動くと違う景色が見えてくる

年末に向けて、今年一年の振り返りを始めました。

僕自身、成長至上主義者というわけではありませんが(かつてはそうでした)、一年前の自分から見た今の自分がいたとして、その自分が「思い描いていたとおりの自分」に少しでも近づけている方が良いなとは思います。今年も昨年と同じだったな〜と思うと、なんだか悲しくなりますもんね。

一年の棚卸しの仕方は色々とあるとは思いますが、まずは年頭に立てた目標を達成できたか。昨年から変わったこと、成長できたことは何か。この「変わったこと」を具体的に実感し、言語化できるかどうかがとても大切だと思っています。

20代の頃は、会社も仕事もすべてが新鮮で赤ちゃんが子供に成長するかのごとく、毎年できることが目に見えて増えていく時期ですが、40代になると自分から動かなければ周りの環境は変わらないし、自分も大して成長しない(ある意味安定する)という時期に差し掛かります。それが「脂がのる」「経験値が増える」という言い方をすることもありますが、加算ではなく、乗算で結果を出して行こうと思うと、貯金を切り崩すやり方ではなく、新たな環境に身を置き、自分のスキルを試し、結果を出すということがとても大切なことだと思っています。そう、環境を変えること。

動けば見える景色が変わる。
身を置く環境を変えれば付き合う人々が変わる。

今年は自分にとって、これからの人生の第一歩を踏み出した年になりました。会社を辞めて裸一貫、ゼロから仕事をスタートしました。多くのご縁に恵まれ、たくさんのお仕事をいただきました。様々な会社に関わらせていただき、素敵な仲間たちと一緒にお仕事をさせていただいています。独立しなければ関わることのなかった人々との新たな出会いが生まれ、その中でまた成長させていただく。

そして、何より自由がある。
誰から管理されることも、制限されることもない。自由に時間を使い、自由に行きたいところに行き、自由に会いたい人に会える。

このことは本当に大きなことで。今日も打ち合わせの帰りに枯葉を踏みしめて歩きながら空を見上げ、ああ、今、僕は本当に幸せだなと思ったのです。

具体的な振り返りはこれからですが、今のところ自分で点をつけるとすれば、100点以上をあげたいなと思っています。

12月に入りましたね。皆さまお元気ですか。

今年は本当に紅葉が美しくて。どこに行っても紅葉の色の濃さに目を見張ります。下の写真は早朝のゴルフ場。朝日が差してきれいですね。

12月に入ると同時に一気に冷え込みました。秋が過ぎて冬が来たという感じですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私の方はというと、先日投稿した記事(現在の仕事の話」 2022年10月26日 )のとおり、日々忙しく仕事をさせていただいています。今年の3月に会社を退職してまだ8ヶ月しか経っていないというのに、こんなに目の前の景色が変わるものなのか。そしてこんなにあっという間に時間が経つものなのか。今年の春先がもう遠い昔のように感じます。

目の前の当座の仕事と、未来をつくる仕事。

自らの感覚の中で現在と未来を行ったり来たりしながら、日々走り回っています。出会う人たちの種類も少しづつ変わってきて、やはり類は友を呼ぶというか、点と点がしっかり線で繋がるというか。非常に刺激的で、そういうことを日々実感しながら、街を歩き、季節の移ろいを感じています。

そう、季節をしっかり感じることって大切ですね。

11月後半から忘年会もどんどん入って来ました。やあ、久しぶり。元気でしたか?そう声を掛け合い、久しぶりに顔を合わせる人たちと酒を酌み交わす。ついつい飲みすぎてしまうこともありますが、お互いの近況を確認し合うことの大切さを年々感じるようになっています。

我が家の紅葉もがんばっています。
その年、その年で、色の濃さが変わるのが面白いですよね。

いつから生えている木々か分かりませんが、慌ただしく動く人間を尻目に、悠々と生き、季節ごとに色を変える木々には力強さと余裕を感じます。ビジネスにはスピードが求められますし、日々目の前を膨大な情報が行き来していますが、誤解を恐れずにいうと焦ったり急いだり一喜一憂したとしても、結果はほとんど変わらない。そのことを木々は教えてくれているようです。

今年のお気に入りはこの一枚。↓

結局は同じことの繰り返し。だから今日もがんばろう。

この一週間も様々なニュースがありました。

先週投稿したTwitter社に関しては「激務が嫌なら違う会社にいけ」というイーロンの司令で、オフィス出勤、激務が求められるようになり、無料カフェテリアの見直しもされているとのこと。赤字会社なので、そこから見直すというのは当然っちゃ当然なのですが、環境変化についていけない社員は転職を余儀なくされるでしょう。

