ソーシャルシティと概念先行型


wired.jpの「ソーシャルシティ グランフロント」の記事を読んで、概念先行型の典型だなと思ったので、頭の中に浮かんだことを酔った勢いでツラツラと書いてみたいと思います。ちなみに、10/28(月)にグランフロントで開かれるWiredイベントには早速申込みました。ただ単に何かが見れる、何かが体験できるというセミナーやイベントにはほとんど興味が沸かないのですが、その中でも概念や哲学が先行し、形のないビジョナリーな要素が見え隠れするようなイベントには、すぐに食いついてしまいます。

(ちなみに、記事の途中で寝落ちしてしまったため、朝から続きを書いています)

さて、グランフロント大阪は「街と人がつながるソーシャルシティ」というコンセプトのもとに作られた街(昔風に言うと近未来型)ということですが、まさに「将来こうなるべき」という理想モデルを先行して実装している街だと思っています。僕はこの概念先行については結構ポジな意見を持っているし、そもそも新しいものを生み出す時こそ、フォワードは概念先行型であって、バックヤードはエビデンスに基づいた実現可能(もしくはプロトタイプで既製されている)な状態で、そのバランスが上手く取れていることと、先行し過ぎてハイリスクにならないように、いつでも実行可能な状態に持っていくべきであるという要素が重要だと常々思っているからです。

記事に書かれていたように、「モノを買うだけでなく、何かを発見したり交流できるコトを楽しめる街」に、という点も非常に概念的。じゃあ、その「街と人がつながるソーシャルシティ」とは具体的に何なのか。ITリテラシーが高い人間はまだなんとなくイメージは出来るかもしれないけれど、圧倒的多数の人間はピンと来ないはずです。でも、こういった「街」(粗い言い方ですが、駅直結巨大ショッピングモールと言った方が良いかも)のメインターゲットはTVや雑誌などの流行に敏感な層が来るはずで、そのレイヤーが街に来てはお金を落としてくれるコアユーザーだったりする訳です。ガラケー持った人がまだ日本人口の半分以上を占める中で、果たして「ソーシャル」の恩恵を受けることが出来るがどうか、が問われてくると思います。もしかするとICカードも持っていない層が、デジタルサイネージやカードポイントの恩恵をどこまで受けることが出来るのか。

この辺りが、概念先行型のリスクに成り得ると考えています。概念はOKだし、哲学的にも「街はそうなっていくべき」というのもその通りなのだけど、でも、お金を落としてくれるお客さん達がついて来てくれるのか。5年、10年後にはもっとこのような仕組みが浸透していき当たり前になっていくのだろうけど、一方、日本は超高齢化社会に突入する訳で、おじいちゃんおばあちゃんがセグウェイのような小型モビリティを操って3Dフォログラムを見ながら、ソーシャルリコメンドされた情報を元に街を堪能することができるのか、この点をどのように考えているのかというのも知りたいポイントではあります、うん。

しかし「ただ街をつくっただけでは時間とともに経年劣化していきます。われわれが目指しているのは、そうならない、人とともに成長していく街です。」この言葉、理想ですよね。いずれにしても、これからの日本は人口減少に加え、超高齢化社会が待っている訳で、大阪の駅前一等地、しかもオフィスと商業スペースという点で言えばまだまだ「成長していく」要素は多分にあるものの、まずは、オフィス入居率30%の現状が今後どうなるのか、ここにも期待です。

一方、郊外のタワーマンションしかり、分譲型のニュータウンしかり、あんなに家立てても住む人がおらず数十年後には空き家だらけ、資産価値も0になって行くという状況の中で、建設はいつまで続くのでしょうか・・・。日本も移民政策でもとって人口増やさなければ、数十年後には日本の至るところで空き家だらけのゴーストタウンが生まれるだけになると思うのですが。まあ、建て続けなければ仕事が回らない色んな業界の都合も理解はできるのですけど、なんだか矛盾を感じます。そこで使っている鉄骨や人件費を、劣化問題が発生している高速道路や橋梁の補修に使えばいいのにね。

