アプリを使って寒暖のコントラストをくっきりと

寒かったり、暖かかったり。体調管理が難しい日々が続きます。今日は暖かい一日でしたが、一昨日はとにかく寒かった!頭が凍るかと思いました。

まだ12月頭だというのに、気温0℃を体感しましたよ。そう、ゴルフ場で。

朝8時。霜がおりて真っ白のフェアウェイ。気温が低いだけあって空気はクリア、空がきれいですね。

寒さ対策はしっかりしていたものの、やはり体の芯まで冷えます。
茶店で甘酒を購入しました。久しぶりに飲んだ甘酒、冬場は温かくて甘い飲み物は身体に染みますね!

上の写真では、そんなに寒さは伝わりませんが、これならどうでしょう?

そう、先ほどのフェアウェイの写真に、甘酒の写真を重ねてみました。どうですか?
より寒さとあたたかさのコントラストが際立つでしょう。そして、この違和感のなさ!最近のカメラアプリは本当によくできていますよね。

上の写真は、PhotoDirector というカメラアプリを使って作ってみました。元々トレースしやすい写真だったということもありますが、全然違和感なく加工できます。しかも5秒で。昔はIllustratorを使ってコツコツとトレースしてたんだすよ。エッジをぼかしたりして。

誰でもスマホで簡単に写真の合成ができるようになると、本物と合成の違いがまったく分からなくなります。WEBやSNS上で溢れている写真を、いちいち真贋の確認をしたり、疑ったりするのもナンセンスなので、特にクリティカルな問題がない限り、素敵な写真は素敵だな、と思うほうが幸せですね。

結局は同じことの繰り返し。だから今日もがんばろう。

この一週間も様々なニュースがありました。

先週投稿したTwitter社に関しては「激務が嫌なら違う会社にいけ」というイーロンの司令で、オフィス出勤、激務が求められるようになり、無料カフェテリアの見直しもされているとのこと。赤字会社なので、そこから見直すというのは当然っちゃ当然なのですが、環境変化についていけない社員は転職を余儀なくされるでしょう。

今後、人がいなくても回る会社(人がいなくても回ることに気付いてしまった会社)はどんどん人を切っていくでしょうし、逆に人が必要な会社はそこから溢れた人材を採用しやすくなるでしょう。大手製薬企業やIT企業のように大幅な人員削減でスリム化を図り、高度経済成長期のごとく「少数精鋭のモーレツ社員」を求める企業がまた増え始める一方、そうでない会社もある。いずれにしても一部のエグゼクティブ層を除き、転職先では今の条件待遇を維持するのは難しいので、誰でも会社軸と個人軸の二本足でしっかり立つ必要があると思います。

日々ニュースを目にしていると、歴史は繰り返すんだなというのが実感です。小学生の頃に歴史を年表で学ぶため、左から右に直線的に歴史は繋がっているというイメージですが(もちろん時間は一方通行でしか流れないのでそのとおりなんですけれど)、実はスパイラル、螺旋状に回っているともいえます。まさに循環。一度片側に倒れば、また逆に揺り戻す。一周回ってスタート地点に戻る。経済史や歴史書などを読んでいると、基本人類の歴史って、戦争、疫病、天災の繰り返し。その大きな流れの中で市井の人々があれこれ工夫して生きて来たというだけのことです。

そう考えると、少し気楽になるんですよね。

時代の変化は目まぐるしく、ついていくのが大変だし、未来の予測もできませんが、そもそも未来の予測なんて誰もできやしないし、古代でも中世でもどの時代に生まれても、目の前で起こっていることはさほど変わらないし、今と同じように一喜一憂しながら毎日を生きている、それだけのことでしょう。

人間の本質はそんなに変わらない。
お腹が空いている時のおにぎりは絶対に美味しいし、眠くなれば寝る。

人間ってそういうものなんでしょうね。
というわけで今日も一日がんばりましょう!

