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全国的に雨模様ですね。こちらもしとしとと雨が降っています。八ヶ岳山麓の朝はとても静かです。TVをつけなければ、今は雨の音と鳥のさえずり以外ほとんど物音がしません。こちらに来る一番の目的は、この「静寂を味わうため」だったりします。さて、昨夜は缶ビールを飲みながら読書をしていたのですが、難しい本を読んでいてもほとんど頭に入ってきませんので、「意外と知られていない別荘ライフの真実」と題して、読んでも何の役にも立たない記事をつらつらと書いていたりしました。昨夜はWifiの接続状態が悪かったので、今朝、再度校正してアップしてみます。
1,人々の属性
「別荘ライフ」と聞くと、どうしても優雅なイメージを連想してしまいがちです。確かに普段住んでいる家に加え、休暇を過ごすためだけの家を持つということですから、土地の高い日本では普通に考えても贅沢な話です。ちなみに蓼科高原は、東京からわずか三時間半程度の距離ということもあり、別荘地も関東ナンバーの高級車が多く走っています。毎週末、来られている方もたくさんおられます。週末や連休はビーナスラインなど人気のエリアや高速乗り口もかなり混みます。
こちらの地元の人達は車のナンバーと地元のスーパーに来ているかどうかを見て、「地元」か「観光客」か「別荘族」かの判断をします。観光客はホテルや旅館に泊まっているので地元のスーパーにはあまり立ち寄りませんが、「別荘族」はこの辺りの地理や情報に非常に詳しい人が多く、地元のスーパーや産直品を売っている場所、ガイドブックには載っていないけれどもめっちゃ旨い店を知っていたり、はたまた、地元の農家と個人的に契約をして、直接野菜を購入する強者もおられる程です。
「別荘族」と言っても、属性は色々です。大きく分けて「セレブ」か「本当に八ヶ岳が好きでいずれ移住したいと思っている方」かに分けることができます。セレブは高級外車や高級国産車などを巨大な別荘に数台駐車(時には別荘専用の車もある)していますが、後者は手作りのログハウスや建売別荘にミニバンやハイブリッドカーで来られている場合が多いです。ちなみに、「セレブ+八ヶ岳大好き」な方は、移住されたらすぐにセカンドカーとして軽自動車かハイブリッドカーを購入されます。こっちは車がないとどこにも行けませんから、ハイオクの大型車なんて乗ってると一週間に一度はガソリン入れなきゃなりません。超非効率。そして同じ別荘地であっても、隣近所の関係は意外に希薄だったりします。隣との距離が離れているからかもしれません。また別荘地内でも「地元ではないが定住している」方はたくさんおられます(こういう方の車は別荘地内にもかかわらず地元ナンバーなのですぐに分かる)。
また最近の傾向として、都内では家賃の安い借家に住み、こちらで立派なマイホームを建てる方が増えているようです。土地が安いので大きな家を建てることができるというメリットに加え、首都直下型地震に備え、比較的安全な場所にいつでも避難できる場所を確保したいという動きが加速しているようです(リゾート開発系企業の担当者談)。
2,メンテナンス編
当たり前ですが、別荘地はとにかく山や森の中にあります。木々の枝や枯葉がウッドデッキに堆積して腐敗を進め、庭の草木もすぐに伸びて荒れ果てます。とにかくメンテナンスをしっかりしておかなければ、家も庭も大自然に飲み込まれてしまいます。管理がしっかりしている別荘地の場合は、管理センターが下草の手入れや道路の清掃などをしっかりしているケースもあります。そのような別荘地は人もたくさん往来していて、とても秩序正しく、美しく保たれています。年間管理料は支払う必要がありますが、冬の薪ストーブ用の薪を手配してくれたり、定期的にパトロールをしてくれていたりするので、とても安心です。
野生動物は多くの場合、天敵となります。キツツキなど家の壁に穴を開けまくる奴もいれば、鹿が畑を荒らしまくったりすることも日常茶飯事です。今回の滞在時でもそうでしたが、大きなスズメバチが巣を作っていたりします。そして、信州はとにかくカメムシが多い。カメムシは秋〜春先の寒い間に家の中にたくさん入ってきます。いくら密閉していても、平べったい体を利用して、どこからでも侵入します。信州の方達は、カメムシのことを「わくさ」と言うこともあります。「わー!くさっ!!」から由来している言葉のようです。彼らとはまさに「戦い」です。冬場〜GWに掛けては家の中をカメムシが飛び交います。こちらでは「わくさボトル」という500mlのペットボトルを家に常備していて、ボトルに上手にカメムシを生きたまま捕獲します。「わくさボトル」は割とすぐにわくさで一杯になります。慣れると本当に何とも思いませんが、慣れないうちは大変かもしれませんね。逆に、天然記念物であるニホンカモシカや、テンなどの珍しい動物に偶然遭遇したりすることもあります。とにかく、良い意味でも悪い意味でも自然の中で生きているという実感を得ることができます。メンテナンスは手間暇、本当に大変です。
3,総括
子供たちにとっては年に2度3度行く場所になりますから、第二の故郷ということができます。特に都会生まれの都会育ちの人間に取っては事実上「田舎」というものがありません。こういう場所があれば、田舎や自然の中での暮らしがどういうものかをある程度実感することができ、とても良い教育の場になると思います。僕も阪神間育ちですが、両親が昔から「信州好き」で冬場のスキーを中心にずっと連れて行ってもらっていた場所ですから本当に第二の故郷ということができますし、このような場所を持っていてくれていることにも感謝しています。これからもずっと大切にして行きたいと思いますね。
さて、何の役にも立たないエントリーもここまで。
また別荘ライフの真実を機会があれば書いてみたいと思います。
今日も良い一日でありますように。
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