メディア掲載と Maker Faire Tokyo 出展告知


プライベートブログにも関わらず、
少し仕事絡みの話が続きますが今日も少しお付き合いください。

10月に入り、プレスリリースラッシュが続いています。
お陰様でマイナビニュースや、ExciteニュースライブドアニュースにはCADソフトウエア初のグッドデザイン賞・受賞のニュースが、Sankei Bizでは、今月末の東京、大阪でのセミナー開催をニュースで取り上げていただいています。この後、Quadcept英語対応バージョンリリースのニュースも取り上げられることと期待しています。

クラウドタイプの業務ソフトウエアということ、業界初のサブスクリプションライセンス型ということで注目していただいていますが、本当にやりたいことは「世界のものづくり業界を下支えすること、そしてイノベーションを起こすこと」ですので、これからもまだまだ「今までにない発想で」取り組んで行きたいと気持ちを引き締めています。


告知ついでに11/3(日)と4(月)に日本科学未来館で行われる「Maker Faire Tokyo 2013」(メイカーファーレ) にスポンサーとして出展しますので、興味のある方は是非ともご来場ください。シルバースポンサーとしてQuadcept社も参画しています。当日は私もブースにいますし、無償デモンストレーション、ステッカーもありますので、ぜひどうぞ。

Maker Faire Tokyo のオフィシャルサイトはこちらから

ちなみに Maker Faire とはなんぞや?という方のために、オフィシャルサイトから概要を抜粋してきました。

“Maker Faireは、地上最大の(DIYの)展示発表会です。家族で楽しめる、発明と創造と役に立つ情報がいっぱいの展示会であり、Makerムーブメントのお祭りです。そこは人々が自分で作った物を見せ合う場所であり、自分が学んだことをシェアする場所でもあります。

出展するMakerは、技術愛好家からクラフト作家、農家、ガレージの機械いじり愛好家など多岐にわたり、年齢も経歴もまちまちです。Maker Faireの使命は、このコミュニティを、楽しませ、情報を提供し、結びつけ、より大きくすることにあります。

最初のMaker Faireは、カリフォルニアのサンマテオで開催され、2013年の8回目には、800組を超えるMakerと12万人以上もの来場者が参加しました。もう1つのフラッグシップイベントであるWorld Maker Faire New Yorkは、3年間で500組を超えるMakerと5万5千人以上もの来場者を迎えるまでに成長しています。”

クリス・アンダーソンの「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」をお読みになられた方は良くご存知かと思いますが、3Dプリンターのコモディティ化や専門ソフトウエアの簡易化などにより、誰でもメーカー(Maker)になれる時代がやって来つつあります。そのムーブメントを一同に介したものがMaker Faireなのです。

当社の製品はまだまだプロユースの業務用アプリケーションではありますが、「ものづくりを下支え」したいというモチベーションの中には、こうしたムーブメントの裾野を広げて、ものづくり業界全体を活性化したいという気持ちがあります。もちろん、出来ることは少ないのですが、少しでもお役に立ちたい、そして我々の製品をもっと知ってもらいたいという気持ちでいっぱいです。

職業スキルに関する調査


Wall Street Journalから。
「職業スキルでスペインとイタリア最低、成長の足かせに トップは日本=OECD」

OECDがいうとことの「職業スキル」って一体何なのか、と思って調べて見ると、文部科学省が「OECD 国際成人力調査 – 文部科学省」という調査レポートをPDFで公開していました。調査の目的は、

「16歳から65歳の成人を対象として、社会生活において成人に求められる能力のうち、読解力、数的思考力、ITを活用した問題解決能力の3分野のスキルの習熟度を測定するとともに、スキルと年齢、学歴、所得等との関連を調査。OECDが実施する国際調査であり、今回が初めての実施となる。24か国・地域において、約15万7千人を対象に実施。」

ということで、職業スキルとは「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」の三点とのこと。もちろん、仕事をしていく上でこの三点は基本スキルであることに変わりはなく、(サンプリング調査であるとは言え)日本人はOECD加盟国の中で一番スキルが高いということです。この中から見えてくるのは、日本人は高い職業能力についてのポテンシャルを有しているということ、一方で経済成長が停滞している理由の一つとして、そのスキルを最大限に活かす(特にITの整った環境での問題解決能力)ことができる環境がまだまだ改善の余地があるということです。いずれにしても、このようなマクロ視点での包括的な調査というのは、「中から見ている」と見えてこない点もあったりしてなかなか面白いものです。一方で、ミクロ視点で考えると非常に具体性が掛けるのもこの種の調査の特徴の一つでありますので、一企業としてどう取り組んで行けば良いのか、という意味においては全く別角度で考えなければなりません。


