見ている人はちゃんと見ている

不思議なこともあるもので。

2013年10月に投稿した記事「人口減少に対応して、開発した宅地を「自然」に戻していくという試みは生まれてこないのだろうか」が今年に入ってアクセスが伸びていまして。コメントもちょこちょこといただくようになりました。

先の記事で言及しているのは、いわゆる「シュリンキング・シティ」についてです。縮小する都市はどうあるべきかという視点から、山を切り開いて作ったニュータウンのような居住地が人口減少により過疎化、荒廃していくのであれば、自然に荒廃させるか、逆開発により山林に戻して行くのもありではないかという話を独り言のように書いています。住みたい人は住んでもいいが、それは公共インフラと切り離して考えるとか。

このような逆開発と経済成長をどうリンクさせるか「シュリンキング・エコノミー」のような経済モデルが存在するのか、それに対してどのような研究がなされているのかまで、ちゃんと調べるに至っていませんが(少なくとも論文はあまり見当たりません)、特に日本のように2008年以降人口が減少し続けている国は他国から土地を守るためにも何かしら手を打つ必要があるのではという問題提起をしています。もちろん地球全体で見ると人口の爆発的増加が今後も見込まれていくのは事実ですが、それは島国日本の問題とは切り離しています。

ブログを17年も続けていると、このような、誰に話すでもなく独り言のように書いている持論や持病などの話題について、一定数の方が反応してくださるのは嬉しいですね。

同じように考えている方、あるいは同じ病で悩んでいる方からコンタクトをいただくことで、共感していただいていることを実感するし、仲間がいるんだという安心感にも繋がります。

当たり前のことをこつこつと積み重ねる力

努力とは何かと考える時、それは当たり前のことを継続する力なのではないかなと思うのです。

オリンピック選手たちの活躍を見ていると、日々決めたことをこつこつとやり続け、積み上げ続けることの偉大さを感じます。結局、最短距離ってないんだろうな。日々、継続。時にロボットのように、感情を脇に置いて黙々と行う。先に「当たり前のこと」と書いたけど、それは基本的なこととも言い換えることができるかもしれないし、基礎的なことと言うこともできるかもしれない。

何かを成し遂げようとすると、それには時間が掛かるし、飽きることもあるだろうし、スランプだってもちろんあるだろうけど、続けることをやめないことこそ、力。

昨日、和歌山の深い森の中で杉の大木を見上げながら、この森を大切に守り続けてきた人たちのたゆまぬ努力と、積み上げた歴史の長さを見た時にも、同じことを感じました。今があるのは、先人たちの日々の小さな努力の積み重ね。その歴史が1000年以上。

自分に置き換えた時に何を思うか。
今、体調面でスランプな時期が続いていて、思うように動けない身体に苛立ちを感じるし、焦るし、落ち込むのだけど、継続することだけを考えよう。大きなことはできない。ジャンプをして高いところにある物なんて掴むことはできない。でもそれでいい。

長い持病生活の中で得たことは、調子の悪い時こそ感情を殺してロボットのように振る舞い、調子の良い時は工夫をすること。調子の良い時は、ちゃんと調子に乗って良いこと。

元気に動ける時間が少ないからこそ、動ける時間を最大化する。

明日からもコツコツと。

結果報告

最近忙しくてブログの更新がままなりませんが、忙しさのせいにしていてはダメですね!忙しいアピールは仕事が出来ない人の典型らしいので・・・あかんあかん。いつも心にゆとりを持たなくちゃ。

さて、前回のブログで「道具の大切さ」について投稿しましたが、(道具って大切(プロゴルファー猿 以外)2021/07/17 )先日の日曜日のラウンドが新クラブ(Sim2MAX)のデビュー戦となりました。

いつもスコアが出ないホームコースでしたが、一発目のティーショットから曲がらない、飛ぶ。結局、ティーショットOBは一度もなし。やっぱりドライバー安定するとスコアも安定します。全体のリズムがいい!

7月、8月はゴルフシーズン。結構予定が入っていますが、これから夏場のラウンドが楽しみです。

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ここからはラウンドレポート。

今日のランチは大好きな千刈膳。

要するに、和定食です。今はアルコール提供が禁止されていますが、平時はこのお膳と瓶ビール(大)との組み合わせが最高なんですよね。

後半あがり3ホールで雲行きが怪しくなり始めました。これは一雨くるんちゃうかなと思って雨雲レーダーをチェック。ここからは雲との追いかけっこです。

そして、18番のグリーンで雨が降り始め、徐々に強くなり、なんとホールアウト直後にバケツをひっくり返しようなゲリラ豪雨!

