身近な場所でも旅ランを楽しめる

先日、神戸方面をランニングしていたのですが、いつものルートだとやっぱり飽きてしまうので、気持ちの赴くままに普段走らないルートを走ることにしました。

気になる坂道があれば登ってみたり、線路の下のガードトンネルをくぐってみたり、見晴らしに良い場所に行ってみたり。走っているからこそ色々と発見があるものです。

その中でも、商店街は良いものですね。

その地域に密着した商店街って、生活感と旅情の両方を感じられて楽しくなってしまいます。どこも商店街が廃れてしまって、大型のモールに吸収されていく中で、まだこんな店があるんだ、そして、地元のお客さんが買い物に来るんだと思うと、昭和の名残を感じられて嬉しくなります。

中古の道具を扱う商店。

古い町並みの中にお洒落なヘアサロンがあったり。

あまりどこにも行けない今日この頃ですが、半径20km足らずの身近な場所でもまだまだ知らないところがあるものです。

近所で旅ラン。
色んな場所をコースを変えながら走ってみたいものです。

ビールもがまん、カレーもがまん。ケーブルカーもパスして脚で下山。でもなんだか乗り切れないなあ・・・

晴れてるうちの走りに行く!それが最近の行動パターン。土曜日に走って、日曜日は屋内作業。日曜日が三週連続で雨ですもんね・・・

というわけで、今朝は阪急宝塚駅スタートで六甲縦走路を攻めることにしました。一応、ケーブル駅をゴールに。もし体力があれば新神戸駅をゴールにと考えてスタートです。まあ、六甲はどこから登ってもしんどいですな。宝塚ルートも、割と短い距離で一気に標高が上がるので芦屋川ルート同様、なかなかのものです。

それにしても体力落ちてるわ〜すぐバテる・・・スピードに乗り切れない。錆びついた体をギシギシいわしながら、壊れそうな関節を恐る恐る動かしながらの今日の山行。まあ、こういう日もありますよ。

写真では分かりませんが、山頂、大混雑でした。みんな天気の良い今日を狙って来ていたようです。

山の上は結構寒い。下半袖、上にウインドブレーカーでちょうどいい感じです。

六甲ガーデンテラスのジンギスカンの良い香りが誘惑ですが・・・

なんとかケーブル山頂駅まで到達。足は売り切れ。

本来であれば、ここでビールとやまみつカレーを堪能してケーブルカーで下山といきたいのですが、一応今日は練習日なのでお楽しみはお預け。TENRANカフェで写真だけ撮りました。

油こぶしルートをケーブル下駅まで下山。

登りのトレーニングも大切ですが、下りの練習も必要ですからねえ。ここまで来たら六甲道駅まで下山したら良いのですが、膝に違和感を感じたので、無理せずバスに乗車しました。

今日の距離の三倍以上ある5月の鯖街道ウルトラまでもう一ヶ月半。

今のままでは完走もままならん。一応毎週末30kmはコンスタントに走っているんですけど、まだまだ調整が足りません。特に山練がねぇ・・・残り日数でしっかり調整したいと思います。

7種類の挨拶を使い分けながらのトレラン

鯖街道ウルトラのトレーニングのために六甲山へ。

芦屋から六甲山頂経由、有馬温泉の往復です。ファンランなら、そのまま有馬をゴールにして温泉入ってビールプハーしてバス帰りなのですが、今日は来た道を戻るというスパルタンな日。芦屋川からは六甲のゴールデンルートということもあり、今日もたくさんのハイカーさんが登っていました。

ご存知のように、山では誰かとすれ違う時に必ず挨拶をすることがマナーとなっています。

やっぱり挨拶は気持ち良い方がいいですよね。僕も意識して、にこやかに大きな声で「こんにちは!」と挨拶をするのですが、反応は人それぞれ。みなさん普通はちゃんと「こんにちはー」と返してくれるのですが、ソロハイクしているシャイなおっさまなどは無言で会釈か、「・・・ちゎ」「・・・っス」ということもあります。今日は初めて「・・・ぬ」という人に出会いました。「ぬ」てなに。

元気なのはちびっこ。韓ドラ「愛よ、お願い」のヨルムのような男の子(分かる人いますかね)なんかは大きな声で「こーんにーちはー!!!」と言ってくれてとても気持ちいいのです。

