努力してインプットしたことには価値がある

関東地方はずっと雨。

今週の天気予報を見ると梅雨のようでがっかりしてしまいます。さすがに外を走ることは出来ませんしね。その変わりインドアを楽しむことができるので、大学の図書館で文献を読んだりして普段できないことを楽しんでいます。こういう時こそ、しっかり、インプット、インプット。

僕のインプットの目的は、(とても大雑把にいうと)会社を成長させるためのロジックについてアカデミックな観点でアプローチをしエビデンスを獲得するためですが、シンプルに企業がすべきことは、利益追求と技術を通して社会をより良くすることと、社員とその家族、取引先を始めとするステークホルダーを幸せにするということですよね。

逆に、このようにシンプルなことをシンプルに語るためには、膨大な研究と実証に基づく理論も必要なわけです。ビジネスには感覚、感性も必要ですが、やはり努力してインプットしたことには価値があると思っています。マラソンと同じで、積み重ねた距離に価値があるように。

全然関係ないですが、ステイ先に王将があると王将ばかり行ってしまいます。
腹ごしらえも大切ですよね!

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走って読んで

梅雨のような天気の中、等々力陸上競技場の周りをランニング。

お盆休み中に加えて川崎フロンターレのゲームもないから、人通りもなく閑散とした中を黙々と8kmランです。8月に入ってから長い距離を走ることができていないので、こうして、数キロ、数キロを細かく重ねていかなくてはなりません。

湿度100%の中、一日中続く座学の疲労の解消、気分転換に、このように走り、大量に発汗することが出来るのはとても幸せなことです。さあ良質の気分転換も完了、今からはどっぷり読書の時間です。

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旅の準備が出来た頃には

一週間分の旅支度が意外と早く終わり、これなら予約している新幹線を30分早くできるなと思ってスマホアプリを操作し、予約変更。新幹線の不思議なところは、割と混んでいる号もあれば、前後数分すらすだけで急にガラガラの号もあったりするところです。この7分で何が違うんだろうと思いながら、ガラガラの号を選択して予約完了。

お陰で快適な旅です。
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時間距離と物理距離という言葉がありますが、時間距離が短いはずの飛行機に旅情を感じるのに、なぜか列車にはそれを感じません。例えば、空港には旅情を感じますが、新大阪駅にはそれを感じない、でも羽田には、飛行機の方が一時間半も早く到着するのです。

これは、どうでも良いように思えて不思議なことです。

飛行機も新幹線も、出張の多い人間にとってはどちらもメジャーな移動手段です。しかし、空港と駅という場になると、それが急に「同じではなくなる」。

僕が思うに、これは、まだ人間の感覚の中に、空を飛ぶということは決して当たり前の事ではなく、特別なものなんだという概念が刻み込まれているのではないか、と思う訳です。だから、地上を走る列車は当たり前のものとして身近にあり、それはとてもたやすく受け入れることができるけれども、空港に並ぶ飛行機は普通ではなく、特別な存在としてそこにある。それが、旅情に繋がるのではないか、そんな感じがします。あくまで僕の極私的思考によるもので、なんのエビデンスもないので、こいつはアホかと思っていただければ幸いです。

さて、今日から一週間、母校での講座を受けるため東京ステイ。皆様も良い休暇をお過ごしください。

エンゲージメント

今日から出張で東京に滞在しています。

最近は仕事に便利(あと、皇居ランに便利)な半蔵門駅上のホテルモントレを定宿として決めているのですが、このホテル、素晴らしいサービスです。恐らく宿泊客をデータベースに登録しているのでしょう。僕のように月に一度来るか来ないかの客に対してさえ、過去に泊まったことのある客を知ってかファシリティやカードキーの使い方など余分な説明はすべて省くのはもちろん、必ず、部屋をアップグレードしてくれるのです。プレミア感を客に感じさせるのはエンゲージメントの基本とはいえ、サラリと、しかも毎回そうしていただけるとファンにならざるを得ません。

