Santana Row のテスラショールームにて

土曜日の午後はサンノゼの Santana Row でゆっくりと過ごすことにしました。ワインバーやレストラン、ブランドショップなどが並ぶお洒落なストリートです。

ここにテスラのショールームがあります。「車の販売店」と考えると、ちょっとイメージが異なるかもしれません。紳士服の店とコーヒーショップに挟まれて、普通に違和感なく、ショールームがあります。まるで、ブティックのようです。女性がいる受付や豪華な商談スペースや整備工場もありません。ご存知のようにテスラモータースはEV自動車メーカーですが、日本の自動車販売とはまるで異なる形式を取っています。販売はWEBサイトのみ、営業マンもおらず、ショールームには最新モデルが数台並び、iPadを片手にしたスタッフがいて説明するだけです。営業トークも一切なし、メール登録でメルマガ配信。一番イメージしやすいのは「アップルストア」でしょうか。

こちらは最新SUVのモデルX。
後部座席のガルウイングが特徴的です。
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こちらがシャーシ。テスラはシャーシを全車種共通化しています。
極端な話、上のボディーだけを取り替えればどんな車にもなれます。
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モジュール化することで無駄なコストを省いています。
一台注文、と言いたいところですが、ここは記念写真だけで満足しましょう。
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テスラの戦略については、WEBで検索するとたくさん出てくるのでここでは割愛しますが、アップルやダイソンと同じように、製品ラインアップを極端に絞り、モジュール化することでコストを圧縮し、販売店やディーラーを持たず、WEBからの直接販売のみ。「肝」であるバッテリー技術を、住宅などに横展開してインフラを握る。素晴らしいです。

ワインを片手に道行く人々を眺めつつ、シンプルかつ大胆な戦略と破壊的な事業拡大スピードについて思いを巡らしました。

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ランナー集えばすぐ走る

同じホテルに滞在している某メーカー海外担当のNKさんは、ラン道、十数年の大ベテラン。ウルトラマラソンも何回も完走し、今でも週末のロングは欠かさない強者です。

お互いランナー同士で話も合うので、昨年9月も一緒にナパバレーを周遊したりと、公私ともに仲良くしていただいています。今回もたまたま同じホテルだということが分かり、土曜日はトレランを予定していたのですが、夜の雨でそれは断念。朝食事をしながら、一緒に軽く走ろうということになりました。

ランナーNKさんは50を超えているとは思えない走りっぷり。
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初めてのコースにチャレンジです。
朝の爽やかな風が最高に気持ちいい。
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おしゃべりしながら、マップを見ながら、ゆっくりゆっくり。
13kmちょっとを1時間40分のランとなりました。
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「ランナー集えばすぐ走る」
今作ったことわざですが、ランナーはやっぱり走ることが大好きです。

論文発表した学生との会食と、サニーベールの虹

昨夜、コンベンション会場の外は大雨。

冬なので天気がぐずつくのは仕方ないですし、逆にカリフォルニアは夏はカラカラになるので雨は歓迎すべきことなのですが、結構な土砂降りのため、次アポの待ち合わせ場所となった道向かいのヒルトンに行くのにも車で移動しなければならない程でした。

こちらのセッションで論文発表をした修士2年生二人を紹介していただきました。ちなみに彼らがいる神戸大にはQuadceptを導入していただいています。サニーベールの中華料理屋で一緒に食事をしながら、どうだったと聞くと、慣れない英語で30分も2、30人の前でスピーチをするのは大変だったけど、がんばって何度も練習しました、とのこと。さすがに質問を捌くのは大変だったらしいですが(某米メーカーの担当者がサポートしたとのこと)、若い学生がシリコンバレーのセッションでがんばっているのはとても頼もしく感じました。きっと大きな経験になったでしょうし、彼らのような若者が業界で活躍していくんでしょうね。

