僕達は箱庭のような国に住んでいるなと、電車に揺られて通勤している時、ふと思いました。
小さい国土に決して大柄ではない人種が1億2千万人も住み、狭いエリアに建物が集中し、それらがこじんまりと、しかし、整然と清潔に並んでいて、道行く人々からは米国や欧州のように多民族の多様性は感じず、髪の色も肌の色も同じ単民族が秩序正しく行動しています。そして、微妙で繊細な人間関係がその上に構築されています。本当に繊細です。
道幅や建物と建物の間隔、駅の通路や天井の高さも含めて、とてもこじんまりしているけれど、決して画一的ではなくて、バラエティ豊かな店や趣向を凝らして微妙に差別化された、徹底的にディティールまでこだわったお店が軒を連ねています。まるで、箱庭や盆栽のような・・・そんな感じがします。これらが日本の特異性を表していると思います。海外の人にとっては、とても面白く、興味深い国なんだろうなと感じます。
こういう特異な国の中で育つと、ある人にとっては外国に出て行くのはイヤ、この守られている感じが心地よく感じる人もいれば(守られている感じはとても良く分かります)、窮屈さを感じで日本を離れる人もいて、人それぞれですよね。
広くて大きくと自由なのと、狭くて繊細で小さいのと、どちらが良いか悪いかではなく、世界にはそれぞれの国特有の独自性があって面白く感じます。
・
さて、今日の写真は町並みが美しいビーチタウン、カリフォルニア州のcapitola(キャピトーラ)です。上の写真はビーチ沿いの”zelda’s”での朝食、下の写真は土曜日の朝にビーチでくつろぐ人々です。