今後、人がいなくても回る会社(人がいなくても回ることに気付いてしまった会社)はどんどん人を切っていくでしょうし、逆に人が必要な会社はそこから溢れた人材を採用しやすくなるでしょう。大手製薬企業やIT企業のように大幅な人員削減でスリム化を図り、高度経済成長期のごとく「少数精鋭のモーレツ社員」を求める企業がまた増え始める一方、そうでない会社もある。いずれにしても一部のエグゼクティブ層を除き、転職先では今の条件待遇を維持するのは難しいので、誰でも会社軸と個人軸の二本足でしっかり立つ必要があると思います。

日々ニュースを目にしていると、歴史は繰り返すんだなというのが実感です。小学生の頃に歴史を年表で学ぶため、左から右に直線的に歴史は繋がっているというイメージですが(もちろん時間は一方通行でしか流れないのでそのとおりなんですけれど)、実はスパイラル、螺旋状に回っているともいえます。まさに循環。一度片側に倒れば、また逆に揺り戻す。一周回ってスタート地点に戻る。経済史や歴史書などを読んでいると、基本人類の歴史って、戦争、疫病、天災の繰り返し。その大きな流れの中で市井の人々があれこれ工夫して生きて来たというだけのことです。

そう考えると、少し気楽になるんですよね。

時代の変化は目まぐるしく、ついていくのが大変だし、未来の予測もできませんが、そもそも未来の予測なんて誰もできやしないし、古代でも中世でもどの時代に生まれても、目の前で起こっていることはさほど変わらないし、今と同じように一喜一憂しながら毎日を生きている、それだけのことでしょう。

人間の本質はそんなに変わらない。
お腹が空いている時のおにぎりは絶対に美味しいし、眠くなれば寝る。

人間ってそういうものなんでしょうね。
というわけで今日も一日がんばりましょう!

未来の自分に感謝されるように

この週末、女子ゴルフ金田久美子プロの11年ぶりの優勝と、オリックス・バファローズの26年ぶりの日本一のニュースに大いに刺激を受けました。両者とも長いブランクを経ての栄冠です。特にキンクミのこの言葉、

「つらい時期もあったが、あきらめなければ必ずチャンスは来る」(yahoo news)

そう信じて練習を重ねたと。
言うのは簡単だけど、本当に実行するのって難しいと思うんですよね。特に結果が出ない時は、こんなことやっていて意味があるのだろうか、このまま続けても仕方がないからやめよう、いろんなことが頭をよぎったと思うんです。でも、きっと報われると思って地道に練習や努力を重ねていく。その結果が、仮に長い時間が掛かったとしても優勝という形で実を結ぶ。別にゴルフや野球だけでなく、どんな世界でもなにかを成し遂げるためには、目に見えない努力と、それを日々継続することが求められます。続けることって難しいんですよね。でも継続は力なり、この言葉のとおりなんだと思います。

自分でも、あの時しんどかったけどがんばって良かったなと振り返ることがあります。今の自分から見て過去の自分に感謝できるのは、その時の自分が一生懸命がんばったから。だから今の自分もがんばらなければ、と思うんです。今の努力は未来への貯金。日々漫然と過ごすのではなく、なにかしらの目標を持ち、決めたことを継続して行くことで、将来思ってもみなかった素敵なことが訪れるかもしれません。待ってても成功はやってこない。自分の未来は自分で切り拓くんです。

そう思って、日々しっかり努力の貯金をしたいと思います。

話は変わりますが、今日の一枚は、兵庫県のよみうりカントリークラブのランチです。よみうりカントリーには、関西の老舗洋食レストラン「アラスカ」さんが入っていて、せっかくなのでハンバーグランチをオーダーしました。美味しかった。

金色の食器がいいですね。もちろん、金色の飲み物も。


現在の仕事の話

今どんな仕事をしているのですかと聞かれることが多いので、独立して半年が経過した現在の様子を書いてみます。

最近お知り合いになった方のために、独立した理由について書いた記事を再掲しておきます。

会社を辞めて独立した理由 〜 スキルシェアリングという発想、組織の新陳代謝、自分自身のアップデート2022年3月24日

会社を辞めて独立した理由 ② 〜 正社員制度・ピラミッド型組織に対する否定、プロジェクトごとに個が集まるチーム制の働き方、社会課題の解決に向けて 2022年3月26日