なんとか逃げ切れることができました。
ラウンド中のゴルファーは無事だったのでしょうか・・・

道具って大切(プロゴルファー猿 以外)

ランナーならシューズ、テニスプレーヤーならラケット、そして、ゴルファーならクラブ。

どんなスポーツでも道具は大切ですよね。だって合わなければ楽しくないし、うまくプレーできないし、スコアも大変なことになりますから。今日は、道具は大事ですよ!のお話です。

(ここから先はゴルフしない人にはまったく面白くない話になります・・・汗)

今までクラブを変えることに関しては消極的で、あまり触らなかったのですが、最近になり、やはりショップでスイングを計測して自分に合ったクラブを使わないとストレスばかり溜まるよな、ということに気づきまして(一体、何年ゴルフしてるねん)。

この一年でアイアンセットをキャロウェイからゼクシオに入れ替え、ついに先日、ドライバーをテーラーメイドのM6からSim2Maxの10.5°に入れ替えました。

M6も2年弱ほど使いましたが、良いドライバーだと思うもののFujikura Speederのシャフトが合わなかったのか、どうもしっくりこない。結果としてドライバーイップスのようになり、シャフトも一度付け替えたのですが、それでもダメ。先日のラウンドであまりにドライバーが良くなかったので、もうこれはあかん!諦めた!と、急いで普段からお世話になっている二木ゴルフに駆け込んだのです。

いくつかのクラブを試して計測した結果、店員さんにおすすめされたのが、同じテーラーメイドのSimMax2でした。シャフトは純正、三菱ケミカルのTENSEI Blue TM50です。店員さんいわく、純正シャフトの出来があまりに良いので、絶対このまま使ってください!とのことでした。正直、テーラーからテーラーなので、どうなんかな?と疑心暗鬼になっていたのですが、コンピューターで計測する限り、もう一つの候補だったPING G425よりも良い数値が出ていると。もうそれなら、Sim2Maxにします、と信じて購入。

練習場で打感を試したのですが、曲がらない、球が上がる、打ち損じなし、打感最高!

打ちたい方向にまっすぐクラブを出せば良い、との店員さんのアドバイスそのままにスイングすると、ナイスショットしかでない。

一体今までのクラブはなんだったのか・・・というくらい見違えました。

今までは、道具なんてなんでもいいや、腕の方が大事でしょ、というタイプだったのですが、気合と根性ではどうにもならないものがありますね。

そりゃ、プロゴルファー猿のように、木の根っこを自分で彫って作ったドライバー 一本でティーショットからパッティングまでこなし、ティーの代わりにガラスビンの上にボールをセットして水平打ちしてしまうような天才(変態)は別として、一般人は道具に頼った方がいいですね。

明日のデビューラウンドがどうなるかは分かりませんが、とりあえず楽しみです。

パワーチャージに森の中へ

パワーチャージに大好きな森の中へ。
大きな杉の大木を見上げているだけで心が落ち着きます。

小さな種が、数百年という年月を掛けて成長する。
悠久の時の流れに軽く目眩を感じつつ、命の強さを感じます。

誰もいない森の中で目を閉じると、風の音と、川の音と、鳥のさえずり以外は何も聞こえません。人工的な物は一切なし。

自然の音、それだけ。

疲れたな〜 
そう思った時にパワーチャージとデトックスに来るお気に入りの場所です。

「食」との向き合い方

僕は決して「グルメ」ではありませんが、食べることが好きな人です。

美食家は本当の美食を求めますが、僕はサッポロ一番塩ラーメンや焼きそばUFOも大好きだし、マルタイ棒ラーメンも好きだし、Costcoのピザも業務スーパーの冷凍たこ焼きも大好きです。

ただ出張先や旅先では、やはりその地の美味しいものを食べたいもの。

それは、その土地に根ざして丁寧に料理を作る職人の心意気を感じて、何かを学びたいのかもしれませんし、このお店はどうしてこの酒をチョイスしているのだろう、この出汁の味にどのような経緯があってたどり着いたのだろう、と、そのお店のバックボーンを知りたいという好奇心、探究心の発露なのかもしれません。

最近はコロナ禍で、名店と言われるお店でも入店すると貸し切り状態だったりして心を痛めることが多いのですが、逆に、そのお店の大将やシェフとカウンター越しにゆっくり話を聞けたりして、貴重な経験ができているのも事実です。

