MakersBootCamp × HWTrekのMeetupに登壇します

告知です。

4/13(Wed)19:00-21:00 Osaka Innovation Hub で行われる MakersBootCamp × HWTrek主催のMeetupに登壇します。テーマは「Heading to global market with IoT startups?Get ready for expanding your business」。QuadceptもCohostとして10分のスピーチを行いますので興味のある方は是非。

イベントサイトこちらから

主催の Makers Boot Camp はハードウエアスタートアップスのアクセラレータとして、量産化試作の開発支援、経営支援、ネットワーキングと幅広いサービスを提供しています。そのMBCが今回、IoTの世界最大のプラットフォーム HWTrek と大阪でイベントを行うということで僕も今からとても楽しみです。ものづくりをはじめようという気持ち、アイデアはあっても実現するためのチームをどのように作れば良いか分からない、メンバーを集めたいという人のためのMeetupイベント。ちなみに、このイベントのREMARKは 「The event will be conduct in English mostly」ですので、大阪にいながらグローバルな雰囲気を楽しめると思います。

スクリーンショット 2016-04-04 21.28.43

スクリーンショット 2016-04-04 21.28.54

Eruption と コミュニティ、その先にあるものに対する期待

メーカーズ飲み会関西の第二回目。

こんな楽しい会を企画いただいている主幹のUTさん始め、皆様に本当に感謝しております。本日はLTもさせていただきました。Quadceptが何を目指し、何を成し遂げようとしているかをご理解いただけたかと思います。真面目にふざける、ふざけているけど真面目。これが関西の良いところ。このDNAはしっかり受け継いでいるつもりです。

個人的にではありますが、今日の会が素晴らしかったと思うのは、IT業界と違って横の繋がりがない製造業界において、こんなにも様々なメーカーの皆様が集っておられるところ、そして、利害関係一切なしに、どうにか盛り上げて行こう、何かしらのインベーションを起こしていこう、そういう「想い」が共有できているところです。単なるフラストレーションではなく、そういう想いが熱くなり、イラプションする、それがこういう場から生まれるのだと思っています。

コミニケーションというのは時として軽く見られがちですが、コンセプチャルなことばかり考えている人間としては、やはり「個の想い」の力を信じたい、いや、信じているという一面があります。エンジニアリングと哲学は対局にあるように思いますが、根っこは同じなんです。

問題は、イラプションとコミュニケーションの先に何があるかです。
仮説的には色々とリストアップできますが、もう少し思考を醸成させてからアウトプットしたいと思います。素晴らしい人財が集まる関西、これからポジティブに楽しみです。

IMG_3734

IMG_3732

NESTのカフェテリアにみる土地の事情

金曜日のビジネスディナーで今回の全工程(仕事面)を終えました。いつものように朝から晩までタイトに動き回りましたが、その分収穫も多く、本当に実りある出張となりました。今、こちらは土曜日の朝です。今日はちょっと骨休めの予定。

さて、昨日の訪問先の一つにGoogleに買収された注目のスマートホーム関連のスタートアップ、NESTがあります。パロアルトの山の手に本社がありますが、この辺りの環境の素晴らしさといったら!そしてサーモスタットの会社なのに大きな敷地に立派な建物が建っています。さすがGoogleマネーと言ったところでしょうか。もちろんNESTはサーモだけではなく、ホームセキュリティ関連にも進出しようとしているようです。

IMG_3441

IMG_3443

IMG_3444

ランチミーティングをセットいただきましたので、カフェテリアに案内いただきました。

ミーティングしながらだったので写真はあまり撮っていませんが、健康に配慮した手作りの料理、野菜たっぷりサラダ、充実したドリンク、ソフトクリームマシンなど超充実。これらが全て無料。いかにもシリコンバレーっぽいですが、美しい社屋やお洒落で快適な環境に「優秀な人材を囲い込み、仕事に100%安心して集中してもらう」ための企業努力を垣間みた気がします。

IMG_3448

IMG_3449

IMG_3450

この辺りは環境の良さもあってか、ハイテク企業が集積しています。

ここはかの有名はゼロックス・パロアルト研究所(PARC)。

IMG_3464

SAP

IMG_3461

VMWARE

IMG_3460

Teslaの本社もありました。

IMG_3458

IMG_3455

山の手からマウンテンビューの方に下ると、Google本社です。

IMG_3465

いつものように、クパチーノのApple本社にも行きました。Apple Storeが数ヶ月前よりも少しリノベされていました。

IMG_3236

シリコンバレーは人件費と地価のアップでバブル状態。優秀なエンジニアや社員を雇うために、どこも社内環境とESの向上にしのぎを削っているようです。一方で、どこの組織にも属さずに日夜開発に精を出す個人やスモールスタートアップスがいるのも事実で、世界をリードするこの土地の熱を感じずにはいれません。