現在の仕事の話

今どんな仕事をしているのですかと聞かれることが多いので、独立して半年が経過した現在の様子を書いてみます。

最近お知り合いになった方のために、独立した理由について書いた記事を再掲しておきます。

会社を辞めて独立した理由 〜 スキルシェアリングという発想、組織の新陳代謝、自分自身のアップデート2022年3月24日

会社を辞めて独立した理由 ② 〜 正社員制度・ピラミッド型組織に対する否定、プロジェクトごとに個が集まるチーム制の働き方、社会課題の解決に向けて 2022年3月26日

現在、複数社の経営顧問、デジタルコミュニケーションアドバイザー、BtoCのデジタルマーケティングアドバイザー、起業家、経営者への経営相談とメンタリング、大学発・産学連携事業の事業アドバイザー、地域おこし事業の組織構築支援、テックベンチャーの社外取締役、社団法人グローバル人事塾の理事などをしています。依頼があれば基本的には全部お受けしているのでどんどん増えている状態ですが、毎日忙しくも楽しい日々です。

月30日あるとして、仕事は10日、ボランティア(お金にならなくても社会課題の解決に関われるような仕事)を10日、お休み10日、という時間配分で生活しています。月を3で割ると分かりやすいですが、実際は一日を3で割るようなイメージで、午前中にゴルフに行って帰ってから仕事をし、夜はオンラインミーティングというようなことも多々あります。

色々な会社と関われるのは本当に楽しいものですが、やはり関わっている会社同士をお繋ぎしたり、ノウハウを共有してシナジーを生んだりすることができるのが自分にとっても関わっている会社にとってもメリットが多々あります。散らばっている断片的な要素を自分がハブになって繋げていく。それは人もそうですし、技術もノウハウもそうです。足りないものは補い合って集合知とし、三方良しでビジネスを発展させる。一昔前の「囲い込み」や「一人勝ち」という価値観にこだわっている会社は儲かってないです。そして儲かってないことにも気づいてないことも多い。

今のTwitterやGoogleの決算を見ていても、時代が変わりつつあるなという実感です。新しい価値観をベースにした時代に突入しているので、みんなでより良い社会を作ろうという気概がある人や会社からのオファーが自分に自然に集まっていることを実感しています。毎週のようにいろんな経営者から相談や協業のオファーをいただいています。経営、事業、マーケティングに関わることであればお気軽にお声掛けていただければと思います。

仕事をしていると、まだまだダイヤの原石は眠っているなと思うこともあります。例えば広告。普段当たり前のように実施しているプロモーションでも、業界が違えばその手法を全然知らない人がいたり、逆にここに人が集まっているだろうなと思っても、そこには全然人が集まっていなかったりするのです。多様化する社会というのはそういうもので、ある程度ターゲットを絞ったとしても人によってライフスタイルも仕事も趣味も関心事もまったく違う。先入観やグルーピングは役に立たず、一人ひとりと直に向き合ってコミュニケーションすることが大切ですよね。そこに気づいて戦略を打てば、ビジネスは上手くいきます。

そう考えると、世に出ているテンプレ化された手法はあまり役に立たないのかもしれませんね。全部オーダーメイド、全部個別。コンサルティングも同じで、目の前の人や会社とどう向き合うかを日々自問自答しています。

ジョギング中の中之島の夜景
中之島のバラ園

その街の幸せを、その街の住人が決めていく

窓を開けてコーヒーを淹れていると、外から金木犀の香りが漂ってきます。夜、少し肌寒くなるこの頃が一年で一番好きな季節です。

昨夜は久しぶりに六甲道をスタートしてHAT神戸を周って帰る神戸ランを楽しみました。走った後はもちろん、銭湯で汗を流し、ラン友さんたちとトリキで金麦メガを流し込む極楽コースです。

神戸は海も山も美しい街です。海沿いのランナーのメッカ、HAT神戸の夜景はまた格別です。

海辺の夜景が美しいHAT神戸

神戸は人口減少や衰退やらなんだかんだ言われていますが、僕としてはこの手頃でコンパクトな街のサイズが大好きです。夜、三宮に飲みに行っても閑散としていますけど、健全といえば健全だし、ライフスタイルが大きく変化して、そういう時代に突入したんだろうなと思っています。