最近の新卒採用の大きな特徴は、学内セミナーが主流になっているらしいです。ナビや合説、フェアによって不特定多数の学生を集めて母集団を形成し、そこから選考していくというフローではなく、大学を絞り、OBやOGをリクルーターとして送り込み、学内で小規模の個別セミナーを開催して学生と直に話をしながらマッチングさせて行くというやり方。うちも先月、大阪某大学の学内セミナーで企業説明会を行いましたし、来月は京都で行う予定にしていますが、出展する企業としてもコストは掛からないし、じっくり話合いながら採用できるという意味ではミスマッチも極力防げるのではないか、と考えています。いずれにしても組織は人なりという意味で採用活動については継続的に行わなければなりませんし、強い組織が人を作っていくという点は重要な要素なのですが、新卒、中途のこだわりなく、良い人とのマッチングは続けて行きたいと思っています。という訳で当社は今、下記の人材を積極的に募集していますので、興味がある方ご連絡を。
babyice5122[アットマーク]gmail.com

【ソフトウエアエンジニア】
C#、WPF、C++に関するスキルと実務経験

【WEBプログラマ】
LAMP環境、Rubyに関するスキルと実務経験

【マーケティング】
英語(読み書き)が堪能で、コミュニケーション能力が高く、業務系ソフトウエアの業界に造詣の深い方

20年生きた猫の話を書いてみたいと思う


ワインと美味しい野菜をたくさんいただいたほろ酔いの深夜に、20年生きた猫の話をしようと思う。

先週、祖母が大事に飼っていたヒマラヤンのボク君がなくなった。
長毛種の割には20年、良く長生きしてくれた男の子だった。

今から20年前というと、僕は高校生で祖母は65歳。今となっては65歳だった頃の祖母は想像できないけれど、今、僕がこの歳になって思うことは「みんな若かったな」ということだ。まだ祖父も健在で、仕事も現役だったし、ゴルフも教えてくれたりして元気だった。

その頃、ちょうど親戚の叔母さんのヒマラヤンに子猫がたくさん生まれたからというので、色んな人がやって来ては欲しい子猫からもらって行ったそうなのだけど、一番最後に残った子が、ボクだった。引取先がないから、ということで祖父と祖母のところにやって来た。ふわふわで、手のひらに乗るくらい小さくて、でも、生まれた時から上手になくことができなくて、基本的に無言。やっとないたと思ったら絞り出すような、か細い声で「あ゛〜」といった。ボクがおじいちゃんになるまで、基本的にずっとなくことが出来なくて、静かな猫だった。

祖父はどんな名前を付けようかと思って考えていたらしいのだけど、ボクは男の子だし、気の利いた名前を付けれるようなハイカラなタイプでもなかったので、そのまま「ボク、ボク、」と呼びかけていたら、そのまま「ボク」がその子の名前になった。それから「ボク」という名前はどんどんと変化していった。祖父はその子猫を相当かわいがっていたので、愛情を込めて、「ボクタン」「ボクタンさん」と呼び、最終的には「タンさん」となった。祖父は「ボク」を「タンさん」と呼び、僕は「タンさん」から更に派生させて「タンコ」と呼ぶようになった。

ボクがやって来てから2年後に阪神大震災が起きた。元々旅館の一部だったような、木造3階建ての大きくて古い家屋は一部損壊〜半壊し、隙間だらけ。震災直後からボクの姿は見えなくなった。ぐちゃぐちゃになった家の片付けに行くと、祖父も祖母もボクを探していたけれど、ただでさえ大きな家、部屋もたくさんある。古い家具もいっぱい置いてあり、押入れも多くて、とにかく物が多い。「どこかの部屋で下敷きになっているかもしれない」というので、弟とおっかなびっくり家具を持ち上げたり、物をどけたりしながら家中を探したが見当たらない。ボクは元々なくことも出来ないので、生きていて助けを求めていたとしても分からないし返事もできない。祖母はそれを心配していた。するとある時、家の外にある溝の中で微動だにしないボクを誰かが見つけた。おびえて、ずっと、コンクリートの溝の中でじっとしていたらしい。無事に見つかったから良かったものの、その時にボクは蚤を連れて帰って来た。