仕事初めと天一初め

仕事初めの一日。

毎年この日は心身共に気合いが入りますが、PCとネットさえあればどこでも仕事が出来、実際に休暇中も毎日メールチェックをしていたということもあり、少し長めの週末を過ごしたような感じです。

何にせよ、朝礼での年頭の経営方針発表、それに続く各種会議において、共に働く仲間たちと目指すべき方向と気持ちを一つに出来た感もあり、気持ちは充実しています。それにしても1月は東京と米国での展示会が続くので、準備が忙しい!年始に掲げたように「日々集中」が早速求められそうです。

こちらは今年初の天一。天一初めです。
そろそろ「◯◯初め」も終わりにしたいと思います。
IMG_3041

非常識が常識になる時代


Wired.jpにショッキングな見出しの記事がありました。
「自動車メーカーはグーグルの下請けになるや、否や」

この記事は、フォードがGoogleと合弁会社を設立し自律走行車の開発を進める・・・といった至極今ドキの内容ではあるのですが、重要なのはこの見出しです。自動車メーカーが下請けに?そんなこと今まで誰が考えたでしょうか。でも、こういう見出しが出るほど、その可能性もなくはないということです。ひょっとしたら、自動車メーカーがGoogleやAppleの下請けとなりOEM生産する可能性もある訳です。時代は10年、いや、それよりも短いスパンで変化します。TeslaはものすごいスピードでEV電気自動車の大量生産に成功し、創業からわずか10年で今の地位を築きました。

自動運転車や自動車スタートアップス、及び、産業のパラダイムシフトについては、Silicon Valleyでもお世話になっている遠藤さんのブログに詳しいので、そちらを是非参照のこと。

「製造業にとっては千載一遇のチャンスが来ている!ー遠藤吉紀のシリコンバレーでものづくりを考える」

Silicon Valleyには今やTeslaだけでなく、Google、Apple、(Uberも・・・と、遠藤さんのブログには記載されている)といった企業が自動運転車やEVの開発に取り組んでいます。もちろん技術的なハードルはとても高いのですが、天文学的レベルで自己資金を蓄えている彼らは、研究開発費を惜しげもなく注ぎ込むことができるわけですし、世界的な有名なHackerがわずか一ヶ月で自動運転車の開発に成功したとの記事も出たように、とんでもない天才も存在します。旧態依然とした産業の中で「これが当たり前」と思っていると、3年、5年後には時代は変わっていた・・・ということになるかしれません。もちろん、日本も自動車メーカーはじめ、製造業は常にイノベーションを求めて日々奮闘していると信じています。

師走で目の前の仕事に追われつつも、常に目線を高い位置に持ちつつ、時代の変化のスピードをキャッチし続けていかなければ・・・と実感しています。

写真は記事とは関係ありませんが、 356 speedstar.
車は変われど、美しいものは変わりません。笑

356speedster(出典:http://www.300ahora.pt/uma-breve-historia-do-mitico-356-da-porsche/)

人でつながる Asia‐Pacific 地域


シンガポールにリージョナルHQを置く取引先が来日し、梅田で会食。

インド、中国、台湾、日本、そしてシンガポールにダイレクトオフィスを有する英国本社のグローバル企業のマネージング・ディレクターと一緒に居酒屋で飲むのはこれが初めてではありません。彼はインド人ですので、我々がターゲットとするインド市場、特にバンガロールにも強く、これから一緒に協業していく話で盛り上がりました。

彼らは普段からA-PACを股にかけてビジネスをしてるので、「12月22日でバリでカンファレンスやるけど、半日あげるからプレゼンに来ない?」などと当たり前のように言ってくるので、さすがに年内の予定が詰まっている自分たちは気楽に「OK、調整するよ!」とは言えずに困ってしまいますが、このスピード感、とても心地良いです。来年は米国だけでなく、A-PACも戦略的に攻めて行きたいと思っています。