そんなことをずっと繰り返していると、自分は7種類の「こんにちは」を使い分けていることに気づきました。

「こんにちはー」
「ちわー」
「ちわっす」
「ちゃー」
「ちゃーす」
「ちゃす」
「っす」

走っている時はどうしても短め。疲れてくると短めに「ちゃ」「ちゃす」になってしまいます。

困るのは、相手方が5、6人のパーティーの時。どでかい一発「こんにちはー!」で5人分をまかなえるのであればいいのですが、そうはいかない。なので、各々すれ違いざまに「ちゃー、ちーわー、すーーーー」(4番目、5番目の人は「ーーー」)のように合せ技になってしまいます。いや、挨拶はちゃんとしないといけませんね。

あと、疲れてくるとブラックな一面が出てくることも。
すれ違うハイカーさんの会話が聞こえてきます。

「おれ、あそこで川の水飲んだの覚えてるわー」
「川の水かー あはははは」

・・・何がおもろいねん(心の声)

いや、あかんあかん。
みんな気持ち良く登ってるんだから、何で笑ってもいいじゃないか!疲れは人に余裕をなくさせますね。

六甲山頂にて

阪神電鉄グループが神戸市に寄付したお金で建てられた素晴らしいトイレと休憩所がついに完成!めちゃくちゃきれい!すごいですよ、これ。サイクリストには嬉しいチャリンコホルダーも完備。

誰もいなかったので、パチリしてしまいました。六甲山頂に全自動水洗式トイレなんて、これは夢なのか。

ホテルのような洗面台。女性も嬉しいですね。
阪神さん、神戸市さん、ありがとう。

雨が降る前にスタコラサッサと帰ります。

距離25km、累積標高2400m。昇り標高だけなら1200m。そこそこ負荷のかかる練習ができました。

インドシナ半島に昇る朝日はあの時、何を教えてくれたのだろう

随分と暖かくなってきましたね。
生暖かい風がそうさせるのか、ふと一年半前にハノイのノイバイ国際空港にいた時の自分を思い出しました。

ーー
ドイモイ政策で急速な経済発展を遂げた社会主義国家の国の玄関。日本の大成建設によって建てられた空港とはいえ立派だった。アメリカからベトナムにかけての長い出張の最後、羽田に飛ぶ前の早朝の空港。大きな窓から朝日が差し込み、明るかった。

知らない土地に一人でキャリーバッグを引いて向かい、現地の取引先と合流して仕事。そして最終日の朝6時。まだ人の少ない空港で膝の上にPCを置いたまま、ぼんやりとインドシナ半島に昇る朝日を眺めていた。

寝起きでぼんやりした頭で、ここはどこなのだろう。僕はなぜここにいるのだろう。もちろん仕事で来ているのだけど、仕事ってなんだろう。この国はどのようにして経済が回っているのだろう。映画「インドシナ」に出てくるカトリーヌ・ドヌーヴのような人は本当にいたのだろうか。

気づくとボーディングの時間。
禅問答のような問いに対して明確な答えが出ないまま飛行機に乗り込みました。
ーー

一年半後の今。

「何かを待つ」という時間がありません。ただひたすらPCに向かい、会議とオンラインミーティングをこなすという隙間のない日々。たまには禅問答も良い。自分で意識して何もしない時間を作る必要がありそうです。

答えのない問いに対して、孤独と、その場の空気と、あてもなく漂う時間が何かの答えを提出してくれるかどうかは分かりませんが、このような時間そのものに、味わいと深みがあるのではないかと思うのです。

関西唯一のシーサイドコースで海を眺めながら風に翻弄される

一度はラウンドしたいリンクスコース。しかしながら、関西では、いや日本で「リンクス」と言えるコースはほとんどありません。

実際のところ、北海道の稚内カントリーくらいしかないのではないか。というわけでリンクスの聖地スコットランドでのラウンドは老後の楽しみに取っておくとして、今日は関西唯一のシーサイドコース、南海電鉄運営の名門「大阪ゴルフクラブ」でラウンドです。

川奈ゴルフクラブさながらの海に向かって打つのは気持ちいい!