最近特に思うのは、規模や順位になんの意味があるのだろうかということです。

サイズや数を気にするということは、それを良し(あるいは正義)としているからですが、脱成長時代においてはむしろ質を気にするべきです。株価や売上や人口はもちろん大切ですし、観客動員数も、利益率も、人口増加率も、経済成長率も、高ければ高い方が良いと、子供の頃からずっと教わってきました。でも、それを追いかけるのはほぼ不可能です。新しいビルが建てば、どこかのビルが空く。梅田が再開発されると本町が閑散とする。どこかの街の人口が増えると、どこかの街の人口が減る。総数が増えず縮小しているのだから、限られたパイを奪い合っているだけです。

そこで質の話になるのですが、大きければ良しというのではなく、個人としての幸福度をどう上げて行くかが問われているように思います。割とドラスティックに考え方を変えることと、本質を見極める力を養わなければなりません。生きるとは、働くとは、国家とは、文化とは、歴史とは。ただ働いて金を稼げば良いというのではなく、一見ビジネスとは無関係の要素と向き合い、自分の幸せを自分で決定していくことが求められるし、街も同じだと思っています。

その街の幸せを、その街の住人が決めていく。
「よそのことは知らない。ぼくらはこれが幸せなんだよ」

そんなことをさらりといえる大人になりたいものです。

趣味や仕事、関心事など多様な価値観をベースにした無数の分散したコミュニティと小さな経済圏について

最近、自分の周りで国内外問わず話題になっているのが、巨大資本によるプラットフォーム型支配からの脱却と、半径100m以内の人々とのつながりを大切にする独立・自律・分散型のコミュニティの重要性です。

かつての日本は村や集落で自給自足し、助け合いながら生活してきました。水や土地など限られた資源を共有しなければなりませんから揉め事やトラブルなどもたくさんあったでしょうけど、神社や寺などに集まり随時話合いで解決してきたという歴史があります。一方、地域が狭いので相互監視が働き、不自由な側面があったのも事実でしょうね。

21世紀になり、グローバル化の弊害と資本主義の限界が見えてきた時代にあって、この「半径100m以内の繋がり」というのが再度求められていると思うのです。それは物理的な距離(=隣近所)という意味でもあるし、距離が離れていたとしても、価値観、趣味、目指すべきゴール(=目に見えないもの)が一致している人たちとの独立したコミュニティです。同じ価値観を持つ人たちと助け合い、話し合いながら生きていくようなイメージに近いかもしれません。最近お手伝いしたプロジェクトも「足から健康に」をテーマに、同じ志を持つ人々が集まって作ったイベントでしたが、価値観と目指すべきゴールが共有されているので「中にいる人たち」が自発的に動き、自然と助け合うという精神が醸成されていました。何か問題があっても自浄作用が働きます。

また、最近、米国の知り合いから教えてもらった話では、シリコンバレーに来た学生さんの中に「自分たちで自由に使えるSNSがほしいので開発する」という人がいたようです。ちょうど同じ時期に、日本の学生さんからも同じ話を聞きました。FBは中高年しかいないし、TWは誹謗中傷とフェイクと炎上の嵐で、Linkdinは営業ばかり。巨大プラットホームから脱却し「自分たちは自分たちの好きなように生きていく」ということなのでしょう。

このような趣味や仕事、関心事、専門分野など多様な価値観をベースにした無数の分散したコミュニティがどんどん出現し、それらが自律し自走する小さな経済圏を形成していくであろうと予想しています。もちろん、それらの分散したコミュニティはノードとエッジの関係で緩やかにそれぞれが繋がっている。脱・巨大資本プラットフォームですね。フェアトレードも自然に実現してしまうかもしれません。またITを活用すれば、文字通り隣近所に住んでいなくても繋がれますから、相互監視による不自由さなどからも解放されるでしょう。良いとこ取りです。

同じ地域や村に住んでいなくたって、今はそのような「繋がり」を身近に感じ、繋がることができるツールがたくさんありますし、地域通貨による町おこしなど、より狭く緩やかに助け合うという動きがここ2〜3年で加速していくと思います。敷かれたレールもありませんし、決まったロールもありませんから、自律分散したコミュニティを作る、あるいは参加するためには、個人個人も確固とした考えを持ち、どのように生きて行きたいかが問われる時代になっていると思います。

