会社を辞めて独立した理由 ② 〜 正社員制度・ピラミッド型組織に対する否定、プロジェクトごとに個が集まるチーム制の働き方、社会課題の解決に向けて

前回の記事で、会社を辞めて独立した理由について、客観的視点、自分自身のスキルを一つの会社だけでなく、複数の会社にも使っていただくというスキルシェアリング、組織の新陳代謝、自分自身のアップデートという4つの要素を上げてみました。

とはいえ、46歳家族持ちが会社を辞めるということは、それなりに勇気がいることです。転職には全く興味がなく(理由は後述します)、独立一本で考えていたのですが、もし仕事がなけばどうしよう、収入がなくなったらどうしようと、社会面での孤立と経済面での不安を抱えていました。中高生の娘二人はまだまだこれから山のように学費が必要ですし、それなりに安定しているものを手放すことって大変です。
 

プロジェクトごとに個が集まるチーム制の働き方

一方で、社会システムが大きく変容していくことも目の当たりにしました。2020年のコロナ禍で、人々のワークスタイルが大きく変わり、時間と場所を選ばず仕事ができるようになりました。そのため、「課題に対して、会社組織を横断してチームを集めて取り掛かる」という自分の理想の形が非常にしやすくなるとも思いました。このブログでは10年ほど前から「個としていかに強くあるべきか」を事あるごとに論じてきたつもりですが、コロナにより、強い個が集まるためのハード、インフラ面が整ったという印象でした。

転職に興味がなかったと書きましたが、その理由は「会社員」になるのが嫌だったからです。どこか一つの組織にフルコミットすることで制限が発生し、不自由を余儀なくされることは、自分の中でもはや意義を感じられることではないのです。まあそのうち、会社員っていう制度そのものがなくなると思います。そうなると出世競争も社内政治闘争もなく、仕事ができる人がちゃんと報われるという健全な社会になるとは思いますけれど。

今後、仕事はピラミッド型の組織で正社員が集まり行うのではなく、プロジェクトごとに個が集まるチーム制になると考えていますし(メーカー、製造業、インフラ、官公庁等は別かもしれません)、そのためには自分がフリーでいなければならない。個人事業主なのか、法人の社長なのかはさておき、身軽で自由であること。それが必要かつ最低条件だと思っています。そのような理由で、なんでも自由に自分で決裁し、迅速に動くことができる「独立」を選択しました。
 
 
自分が持てるスキルを様々な会社に提供したい

今後ですが、自分が持てるスキルを様々な会社に提供したいと思っています。一言でいうと事業開発コンサルタント、ってやつですかね。自分は今まで技術畑でシステム開発に携わり、サービスをリリースし、EMC、電子、エレクトロニクスの分野で技術営業、セミナー登壇、講演活動をしてきました。また、会社役員として、事業拡大、新事業創出、海外への事業展開、国内海外企業とのビジネスアライアンス、人事採用教育など、会社運営のほとんどすべてに携わってきました。

もちろん、しんどいことも山ほどありましたし、ストレスで身体も壊し持病も増えましたが、小さな会社にいたからこそこれだけのことをさせていただいたわけで、感謝しています。そして、自分も「強い個」であるため、ロジックだけでなく泥臭い実践経験を積み上げ、社外活動やスキルアップにいそしみ、決して立場に安住してきたつもりはなく、弱く脆い自分を少しでも強くしてきたつもりです。

自分の視界に入る会社の中には、素晴らしい技術やサービスを持っているのにも関わらず、事業拡大するための人が足りない、ノウハウをもった人材が不在で、伸び悩んでいる会社が多くあります。自分の経験とスキルで少しでもそういった会社のお役に立ち、押し上げ、日本の会社を元気にしたいと思っています。

今はまだ独立したばかり、これから少しづつ、様々な会社のお話を聞いていきたいと願っています。また自分の時間の20%は、引き続き、お金にならないことに全力投球、社会課題の解決や、面白そうなプロジェクトに割きたいと考えています。

どんなことでも結構ですので、お気軽にお声掛けくださいね。

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