのは〈コンパス〉です。そして素直で謙虚でありながら権威を疑うことなのです」
(MITメディア・ラボ 伊藤穰一所長)

目指すべき方向はぶらさず、正確なコンパスを持ちつつ、2016年もがんばっていきましょう。

ありがとうございました。

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LINSINGER レール削正車

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不定期ポスト、「シリーズ・働く電車」のコーナーです。

地元の駅で珍しい保線車両を見つけてしまいました。調べてみるとオーストリアのLINSINGER社のレール削正車とのこと。顔が実にオーストリア的というか欧州的でかっこいいですね。

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レール削正とは、列車の走行によって摩耗したレール頭部を研磨することによって寿命を延ばし、騒音等を軽減することをいいます。この場所には、つい先日まで Plasser & Theurer社 のマルチプルタイタンパーが停まっていて、通勤の朝夜に見て楽しんでいたのですが、このようにまた違う種類の「働く電車」があると楽しみ倍増です。

世界はまだまだ知らないことだらけです。

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非常識が常識になる時代


Wired.jpにショッキングな見出しの記事がありました。
「自動車メーカーはグーグルの下請けになるや、否や」

この記事は、フォードがGoogleと合弁会社を設立し自律走行車の開発を進める・・・といった至極今ドキの内容ではあるのですが、重要なのはこの見出しです。自動車メーカーが下請けに?そんなこと今まで誰が考えたでしょうか。でも、こういう見出しが出るほど、その可能性もなくはないということです。ひょっとしたら、自動車メーカーがGoogleやAppleの下請けとなりOEM生産する可能性もある訳です。時代は10年、いや、それよりも短いスパンで変化します。TeslaはものすごいスピードでEV電気自動車の大量生産に成功し、創業からわずか10年で今の地位を築きました。

自動運転車や自動車スタートアップス、及び、産業のパラダイムシフトについては、Silicon Valleyでもお世話になっている遠藤さんのブログに詳しいので、そちらを是非参照のこと。

「製造業にとっては千載一遇のチャンスが来ている!ー遠藤吉紀のシリコンバレーでものづくりを考える」

Silicon Valleyには今やTeslaだけでなく、Google、Apple、(Uberも・・・と、遠藤さんのブログには記載されている)といった企業が自動運転車やEVの開発に取り組んでいます。もちろん技術的なハードルはとても高いのですが、天文学的レベルで自己資金を蓄えている彼らは、研究開発費を惜しげもなく注ぎ込むことができるわけですし、世界的な有名なHackerがわずか一ヶ月で自動運転車の開発に成功したとの記事も出たように、とんでもない天才も存在します。旧態依然とした産業の中で「これが当たり前」と思っていると、3年、5年後には時代は変わっていた・・・ということになるかしれません。もちろん、日本も自動車メーカーはじめ、製造業は常にイノベーションを求めて日々奮闘していると信じています。

師走で目の前の仕事に追われつつも、常に目線を高い位置に持ちつつ、時代の変化のスピードをキャッチし続けていかなければ・・・と実感しています。

写真は記事とは関係ありませんが、 356 speedstar.
車は変われど、美しいものは変わりません。笑

356speedster(出典:http://www.300ahora.pt/uma-breve-historia-do-mitico-356-da-porsche/)

FALCON9 着陸成功 のyoutube動画を何度もリピる


イーロン・マスク率いる SpaceX のFALCON9が帰還着陸に成功したというニュースにガッツポーズしました。(SpaceX、大型Falcon 9ロケットの着陸に初めて成功 – TechCrunchより)

FALCON9は、使い捨てではなく再利用を目的とした、垂直に離着陸が出来るロケットです。今まで何度も打ち上げられてきましたが、爆発、炎上を繰り返してきました。今回、史上初めて、宇宙空間に人工衛星11機を運搬し、その後、帰還して水平着陸に成功しました。

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まさに歴史的瞬間です。この成功の裏側にどれだけの資金投入と、エンジニアの汗と涙、不屈の精神があったことか!リアル下町ロケットです。帝国重工の社長の言葉を思い出されます。