雨は止む気配もなく、そのまま夜も降り続いていましたが、朝にはからりと晴れてくれました。

いつものクリーク沿いのトレイルを走り、ベイランズパークまでのコース(往復約10km)を走ることにしましたが、予想通り雨のおかげでトレイルの土の部分はぐちゃぐちゃ。今回はランニングシューズではなく、トレランシューズを持ってきていたのですが、ほんと良かった。ぬかるみで滑らないように注意しながら、歩いたり走ったりを繰り返しましたが、重たかった体が少しは軽くなったような気がします。

虹も見ることができました。
今日も良い一日になりそうです。

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誕生日サプライズに感涙

2月2日に41歳の誕生日を無事を迎えることができました。

メッセージをたくさんいただき、感謝の念に耐えません。少しでも成長できるよう、これからも笑いの腕を磨いて日々がんばって行きたいと思います。

さて、今年も出張先のカリフォルニアで誕生日を迎えることになりました。確か一昨年は、マイナス20度、極寒のミネソタ州のホテルで迎えましたが、どうやら誕生日はアメリカに縁があるようです。日本とは時差が17時間ありますので、送っていただくメッセージやLINEは、誕生日の前日に受信することになります。誕生日を二度楽しめるのが嬉しいですよね。

さて、今日はとても嬉しいことがありました。

いつも良く利用させていただいているEl Camino沿いの日本食レストランで、なんと、誕生日サプライズをしていただきました!! いつもとても仲良くしてもらっているお店のFさんから・・・豪華な海鮮寿司ケーキをドーン!!

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ほんと全く予想すらしておらず、何が起こったのか驚くと共に、本当に皆さんの力で生かされてるなあと感謝の念に耐えませんでした。

考えてみると、こうして一人で出張に来ても、たくさんのBDメッセージをいただき、現地の数々の協力会社の皆さん、海外から集まるパートナー企業の皆さんには本当に良くしてもらい、いつもお世話になっているお店の皆さんの笑顔と楽しい会話に癒され、ホテル近くのコンビニの店員さんには「おお、今回は一人か、今年は何回来るんだ?」と声を掛けてもらい・・・(笑)、一つ一つの気遣いや笑顔が心に沁み渡ります。

人は一人では生きていけない、支え合いながら生きて行くんですよね。40を超えても、まだまだ「していただくこと」の方が多いような自分ですが、これからもしっかり自己研鑚に励み、皆様に少しでも恩返しできるよう、歩んで行きたいと思います。Fさん、そして、みなさん、本当にありがとうございました。

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世界のデバイス市場を牽引する半導体、基板業界のレジェンド達が集うサンタクララのリーバイススタジアム

遅ればせながら、UA機内で「君の名は」見た衝撃が強すぎたのか、ほとんど一睡も出来ずにサンフランシスコに到着。すぐに、アメリカでの戦略的パートナー企業であるDigi-Key社の皆様とのミーティングを経て、リーバイススタジアムへ(実に眠い!!)

世界の半導体、基板業界を牽引するレジェンド達が集うDesignConのオープニングレセプション(スポンサーは Keysight社)の会場です。今日も業界最先端の方々の薫陶を受けることができました。まさに歴史を間近に見た気がします。それにしてもこういう人たちが、PC、サーバ、通信機器、電子デバイス、IoT製品などの電子業界をリーディングし、歴史を作っているんですよね。この業界に関して言えば、まだまだ日本のプレゼンスが光っています。とはいえ、ソフトウエア、シミュレーションツールに関しては完全にUSにやられています。我々も情熱と技術力でもって戦って行くことの決意を新たにしました。

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【Airport Gallery】空港で飲む冷えたビールについて

母空港、関空でサンフランシスコ行きUA便のボーディング待ちです。

いつも出国ギリギリまで仕事をしているので(今もPC触っていますが)、ポンと集中力が切れた後の脱力感の中で飲む、冷えたビールの美味しいこと。良く考えたらちゃんと水分補給もしてなかったかもしれないくらい、喉が乾いていましたし。まだ日の明るい内からすいません。

