スタンフォード大学の街、パロアルトについて

展示会が始まる前に、パロアルトのPlaygroundへ。

Playgroundについてはほとんど何も知らされていません(情報統制がしかれている様子)。サイトもご覧のとおり、ティザー感がバリバリです。Playgroundはハードウエアに特化したアクセラレータプログラムで、オーナーは、かのAndroid生みの親、アンディ・ルービンです。中に通され、Vice Presidentにミーティングルームで聞いた情報はほとんど公開できませんが、ファンド総額は恐ろしい数字(数百億円と思ってください)、エンジニアのメンターが多数常駐し、ハードウエア開発の支援をしています。いやはや、こんなことされたら・・・恐るべしシリコンバレー。

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ご存知の通りパロアルトと言えば、スタンフォード大学です。全米トップ大学の一角を占め、SUNやGoogleを生み出したTech大学としても有名。西海岸では、UCバークレー、Caltechと並んで優秀なITエンジニアを輩出しています。また、年収1500万円以下の家庭の子弟は学費がタダという金持ち大学。折角なので移動の合間に、そんな名門中の名門スタンフォードを訪れました。

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卒業生であるハーバート・フーヴァー第31代合衆国大統領にちなんだ高さ86メートルのフーバータワーがスタンフォードのシンボルです。
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展望台からの眺望は抜群。
見渡すかぎり(と言えば大袈裟ですが)キャンパスが広がります。日本でこの広さに対抗出来るのは北大くらいではないでしょうか。しかしキャンパスの美しさったら!
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ベルです。
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全米屈指の広さを誇るスタンフォードでは、学内の移動は自転車かスケボーがメジャーです。
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ギャラリー風に紹介させていただいたスタンフォード、いかがでしたでしょうか。この大学を中心にシリコンバレーには秀才が世界中から集まっています。エコシステムですね。

それにしても、一昨日のレセプションパーティーでラッキーにもゲットしたAppleWatch、かなり役立っています。

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【検証】僕達はかつて海だったところを走っている

友人NさんがシェアしていたデイリーポータルZの記事がとても良く、今日はその真実を探るべくジョギングをしてきました。というのも、その記事はかつて防波堤だったところがそのまま道路になっていることを、千葉の浦安と兵庫の芦屋で検証している記事で、芦屋の防波堤跡は僕は日々走っているとても身近な場所だったからです。

浦安と芦屋の海を失った防波堤(デイリーポータルZ)

芦屋で臨港線と呼ばれている道路沿いのコンクリートのこの壁が約50年前まで海と陸を隔てていた防波堤です。

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赤が自転車優先、緑が歩行者優先で色分けされていますが、下の写真の向かって左側はかつて海だったところ(埋立地)になります。写真に写っているのは兵庫県立国際高校という授業を英語で行う帰国子女が半数を占める高校です。そのさらに海側にはシーサイドタウンがあり、今では運河を挟んでさらに南側にも広大な埋立地が広がっています。この防波堤も随分内陸に位置するようになってきました。

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右側はかつて防波堤に守られていた宅地です。明らかに埋立地側よりも海抜が低いですよね。いつも走っているところなのにあまり意識したことはありませんでした。改めて見ると、この作りは明らかに防波堤ですよね。芦屋浜は1969年から埋め立て事業が始まりましたので、今から46年前、ここから先は海だったということが分かります。

かつての防波堤に向かう傾斜です。

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記事によると、防波堤は相当に頑丈な作りになっていて、破壊するのが大変だそう。それに別に破壊しなくても埋め立ててしまえば、土台としてはしっかりするので良いような気がします。

ここはかつて水門だったんですよね・・・感慨深いです。

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芦屋浜はかつて、松林が美しい砂浜でした。
今でも芦屋川沿いの公園にその名残を見ることができます。今日は1月17日。震災で亡くなった方の慰霊祭が行われていました。走ったのは夕方なのにまだ記帳に訪れている人がいました。こういう光景を見る時に命について考えさせられます。

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人間のすごさは、一人一人は小さいにも関わらず海を埋め立て、建造物を作ることです。それはまるで大きな蟻塚を作る蟻のようでもあります。僕が巨大建造物に惹かれるのは、そういった点からかもしれません。

人、感謝、落ち着き


一週間の東京出張を終え、新幹線で帰阪中です。
ようやくゆっくりと座った気がします。

今週は本当に毎日、ありがたいことに朝から深夜までビッシリ予定が詰まっていて、一人でご飯を食べることが全くありませんでした。色々と体力的に挑戦となる一週間でしたが、様々な人とお会いでき、それら全ての出会いは財産となりました。

今週お会いした皆様方、一人一人に御礼を個別に言うことはできませんが、本当にお会いできて嬉しかったです。ありがとうございました。

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会食で散々飲んだ後でも、やっぱりシメはハイボールです。旨い!