今宵は九段南の「大川や」さんで。
おすすめいただいたお店の、一品から蕎麦まで最高でした。
写真の片口猪口二つは、青森と岐阜の純米吟醸です。

蕎麦粉は群馬の赤城山のものを使用した二八蕎麦。
おしゃべりに夢中で写真撮るの忘れた。

丁寧に仕事をされた一品一品と、日本酒に舌鼓。
忙しい日々ですが、時間を忘れるひとときです。

「食」については、人それぞれ向き合い方が違います。

ただ腹を満たし、栄養が摂れたら良いという人もいます。僕も時間がない時はウイダーinゼリーだけの時もあるし、会社ではコンビニの蕎麦ばかり食べていて、それで普通に満足しています。一方、旅先での僕のように、味もさることながら背景に興味を持つ人もいるし、一食一食を大切にする人もいます。

「食」との向き合い方はひとそれぞれあれど、それは人を幸福にしますよね。大切にしたいものです。

色んな人と色んなお店で歓談したいのですが、なにせいつも弾丸出張なのと、このご時世なので、なかなかお誘いできませんが、一日も早く世の中が落ち着くことを願っています。

旅ランナーへの憧れ

東京ではまた緊急事態宣言は発出されるとのこと。

また移動などの制限がなされるかもしれませんが、僕の方は少しづつ「旅ランナー」らしい生活が戻りつつあります。

「旅ランナー」

なんて素敵な響きなんでしょうね。

旅をすることと、走ることが大好きな自分としては、この二つのキーワードが重なる肩書は憧れであり、希望です。コロナ前は、それこそ海外出張が多かったのでどこに行っても走ることを楽しみにしていました。コロナで国内も海外も出張がストップしてしまいましたが、少なくとも国内は少しづつ足を伸ばせるようになってきました。

自分で名乗ってしまえるほどのレベルには、旅人としてもランナーとしても凡人ではありますが、とにかく、明日からの出張にも早朝ランのためのシューズだけは忍ばせています。

今週は、愛媛、大阪、東京、奈良と繋いでいきます。
天気だけがね。梅雨時期だからどうにもなりませんけれど。

「坂の上の雲」に思いを馳せて。旅ランのご褒美は鯛だしラーメン

松山での朝ランのスタート地点は、いつも決まった場所。
そう、司馬遼太郎先生の「坂の上の雲」で有名な、秋山好古、真之兄弟の生誕地です。

NHKスペシャルドラマとして3年連続で2009年〜2011年の年末に放送された「坂の上の雲」のオープニング、「まことに小さな国が開花期を迎えようとしている」というナレーションと共に流れるBGMに何度鳥肌が立ったことか。

松山の繁華街、大街道からすぐ。自分の定宿からもすぐということもあり、いつもこの静かな生家をスタートにして、松山城の城山をぐるりと一周する約5kmのコースを定番コースにしています。

城山の周りはフラットなコースでとても走りやすいコースとなっています。皇居や大阪城もそうですが、城の周りはランナーの天国。

こちらは坂の上の雲ミュージアム。

愛媛県庁。
この城山公園は、毎年2月に開催される愛媛マラソンのスタートとゴールになっています。昨年の2月、僕も出走しました。

お堀端からは山城である松山城の櫓が見えます。

10kmを走って、ホテルの大浴場で汗を流した後のランチは鯛だしラーメン。走っている途中に見つけたラーメン屋さんですが、この「麺魚(めんぎょ)本店」の鯛だしラーメンはとても有名だそうです。

鯛のだしがしっかり効いてうまー!

しっかり松山を堪能した後、松山空港でじゃこ天とじゃこカツを見つけてしまってお腹いっぱいでしたが購入してしまいました。

松山と金沢は半年に一回は滞在したいところです。
さあ、次はどこに行こうか。楽しみがたくさんあります。

店主の人柄そのままに、丁寧に丁寧に仕事をした肉の数々

一年ぶりの松山。
今回お連れいただいたのは、2019年11月オープンのビステッカのお店「OKIBI MAKIYAKI」。その名のとおり、薪火と炭火を使って肉を焼くお店。L字のカウンターとテーブル席1セットのみのこじんまりとしたお店です。とにかく美味しかったので久しぶりにグルメリポートを書いてみたいと思います。

今回のコースはこちら

梅雨時期で蒸し暑いので、キリリと冷えたスパークリングからいただきました。やっぱりジメジメした季節はスパークリングワインが最高に美味しいですね。フランス産だけど、日本の梅雨時期に飲むために作られたのではないかというほど、ぴったりマッチ。