現在、複数社の経営顧問、デジタルコミュニケーションアドバイザー、BtoCのデジタルマーケティングアドバイザー、起業家、経営者への経営相談とメンタリング、大学発・産学連携事業の事業アドバイザー、地域おこし事業の組織構築支援、テックベンチャーの社外取締役、社団法人グローバル人事塾の理事などをしています。依頼があれば基本的には全部お受けしているのでどんどん増えている状態ですが、毎日忙しくも楽しい日々です。

月30日あるとして、仕事は10日、ボランティア(お金にならなくても社会課題の解決に関われるような仕事)を10日、お休み10日、という時間配分で生活しています。月を3で割ると分かりやすいですが、実際は一日を3で割るようなイメージで、午前中にゴルフに行って帰ってから仕事をし、夜はオンラインミーティングというようなことも多々あります。

色々な会社と関われるのは本当に楽しいものですが、やはり関わっている会社同士をお繋ぎしたり、ノウハウを共有してシナジーを生んだりすることができるのが自分にとっても関わっている会社にとってもメリットが多々あります。散らばっている断片的な要素を自分がハブになって繋げていく。それは人もそうですし、技術もノウハウもそうです。足りないものは補い合って集合知とし、三方良しでビジネスを発展させる。一昔前の「囲い込み」や「一人勝ち」という価値観にこだわっている会社は儲かってないです。そして儲かってないことにも気づいてないことも多い。

今のTwitterやGoogleの決算を見ていても、時代が変わりつつあるなという実感です。新しい価値観をベースにした時代に突入しているので、みんなでより良い社会を作ろうという気概がある人や会社からのオファーが自分に自然に集まっていることを実感しています。毎週のようにいろんな経営者から相談や協業のオファーをいただいています。経営、事業、マーケティングに関わることであればお気軽にお声掛けていただければと思います。

仕事をしていると、まだまだダイヤの原石は眠っているなと思うこともあります。例えば広告。普段当たり前のように実施しているプロモーションでも、業界が違えばその手法を全然知らない人がいたり、逆にここに人が集まっているだろうなと思っても、そこには全然人が集まっていなかったりするのです。多様化する社会というのはそういうもので、ある程度ターゲットを絞ったとしても人によってライフスタイルも仕事も趣味も関心事もまったく違う。先入観やグルーピングは役に立たず、一人ひとりと直に向き合ってコミュニケーションすることが大切ですよね。そこに気づいて戦略を打てば、ビジネスは上手くいきます。

そう考えると、世に出ているテンプレ化された手法はあまり役に立たないのかもしれませんね。全部オーダーメイド、全部個別。コンサルティングも同じで、目の前の人や会社とどう向き合うかを日々自問自答しています。

ジョギング中の中之島の夜景
中之島のバラ園

子供の未来、自分の未来

長女の高校生活最後の体育祭。
秋晴れの晴天に恵まれた最高のコンディションの中、観戦に行きました。

体育祭ってやっぱり良いものですね。

思えば幼稚園の頃から15年、娘二人の学校行事の参加を第一優先にして来ました。次女がまだ高校1年生なのであと二回はありますけれど、こうして少しづつ学校行事への参加が減ってくるのは、成長を喜べる反面、寂しいものでもあります。小学校1年生からずっと一緒に育ってきている娘の友達たちも立派に成長して、まるで自分の子のように思えます。

親御さん同士の会話はやはり、子どもたちの進学先とその先の就職について。

昔と違って、この大学、この会社に入れば一生安泰というのは全くなくなりました。業界構造が代わり、日本型雇用の三種の神器が崩壊した今、自分の道は自分で切り拓かなくてはなりません。これから先、年寄りだらけの国で頑張らなくてはならない。結局、自分の中の強烈な動機付けが必要だし、誰かに引き上げてもらうのではなく、自分で成長して行かなければなりません。そこに加えて気候変動や政情不安(まあ人類の歴史なんて、戦争、疫病、天災の繰り返しなんですけどね)もあります。でも、この子たちは大丈夫。背中を見ていてそう確信しました。

生徒たちを見ていると、自分もまだまだこれからだよなと実感するのです。先日の記事に書いたとおり(「ミドル世代(45〜55歳)の役割と価値について考えてみる」2022/09/17)、身体と気力が許す限り、チャレンジを続けたい。逃げ切り、一丁上がり、のんびりゆっくりという安泰を求めるのではなく、やはり新しいことに挑み続けたいと思うのです。自分を甘やかそうと思えばいくらでも甘やかせるからこそ、子どもたちに負けないように自分もがんばらないと。

