土曜日の午後はサンノゼの Santana Row でゆっくりと過ごすことにしました。ワインバーやレストラン、ブランドショップなどが並ぶお洒落なストリートです。
ここにテスラのショールームがあります。「車の販売店」と考えると、ちょっとイメージが異なるかもしれません。紳士服の店とコーヒーショップに挟まれて、普通に違和感なく、ショールームがあります。まるで、ブティックのようです。女性がいる受付や豪華な商談スペースや整備工場もありません。ご存知のようにテスラモータースはEV自動車メーカーですが、日本の自動車販売とはまるで異なる形式を取っています。販売はWEBサイトのみ、営業マンもおらず、ショールームには最新モデルが数台並び、iPadを片手にしたスタッフがいて説明するだけです。営業トークも一切なし、メール登録でメルマガ配信。一番イメージしやすいのは「アップルストア」でしょうか。
こちらは最新SUVのモデルX。
後部座席のガルウイングが特徴的です。
こちらがシャーシ。テスラはシャーシを全車種共通化しています。
極端な話、上のボディーだけを取り替えればどんな車にもなれます。
モジュール化することで無駄なコストを省いています。
一台注文、と言いたいところですが、ここは記念写真だけで満足しましょう。
テスラの戦略については、WEBで検索するとたくさん出てくるのでここでは割愛しますが、アップルやダイソンと同じように、製品ラインアップを極端に絞り、モジュール化することでコストを圧縮し、販売店やディーラーを持たず、WEBからの直接販売のみ。「肝」であるバッテリー技術を、住宅などに横展開してインフラを握る。素晴らしいです。
ワインを片手に道行く人々を眺めつつ、シンプルかつ大胆な戦略と破壊的な事業拡大スピードについて思いを巡らしました。