そういえば関空に来るのも久しぶりだなと思って前回を思い返してみると、ほんの一ヶ月前にソウル出張して以来だと気づき、自分のイメージと現実との乖離に驚きました。年末年始を挟むとほんのひと月前でも、随分昔のことのように感じますね。また昨年の後半は「空港に住んでいるのではないか」と思うくらいの時もありましたから、余計にそう感じたのかもしれません。

さて、今から一週間、シリコンバレーに出張です。DesignCon2017にいらっしゃる方、是非お会いしましょう。次回の更新はサンタクララから。

それでは。

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人としての深みと奥行き

先週末から続いた連続飲み会から、日曜日に出走した大阪ハーフマラソンに至るまで怒涛の日々が続き、ブログの更新がすっかり途絶えてしまいました。

さて、今夜は7年ぶりに再会する某社会長と一献。

その方は元々、人間としての深みと奥行き、そして圧倒されるくらいのオーラとパワーを持つ方だったのですが、数年の時を経て以前にも増してその懐の深さが広がったような気がします。気さくな中にも凄みがあり、それが威圧的ではなく、優しさと愛情に溢れていて不思議な安心感を感じます。その方を中心に、各分野の第一線で活躍する親友二人が加わり、とても楽しい時間となりました。

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人を包み込む力って、どのように培われるのでしょうか。

持って生まれた何かなのか、経験と学びによって習得する後天的なものなのか。願わくば自分も、愛情に基づく深みと奥行きが出る人間になりたいと思います。とても抽象的なものですが、こういうタイプの人って言葉では表現できない魅力というものがありますね。

いずれにしても人それぞれタイプは違えど、ポジティブな人間が集まるとその場にパワーがみなぎります。こうした「引っ張ってくれる」仲間がいることに日々感謝です。

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ヒトサラの中に感じる気遣い

「フレンチおでん」で人気のコウハクが、ルクアイーレにオープンしてから初めての訪問。平日でも夜なら一時間はザラに並びます。阪急三番街、新大阪に出店してもそれぞれスタイルが違うからか人の分散もない様子。最初は阪急東通りの一角にある知る人ぞ知る人気店だったのですが、すごい勢いですね。

トマトのジェノベーゼや大根ポルチーニソース、フロマージュ焼きなど定番メニューを一通り楽しんでから、ぶりの上に大根とフォアグラがのった「フレンチぶり大根的」なものをいただきました。見た目も美しいこの一品に、僕は客への気遣いを感じずにはいれませんでした。

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「おでん」といいつつ、フレンチテイストなので、基本的にソースやクリームがたっぷりで僕のようなオッサンは徐々に重たさを感じてくるのがコウハク。いや、もちろん全てハズレなし、全メニューとても美味しいのですが、段々と口の中が重たくなってくるのも事実なのです(頼んでいるものがそういうものばかりだから)。

この一皿も、ぶりと大根というお互いの良さを完璧に引き出し合う組み合わせに、なぜかフォアグラが。ただフォアグラがのっているだけであれば、しつこい味になってしまうのですが、そこはコウハク。バルサミコ酢がさっとかけてあって、最後に口の中に酢の清涼感が広がるのです。これがなければゴテゴテだったかもしれません。こういうところ、いいですよね。シェフの客に対する気遣いが感じられて。これ一品で980円。CPも最高です。

料理する人の気持ちが届く一皿はやっぱりいいでものです。今日は今日とて新地で会食の予定。どんな一皿に出会うことができるでしょうか。

ちなみに、こちらは、フォアグラの茶碗蒸し。
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誘惑を振り払うかのように走る夜の国道

早いもので1月も終わりに差し掛かろうとしています。

今月に入ってから今までの走行距離は92.5km。今週の日曜日には大阪ハーフマラソンがあるので、予定通り出場して無事に完走することができれば、毎月の最低目標としている100kmは楽に超えるのですが、レースを込みにするのは少しリスクがあると思い、帰宅後がんばって10kmを走りました。

今日のような寒い夜に、帰宅してすぐに着替えてまた外に出るのは少し気合が入りますが、走った時と走らなかった時の気分的な差はあまりに大きいことは嫌というほど知っています。一息入れちゃうと出れなくなってしまうので、食事もせずに、えいやと外に飛び出しました。