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共通言語

怒涛の打ち合わせと分刻みの移動ラッシュ、移動中の地下鉄ですらメール対応に追われながら、最終の2時間半に渡る会議を終えた後、「マラソン」という共通言語で話す取引先の社長と酒を飲みながらのアフターミーティング。

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今日学んだことを備忘録として。

・100kmマラソンは絶対に経験すべし。
・丹後半島ウルトラマラソンをまず経験すべし。
・村岡ダブルウルトラランニングという兵庫県の大会は、標高差が尋常でない上にマイナー大会ゆえに人もまばらでかなり精神的に追い込まれる。精神力を鍛えるにはベストかも。
・飛騨高山ウルトラマラソンはかなりきつい。でも、宿場町を走るからメジャーな大会である。
・UTMF(ウルトラトレイルマウントフジ)に出る人は変態中の変態である(完走した友達を、僕は知ってます・・・しかも女子・・・)
・素人はまず、六甲縦走で足腰を鍛えるべし
・ウルトラマラソンの各サイトにアクセスすれば分かるが、大会の題字は大抵、筆文字フォント(個人的に爆笑)

なるほど!
・・・てか、僕のようなファンランナーは出れないし、絶対に出ないし!!笑

新幹線で考える地方と自分の関係

東京に向かう早朝の新幹線から更新です。

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昨日、広島の地方都市から帰って来ました。
向こうでは隣組で協力しながら田んぼで行う「とんど焼」を見、もうすっかり年老いてしまった親戚筋や、小さい頃、遊びにいく度に世話してくれた父の同級生や近所の方などと一緒に日本酒を酌み交わしました。若い人(アラフォーなんて全然若い)がいないので、物珍しいのか皆さん寄って来てくださいました。とても楽しい一時でした。

近代史における日本人は農耕民族で、土地に根付いて畑を耕し穀物や野菜を育て、村や集落など近所の人達と協力しながら土地に寄り添って生きて来ました。土地を離れるということは逆に大きな挑戦だったのかもしれません。社会の仕組みがかなり変化した現代でも、そういった土地に根ざす人々がいるからこそ、農業が営まれ、里山が管理され、ある人たちにとっては帰る場所になっているのでしょう。

高度に交通インフラが発達している日本では、都市と地方との距離はさほど遠くはありません。今回の僕のように、週末を地方で過ごし、帰宅した翌朝には新幹線で東京に向かう・・・ということも十分に可能です。高齢化している地方だからこそ、何かの形で関わりを持ち続けていくことが大切だと実感しました。自分も若いと思っていたけれど、親世代が徐々に高齢になって行くのを見ていると、専門的なこと(例えば農業や山仕事など)は何も出来ないけれど、逆に出来ることは学びながら手伝わせてもらいたいなと思っています。

さて、今週は東京で生活です。
皆様も素敵な一週間をお過ごしください。
 

気付きの備忘録

今夜4軒飲み歩いて気付いたこと、学んだことを備忘録として。

・人類は重力というレギュレーションを越えてワープ技術を獲得して初めて宇宙人とダイレクトに接触できる。逆に言えば、ワープ技術を持たない人類は未だ宇宙の中では原始人的な扱いであるからこそ、宇宙人からは無視されている存在である。

・言葉の力というものがある。いかに、分かりやすく噛み砕くか。そこに、コミュニケーションが存在する。

・既存のルールの延長戦上ではイノベーションは生まれない。銀座住まいという住所を得るためには、公共駐車場に車を入庫し、二度と出庫せず、車で寝泊まりし、そこで廃車にするくらいのメソッドジャンプが必要である。

・傍流から新しい物が生まれる。

・「なんとなく上手く行っている」という感覚が実は一番重要である。戦略、手法は結果があって初めて良し悪しが判断されるが、感覚的に正しいと思うもの、脳波が本能的に一直線に向かう方向に、時間の逆行と予知が存在する。

こういう風にリスト化すると・・・今日出会った人々は皆、異次元の世界に存在する人達だなあと冷静に思うものの、実はそこに真理があるのかもしれないと思う今日この頃です。(笑)