もちろん、僕はモントレの回し者でもなんでもないし、いわゆる5つ星ホテルなんかは当たり前のようにそうしているのは承知の上ですが、さすが、トリップアドバイザーや各ホテルサイトの表彰を受けているだけあり、ちょっとした気遣いが忙しいビジネスマンにとって「居心地の良さ」を感じさせ、「ここなら大丈夫」という安心感を生み、リピートに繋がせるのでしょうね。

今日は久しぶりに人事の勉強会に参加させていただきましたが、そこでもエンゲージメントというキーワードに関してとても学ばされました。学んだことはしっかり会社で反映したいと思います。

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AI(人工知能)とベーシックインカム

明日は早朝5時に起きて飛行機に乗らなきゃなのに、仕事で遅い帰宅となって準備に焦りつつもクールダウンはしたいから冷蔵庫に直行してハイボールを作って飲み、片手で出張準備をしつつ、もう一方の片手で本を読んじゃう時ってないですか?
ええ、ないですよね。それにハイボールのグラスはどこに行ったんだって話ですよね。

でも、何かをしながら片手で読んじゃうくらい面白い新書を買っちゃったんです。それがこれ。

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)

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人工知能による未来の雇用の減少については以前から闊達に議論されてきましたが、経済学的なアプローチで論じたものはありませんでした。僕はシュリンクに興味があり、以前からAIの台頭が職を奪うことによる貨幣流通量の減少が、人口減少と相まって経済活動が縮小していくこと、逆にAI/ロボティクスによる機械化生産によるモノの過剰供給が起こった時には、生産しなくても良くなった人間は何をし、経済はどうなり、経済学はどう説明するのか…と色々と考えていました。既存の経済学は右肩上がりの成長を前提としていますが、シュリンクは前提としていません。富の分配を前提としていますがボタン一つでの無限の供給は前提としていません。そこで僕は新たな分野「シュリンキング・エコノミー」を分析してみようとすら思っていました。

しかし、著者の井上智洋先生は駒沢大学の経済学部の講師で、学部生時代に学んだAIに関する知見も素晴らしいですが、専門はマクロ経済学です。目次を見ると分かりますが、彼の主張は分かりやすく、「AIが人間並みの知性を持てば(シンギュラリティ)仕事がなくなりますよね。なのでこれからの社会保障としてBI(ベーシックインカム)を導入すべきですよね」というものです。

今年の4月の人事塾in大阪にご登壇いただき、パネルディスカッションを共にさせていただいたITジャーナリストの湯川鶴章さんも同じ話をされていました。なるほど、ここで話が繋がるんですね。とにかく、第四次産業革命は2030年に起こると言われています。そしてシンギュラリティは2045年です。なんと、あと14年後には世界はガラリと変わります。14年後と言えば僕は50代半ばで我が娘はまだ25歳です。

さあ、今から何を考えて備えましょうか。
個人的には久しぶりの良書です。是非ご一読を。

[備忘録]攻めの採用とリテンション、アトラクト

人類初のスピードで人口減少、高齢化を続ける日本において、構造的人材不足の戦略的採用はほとんどの企業でテーマになっています。先日、銀座で開催されたグローバル人事塾リクルートワークス研究所・労働政策センター所長の中村さんと、主任研究員田中さんの勉強会に参加した際の備忘録をメモ的に記載しておきます。

・人材確保の3つのキーワード = 辞めさせない、活かす、採る

人材不足は、採用の問題ではなく「採用+活用+離職」の問題。労働市場が構造的に変化しているので、原則にもとづく本質的な打ち手を取る企業が優位。これからのキーワードは働き手のリテンションをどのようにするか。具体的に言うと、リテンション = 個を見たマネジメントに変えていかなければならない。

・採用の鍵は、「賃金と働き方」「対象の拡大」「離職の防止」の三点。

どの部分にフォーカスしてアトラクトするか。
例えば、JPモルガンは「服装自由」を打ち出した。これは「対象の拡大」の部分でアトラクトしている。でも現実は高額なアカウントがたくさん顧客として存在するからスーツを来なければならない。

Netflixは、「エンジニアの年間休暇取得無制限!」とした。極端な話、一年間で一日しか出勤しなくても罰せられることはない。なぜこのようなことが出来るかというと、出勤日数ではなく「成果にコミット」しているからである。逆に言うと成果が出せなければ休みはない。