「開発に携わるものは少しのミスも許されない、極限状態のまま完璧なまでにミスをしないよう違いに2重、3重とチェックを重ねてその上で信頼を高めていかねばならん。ロケットをなめるな!」

Youtubeでは着陸に成功した時の管制室の喜びが投稿されていますが、まさに全員でガッツポーズ。下町ロケットでは僕もTVの前で何度もバンザイしましたが、今回も同じくPC画面の前でバンザイしました。人が喜ぶのはいい!アツい気持ちと、チーム一丸。これぞ、仕事の醍醐味です。

走れるうちは走っておけ


下町ロケット、最終回でしたね。

毎回必ず泣きながら見ていました。熱い気持ちと泥臭い努力の積み重ね。技術を信じ、誠実に困難に立ち向かうところに共感します。自分たちは佃製作所よりももっと小企業ですし、スマートなことは全然出来ずに、ただひたすら前にある壁を乗り越えながら泥臭くがんばっている会社なので、余計にそう思うのかもしれません。

いよいよ年末に近づいてきました。
まだまだ仕事が山積していますが、気合いと元気で走りたいと思います!

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こちらは先日ゆりかもめの先頭から見えた富士山。

富士山を見るとやっぱりアガります。結局三日間連続で最前列の席に座ることができました。

製品化とマネタイズ(量産化)


長い東京出張も終わり、最終の新幹線で帰阪中です。

土曜日だというのに指定席は満席、グリーン車ですら隣に人がいるという状況に、JR東海の株価を下支えするパワーを感じます。GUGENコンテスト2015の懇親会で酒を飲み、さらに秋葉原で会食をし、まだまだ疲れが取れないので、車内ハイボール。いやあ、うまい!!

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今回で三度目のGUGENですが、毎年スポンサーをさせていただいて感じるのは、製品試作までの障壁が年々下がっていること。センサーが多様化して安価になり、クラウドプラットフォームも充実し、いわゆるIoT製品の開発がとても容易になりました。すなわち、[アイデア]さえあればプロトタイプレベルのものは作れるということです。

一方、そこからのマネタイズ(量産化)の壁は依然として高く感じます。
日本では製品開発に資金が必要だったとしても、Silicon Valleyのように数億の投資がいきなり動くということはありません。少額の投資なのに色々と口を挟まれる場合も多くあります。まだまだ、量産化に成功したハードウエアスタートアップスはない(少なすぎて知らないだけかも)という状態が現状です。

我々も偉そうなことは言えませんが、世界を変える、イノベーションを起こす、そういうアイデアが、もっともっと出て来れば、日本はまだまだ世界のリーディングカントリーでいれるはずです。

とにもかくにも、皆さまお疲れ様でした。
お会い出来た皆様全てに感謝です。

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もはや車というより、走るデバイス


今日から東京ビッグサイトで SEMI SEMICON Japan の特別展、World of IoT にQuadceptとして出展しています。
https://blog.quadcept.com/ja/semicon-japan-2015/

初日からたくさんの人に来場いただき、通常の展示会ではお会いできないような属性の方とも話が出来てとても有意義でした。

さて弊社の前には、テスラモータースのブースがあるのですが、やはり注目度は高く、朝から夕方まで引っ切り無しに見学者が訪れていてとても賑やかです。

スタッフの方々とも仲良くなり、色々と話を聞いていると、意外にもモーターショーなどには出展せず、このようなIoT系のイベントに積極的に実車を展示しているそう。まさに「車」ではなく、「走るコンピュータデバイス」とでもいいましょうか、そんなコンセプトが垣間見えます。ブースもとてもシンプルで、実車(Model S)が置いてあるだけで、パンフレットもカタログもPCも何もなし。ただ、車とパーテーションがあるのみ。スタッフの方は来場者のバーコードだけをスキャンし、あとはメールマーケティングで試乗会の案内などのアップデートを行うそうです。ノベルティもありません。モノがあって、モノがいいから、マーケティングも実にシンプル!

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社内もシンプルで、タッチパネルで全ての操作を行います。車高の調整、サンルーフの開閉もタッチパネルで直感的に。iPadを操作するのと同じです。

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ぶっちゃけ、欲しくなりました。
値段は別にして。笑