ミドル世代(45〜55歳)の役割と価値について考えてみる

最近20代の若手経営者と話す機会が多いのですが、自分が学生だった25年前に比べて格段にビジネスチャンスが広がっていて、起業がとても身近な環境にあるんだなと、改めて実感しています。

インターネットやスマートフォン、SNSの普及がベースにあるのはもちろんですが、「良い大学に入って良い企業に就職する」というティピカルなキャリアパスではなく、「良い大学に入って起業する」という学生がとても増えているようなイメージなんですね。大企業に入ってほしいというのは、「バブル崩壊後の失われた30年」を身を以て体験した親世代の希望であって、三種の神器(新卒一括採用、終身雇用、企業内労働組合)が崩壊し、生まれた時から不景気、少子高齢化、人口減少を当たり前に見ている若者は、もはや右肩上がりの経済成長や、働けば働いただけ稼げるという成長イメージは最初からなく、会社に依存せずに自分が自分の力でいかに道を切り拓いて行くかに集中しているように思うのです。たまたま、僕の周りの20代経営者がそうなのかもしれませんが。

先日も東京で大学2年で同級生と起業し、現在23歳で会社の役員になっている起業家と飲んだのですが、その時に思ったことがあります。

自分も最近まで、起業を志す若者たちに「起業するなら、まずはどこか会社に入って基礎を学び、実績を積んでからの方がいい」とアドバイスしていたのですが、いや、待てよ、最初から起業できるなら、その方がよほど良いではないか、と思うようになったのです。彼のようにすでに事業化に成功していて、ある程度の売上を確保し、会社も成長スキームに乗っているのであれば、既存の会社にわざわざ入ってなにか学ぶ必要はないよな、と。もちろんビジネスマナーや、財務、経理などは学んでおいて損はしないと思います。採用や教育もしかり。でもね、それらは自分で学ぶことが出来るし、今の既存の会社を見渡しても、時代の変化についていけずに右往左往しながら泥舟の如く沈みつつある会社がほとんどで、従業員平均年齢も40歳を超え、いかに逃げ切れるかを模索しながらしがみついている社員ばかりの会社(すべての会社がそうだとは言いませんが)で学べることなんて、そんなにないよなとも思っています。仮に、技術や製造、創薬、研究といった専門分野で活躍したいのであれば国内主要メーカーに就職するのは最高ですし、国プロのような大きな事業に参画したいのであれば、イスタブリッシュメントな大手商社などをターゲットにするのももちろんアリだと思います。外コンに入って腕を磨くのもありでしょう。この辺りは目利きが求められると思います。

さらに、若いうちに起業して仮に失敗したとしても、起業経験がある人は、どこにでも就職できます。ビジネスの立ち上げを経験しているし、営業からマーケ、経理も全部知っているし、信用なしのゼロべースで営業して売上数千万作った経験を持つ若者なんて、どの企業もほしいでしょう。僕ならすぐに採用します。ですから、可能な人はまず起業というのは選択肢として大いにオススメします。どのみち会社に就職しても苦労はするのですから。

若いっていいですよね。

僕も46歳でフリーになったので分かるのですが、家族や子供がいると、毎年莫大にお金が掛かりますので、一歩踏み出すのにとても勇気がいるのです。「年齢なんて関係ない」とは言いますが、どうしても年齢は関係します。体力の低下や健康問題はたくさん出てきますし、家のローンや子供の学費だけで日本人の平均年収くらいは毎年飛んでいくんですよ。子供がいる親たちは、先行き不透明な世の中で自分の仕事がどうなるかも分からないのに、これから重たくのし掛かる子供の学費に怯えている人もたくさんいるのではないでしょうか。それなのに起業なんて、ね。だから、若ければ若い方がいい。いくらでもリトライできるし。