爽快感は最高ですが、風が強い〜!
どのホールからでも海が見えます。良いコースだ。

前日の雨でフェアウェイも一部ぬかるみ、バンカーも水たまりの箇所がありましたが、また良いコンディションの時に来たいものです。

お昼は、大瓶ビールとラーメンのセット。
僕の中で「大瓶」を置いているゴルフ場は、良いゴルフ場としています。いや、実際そうなんですよ。名門は大抵、大瓶があります。笑

外国人エグゼクティブたちとのラウンドは、月イチ。せっかくなので良いゴルフ場に行こう!と毎月、月替りでラウンドをしています。

来月は、太平洋クラブ六甲コース。もう何年ぶりだろう。
今からとても楽しみです。

SNSでつながらないという選択。とっても心地良いのです。

ゴルフ帰りに運転しながら、心地よさとはなんだろうと考えてみました。もちろん今日のラウンドがとても楽しかったからなのですが、この楽しさ(=心地よさ)って一体何なんだろうなと。

少なくともデジタルではない。SNSでもない。オンラインでもない。

それとはまったく真逆の、オーガニックで、オフラインで、アンプラグドな関係。そこにはスマートフォンもアプリも充電器も必要ない。僕はそこに心底「心地よさ」を感じているのだなと実感したのです。

その証拠に、今日ご一緒した皆さんとはSNSでのつながりがない方ばかり。一年ぶりに一緒にラウンドした方(僕が尊敬する大好きなジェントルマンです)もおられます。久しぶりでも、やあやあお元気ですか、またあのお店に飲みに行きましょうね、と、懐かしい昔話と近況報告で盛り上がるのです。

最近、プライベートで一緒にいる人たちは、SNSで「つながらない」あるいは「つながっていない」人が特に多いと気付きました。SNS上の滞在時間は減っているし、つながりも増えてはいないけれど、それでいい。それがいい。(孤独のグルメ 井之頭五郎 風)

別につながっていなくても、会いたい人にはいつでも会えるし、ゴルフにも山にもランにもご飯にも行ける。連絡を取ろうと思ったら携帯やLINEで十分。常日頃から何をやっているか知らなくても、会った時に近況報告ができればいいじゃないか。

「あえてSNSでつながらない」という選択。

なんだか開放された気分になりますよ。デジタル・デドックスという意味ではなくて、最初から「つながらない関係」。

とはいえ、冒頭で書いた「オーガニックで、オフラインで、アンプラグド」なことって、今の時代、一番贅沢なことではあるんですけれどね。

覚悟を決めてチャレンジする人の言葉には無駄がなく、そして温かい

逃げ道をなくし、覚悟を決めて挑む前人未到のチャレンジ。

日本人で初めて挑む、極寒のアラスカ Iditarod Trail Invitational レース(標高1000m、最低気温マイナス40度、距離560km)に出場されるプロ・アドベンチャーランナー北田雄夫さんと、大和田さんのお二人と現地アラスカをつないだZoom交流会が行われました。

氷点下0度〜40度の極寒、民家もなく、マーキングもない道なき道を、食料や着替えなどをソリで引きながら昼夜問わずに進む。サポートはなし。野生動物遭遇、氷が解けた河川や湖転落などの緊急事態も自己責任で対応。10日間という時間制限で560kmを走破。560kmというと、東京から岡山くらいの距離ですからそのすごさが分かります。

そのような前人未到のレースに日本人として初めてFootの部で挑む北田さんと、大和田さんの言葉には、命の危険を掛けて挑む人の決意と哲学が見えました。必ず完走してみせる、生きて生還するという決意と、一方で、命より大切なものはないのでエスケーププランも用意しておくという冷静さ。

逃げ道をなくし、立てた旗に向かう人が語る言葉には無駄がない。
そして、温かい。

積み重ねた努力から来る自信、力のある人間が語るクレバーな言葉。そして、他の人を傷つけない愛情あるメッセージ。

学ぶことばかりです。

■告知
そんなプロランナーがクラウドファンディングを開始されました。既に目標を半分以上クリアしていますが、まだまだご支援お待ちしています。

日本人初アラスカ560km・ヒマラヤ850kmに挑戦し、日本中に希望を届けたい!
https://camp-fire.jp/projects/view/362974