それから月日が経ち、家の建て替えと共にボクは祖父母と一緒に引っ越しをし、祖父は震災後にくも膜下出血で仮の住居に居た時に倒れた。祖母はそれから祖父の入院や看護、旧家の倉庫の片付けや新築の家への引っ越しや片付けなどに追われていたため、ボクと一緒にいる時間も少なくなった。でも、家に帰ればボクがいる。きっと、祖母にとってボクは夜一人でいる時の話相手になっていたのだと思う。

祖父はそれから何年か経って亡くなった。脳出血の後遺症で話すことも出来なかったし、何年も病院や介護施設で過ごしていたので、あれだけ可愛がっていたボクと一緒にいた時間は実は短かったのだと思う。祖父がなくなってから、本当の意味で祖母はボクと二人暮らしになった。とはいえ、新築の家は二世帯住宅だったので、二階には両親(数年間は僕も住んでいたが)と、震災後に両親の家にやって来たチンチラのティッちゃんもいたので、寂しくはなかったと思うが。

ボク君とティッちゃんは一度か二度程しか顔を会わせたことがない。ティッちゃんは昨年亡くなったのだけど、十数年、同じ屋根の下にいたのに、面白い話だ。会うとお互いびっくりして喧嘩するかも、ということだったので、それぞれ階を別々にして暮らしていた。ティッちゃんが先になくなり、当たり前だけどボクもどんどん歳をとっていく。今夏の前くらいから一気に弱り始めて、祖母はボクのことをとても心配していた。20歳だし、どこかで祖母も覚悟はしていたのだろうと思う。

一ヶ月程前に、祖母がこう言った。

「ボクが亡くなったらどうしようかと考えている」。

ちょっと前までは、祖母は私が先に亡くなっって、ボクがその後に亡くなったら、芦屋川のペットの霊園に連れて行ってあげてな、と言われていたのだけど、どうやら、祖母はボクが先に亡くなると感じたらしい(ちなみに祖母はとても、とても元気だ)。それから、祖母は考えに考えて、二週間前に結論を出した。ボクはもう自分で歩くことの出来なかったけれど、二週間前に僕が最後にボクに会った時、奇跡的に歩いて台所まで出てきたのだった。「きっと、最後の挨拶や、これが最後になるだろうから、抱いてやってな」と促され、あんなにコロコロで大きくて重たかったのに、やせ細って軽くなったボクを、僕はギュッと抱っこした。その時、祖母は「色々考えたんやけどな、庭に埋めようと思うんや。」とポツリと話してくれた。僕は黙って、うなずいて賛成した。

ボクが祖母の元に来てから、色々あった。震災もあったし、祖父が倒れて介護の日々が続き、その中で数年は僕の家族と一緒に暮らし、娘たちも生まれて賑やかになったり色々あったけれど、祖母の癒やしはボクだったんだと思った。

庭にボクを埋めたら、いつでもおばあちゃん、会いに行けるもんね、と僕は言った。

そして、ボクは、先週のある日、眠るようにして亡くなったらしい。それまでに父が庭に深い穴を掘って準備をしていた。ボクはそこに埋められ、上に石が置かれた。亡くなったのを知ったのは、二日後だった。祖母からメールが来た。あんなにクールに冷静に装っていた祖母なのに、ボクの死を知らせるまでに二日かかったんだと思うと、すごく悲しくなった。一昨日祖母に会いに行った時、祖母は気丈に振るまっていて、ボクの話をしようとはしなかった。淡々と、ボクの残りのカリカリ(餌)はこの人に持って行ってあげて、と、言付かったりもした。でも祖母は最後に、「なんや、物忘れしたような感じがするわ」とポツリと言った。

「なんや、物忘れしたような感じがするわ」

この言葉に、祖母とボクの20年間が凝縮されているような気がする。色々とあった中で、ボクと祖母との関係の深さは、推し量ることができない程、深い絆で結ばれていたのだと思う。そして、ボクはなかない猫だったけれど、祖母の話を毎晩、毎晩黙って、目を見つめて聞いていたのだと思う。

