【出国前のKIXにて】ビジネスに客観的視点と、ダメなら方針を変える柔軟性が必要な理由について考えてみる

春節の関空。予想通りの大混雑。

今年は新型コロナウイルスの問題はあれど、もうこの時期の出張はほんと憂鬱です。ちなみに、普段マスクなんてしない欧米人でもしっかりマスク(しかも医療用みたいなごっついの)してたりして、空港という土地柄、皆さんパンデミック対策はしっかりされています。マスク着用率は90%あるのでは、というくらい高いです。(自分調べ)

毎週どこかの空港や駅でスーツケースをゴロゴロしている自分ですが、今週はサンノゼに一週間出張します。

皆さんシリコンバレーと聞くと「最先端」「毎日イノベーション」「熾烈な競争社会」という印象を抱かれますが、まあそれも一部正しいのですが、自分が身を置いているエレクトロニクス(電子分野)の業界においては、シリコンバレーがその名(シリコン=半導体の主材料)を冠している業界でもあり、ベンチャーやVCが山盛りいるような感じでも毎日ピッチイベントが行われるでもなく、非常にレガシーかつトラディッショナル、でも、新しい製品が続々と誕生しているような業界です。

自分は年に数回渡航し、現地の取引先を訪問し、業界の展示会やカンファレンスに出展し、様々な企業に製品を売り込んだり、業務提携の話をまとめたり、逆に彼らの製品を日本で売り込むための会議をしたり、あれこれ動くのですが、こちらで会う人はみんな、シリコンバレーで仕事をしているという感覚はなく、ただ、ここに仕事があるからいてるだけ、まあ気候はいいけどね、でも物価の高さには閉口しちゃうけどね、という具合で、僕が知る限り、意識高めの人にはあまり会ったことがありません。もちろん、保有している技術はすごいですけれど。

飛行機、少しディレイしているようです。

こうして空港で一人ボーディング待ちをしていると、いろんなことを考えるのですが、今は「ビジネスには客観視点が重要だよな」ということがずっと頭の中をぐるぐると回っています。そして、僕はいつも、その「客観視点」を大切に生きているような気がします。

こうしたら売れる、こうすれば成功する。そのように初志貫徹で信じることは大切ですが、それで結果が出ない場合は、あ、違ったね。じゃ、やり方変えようか、という柔軟性を完全に持ち合わせている場合のみ、正しいと思うのです。

特にビジネスの場合は、相手あって成立するものですから、その相手という視点をとにかく持つこと。そのためには、やはり、内向きではなく、外向きの視点を常に持つこと、社内ではなく、社外の人間と意見交換をすること、競合他社(いわゆる業界のリーディングカンパニーと呼ばれるような企業)が今、どのようなことをしているのかを知ること、これがとても大切です。ビジネスは結果がすべて。思うような結果が出ていなければ、何かが間違っている。すぐに軌道修正する。それくらいの柔軟さであれば、企業の規模関わりなく持てるはずです。前年うまく行かなかった年の翌年、前年と同じことをしていても、絶対にうまくいくわけがありません。

答えはシンプルです。

次の年にはもっと良いものが市場に出てくるから。

世の中のスピードはめちゃくちゃ早く、至るところで吸収合併が繰り広げられており、日本にいるとあっという間に取り残されてしまいます。

まあ、願わくば、相手が気づかないくらい今までの世の中になかった、画期的な「空飛ぶ絨毯」のようなものを生み出せるのであれば、勝手に売れていくのでしょうけれど、なかなかそうも行きませんから。

そんなことを考えながらの関空です。

次の更新はサンノゼから。
それでは、また。