共産主義めいた造形に惹かれるの 少なくとも建築に関してはね

共産主義めいた造形に惹かれるの 少なくとも建築に関してはね

ana

これは、mini 「Go with Your Got 」キャンペーンに出てくる Ana Kras の台詞です。

こういう台詞を持って来られると弱い。こんな台詞なんて世界観の形成時は、当たり前の手法、予定調和、スタンダード、定番、杓子定規(関係ない)など、どんな風に言われても構わないけれど、弱いものは仕方がない。ちなみに「Go with your gut」とは、「自分の勘を信じろ」というような意味ですが、最初、「Gut」をドイツ語のグート、つまり「良い」と掛けているのかな、と思ったりしましたが(だって、miniは今や英国車ではなく、BMW傘下なんですから)、やはり英語のGutのようです。

さて、クルマのキャンペーン(特に欧州車)は、過去の、メルセデス・ベンツ Eクラス カブリオレの「”FOUR” オンナの4つの顔。4つのポエティック・ムービー」シリーズなど、ある人格に寄り添い、ライフスタイル、哲学、日常生活の中に溶け込む風景としてPRするケースが多く、とても精錬されていて非常に好ましく感じます。共感というか、スタイルというか、良い意味で押し付けがなくて良いですね。

そして僕のように、まんまとツボった市井の人が、喜んでシェアしちゃったりするものだから、もうね、色々と上手いこと出来てますよ、世の中は。

mini

Youtubeでもショートムービーが公開されているので、ペタッとしておきます。

湾岸線はシーニックなポイントが多い


世の中には色んなマニアがいるものです。

マニアという言葉は広義になり過ぎるので、単純に「見ることが好きな人」ということにしましょうか。その対象に対して好意的な感情を持つ。だから、見たくなる。ずっと見ていても飽きない。似たものがあれば、それに対しても好意を示します。

例えば、橋梁や大型構造物。

そこからの派生で工場、プラント。数年前から「工場萌え」という言葉が流行り始め、「日本五大工場夜景」というものも生まれました。残念ながら、この五大工場夜景に関西の工場は入っていませんが、この近未来的な光景にファンが多いのも頷けます(自分も漏れなく工場萌えです)

前置きが長くなりましたが、阪神高速の湾岸線は、そういう意味でシーニックなポイントが多い路線です。橋梁はもちろん、

IMG_2124

反対側なので上手に撮れませんでしたが、堺泉北臨海工業地帯。ここは関西随一の工場夜景として有名です。写真は三井化学のプラント。

IMG_2132

番外編ですが、湾岸線は回りに高い建物がないので、空も広く見えます。

IMG_2134

走っていて気持ちのいい高速は、運転していても疲れませんね。

海岸ランと企業努力


朝から一仕事終えて、いつものコースを15kmラン。

県立の海洋体育館があるキャナルでは、地元大学のカヌー部が掛け声を合わせて艇を漕ぎ、その向こうでは地元のヨットクラブが練習。空は曇っているけれど、なんて爽やかな土曜日の光景。ちなみにボートは漕ぎ手の後ろに進み、カヌーは漕ぎ手が向いている方向に進むという違いがあります。

IMG_2113

僕は陸上を走りながら、スピードアップしていくカヌーと追いかけっこ。抜きつ抜かれつ。秋になるとスポーツを楽しむ人が増えますね。本格的にマラソンもシーズンを迎えるので、ランナーも多くて、走っていても寂しくありません。季節が良いと外に出たくなるのは皆、同じようです。


午後からは所用で梅田のグランフロントへ。電車でわずか15分でガラリと光景が変わります。大阪駅もグランフロントも、週末はほんまに人の海!

グランフロントの一階ではいつも何かのイベントが行われていますが、ここに居を構えるメルセデスが、車を並べて試乗会を行っていました、「Mercedes-Benz Connection」は、気軽にベンツが体験できる場所としてイベントスペースやカフェなどが併設されていて、いつも賑わっています。企業努力が見えますね。

IMG_2117

僕も最近、Eクラスのワゴンに乗り替えましたが、徹底した品質管理によるクオリティの高さは、いろんなメーカーの車に乗ってきた中でも少し抜けているかなと思います。

最近VWの排ガス不正問題が大きなニュースになっていますが、利益やシェアを追求するのではなく、本当に良いモノを作ることで、結果的に売上や利益が生まれ、ブランドを築き上げて行くことができるという思考が大切なんだろうと思います。VWも、以前ヴェントとビートルを持っていたので愛着はあります。がんばって信頼回復して欲しいものです。