ティッちゃんが亡くなった時も、すごく悲しかったけれど、祖母のボクが亡くなった先週は、特にこたえた。ペットはいずれ亡くなる。そこも含めて、みんな家族なんだ。

あれからずっと、僕は時間さえあれば空を見上げている。今、こうして文章を書いているのも、芦屋川のベンチだ。真夜中のベンチで、色々と思い出しながら書いていると、涙が止まらなくなってしまっている。

ありがとう、ボク。
祖母のところに来てくれて。

今日の山レポート〜六甲に外国人が多いのはなぜだろうか


三週連続で六甲山です。
今日は暑かった〜、30度を越えたらしいです。

さて山を目指す目的は、体力づくりと自然の中でリフレッシュ。
せっかく自宅から歩いて山に行ける環境に住んでいるのですから、こんな気候の良いシーズンに行かない手はありません。また、山登りは、マラソンに向けたラン代わりにもなるので一石二鳥という訳です。ちなみに、出場を予定していた福知山マラソンが、台風の影響による河川の氾濫で復旧が進まず、中止になってしまったことは残念です。ということで今のトレーニングは、12/23の宝塚ハーフマラソンに向けてのものとなっています。

さて、今日もロックガーデンはたくさんのハイカーで賑わっていました。六甲初登山の夫婦と一緒に、芦屋〜風吹岩折り返しです。雲が近い、良い眺め。

毎週、必ずたくさんの外国人登山客に出会います。富士山などの有名ポイントなら分かるのですが、六甲だし、なぜだろう。今日も、たくさん見かけました。そして、道を尋ねられやすい顔をしているのか分かりませんが、何組かに道を尋ねられます。よくある質問は、「ここから山頂までどのくらい?」「有馬まではどのくらいかかる?」というもの。皆さん、登るからには山頂を目指したいんですよね。でも、慣れていない人は芦屋川からロックガーデンの急斜面+岩登りでバテてしまうので、風吹岩辺りで折り返す方も多そうです。もしかしたら、関西の観光ガイドに「六甲山」が紹介されているのかもしれませんね。

先週は、若い男の子二人が今から有馬まで行くって言っていたし、今日は、ニュージランドから来られた老カップルが登っておられました。一ヶ月のバケーションの間に日本中を旅しているとのことでした。地元の人間からしてみれば、こうして色んな国の方が六甲を登って最高の眺望を楽しんでくれるのはとても嬉しいことです。

本と珈琲の香り


昨日は図書館の一日。
午前は一人で市立図書館の本館へ行き、習い事から帰宅した娘達を連れて、今度は自宅近くの分室へ。朝淹れたてコナコーヒーをポットに入れて持って行き、西洋史の本を読み耽る。

本とコーヒーが入り混じった香りは、人の気持ちを落ち着かせるようです。イヤフォンから流れる音もそれらに合わせてアレンジ。時間の流れが、平日のそれとは全然違う。ゆっくりと流れる時間に、身も心も頭もじんわりとほどけて行きます。

夜、BSで「ユー・ガット・メール」が放送されていたので、懐かしいなと思いながら視ていました。あの映画も本屋が舞台。僕にとっては、キャスリーン・ケリーの街角の本屋も、ジョー・フォックスの大型書店もどちらも好きです。

意図せずに、本に囲まれた一日になりました。


秋の実りと言えば、柿。
実家の柿の木には、たくさんの実りが。

さて、今日も良い天気です。
毎週のことですが、今日も山を目指すことにします。

クラウドサービスが冷え込まなければ良いが


本日テック界隈で話題沸騰していた記事、きっとご覧になられた方も多いと思いますが、グラフィックソフト業界のジャイアント、Adobe社がハッキングの対象となってしまいました。