茹で鶏は、タイに行くとカオマンガイ。シンガに行くとチキンライス。

約二週間ぶりの出社。

またまた前回から日にちが空いてしまいました。久しぶりの出社の楽しみは「ランチに何を食べるか」。今日はタイ料理かなーと、出社組のメンバーを誘って、豊崎のバーンスキタイへ。そしていつものカオマンガイをオーダー。

写真を取り忘れたので、お店の公式写真を拝借

「カオマンガイ」はタイ語ですが、同じ料理でもシンガポールに行けば「チキンライス」となります。

ああ、チキンライス。その言葉から想起されるのは赤道直下の湿ったモンスーンに吹かれながら飲む冷たいタイガービールと鶏のだしが染みたご飯の香り。

僕はシンガポールの Wee nam Kee のチキンライスが好きなんですが(2017/10/2の記事「神戸で走って日本酒を飲んでいた人間が、今日はシンガポールにいる」でレポートを書いています)、シンガポールも一年ちょっとご無沙汰しています。もう全部WEBカンファレンスで済んじゃうので、海外出張もなくなってしまうかもなあと思うと、少し寂しくもあります。

愛しの Wee nam Keeのチキンライスと、タイガービール。
やっぱりたまには飛行機乗って海外に行きたいよなあ。

今日のハイライトは30km走できたことと、作った八宝菜がとても美味しくできたこと

前日のワクワクをそのままに朝は5時に目がぱっちり。今日はロング走だ!嬉しい!予定どおり6:30に家を出て、まだ暗いなか国道を大阪方面に向かって走り出しました。

今朝の予定は、芦屋から淀屋橋まで走り、ラン友たちと合流して大阪城をぐるりと一周して淀屋橋でゴールするという30km走です。RadikoでFMを聴いて走りながら26年前の今日という日に思いを馳せました。様々な震災のエピソードがイヤフォンから流れてきます。今こうして走れるのも命あるおかげ。感謝しかありません。

朝焼けが美しい武庫川を渡り、

淀川を渡り、

梅田の高層ビル群を見ながら、

中之島を通って、

淀屋橋に到着。先に到着していたラン友さん二人と合流して、三人で大阪城ぐるりと一周してきました。今朝はランナーさん多かった!夜の外出が自粛している分、昼間に活動しようということでしょうか。

僕としては、国道で大好きなラン友さんと会えたし、大阪城でも同じチームのラン友さんを見かけたし(後でLINEで「走ってたよねー」っと盛り上がりました)、なんだか出会いの多さに幸せな気分になりました。皆さん、ありがとう!

午後からは実家に母の見舞いに。
今日はなぜか元気で会話もできたし、テーブルでイスに座って食事もしていました。寝たきりで会話すら出来なかったのにびっくり!

父と帰省中の弟の夜ご飯のために八宝菜を作ったのですが、自分でもびっくりするくらい美味しくできました。母も食べたいというので、具は少なめにしてお出汁をメインに取り分けてあげると、美味しい美味しいと言って食べてくれました。嬉しかった。

ここでも、命あることに感謝です。
明日からもしっかりがんばって生きます(行きます)。

母と庭木とミネストローネ

この三連休は本当に良い天気でした。

高台にある実家で母のためにミネストローネを作りながら、時折キッチンの窓から眼下に広がる景色を眺めています。庭木が風に揺れるのが見えますが、音はなく、とても静かです。

年末から年始にかけて、母の容態が急激に悪化し一時はどうなることかと思いつつ毎日実家に通っていた日々ですが、母自身の気力体力の強さと、家族全員で交代しながらの看病で今ではテーブルで食事ができるくらい回復しました。いつどうなるか分からない状況に変わりはありませんが、作ったものをおいしいおいしいと言って食べてくれるのは嬉しいものです。どうでもいい話で笑ってくれたり。楽しく幸せな時間です。

そんな中、朝はランニング、午後や夕方から実家という形でこの連休を過ごしていました。走る方は地元でのラン、神戸でのラン友さんとのロング走。二日間で41km。実家では、ベッドサイドでの読書や仕事がはかどりました。

寒さは厳しかったのですが、それ以上に空の青がとてもきれいで。思わず走りに出て、スマホのセルフタイマーで自撮りです。このブルーは冬ならではですね。寒さに勝って外に出たご褒美です。

また明日から多忙な日々が始まりますが、しっかりチャージすることができました。