このような方針がまさに原則に基づく本質的な打ち手を取っている企業の代表と言えるし、このように大企業であれ今を輝くベンチャーであれ、いかにアトラクトするかを考えなければ、人材採用はできないということを意味している。ただ結果を出さなければ企業としての未来はない訳で、対象の拡大によって間口を広げつつ、会社が求める基準を下げずに離職防止をするという点が求められている。

構造的変化に伴う、柔軟性と創意工夫が求められていますね。まさにこれからの社会、経営=人事、人事=経営です。CEO、COO、CFOは一般的になりましたが、これからはCTOに加え、CHRO(最高人事責任者)というポストが重要になってきます。

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AIによる時代の変革、大資本によるアイデアの囲い込み

非常に忙しい一週間でした。その間に九州で地震が起こりました。被害を受けていない地域の人間は、出来るだけ普段と変わらず自分の仕事をしっかり全うすることで経済を止めないようにしなければなりません。そして金銭物資など出来る支援を行う。断層国家日本ですから、これからもあちこちで大地震が起こるでしょう。その時に支援できるためにも、しっかり働く必要がありますね。日々、しっかり働く。

さて、そういう訳で時間が取れず、ブログの更新もままなりませんでした。その代わり、色んなところでお話をさせていただきました。

まず、グランフロント大阪でのMeetupで、Quadceptを紹介させていただきました。試作支援を行う「Makers Boot Camp」と、台湾の「HWTrek」が主催するイベントです。ものづくりのアイデアフェーズはArduinoやmbedなどのマイコンボード+システム制御環境で行うことができますが、製品化、量産化となれば話を別です。Quadceptの利点をお話しながら、製品化と、ものづくりプラットフォームの説明もさせていただきました。

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そして金曜日は、毎日新聞インテシオでのグローバル人事塾
ITジャーナリスト湯川鶴章さん、dbEの有田さん、電通の志村さんと共に、「AIで変わる未来の働きかた」を軸に、組織として、個人として、迫り来る時代の変化にどのように対応していくべきかをディスカッションさせていただきました。経営層、人事関係者、採用関係者だけでなく、エンジニアや学生さんまで幅広い職種の方が40人以上集まり、その後の懇親会も大盛り上がりでした。普段聞けないような話を聞けてよかった、刺激になったと喜んでお帰りになられました。テーマの内容についてはとても面白いので、明日の記事であらためて。

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そして、昨夜は「メーカーズ飲み会#3」です。ああ、ほんと、この会楽しい、大好き!幹事の上辻さん、いつもありがとうございます。笑) 前回のLTではプロダクトの紹介をさせていただきましたので、今回は何を話そうと考えていたのですが、仕事で良くシリコンバレーを訪れているということもあり、今現地で話題のハードウエアに特化したアクセラレータプログラムの「playground.global」についてお話をさせていただきました。

40人以上の各分野のプロがメンターとして常駐し、Google、HP、Foxconなどの資金による360億円以上のファンドを持つ playground.global ですが、Googleを中心とする大資本の引力が強すぎ、世界から全てのアイデアが吸収されそうな気がして恐ろしいです。彼らは圧倒的な資金とリソースで試作から量産まで全部面倒見れますから。

何か日本でも考えて行かなくてはなりませんね。

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そんな感じのアウトプットウィーク。
今週もタスク山積、木曜と金曜は東京です。

充実の一週間になるように、今週も頑張ります!

イベントのモデレーターとして登壇します

告知です。

4月15日(金)18時50分〜21時、毎日インテシオビル4階で行われる、「第41回 グローバル人事塾 IN OSAKA テクノロジーが変える未来の働き方とは」で、モデレーターとして登壇することになりました。だれでも参加可能なオープンな会ですので、是非。

第一部の基調講演にはITジャーナリストの湯川鶴章さんが登壇されます。超多忙な方なのに、わざわざこのために大阪に来られるなんてさすが人事塾。ちょうど昨年、湯川さんが出版された「ロボット、人工知能、人の心」を読んで感銘を受けたので、僕も聴衆の一人としてとても楽しみです。人事塾ですので「仕事」「人財」「働き方」といったキーワードと、最新の人工知能、ロボティクスなどといったテクノロジーのトピックが絡み、議論が発展していくと思います。第二部のパネルディスカッションでは、更に濃いメンバーが加わりますので・・・モデレーターとしてちゃんと捌けるかどうか(笑) いや、これ、絶対に面白い。