Adobeがハックされる―290万人のユーザー情報とAcrobatのソースコードが漏洩 〜Tech Crunch

Adobeにサイバー攻撃 290万人のユーザー情報に不正アクセスの可能性 〜IT Mediaニュース

Adobe社の公式リリース
「お客様情報セキュリティに関する重要なお知らせ」

詳細は記事に詳しいのでご参照を。
Adobeと言えば、クリエイティブ、IT界隈の人間で知らない人はいない巨大企業であり、業界の人間でなくても「Adobe Reader」である電子文書Readerは必ず使用しているのではないかと思いますので、そのユーザー数は全世界に膨大に存在するに違いありません。最近はソフトウエアだけでなく、クラウド対応スタイラスと“デジタル定規”「Mighty & Napoleon」をリリースしたりして、ハードウエアにも進出しています。また、クラウドサービスも展開し、この春には、ソフトウエアの全面サブスクリプションライセンス化を発表したばかりという非常にInnovativeな企業でもあります。ただ、割りとこの辺のセキュリティ関連事故では目立つ存在であることも事実ですが。(公式サイトには自虐的に「アドビには、セキュリティの問題が少なからずあるように思われますが、これはなぜですか?」という質問も掲載されています)

彼らのサービスがハッキングされ、顧客情報だけではなく、もしかしたらソースコードの一部も流出したかもしれないという事実が本当だとすれば、一部のソフトウエアの脆弱性が丸裸にされてしまう可能性もあるということで、とても深刻な事態であります。怖い怖い。


さて、昨今サイバーテロによるアタックやハッキングは日常茶飯事になってきました。サービスを提供している企業はもちろんセキュリティ対策をバッチリ施していると(自負も含めて)は思いますが、上には上がいるので、ウイルスしかり、この世からサイバーテロがなくなることはないという意味では、Adobeが掲載しているような「サイバー攻撃は、現代のビジネスにおける悲しい現実の1つ」といえるかもしれません。

広義の意味でのクラウドサービスはとても便利なものであり、Google Calendar、GMailを代表とするパーソナルユースから、ストレージサービスやPAASなどのエンタープライズユースに至るまで、クラウドサービスを利用しないでネットの恩恵を受けるということはもはや出来ない時代になってきました。しかし、特にエンタープライズユースのBtoB製品、業務系アプリケーションなどの世界では、「こんなリスクと隣合わせならば、別にクラウドじゃなくても、イントラネットで利用すればいいじゃん」という声も更に強まってきそうです。

これからのクラウドサービスは、

・セキュリティ事故の大半は、内部流出によるもの
・自社で情シスを抱えてデータセンターを設置し、システムを立ち上げるまでの膨大な労力とコストを考えれば、クラウドを利用する方が簡便である
・いつでもどこでも使えてコストが安い

というベネフィット面だけではなく、いかに堅牢なシステムとセキュリティ対策がなされているかという点をもっと強調しなければならないでしょう。仮にterms of use でどれだけ免責していたとしても、一度事故が起きてしまうとイメージダウンによる甚大な信頼損失からの回復も難しくなります。当社もクラウドサービスを提供している企業である以上、これは対岸の火事とも思えません。

レッドブルがあれだけ高価なのは、商品価格のほとんどが広告費用だからという噂もありますが(エナジードリンクだけでF1からエクストリームイベントから山のようにスポンサーをやっているとそれもまた真実と思えます)、クラウドサービスプロバイダーも、売上の相当なパーセンテージをこのセキュリティに掛ける必要があるかもしれませんね。色々と考えさせられるニュースです。


さて、金曜日ですね。
僕は残念ながら「花金」という訳には行かず、まだまだ黙々と仕事をしなければなりませんが、みなさまどうぞ良い週末をお過ごしください。

仲間がいるという安心感


月末から月初にかけて、マドルスルー状態。(本来、マドルスルーとは、出口の見えないトンネルのような、はたまた底なし沼の中で脱出を試みて、もがき続けるような状態のことで、ブレイクスルーの対義的単語。解決できそうにない困難の中で、もがき続けながら解決策を見つける努力をするというような意味なのですが、僕は単に「忙しい」という言葉を使いたくなかったため、かなり迂回した表現を採用しました。って括弧書き長い。)

時期的なものか、吐きそうなほどタスク山積しておりまして、ちょっと更新も滞りつつあります。しかし、土日はやはり勉強や山登りやジョギングの時間もしっかり確保したいため、なんとか平日の内で終わらせますよという気合と共にがんばっております。(土日働けよ、というツッコミも甘んじて受けます)


そんな中、昨夜の電車で久しぶりに、しかもすごく偶然、某店の常連仲間であるKさんにバッタリお会いしました。やはりかなりお忙しくされているようで、ああ、ここにも仲間がいた・・という安心感に浸ることができました。仕事も業種も全然違う、ただ「常連仲間」という共通項だけですが、皆さんがんばってらっしゃるんだなと思うと、こちらも奮い立たされます。仲間っていいなあ。