IMG_2475

話は変わりますが、雨で雲が低くて阪急インターナショナルは霧に隠れて燃えているように見えました。

IMG_2474

足掛けニ年を経てスタート地点に。大阪から世界へ、こうして歩みを進めています。


2014年初夏のミネソタ北部は晴天で涼しく、緑の青さと空の青さ、そして浮かぶ白い雲とのコントラストが鮮やかでした。

長いフライトから解放され、田舎町の空港で買ったコーヒーを片手に、背筋を延ばしながら車の運転席に座り、ハンドルを握りました。

写真 (3) のコピー

成田からミネアポリスまで直行便で飛び、さらにリージョナルにトランジットし、一時間のフライトを経てノースダコタのグランドフォークスへ。そこからレンタカーを一時間運転して州境を越え辿り着いた町に、400万点以上の取扱数、常時100万点以上の在庫を誇る世界最大級のオンライン専業の電子部品商社、Digi-Key Electronics があります。この場所から毎日、世界170カ国に部品を出荷している、電子業界では誰もが知る大企業です。

IMG_5343

僕達Quadceptチームは、本社の大会議室で、初めてお会いする社長、副社長、役員、各部マネジャーを前に、プレゼンテーション、及びディスカッションを行いました。もちろん通訳もなく、資料も会議も全て英語で、今では日常のことになりましたが、その当時の緊張感からすると、まあよくやったなあと思います。

今年の2月にも再訪し、僕は自分の誕生日を−20度以下の極寒の地、田舎のホテルのジムで迎えることになりました。しかし二回目の訪問ということもあるし、普段からWEBカンファレンスやメールでやり取りしていることもあって、顔馴染みのメンバーでとても楽しくミーティングを行うことができたのを思い出します。

IMG_8858

この度、足掛け二年の月日を経て、ようやく、Digi-Keyとの業務提携、及び、機能連携したQuadceptの新バージョン「version 9」を昨日発表することができました。ありがたいことに、今回のリリースは日経産業新聞のニュースにも取り上げられ、業界的には大きなインパクトとなったようです。

https://www.quadcept.com/ja/product/library.html

cover-v9-ja@2x

僕達のような大阪の小さな企業が、このような世界的企業と業務提携を結ぶことができたということは本当に大きな出来事です。チームのメンバー、関係いただいている全ての皆さんのお力添えがあってのこそ。今年から本格的にシリコンバレーを起点に営業展開していますが、これを機にますますグローバル展開を進めて行きます。皆様の期待にお応えできるよう、また業界にイノベーションを起こすべく、まだまだ「面白い」ことをやっていきたいと思っています。

IMG_5356

最近ありがたいことに、ビジネスアライアンスのお話をたくさんいただきます。自分たちの会社にくらべれば何倍も何十倍も大きな企業からのオファーも多くて驚きます。これもコツコツとやってきたことの積み重ねが実を結びつつあるのだろうなと実感しています。

とはいえ、まだまだスタート地点。
ここからです。

alphabet Inc. のドメインに関する浅過ぎる考察

最近シリコンバレーに行って良く聞くのが、Googleはもはや検索エンジンの会社とは見られておらず、ハードウエアメーカーのイメージの方が強くなっているということです。

半導体関連企業を筆頭とするメーカーがGoogleの自動運転車、医療機器、ロボティクスプロジェクト、コンピュータ事業に続々とチップやハードを提供し、Googleも回路設計者や基板設計者、筐体側のメカ系エンジニアなどを引き抜きまくって自社開発しています。量子コンピュータに関しては、マウンテンビューのモフェットフィールド内のNASAエイムズ研究センターと共同開発しています。僕はこのような動きを、莫大な資本投下による事業拡大のスピードの速さから「Google」という名で継続していることに違和感を感じていたのですが、やっぱり、Googleを傘下に納める「alphabet」という会社を設立していたようです。知らなかった!

alphabet
https://abc.xyz/
スクリーンショット 2015-10-27 15.41.57(画像はalphabetサイトのキャプチャ)

しかもドメインがユニークです。aからzまでをドメインに入れることにより、聖書の「α(アルファ)でありΩ(オメガ)である、最初であり終わりである」という一句を思い出します。これは、つまり「初めがなくて終わりがない」つまり「永遠」ということを示唆しているのですが、インターネットの神を標榜としているのでしょうか、それとも、永遠を示唆しているのでしょうか。

まあ別に僕はジャーナリストでもGoogle Watcherでもないのですが、話を戻すと、IOTと言われていることって、別に特別でもなんでもなく、デバイスを通じてネットに接続できるものは全てIOTだし、その延長線上に車や家電や医療機器や農業があっても、何ら不思議なことでも新しいこともでない訳です。製品化の早い遅いはあったとしても。Googleがしていることはまさにそこで、インターネット上の無限のデータをインデックスしてしまった今、GoogleはGoogleではなくなり、alphabetのようなさらに上位のホールディングカンパニーを必要としたということで、すっきりしました。ちなみに、Googleの会長であったシュミットはそのままalphabetの会長に、セルゲイとペイジもalphabetの社長とSEOにそれぞれ就任し、GoogleのCEOには、サンダー・ピチャイが就任しています。