一皿目は、和牛カメノコウのインボルティーニ

バターのまろやかさとお肉の食感、そしてミョウガの風味がたまりません。

拡大するとこんな感じ。
お野菜は地元愛媛産を使っているそうです。

どれも最高に美味しかったのですが、個人的にはこれが今日の一番。一発目からガツンとやられました。あ、ここ良いお店だってすぐ分かりました。

二皿目は、馬肉の漬け薪炙り焼き

肉の下にアボカドとトマトが添えられています。馬肉の臭みは一切なく、噛めば噛むほど肉の味わいが出てきます。

三皿目、甘とろ豚肩ロースの薪焼き

火入れが絶妙なんでしょうね。箸で裂けるほどのやわらかい豚。敷かれたリンゴのシャキシャキした食感とブルーチーズの香り、豚のとろけ具合の相性も最高でした。

四皿目、鴨胸肉の燻製

赤ワインとバルサミコ、赤味噌ソースが絶妙。味噌が入ることで和風なテイストになるのが不思議。でも意外と合う!

五皿目、カペレティ

人参のソースなんですよ。
ドライトマトと生ハムが乗っています。カペレティのもちもちした食感が良いですね。

白ワイン、赤ワインとつないで、六皿目の骨付き仔牛の網焼き

仔牛なのであっさりで柔らかい。焦がし茄子とクミンのディップが夏野菜のカレーを思い出させてくれて仔牛のあっさり感が引き立ちました。

メインの七皿目は和牛マルシンのビステッカ

肉汁が溢れて豪華ですね。様々な風味の塩をかけていただきます。ほんと丁寧に仕事してはるわ。左のレモンソースのさっぱりした味わいがアクセント。自家製粒マスタードとワイン塩だけでも持って帰りたい。

デザートは桃のコンポートの上にバニラアイス

店主の焼きさばきをカウンターで眺めながら、色々とお話を伺っていると、グリルも色々と試しながら作ったものだそう。試行錯誤しながら今のスタイルにたどり着いたようです。

爽やかで謙遜な店主のお人柄そのままに、一つひとつの肉の焼き加減が丁寧に管理されて、添えられる野菜やソース、ディップもすべて繊細に仕事されていました。

コロナ禍でなかなかお店に行く回数も減っている中で出会った小さな名店でしたので、久しぶりにグルメリポートにも力が入ってしまいました。また行きたいお店の一つです。

若いっていい。でも自分だって今この瞬間が一番若い。

おかげさまでありがたいことに、分刻みの忙しい日々を過ごさせていただいています。そんな中でも色々と楽しいことはありましてね。今日は少しだけそんな「楽しいこと」をご紹介したいと思います。

5月からスタートした全4回の工学部学生を受け入れてのインターンが終了しました。受け入れ部隊となった開発部のみなさん、今年もお疲れさまでした。

毎年、某工業大学の学生を当社に受け入れてIoT製品開発実習を行っています。今年は昨年の倍の4チーム16人。ハード組とソフト組に分かれて、Arduinoを使用した製品(もちろんプロトタイプです)を開発してもらうのですが、各班、アイデア出しからスタートして、回路を描いて、基板をレイアウトして、部品を選定して、制御プログラムを書くということをやってもらっています。

実習では、生基板に部品を半田実装までしてもらって動作を確認することもしています。半田の香りっていいよね〜(同意少なそう)

学生さんたちと混じってものづくりをするのは楽しいですね。
大変なこともたくさんありますが、動く動かないで一喜一憂したり、部品が足らないことが分かってその場で手配したり、そんなバタバタも楽しい(メンターのみんなは楽しんでいられないでしょうが・・・笑)

で、やっぱりこういう時に思うのは、「若いっていいな」っていうこと。学生は学生の時にしかできないことがたくさんある。今この瞬間をどれだけ有意義に過ごせるか。まあ、卒業しなきゃ分からないんですけどね、そのありがたさは。でも、やはり若さは大きな武器だ。

ある番組ディレクターの「若い子には、可能性は無限大ではないけど、選択肢は無限大だよと言っています」との言葉を思い出します。そう、若さの良さは「選択肢」が多いこと。あらゆることにチャレンジして、可能な限りたくさんの選択肢を試すことができる。

でもね、大人になっても、何でもできるっちゃできるんです。
僕のように40代半ばを過ぎても、「今この瞬間が一番若い」のですから。この歳になって新たな出会いもたくさんあるし、新しいことにチャレンジすることもある。そりゃ、選択肢は学生に比べると少ないかもしれないけれど、それは諦める理由にはなりません。今でも知らない分野を調べたり、論文読んだり(必要に迫られて、が多いですが笑)できることはありがたいことですね。

なんてったって、自分史上、今が一番若いのですから。