という訳で、今週も秒速で終わろうとしていますね。
10月入ったばかりと思ったら、もう一週目も金曜日を迎えてしまう。ね、先日書いた通り、ここから年末までの時間が、恐ろしい程に加速するのです。ああ、怖い。

グッドデザイン受賞という、一つの評価の形


Marketing Strategist として携わっているQuadcept社の製品がグッドデザイン賞2013を受賞しました。

恐らく電子CADソフトウエアの分野では初の受賞で、しかも評価ポイントが「電子系CADの伝統的な世界にクラウド型のツールをフリーミアムモデルで提供するという、業界に一石を投じる斬新なアプローチ。コストパフォーマンスが高く、DIWOやMakers時代の学校や個人にとって、極めて魅力的なツールである。」と、こちらの意図を見透かしたような、あるいは談合でもしてたんじゃないのかという評価をいただけたことは嬉しいことです。「機能的にも十分で、インターフェイスもシンプルにまとまっており、今後の基板設計ツールのデファクトスタンダードになり得る可能性を秘めている。」とのありがたい言葉もいただけていますので、本当にそのようになるように、開発メンバーは今一度気持ちを引き締めていることでしょう(ちょっと外から見てみた)。

どのようなツールが受賞したのかということは下記のページに詳しいので、是非興味のある方はご覧ください。
Quadcept グッドデザイン賞受賞ページ

構想から数年が過ぎ、当初策定したコンセプトも、製品・サービス共に固まりつつあります。とにかく、レガシーな業界に一石を投じ、国産発のソフトウエアで世界の業界にイノベーションを起こしたいという一心で携わって来たプロジェクトですが、今回の受賞で更に広がりに弾みが付くことを期待しています。今週には英語対応バージョンもリリースを予定。アメリカ、シンガポール、台湾、インドネシア、タイ、フランス、中国のみんな、もうちょっと待っててね。


さて、一年は早いものでもう10月ですね。
ここから年末までが電光石火のように過ぎていくのは旧知の事実。仕事もプライベートもかなりスケジュールが混み合って来ていますので、ちょっと本気で気合を入れて行かないと、と気持ちを新たにしています。

ちょっと早いけれど、今年も無事に締めくくることができるように残り3ヶ月、しっかりがんばります。

少しづつ情報発信して行きます


今まで、NDAの関係で仕事関連の情報発信はかなり控えて来ましたが、少しづつ、出来る限りではありますが情報を発信して行こうと思います。もちろん、今まで通り機密性が高いものをここで書く事はできませんが、一方で色々とお知らせしてオープンにしたいこともたくさんある。専門性が高い分野に身を置いていますが、少しでも興味を持ってもらえればと思っています。

と言うのも、数社を横断的に掛け持ちさせてもらっている身分としては、戦略上、色々と考慮しなければならない大人の事情もあったのですが、その内の一社については、新しいカタチで「ものづくりイノベーション」を起こしたいと考えているため、できるだけ透明性を持たせた仕方で情報をオープンにして行こうと思っています。昨今のMakes Movementや3Dプリンタのコモディティ化により、企業にしかできなかった「ものづくり」が個人レベルでも実現できるようになって来ました。これはある意味、時代の大きな変わり目だと実感しています。もちろん、我々が開発している製品はBtoBの業務用アプリではありますが、そういった草の根的な、裾野の広がりがあるフィールドにも目を向けて業界全体のベースアップに少しでも貢献できればこれ以上嬉しいことはありません。

主にマーケ、海外事業をこれまでも担当して来ましたし、今も「IT(クリエイティブ、システム開発)+マーケ+海外対応」がセルフドメインではありますが、これも一重に「小規模な所帯」だからこそのものです。過去に大きな企業で働いたこともありましたが、僕はこの規模の会社が合っているようです。(とにかく、めちゃくちゃ忙しい日々ではありますが)。

という訳で、少しづつではありますが色々と仕事の事も書いて行きます。

ちょっとマニアックになってしまうかもしれませんが、出来るだけワクワクするような発信の仕方をして行きたいと思いますので、これからもお付き合いの程、よろしくお願いします。