興味がある方は下記の記事も。

グーグルの再編成:新会社「アルファベット」の狙い(wired.jp)

Googleの「検索以外で初めての成功」はYouTube(wired.jp)

dbEに見る、分かりにくいことを分かりやすくするアイデアと技術


二夜連続のTechネタです。

「dbE」という次世代のDBエージェントが誕生したのでご紹介。

「データベースをもっと人にやさしく dbE」
https://www.d-be.net/index.html

詳細はリンク先を参照ください。早い話、データベース構築の知識がなくても誰でもDBを構築できるというクラウドサービスです。アウトデッキに並んだ要素をカードのように次のデッキにドラッグアンドドロップするだけでリレーショナル・データベースを構築してくれるサービス。何よりすごいのは、演算速度(まだ改良中とのこと)とUIのイージーさです。

テクノロジーは益々、複雑怪奇なものになっています。その揺り戻しとして、UXという考え方が生まれ、テクノロジーはあくまで黒子に徹し、誰もがとにかく簡単かつ直感的に使うことができるアプリケーションが生まれているというのは時代の潮流です。

この分野については、DBもさることながら、理論的にもデファクト的にもスタンダードであったモノに対して、本当にそれでいいの?何かもっとやりようがあるんじゃないの?という問題提起から、イノベーションが生まれつつあるんだろうと思います。いわゆる業界のジャイアントはたくさんいます。GoogleしかりOracleしかりです。でも、彼らが彼らでいる以上、そこから先はどうなるのか、何か変えるべきじゃないんだろうか、そのフラストレーションのようなものがマグマとなり、既存のルールを変えて、それが次のデファクトスタンダードとしてエラップスするという道を作っていくんでしょうね。

全ての始まりは問題提起から。
面倒くさいことをいかに優しくするか。そこがイノベーションの揺り籠なんだろうと思います。いや、世の中にはすごいものがあるものです。だから面白いんですけれどね。

IMG_2042

SORACOMに見る、分かりにくいことを分かりやすくするアイデアと技術


9月最終日となった今日、IOT界隈で最もホットな話題となったのが、SORACOM(ソラコム)でした。幾つか記事が出ていましたが、分かりやすく解説されていたのがこちら。

【詳報】ソラコムがベールを脱いだ、月額300円からのIoT向けMVNOサービスの狙いとは?(TechCrunch)

なにこれ?と思われる方もおられるかもしれませんが、要はSIMカードです。
今、スマートフォンからネットにアクセスしようとすると、キャリアが提供する回線でデータ通信するか、ワイモバイルやWimaxなどと契約してwifi接続するか、MVNOのSIMを入手するか、場所は限定されますがFreewifiスポットを提供しているところでwifi接続するかの方法を取らなければなりません。Freeはそもそも場所を限定するので、いつでもどこでもネット接続しようとすると、高い月額料金を払わなければならなくなります。

しかし、スマートデバイス(例えば、スマートグラスやスマートウォッチ、ヘルスケア製品、デジタル家電など、いわゆるIOTと呼ばれるもの)の中には、ごくわずかなデータ通信をサーバと双方向で行えば事足りることが多いのが事実です。

例えばサーバと連動する体重計があったとします。体重計で通話したり、YouTube見たり、映像ダウンロードするようなことはしませんよね。センサーで取得した体重や体脂肪率などのデータをサーバに通信するくらいのものです。それなのに、月に数千円の契約は高い。そこで出て来たのが、ソラコムなんだろうと思います(と、僕は勝手に解釈しています)。

これからの時代、例えばスマートグラスやウォッチだけでなく、普段使っているイスやダイニングテーブルから自動車などに至るまで全てのモノとインターネットと繋がって行きます。そうなると、全てのデバイスにこのようなSIMが埋め込まれることになる訳で、この時期にソラコムのプラットフォームが出て来たことは流石と言わざるを得ません。ややこしい部分はソフトウエアで解決している点も素晴らしいです。

どちらかと言うと、BtoC向けではないので一般の方には馴染みがないものかもしれませんが、興味のある方はこちらからご覧ください。

soracom.jp

しかし、IOT特化のプラットフォームという振り切り方も含め、空港のターミナルのように、行くべき先にまっすぐ向かう!という感じで分かりやすいですね。これからどう成長していくのか、動向に注目です。

IMG_1846