そして、幸せな未来を作って行ければ良いですね。

「あなたの出会いはすべて正しい」って良い言葉ですね

コロナも落ち着き、ひやおろし、秋刀魚など秋の味覚も出始めたからでしょうか。

今週は会食、飲み会が連日連夜続きました。それぞれの場が最高に楽しく、もう飲みすぎなのか、しゃべり過ぎなのか分かりませんが、声も出しにくくなっています。この連休は喉を休めないとですね。それにしても本当に楽しく充実していました。おかげで土日は仕事を片付けるべく、ほぼ家に缶詰でPCに張り付いていましたが。

コンサルタントという仕事柄、人に相談することよりも、人から相談されることの方が圧倒的に多いのですが、心がけているのは「この人に出会って良かった」と思っていただけること。評価は相手が決めることですから「願わくば」という言葉を付け加えたいと思います。最近、本業の企業顧問やコンサルだけでなく、起業家からの事業相談や若手管理職からのキャリア相談も増えてきて、色々なご相談者の方にメンタリングをさせていただいています。ご相談者を紹介いただくエージェントやご紹介者の方から後日、「松田さんに相談して本当に良かったと、おっしゃってましたよ〜」という言葉を聞けるのが最高のご褒美です。飲み会の後に「今日おもしろかったわ!」と言っていただけるのも嬉しいですね。

自分が好きな言葉の一つに「あなたの出会いはすべて正しい」という言葉があります。日々いろんな人との出会いがありますが、それらすべて必要だった、と思えると幸せです。「我以外皆師」ですから、学ぶことばかり。そして、これからの出会いも楽しみになりますよね。

最後に、飲み会で供された銘酒の数々を貼り付けておきます。

趣味や仕事、関心事など多様な価値観をベースにした無数の分散したコミュニティと小さな経済圏について

最近、自分の周りで国内外問わず話題になっているのが、巨大資本によるプラットフォーム型支配からの脱却と、半径100m以内の人々とのつながりを大切にする独立・自律・分散型のコミュニティの重要性です。

かつての日本は村や集落で自給自足し、助け合いながら生活してきました。水や土地など限られた資源を共有しなければなりませんから揉め事やトラブルなどもたくさんあったでしょうけど、神社や寺などに集まり随時話合いで解決してきたという歴史があります。一方、地域が狭いので相互監視が働き、不自由な側面があったのも事実でしょうね。

21世紀になり、グローバル化の弊害と資本主義の限界が見えてきた時代にあって、この「半径100m以内の繋がり」というのが再度求められていると思うのです。それは物理的な距離(=隣近所)という意味でもあるし、距離が離れていたとしても、価値観、趣味、目指すべきゴール(=目に見えないもの)が一致している人たちとの独立したコミュニティです。同じ価値観を持つ人たちと助け合い、話し合いながら生きていくようなイメージに近いかもしれません。最近お手伝いしたプロジェクトも「足から健康に」をテーマに、同じ志を持つ人々が集まって作ったイベントでしたが、価値観と目指すべきゴールが共有されているので「中にいる人たち」が自発的に動き、自然と助け合うという精神が醸成されていました。何か問題があっても自浄作用が働きます。

また、最近、米国の知り合いから教えてもらった話では、シリコンバレーに来た学生さんの中に「自分たちで自由に使えるSNSがほしいので開発する」という人がいたようです。ちょうど同じ時期に、日本の学生さんからも同じ話を聞きました。FBは中高年しかいないし、TWは誹謗中傷とフェイクと炎上の嵐で、Linkdinは営業ばかり。巨大プラットホームから脱却し「自分たちは自分たちの好きなように生きていく」ということなのでしょう。

このような趣味や仕事、関心事、専門分野など多様な価値観をベースにした無数の分散したコミュニティがどんどん出現し、それらが自律し自走する小さな経済圏を形成していくであろうと予想しています。もちろん、それらの分散したコミュニティはノードとエッジの関係で緩やかにそれぞれが繋がっている。脱・巨大資本プラットフォームですね。フェアトレードも自然に実現してしまうかもしれません。またITを活用すれば、文字通り隣近所に住んでいなくても繋がれますから、相互監視による不自由さなどからも解放されるでしょう。良いとこ取りです。

