アンチITという立場でありたい

アンチIT、アンチSNSと言えばいいのでしょうか。僕の仕事はIT技術を駆使して世界を住みよくすることだと思っていますが、その生業とは裏腹にIT技術に対するアンチテーゼが生きる原動力なのかもしれません。

ITは世界を良くしたのでしょうか。人々を幸せにしたでしょうか。仕事を効率化したでしょうか。人々の生活は、時間から解放され豊かになったでしょうか。

大方の人々が感じ、気付いているように、答えは明白かつ残念ながら、「否」です。

ミシャエル・エンデの「モモ」ではありませんが、世界がITによって便利になり、時間に余裕が出来たとしても、結局「時間泥棒」によって隙間が埋められることにより、マルチタスク化が進み、便利がすべて虚無、妄想であるということが証明されてしまうんです。AI、ロボティクスは、人々から仕事と糧を奪い、一部の資本家を更に富ませるだけの結果となります。そこに幸せな世界はあるのか。答えは資本主義経済の限界、つまり圧倒的な富を得る資本家と、それ以外の人々のディバイドです。その暗くて深い溝と、圧倒的大多数の人が少ない糧を求めてコマネズミのように働き続けなければならないことが全ての答えです。

日本はとても幸せな国です。いまだに。
そう言える要因はいくつかありますが、僕の持論で言うと、そこは日本語の特異性によるものではないかと思います。つまりグローバリゼーションの波が来ても、世界が諦めてしまう程の複雑怪奇な、わびさび的、空気を読む的文化と、大きくも小さくもない規模のマーケットと、日本語の難しさによるものです。だから、日本は鎖国政策をしなくても、守られた国なんだろうと思います。

タイトルに戻りますが、やっぱりネットやSNSから離れて直に人と会い、走り、食べ、飲み、楽しむというのは安心感を生みますね。とても癒やされるし、ホッとするし、生きるためのモチベーションに繋がります。

昨夜はランニングチーム・神戸部会のメンバーの方のラストラン、そして送別会でした。ランで結ばれた堅牢な関係から生まれる絆は、ただただ楽しくて素敵です。

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面倒くさいのに書いてしまう

もうブログなんて面倒くさいな、もう書くものかと思ってPCを一切開かなかったとしても、中一日空くと書いてしまうのは、12年続けている生活の一部になっているからでしょうね。

人間というのは面白いもので、起きていようが寝ていようが、その時その場面で考えなけれならないことを文字通り24時間考えてしまうようです。寝る時に考えていた数式が、夜中目覚めた時にその続きをやっていたり、これを言ったらだめだろうなと思っていたことを言ってしまって、夜中に焦って目が覚めたりするものなんです。

よし、いよいよ月末ですね。流れないよう、一つひとつ、やるべきことを愛情をもってこなして行きましょう。
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緑と青と白

プライベートゴルフ。
気の置けない仲間たちと楽しい時間を過ごさせていただきました。

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ゴルフは大人のピクニックと言われます。

皆で一緒にコースを歩き、大笑いし、声を掛け合い、プレーを楽しむ。スコアは二の次、三の次、仲間たちと自然の中で過ごす時間は素晴らしいものです。今日は特別天気も良く、生き生きとした緑の上には青い空が広がり、白い雲がプカプカと浮かび、本当に気持ちの良い一日でした。

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野菜から食べ始める

忙しい日々が続いていますが、日頃の食生活は出来るだけ規則正しくを心掛けています。まず、食事は出来るだけ野菜から食べるようにしています。炭水化物は少なめにし、タンパク質を大目に。朝はスムージーからスタート、昼は野菜大目でたっぷり食べ、夜はタンパク質を。

会社近くのインド料理屋は、インドやシンガポールの来客との会食だけでなく、日本人同士で行っても最高ですが、ここでオーダーするマトンのシークカバブなんて、いかにも肉肉しくてディナーとしては最高です。

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オフラインの時間

仕事の時間はもちろんのこと、街を歩いていても、電車で移動していても、自宅のリビングにいる時も、あまりにも多くの情報にさらされ、時として疲れてしまうことがあります。

情報の洪水に流されてしまい、落ち着いて自分の考えを熟考することができず、ただ流されてしまうのは心身共に良いことではありません。すごく疲弊し、憂鬱になり、世の中が嫌になることすらあります。

そんな時は、オフライン。
思い切って何も見ない。スマフォはもちろん、TVも音楽もオフにして、目を閉じ、深く考えます。ランニングの時間も頭の整理作業に有益な時間ですが、それでも、走っていると当然のことながら目を開けている訳で、否応なしに情報は入ってきてしまいます。

「サピエンス全史」を著したヘブライ大学教授のユヴァル・ノア・ハラリは、一日のうち二時間の瞑想を日課にしているということです。瞑想を行っていた有名な人物としてスティーブ・ジョブズもいますが、彼が生み出したPCやアイフォンやウェアラブルウォッチによって、結果的に人類はかつてよりも多くの情報にさらされ疲弊するようになったわけで、それってどうなのと思ったりしますが、シリコンバレーのテック企業がこぞってマインドフルネスを取り入れているのを見ると、テクノロジーと精神とは表裏一体なのかなと思ったりします。