【Air Gallery】CRJ700 初乗り


新潟空港から伊丹への最終便は、IBEXエアラインズ(親会社は会計ソフトのJDLですね)とANAのコードシェア便。IBEXに乗るのも初めてだったけれど、機体がCRJ700だったということにエアフェチとしては感動。飛行機にはたくさん乗っていますが、CRJ700は初めてです。

CRJはカナダ・ボンバルディア社の製品群です。国内線のプロペラ機で有名な、あのボンバルディアの小型ジェット。過去にはJAL系列のジェイ・エアのCRJ200などには搭乗したことはありますが、700はそれよりも少し大型、乗り心地もとても良く、快適な空の旅を楽しむことができました。

こちらは新潟空港です。
コンパクトながらも必要なものは揃ってる。そんな地方空港でした。

明日は6時で和歌山へ。
今週、すっごくハード。

美しいものは美しい – Citroen DS Decapotable


パリではシトロエンDSをチャーターしてハイヤー代わりに使うサービスが人気とのこと、大のDS好きの僕からしてみれば(好きだけれど所有するには金と勇気がいるため至らず)、とても魅力的なサービスで、さすがはパリ。GQのニュース記事とギャラリーの写真に夢中になってしまいました。

シトロエンDSのハイヤーがパリで人気!(GQ Japan)

(写真:GQ)

DSは1955年から20年間生産された高級サルーン。時代を経た今でもこのアバンギャルドなデザインは古さを全く感じさせません。名車と呼ばれる車は、アストンマーチン db5、ジャガーEタイプ、オースティンヒーレースプライトmk1、など数多くありますが、僕個人としては、DS、その中でもDecapotable[デカポタブル(コンバーチブル)]は名車中の名車ではないかと思っています。

(http://fr.yoyowall.com/wallpaper/citroen-ds-21-decapotable-noir.html より)

大好きな映画「ガタカ」の近未来な世界でも、DSのDecapotableがユマ・サーマンの愛車として登場していました。劇中では近未来ゆえに電気自動車という設定、従ってエンジン音はせず、ヒュイーンと走るのですが、全く違和感がない。

時代を超えても、美しいものは美しい。
デザインの極意を見た気がします。

いずれにしても、パリ。行きたい!

WWDCに見る成熟した企業の姿


成熟という言葉の定義は色々あれど、文化的、哲学的、信念的に成熟した企業の姿を、Apple WWDCのレポートから見ることができました。ITmediaで林信行さんが書かれている記事(林先生のレポートは「Appleポエム」として有名ですが)、エバンジェリストならではの礼賛記事とはいえ今後時代をリードする企業の姿はこうなんだろうなと想像しながら、また、共感しながら読むことができたのでシェアしておきます。

Appleの新しい方向性――4つの発表と3つのトレンドを林信行が読み解く(ITmedia)

長い記事ですので、いくつかキーワードを抜粋させていただくと、

”経済合理性から逸脱した本気で新しい21世紀の文化を創造しようと取り組むのが最近のアップルに通底する姿勢だ。それはEarthdayに発表された環境への取り組みなどにも表れている。”

”同様の人間性を尊重した21世紀文化を築こうという姿勢は、プライバシーを徹底して保護する姿勢や、やりすぎずに無駄な手間だけを取り除いてくれるインテリジェンス、そして家族が集う「家」を進化させるホーム連携といった新たに築こうとしているトレンドにも相通じる部分がある。”

ビジョナリーカンパニーとして、短期的な利益を追求するあまりビッグデータの切り売りをするようなことはせず、むしろ「これからの時代はこうなるべき」という、デジタルだけどオーガニックで血が通った哲学を強調する姿勢にこれからの企業のあり方を垣間見た気がします。

(かくいう僕もApple信者なんでしょうね・・・苦笑)

あるニュースから Getty Center に思いを馳せる


石油王、J・ポール・ゲティ氏の孫が自宅で遺体として見つかったとのニュースを見て、昨年、親友に連れて行ってもらったロサンゼルスのゲティ・センターのことを思い出しました。