一方、40代、50代の役割についても考えています。自分もその世代ですが、僕たちの役割ってなんだろう。日々、多方面から事業やマーケティングに関する相談を受けますが、はっきりいって、ワクワクするようなアイデアは若者たちがたくさん持っている。ツールや技術力もある。僕にあるのは経験だけ。でもその経験って本当に役に立つのだろうか。タブレットの時代に、鉛筆の削り方を誇ることができるのだろうか。いや、人脈はあるな。人脈はたくさん持ってる。それってビジネスではとても重要なので、必要な人材を紹介することで若者たちの役に立つことはできるかもしれない。

その上で、自分のようなミドル世代に求められているのは、やはり「新しいことに常に挑戦し続ける姿勢と結果」だと思うんです。生活があるからといって守ったり、しがみついたりはせず、常に自分の知識と判断力をアップデートし続け、環境の変化に柔軟に対応し、失敗したらピボットするを繰り返す。「逃げ切り」の気持ちは捨てる。自分だけ逃げ切れても、自分の子どもたちにより良い環境と社会を残さなければ意味がない。

日々、自分をアップデートすることで、社会のお荷物ではなく、どのように役に立てるかを模索していきたいと思います。そういう意味で、若手起業家に慕っていただいているのは本当に嬉しいのです。

足りないものを補うことが上手な人について

多くの人がそうであるように、一日何時間あっても足りないという生活は現代人の特徴かもしれません。時間を意識的に作ろうと思うと「何でもやる」という考え方から「何もしない」に考え方を切り替えなければなりません。

ところが難しいことに、世の中そんなに甘くなく、仕事でも何でも日々様々な案件や相談事が舞い込んで来ますし、ITやDXでは解決できないことばかり(ITやDXは人の暮らしを楽にしない、戦争に勝つためには必要かもしれないけどね、というのが最近の持論です)ですので、やはり自分自身の「処理能力」が求められるわけです。

そこで限られたCPU(=己の脳みそ)をフル活用するために、様々な策を講じるわけですが、そのうちの一つが環境を変えることだったりします。中でも仕事が捗るのが、カフェ。

移動の合間にカフェに入ると、仕事が進みます。なぜなら「ここにいる50分の間に、これだけを終わらせよう」と時間を区切るので、集中できるんですよね。一時間、あるいはそれ以下の時間で細かくエンドを区切るには、移動中のカフェが一番良かったりします。

環境づくり以外に仕事が出来る人を観察していると、足りないものを補うのがうまいな、と思うことがあります。それは、情報であったり、人であったり、物であったり。足りないピースをちゃんと埋めて行く力。

抽象的な表現ですが、「足りないものを補うことが上手な人」っているんですよ。要領がいいとか、世渡りが上手とか、そういうのではなくて。

自分もそうなりたいと思います。

さて、明日から東京、そして週末は静岡で色々とお楽しみが待っています。またブログで報告しますね。

目の前に複数の選択肢がある時、利益、近道、意味の有無では選ばない

月末から月初にかけて非常に忙しい一週間でした。

気づくとあっという間に9月。9月の声を聞くと今年ももう後半戦ラストスパート。あと4ヶ月と考えるか、まだ4ヶ月もあると考えるか。どちらにしても時間はあまりに速く、あまりに着実に進んで行きます。自分にとって激動の一年となった2022年を振り返った時に、この一年をどう評価できるか。すべてはここから年末までの自分のがんばりに掛かっています。

オンライン、リアルともにミーティングが多い一週間でしたが、やはりリアルな場は良いですね。異業種の方々と混じり合い、様々なプロジェクトを進めていく。

「異業種、混じり合い、プロジェクト」

ごめんなさい、とてもざっくりした表現ですよね。でも、こういう表現以外思いつかないのです。独立した後、自分の専門分野以外の方々と一緒に仕事をする機会が本当に増えました。スポーツ業界、アスリート、クリエイター、アーティスト、行政、大学などなど・・・どんな分野であれサービス、製品、イベントなどをイチから作ろうとした時、ジャンルは違えど自分の今までの経験を活かせることが多く、やはりサラリーマン時代に業種業界関係なく、いろんな人と積極的に交流し、学ばせていただいたことが本当に役立っています。2年前に「儲からないことに一生懸命」という目標を掲げましたが、楽しい、やりたい、社会の役に立つ、そういう視点を最優先して二年間がんばってきましたが、間違いではなかったようです。