同じ地域や村に住んでいなくたって、今はそのような「繋がり」を身近に感じ、繋がることができるツールがたくさんありますし、地域通貨による町おこしなど、より狭く緩やかに助け合うという動きがここ2〜3年で加速していくと思います。敷かれたレールもありませんし、決まったロールもありませんから、自律分散したコミュニティを作る、あるいは参加するためには、個人個人も確固とした考えを持ち、どのように生きて行きたいかが問われる時代になっていると思います。

都心で買い物ではなく、近所で完結という行動変容について

美容系店舗ビジネスを全国展開する企業のデジタルマーケティングをお手伝いさせていただいているのですが、そこで興味深い話を聞きました。平日仕事帰りのビジネスパーソンの需要を吸収し、予約でいっぱいだった都心の店舗がコロナが落ち着いてからも全く振るわず、逆に郊外の店舗の売上が伸びているようなのです。

単純に分析すると、

①在宅ワーク、リモートワークがコロナ後も一般的になった
②仕事が終わるとどこにも寄らずにすぐに帰宅するという習慣に慣れてしまった(おうち時間の充実)
③わざわざ都心に出向かなくても、近場の駅でたいていのものは充足するようになった

こういう点が挙げられるかもしれません。
特に①に関しては、自分がお手伝いさせていただいている会社のうち、80%が在宅と出社のハイブリッドか、またはフルリモートを採用しています。逆にフル出勤をしている会社は5社あれば1社程度。もちろん、自分の領域がマーケティング、IT、テックが多いので偏りはあるかもしれませんが、それだけ「オフィスに出社」するという人が減っているのは事実ですよね。それ以外にも不景気により可処分所得が上がらないので、財布の紐が固くなっているという要素もあるでしょう。

よく考えると自分の行動もまったくそのとおりで、梅田には週に一度程度しか行きませんし、行ったついでに店に寄るということも少なくなりました。たいていの物は近所の店やネットで揃うので、仕事以外でわざわざ都会に出る必要がなくなったんですよね。その代わり、地元でお金を落とすようになったと思います。

そうなると、都心の好立地だから高い家賃を払っても回収できるだろうという常識はなくなってしまい、むしろ郊外にチャンスがあるといえるかもしれません。家賃の安い郊外の駅前などがチャンスかも。実際のところは分かりませんが、先日の中華料理屋の話といい、最近、人々の行動変容の変化を直に目の当たりにすることが多くなりました。

実店舗とは別ですがSNS離れも深刻なようです。Facebookは中高年の絵日記と称され(自分もその中に入ってますけど笑)、Twitterはフェイクや誹謗中傷合戦に疲れた10代、20代の若者たちが離れていっているという事実も顕著に出ているようです。時代は急速に変化していますので、リアルな情報から自分の考え方も常にアップデートしていかなくてはならないなと実感しています。

なにかを成し遂げる人の裏側にある、緻密な段取りと地道な努力の積み重ね

ランイベントでお会いする方、クラブの仲間たちの中には、世界的に活躍するランナーから、ウルトラマラソンを十数回完走している人、ハードワークと平行しながら百名山を制覇している人など、いわゆる「すごい人」がたくさんおられます。

昨夜もそんな方々のお話を中華料理屋でビール片手に伺いながら、「なにかを着実に成し遂げる人」に共通する資質について思いを巡らせていました。彼らに共通するのは、緻密な計画、それを実現するための計算しつくされた段取りと日々の努力の積み重ね、そして、必ずやり遂げるんだという強い意思。特に、見えないところでの段取りと日々の鍛錬には目を見張るものがあります。

物事を成し遂げる時に近道は存在しない。多くの人が、どうせやるなら最短距離でと、高いハードルを設定して闇雲にがんばろうとするのですが、人間の能力は高々しれているのですぐに飛び越えることはできません。最初はやる気もあるし元気だから何度も飛び越えようとがんばる。でも無理だからそのうち諦めてしまう。結果、小さなハードルすら超えれず時間だけが過ぎ去っていくんですよね。

良く「いついつまでにこうなります!」「何歳までにこれを実現します!」と肯定口調で威勢よく宣言してくれる若い人がいますが、誓うことは全然OKですし、自らの脳に働きかけているという点でも良いことかもしれませんが、結果的に何年も状況が変わっていない人が多いのは、きっと目先の小さなことから着手するのが苦手なのかもしれません。夢は大きく、目標は高くというのは多いに結構ですが、実現して始めて評価されるもの。

ですから、なにかを成し遂げたい時は目先の手が届くことにまず着手すること。地味な積み重ねがきっと良い結果を生むということなんですね。いや、ほんと多くを学ばせていただきました。

階段を一歩づつ登るかのごとく、小さなことからコツコツと。