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IT関係、人事関係、経営者だけでなく、業種業態関わらず、未来がどう変化していくのか、働く側に変化はあるのか、受け皿となる組織としてイノベーション生む環境をどのように作ることができるのか、など、議論が膨らむと思います。ちなみに湯川さんのご講演は、本当に貴重(特に関西では・・・)ですので、絶対お見逃しなくだと思います。

■事前申込
Pass Market 「第41回 グローバル人事塾 IN OSAKA」 申込

■Facebookアカウントお持ちの方はこちらから参加ボタンでもOKのようです。
https://www.facebook.com/events/1703957153215919/

■グローバル人事塾 公式サイト 
第41回 2016年 4月15日(金) 大阪開催!「テクノロジーが変える未来の働き方とは」、スペシャルパネルディスカッション 「イノベーションを生むための環境と働き方」

ちなみに、この「グローバル人事塾」ですが、東京・神奈川をベースに行われている人事関係者・経営者向けの勉強会で、毎回錚々たる講師陣を迎え、大企業からスタートアップスの方まで幅広く参加されている人材業界では有名な勉強会です。ほんと、良くこれだけの講師陣を集めたなあ・・・と感心するくらい。それが参加費3000円、GCDF(キャリアカウンセラー)を保有されている方には継続学習証明書が発行されるのですからお値打ち。今までは有志一同でボランティア運営されていた会ですが、この4月から一般社団法人化することになり、僕もお声掛けをいただき少しお手伝いさせていただくことになりました。

しつこいようですが、40回の歴史の中でも人事塾の大阪開催は昨年の一度だけ。その2回目が今回の会ですので、貴重だと思います。学生さんを含め、この機会に是非。

システムの限界、その先にあるもの


ビジネスの世界ほど、無機質に見えて有機的なものはないだろうなと思います。ビジネスは人が人のために行うものだし、人が考えだすもので、人が生み出した金銭が介在する以上、その対価に対する価値観も千差万別だからです。

資本主義経済はよく、マネーゲームのように言われますし、金融経済は実際そうかもしれません。経済学的に言えば、個々(個人であれ、法人格であれ)の満足最大化(経済人を前提にした理論)が前提にあります。少なくとも、人間は損したくない生き物である、という前提は正しいかもしれません。経営者なら、出資額の最大化、従業員なら、切り売りした自分の時間の最大効用を求めますよね。

でも資本主義経済が成熟してくると、そのシステムの限界に気づいたり、充足感を感じなくなったり、勝ち負けに絶望したりする人が出始めるのも事実です。しかし、なんとかこのシステムの中でやりくりしなければならないため、モチベーションの置き場を金稼ぎではなく、公益性に求め始める人も増えてきますし、僕も実際、そのような人に良く出会います。

今のままではみんな幸せになれない、そもそも今の状態は健全ではない、なんでこんな仕組みになっているんだろう、健全な状態とは何だろう?そう感じるところからスタートし、その問題に対してテクノロジーであれサービスであれ、一つの解が芯となったビジネスを策定する。そのようなビジネスが成功するのだろうと思いますし、成功すべきだろうと思います。最終的に何をもって成功と評価するかについては「儲かる」という図式になると思いますが、成功ということは受け入れられている訳で、受け入れられるかどうかは受け手の成熟した考えにも依存します。

こうなると、従来の経済学では説明ができないことが多くなってくるかもしれません。とても、有機的です。僕も常日頃からそう感じ、行動経済学や経済心理学などの本を手に取ったりするのですが、そのようなアカデミックな理論よりも、もっと単純に、人とは何かという点に注目した方が良いのかもしれません。

さて、多少関連するところはありますが、原丈人さんのこの話は、とても興味深いので共感する人もたくさんいると思い、リンクしておきます。

原丈人氏・特別インタビュー 日本再生の鍵を担う「公益資本主義」

それでは、また明日も頑張りましょう。

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