だから、目の前に複数の選択肢がある時、それが利益につながるか、近道か遠回りか、効率的か、意味があるかないか、そういう短期的な視点で物事を見て動かない方が良いですね。そもそもVUCAの時代ですので「これをやれば儲かる」なんて考えても、まず思う通りに行きませんから。事業計画書をアドバイスすることもありますが、書いても100%そのとおりに行かないので、自分がこれからやることを整理するだけの目的として作った方が良いですよ、と言っています。

「セレンディピティ」という言葉がありますが、歩いていると予想もしない素敵な偶然に出会ったり、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけることもある。そこから新たな世界が広がることもあるのです。

話は逸れましたが、貪欲にいろんな人と交流すること。できれば臨場感のあるリアルな場で。明日はコロナ後、久しぶりにKNS定例会が関西大学梅田キャンパスで開催されます。今から皆さんとお会いできるのが楽しみです!

臨場感といえば、今週は娘たちと甲子園球場に阪神vs広島戦を見に行きました。雨で試合開始が45分遅れ、途中も中断あり。びしょ濡れになりましたが、娘たちも楽しかったようで、また行きたーいと。TVで観戦する方が見やすいというのもありますが、やはり球場は臨場感があって良いですね。

刺激をどのように作るか

夏も終わりに近づいてきましたね。

実際はまだまだ暑い日が続くのでしょうけど、8月も最終週に差し掛かり9月が見えてくると、余計にそう思います。夏の終わりを感じるイベントのひとつ、今日は淀川の花火大会だったんですね。

会場から20km離れた自宅からも遠目で見ることができました。部屋の電気を消して、一時間たっぷり鑑賞しました。3年ぶりの素晴らしい花火でした。

さて、先日Instagramにも投稿したのですが、最近、怒ること、苛立つこと、落ち込むことが本当に少なくなりました。ほぼ皆無といえるかもしれません。精神的にネガティブになることもなく、誰かに対して負の感情を抱くこともなく、毎日忙しくとも本当に楽しく、笑顔で過ごすことができています。これって独立して得られる最大かつ最高のご褒美なのではないのかなと思うのです。

自分で仕事を選び、時間の使い方も自分で調整していると付き合う人たちも変わってくるので、自分と意見が相違する、あるいは自分から見て残念に思うような考えや戦略に接する機会がほとんどなくなったことが最大の要因かもしれません。環境は人を作るといいますが、ネガティブな環境にいると成長もしないし、埋もれたまま。逆にポジティブでハイレベル(定義はさておき)な環境にいると自分もそうなります。

一方で、悪い刺激が人を成長させるということも事実です。たとえば上司に反面教師のような人がいると、こんな人になりたくないと「なにくそ根性」でがんばれるし、環境が悪いとその環境を少しでも改善しようと努力する。不条理や低レベルな事象に面した時、もっと良くしたい、成長したい、脱出したいなど、モチベーションは様々あれど、悩み、もがき、苦しみながら成長できるというのは事実ですし、自分自身もそんな風に年を重ねてきたと思っています。

ただ、一旦そのような環境から解放されると、本当にノンストレスで毎日楽しくて仕方がないため逆に怖くなるんですよね。ないものねだりをしてしまうというか。こんなに楽しくて良いのだろうか、こんなに幸せでいいのだろうか。

そこで今、自分が取り組んでいるのが学び直しです。今までやってきたこと、感覚的に会得してきた物事を体系立てて学問として再構築してみるということをやっています。たとえば経営であったり、統計であったり、組織論であったり。経済紙などを読んでいると、研究の題材になるようなニュースが毎日たくさん流れてきますよね。たとえば最近だと、日本電産の後継者問題なんて、外部から見ていると本当に興味深い。経営学の教科書に載りそうな題材です。

いずれにしても刺激は自分で作ること。興味関心の幅を広げるために、様々な社会課題に目を向けてみること。

こうすることで、ただのお気楽ハッピーおじさんにならなくて済むような気がします。(ただのお気楽ハッピーおじさんでもいいんですけれどね)