いずれにしても、現代における知の巨人ハラリのように、一日二時間瞑想を行うことによって、近視眼的かつ局地的な視点で流されつつ、必死に社会の中で生きることから少し離れて、物事を俯瞰し、大局的視野を持つようにすることは、自分の立ち位置を確認し、世の中がどこに向かっているのかを見、善悪の判断をし、情報のフィルターを研ぎ澄ます上でとても役に立つのだろうと思います。

オフラインにする時は、ある意味で人間としての生存本能が働くのかもしれません。
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辺境への憧憬

この週末は瀬戸内の島々をボンバルディア機から見下ろしながら空の旅を楽しんだ訳ですが、小さな島に小さな防波堤があったり、数軒の民家があったり、こんな山の中に!というような場所に、農道なのか林道なのか分かりませんが、道があったりして、辺境への興味がどんどん掻き立てられて行きます。

とても便利なことに、今はGoogle MapsとGoogle Earthで世界中をバーチャルトリップすることができます。例えば、ふとした瞬間に「ニューヨークのロングアイランド島の先端はどうなっているんだろう」と疑問に思っても、マップやストリートビューで確認することができるんです。「ジブラルタル海峡ってどんなところなんだろうか」と思っても、経営管理論の文献を側に置き、僕は即座に自分のMac Bookを経由して、辺境を旅することが出来るんです。おかげで勉強が捗りません。

憧憬は抑えることができず、自宅の書庫には数多くの旅に関するエッセイが並び、旅情が掻き立てられるような新幹線や飛行機の機内誌、クレジットカードの会報などのバックナンバーがところ狭しと並んでいます。その中でも、一番のお気に入りがこちら

世界遺産サンティアゴ巡礼路の歩き方
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世界遺産に登録されている道、サンティアゴ・デ・コンポステーラのガイドブックです。僕はいつかフランスからスペインに至るこの道を歩きたいと思っているのですが、これも辺境への憧憬の一種でしょうか。

大きなリュックを担ぎ、一人で見知らぬ土地をひた歩く。古城を眺め、石積みの橋を渡り、宿がある村でワインを飲み、チーズを食べ、自分でバゲットサンドを作ってまた歩く。想像するだけで素晴らしいではありませんか。

今のところ、僕の人生の目標は「辺境人間」になることです。

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小旅行 〜 ボンバルディア DHC8-Q400 は眺めが良い機材

旅好きにとって、空港は目的地に繋がる玄関口、旅の始まりの場所です。

このブログを読んでいただいている皆様は良くご存知だと思うのですが、僕は“どうしても”空港が好きなので、そういう話題が多くなってしまいます(本ブログ「飛行機・空港」カテゴリをどうぞ)。敢えて“どうしても”という表現を使いましたが、仮に嫌な経験をしたり、思い出があったとしても、嫌いになれない、どうしても好き、そんな対象が空港です。幸い今まで空港で苦い経験はしたことはありませんが。

国内の母空港、伊丹にて。いい天気ですね。
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さて、ふらりと旅へ。

今回の空の旅は、ボンバルディア DHC8-Q400 です。ボンバには久しぶりの搭乗ですがプロペラの音も含めて、やっぱり味のある機材です。ジェット機と違い、翼が客席上部に取り付けられているので視界が良く、地形マニアの僕としても、ずっと眼下を眺めていられるのでとてもありがたい。国内線は高度5000mくらいを飛ぶので、天気さえ良ければずっと美しい日本の地形を見ることができます。

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ふと瞬間に感じる日本人としての自分

金曜日という一週間の区切りの夜に、こじんまりした割烹で日本酒とカラスミ。

ふとした瞬間に、日本人で良かったなと思うことがありますが、切子のグラスで冷酒をいただいている時は、まさにそれです。アイデンティティという言葉ほど良く分からない言葉もないと思いますが、これも一種のアイデンティティなんでしょうかね。

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朝型生活

早起きの生活が続いています。

日が長くなり、朝5時でも明るくて気持ちが良いのと、朝早く起きると生産性が高くなること、アメリカ東海岸の現地企業とのWEBカンファレンスが続いたりして、すっかり朝型になってしまいました。アメリカとのカンファレンスがある日は、日本時間の朝7時(現地は夕方17時や18時)からスタートとなるため、出社が6時半になります。笑

別に全然いいんですよ、電車も空いているし、爽やかな空気で背筋もピンと伸びますし。しかし、その代わり、夜がめっぽう弱くなっています!夜は眠くなるのが早い!笑

そうそう、業務用のPCが Mac Book Airから、Mac Book Pro に代わりました。タッチバーが不評との情報もありましたが、僕は個人的にとても使いやすいと思っています。

明日は金曜日。
週の最後、追い込みですね。

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