ゲティ氏の私財で作られたこの美術館(ゲティ・センターの一施設)はパシフィック・パリセーズの高台にあって、マリブやベルエアの高級住宅街、ビバリーヒルズ、そしてLAのダウンタウンまで広く見渡せて最高に気持ちの良い場所でした。

そして建物もとてもきれい。

訪問レポートについては、昨年6月29日の記事で写真入りで詳しく書いています。

仕事でロスに行くことは少ないのですが、ここはまた必ず行きたい場所。

今は特に仕事が忙しいので、少し現実逃避気味な願望です。

このケーススタディは面白い


面白い記事に出会ったのでご紹介。wiredから。

「その「理想のオフィス」は本当に「理想的」? Studio KNOLが見つけた「自由な職場」の矛盾」

理想なワークスペースとは?
Googleのオフィスのように自由で、遊園地のようで、犬や猫を連れてくることができたりするようなクリエイティビティで自由なスペースに憧れはあるものの、本当にそれが理想的なんだろうかというアンビバレンスに迫ったケーススタディです。

結論から言うと、自由で楽しくいつでも美味しいコーヒーが無料で飲めるようなオフィスに人は満足を持つものの、それとは対局にあるような、学校の教室よろしく無機質に机が並べられていてチャイムが鳴って初めて休憩ができ、完全管理された職場環境の方が、生産性が上がり就業後の満足が高いとの結果もある。

「制約があるからこその自由」。

思わず、なるほど、と唸ってしまいました。

このケース、無機質な環境はまさに映画「ガタカ」の内部を思わせます。

息は詰まりそうだけど、仕事しかすることがないので、集中できて生産性は上がりそう。

ちなみに僕のようにオフィスにも出社するけれど、社外でも家でもMac Book AirとWifiとiPhoneさえあればどこでも仕事ができるタイプの人間としては、制約と自由を行ったり来たりしている訳で、まあ、強いて言えばオフィスには緑がたくさんあって、気分転換ができる屋外のウッドデッキがあって、ランチとコーヒーがフリーなところであれ十分なんです。 (←条件多いな)

【Airport Gallery】サンディエゴ国際空港(SAN)


KIXからサンフランシスコを経由して、はるばるサンディエゴにやってきました。明日から我が社の製品Quadceptが出展する展示会「IPC APEX EXPO 2015」にアテンドするためです。

サンフランシスコからサンディエゴへの国内便は、まず海上を飛び、コースト沿いからサンディエゴのダウンタウンをかすめてUターンするようにしてランディングします。

「サンディエゴに来た!」というような青空と海。

緑が多くて美しい街並みであることが機内から良く分かります。

サンディエゴ国際空港は、ローカルで小さな空港のように見えますが、滑走路一本の空港の中ではアメリカで一番ビジーな空港らしく(wikipedia参照)、たくさんの乗降客が出入りしています。

こじんまりしている中にも、ソフィスティケートされた雰囲気が漂い、この土地ならではの爽やかな青空と相まって、とても開放的な雰囲気です。

これまで色々な空港を紹介していますが、どこの空港もそれぞれの味があって良いです。それに、サンディエゴという町は想像していた以上に素晴らしい町です。

また明日の記事で、その町並みを紹介させていただきます。

イメージは未来に具現化する


Appleが自動車開発をスタートしているというニュースで話題の今週。

Appleの自動車R&Dチームは総勢1000名、フォードやベンツからも指導的人材を確保(techcrunch)

日本の自動車会社に迫る危機は並大抵ではない(Blogos)

詳細は記事を参照のこと。

僕はTOYOTAやMercedesは素晴らしい企業だと思っていますが、どんな業界でも旧態依然とした企業に未来はありません。生きるか死ぬかの世の中です。「自分達が変わらなくても」勝手に時代は変わって行きますよね。置き去りにされたくないし、二番煎じも嫌です。全然違った発想を持たなくてはならないし、固定観念に縛られるのは危険です。

それにしても厳しい世の中です。10年前までは参入できないと思われていた産業でも、例えば自動車には Tesla、Google、Appleが参入していますし、宇宙産業も民間企業の参入が相次いでいます。10年で時代は変わりますよね。変化のタームが短い。


そんな厳しい世の中ですが、こんなホッコリする動画もあります。wired.jpで見つけた「世界最古の「携帯電話」で通話する様子の動画」

イメージは先の時代に具現化するんですね。

World’s First Mobile Phone (1922)