21時の国道は、ラーメン屋、焼肉屋、居酒屋などがじゃんじゃん盛り上がっていて、誘惑だらけ。寒いし、ラーメン屋でちょっとビールでも引っ掛けようかな、帰りは近くの駅から電車で帰ればいいんだし。そんなことも少しだけ考えたり考えなかったり。

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誘惑を振り払うかのように、また早く帰りたいという気持ちで走っていると、4:32/kmペース。結構飛ばしてたみたいです。悔しいのは「言い聞かせラン」をすることを忘れてしまったこと。それさえしていれば20秒台で走れたかもしれません。まあ今日はタイムアタックするつもりもなく、100kmという数字を達成することが目的だったので良しとしましょう。夜の良さは遠くの景色が見えないので速く走っているような錯覚に陥ることです。昼間のように遠く先が見えていると、「ゴールはまだあんな先だ」と思ってしんどくなってしまうこともありますもんね。

何はともあれ、今は達成感でいっぱいです。
やっぱりがんばって走って良かった。

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”でも、彼女たちの走る姿を眺めているのは、それなりに素敵だ。このようにして世界は確実に受け継がれていくのだなと、素朴に実感する。”

こういう仕事をしているので、一応、日々キュレーションされるテック系のニュースやレポート、ペーパーには一通り目を通しているのですが(Twitterのタイムラインで情報収集しています)、ああ、一部のとても能力の高い人たちがいて世界は回っているんだな、としみじみ実感することがあります。

自分がこうして電車に揺られている間にも、オフィスのデスクでミンティアを食べている時も、イスに腰を埋めて空を見ている時も、新しい論文や技術が生み出され、実証され、製品化され、世の中に出て行きます。人や社会の様々な営みを多角度から観察し、解析し、将来を予測し、ビジネスを解説し、取り組みを紹介している人たちがいます。だから自分もやらなくちゃと焦ることも昔はありましたが、最近は、ああいう人たちはああいう人たち。自分に出来ることは自分にしか出来ないのだからマイペースでがんばろう、としか思わなくなってきました。なんだか、劇場のオーディエンスのような感覚です。

一人のランナーとしても、エッセイとしても大好きな、「走ることについて語る時に僕の語ること」の中で、村上春樹さんがボストンのチャールズ河沿いをジョギングしている時に、金髪のポニーテールを揺らしながら走るハーヴァードの新入生(と思われる)の女の子たちに次々と抜かれていくシーンがあります。その描写の中で、こういう一文があります。

人々を次々に抜いていくことに、彼女たちは慣れているようだ。抜かれることには恐らく慣れていないのだろう。彼女たちは見るからに優秀で、健康で、魅力的で、シリアスで、そして自らに自信を持っている・・・まわりの風景を眺めながらのんびり走るということはおそらく、彼女たちのメンタリティには馴染まないのだろう。それに比べると僕は、自慢するわけではないけれど、負けることにはかなり慣れている。世の中には僕の手に余るものごとが山ほどあり、どうやっても勝てない相手が山ほどいる。

でも、彼女たちの走る姿を眺めているのは、それなりに素敵だ。このようにして世界は確実に受け継がれていくのだなと、素朴に実感する。彼女たちには彼女たちに相応しいペースがあり、僕には僕に相応しいペースがあり、時間性がある。それらは全く異なった成り立ちのものだし、異なっていて当たり前である。

自分に相応しいペース、異なっていて当たり前。
まさにマラソンと同じ。人それぞれ何かのきっかけや理由があって走り始め、辛さを経験し、それを乗り越え、達成した時の喜びを噛みしめる。それは、タイムを競うようなものではなく、極私的な事情に基づく個人的な体験です。僕も負けるには慣れています。今までも勝つことの方が少なかったように思います。だから競うのではなく、自分の良さを生かし、出来ることを最大限にやり、満足の閾値に達することができればと日々考えています。

(写真: 2016年9月 スタンフォード大学にて)
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