副業人材の活用で業績を伸ばしている企業が多くなってきた

自分の顧問先はテック系企業が多く、どの会社も常にエンジニア(特にプログラマ)を募集しています。慢性的なIT人材の不足は、これからアクセルを踏んでビジネスを加速させたい企業、特にベンチャー企業の大きなリスクになっています。

とはいえ、真正面から中途採用をしようとしても人はなかなか集まりません。そこでリファラル採用やダイレクト・リクルーティングをするんですが、結果が出ている企業はごく一部です。そこで、僕が社外取締役を務めている企業などでは、副業人材の活用を積極的に推進し始めました。開発中の自社製品、プロジェクトを切り出しやすくし、0.2〜0.3人月でもジョインしていただけるようにすると、ハイスペック人材を比較的低コストで手に入れることができ、なおかつ人材不足による開発遅延を解消することができます。

これには色々と工夫が必要ですが、管理コストをできるだけ下げ、フルリモートでもteams、slack、バージョン管理ツール等を駆使してリアルタイムで進捗が分かり、副業人材が孤独や不安を感じないようにすることが必須です。

私の場合はLinkedIn等を活用してOpen to Work のエンジニアの方々と接点を持ち、勤め先が副業を解禁しており、なおかつ副業先を探しているエンジニアと面談を行い、自社で採用するということに取り組んでいますが、最近よく聞くのは「副業を会社として認めなければエンジニア人材流出が止まらない」という点です。

大企業を中心に副業を解禁している会社が増えてきましたが、これの一つの要因は良い人材を確保するためである、ということもいえます。さらにいうと、リモートワーク、在宅ワークが選択可能かという点も人材確保の重要な要素の一つになっています。

また積極的な見方をすると、受け入れ企業側のメリットとして、低コストでハイスペックな社外人材を助っ人として雇えるので、社内に新しい風を吹き込み、社内人材の活性化も期待できるという点、副業人材側からすると、収入を増やし、スキルと視野を広げるという面で双方にメリットがあります。

前述したテックベンチャー以外にも、私が関わらせていただいている別の大手メーカーでは、すでに社外副業人材の活用に積極的に取り組んでおり、専門人材をチームに招き入れてプロジェクトを推進するということで結果を出している(出しつつある)企業もあります。

こういう動きを肌身で感じている自分としては、このブログで何度も書いているように変化に柔軟に即応する企業と、そうでない企業との差がものすごい勢いで開いているということを実感しています。顧問業、コンサル業をやっていると、良くも悪くも客観的視点で色んな会社を見ることができますから、ここは伸びる、ここは右肩下がり、という会社はかなりの高精度で判断できます。

今日のニュースであったように円安背景に好業績に湧く大手企業がボーナスをたくさん支給できるのも、こういう柔軟な働き方を採用できる背景があるからだと分析しています。

大手企業の夏のボーナス、4年ぶり増加…増加率は81年以降で最高の8・77%(Yahoo News)

中小企業と大手の業績格差が益々開いていく理由は、中小企業の経営の意思決定がオーナー社長にほぼ100%依存してしまうからだといえます。多くのオーナー社長は自己の成功体験に基づいて会社を舵取りしようとしますが、10年前、20年前と今とでは大きくビジネス環境が変わっていますから、柔軟な判断ができず、決断を遅らせてしまい、いつの間にか取り残されてしまうんですね。

僕がいつも見ていて可愛そうだなと思うのは、その会社の社長はどうでも良いとして、そこで働く社員です。副業も禁止され、業績も上がらず、給与もボーナスも低い。逆にキーエンスのように厳しい会社では、高額な給料を支給することによって社員のがんばりに報いていますが、給料も安い上で、色々と制限がある会社にいる意味は全くないといえます(やりがいやビジョンに共感できるのであればそれもまた良しですが)。今からでも遅くないので、もし転職可能な人がいれば、どんどん動くべき時だと思います。今、思っている以上に(転職、副業含めて)稼ぐチャンスはゴロゴロしていますから。

というわけで、これから副業人材活用といった新しい取り組みと成果について、定量、定性評価の両面から注視していきたいと思っています。

楽しみ!