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自然から学ぶ

僻地に行かなくても、身近なところで自然の雄大さと美しさを感じることができます。例えば、この夕焼け空。この完璧なグラデーションを人口的に作り出すことができるでしょうか。グラフィックソフトや絵画で再現はできるかもしれません。でも、空がその色を見せてくれたからこそ、その美しさを再現しようとするんですよね。自然から学ぶことは本当に多いです。

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雲の形も、一つとして同じものはない。
この瞬間の空の色と雲の形は、もう二度と現れない。一期一会です。

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今日は自宅でデスクワーク、夕方に10kmラン。
徐々に普段の生活に戻りつつあります。

LINSINGER レール削正車

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不定期ポスト、「シリーズ・働く電車」のコーナーです。

地元の駅で珍しい保線車両を見つけてしまいました。調べてみるとオーストリアのLINSINGER社のレール削正車とのこと。顔が実にオーストリア的というか欧州的でかっこいいですね。

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レール削正とは、列車の走行によって摩耗したレール頭部を研磨することによって寿命を延ばし、騒音等を軽減することをいいます。この場所には、つい先日まで Plasser & Theurer社 のマルチプルタイタンパーが停まっていて、通勤の朝夜に見て楽しんでいたのですが、このようにまた違う種類の「働く電車」があると楽しみ倍増です。

世界はまだまだ知らないことだらけです。

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非常識が常識になる時代


Wired.jpにショッキングな見出しの記事がありました。
「自動車メーカーはグーグルの下請けになるや、否や」

この記事は、フォードがGoogleと合弁会社を設立し自律走行車の開発を進める・・・といった至極今ドキの内容ではあるのですが、重要なのはこの見出しです。自動車メーカーが下請けに?そんなこと今まで誰が考えたでしょうか。でも、こういう見出しが出るほど、その可能性もなくはないということです。ひょっとしたら、自動車メーカーがGoogleやAppleの下請けとなりOEM生産する可能性もある訳です。時代は10年、いや、それよりも短いスパンで変化します。TeslaはものすごいスピードでEV電気自動車の大量生産に成功し、創業からわずか10年で今の地位を築きました。

自動運転車や自動車スタートアップス、及び、産業のパラダイムシフトについては、Silicon Valleyでもお世話になっている遠藤さんのブログに詳しいので、そちらを是非参照のこと。

「製造業にとっては千載一遇のチャンスが来ている!ー遠藤吉紀のシリコンバレーでものづくりを考える」

Silicon Valleyには今やTeslaだけでなく、Google、Apple、(Uberも・・・と、遠藤さんのブログには記載されている)といった企業が自動運転車やEVの開発に取り組んでいます。もちろん技術的なハードルはとても高いのですが、天文学的レベルで自己資金を蓄えている彼らは、研究開発費を惜しげもなく注ぎ込むことができるわけですし、世界的な有名なHackerがわずか一ヶ月で自動運転車の開発に成功したとの記事も出たように、とんでもない天才も存在します。旧態依然とした産業の中で「これが当たり前」と思っていると、3年、5年後には時代は変わっていた・・・ということになるかしれません。もちろん、日本も自動車メーカーはじめ、製造業は常にイノベーションを求めて日々奮闘していると信じています。

師走で目の前の仕事に追われつつも、常に目線を高い位置に持ちつつ、時代の変化のスピードをキャッチし続けていかなければ・・・と実感しています。

写真は記事とは関係ありませんが、 356 speedstar.
車は変われど、美しいものは変わりません。笑

356speedster(出典:http://www.300ahora.pt/uma-breve-historia-do-mitico-356-da-porsche/)

走れるうちは走っておけ


下町ロケット、最終回でしたね。

毎回必ず泣きながら見ていました。熱い気持ちと泥臭い努力の積み重ね。技術を信じ、誠実に困難に立ち向かうところに共感します。自分たちは佃製作所よりももっと小企業ですし、スマートなことは全然出来ずに、ただひたすら前にある壁を乗り越えながら泥臭くがんばっている会社なので、余計にそう思うのかもしれません。

いよいよ年末に近づいてきました。
まだまだ仕事が山積していますが、気合いと元気で走りたいと思います!

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こちらは先日ゆりかもめの先頭から見えた富士山。

富士山を見るとやっぱりアガります。結局三日間連続で最前列の席に座ることができました。