FALCON9 着陸成功 のyoutube動画を何度もリピる


イーロン・マスク率いる SpaceX のFALCON9が帰還着陸に成功したというニュースにガッツポーズしました。(SpaceX、大型Falcon 9ロケットの着陸に初めて成功 – TechCrunchより)

FALCON9は、使い捨てではなく再利用を目的とした、垂直に離着陸が出来るロケットです。今まで何度も打ち上げられてきましたが、爆発、炎上を繰り返してきました。今回、史上初めて、宇宙空間に人工衛星11機を運搬し、その後、帰還して水平着陸に成功しました。

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まさに歴史的瞬間です。この成功の裏側にどれだけの資金投入と、エンジニアの汗と涙、不屈の精神があったことか!リアル下町ロケットです。帝国重工の社長の言葉を思い出されます。

「開発に携わるものは少しのミスも許されない、極限状態のまま完璧なまでにミスをしないよう違いに2重、3重とチェックを重ねてその上で信頼を高めていかねばならん。ロケットをなめるな!」

Youtubeでは着陸に成功した時の管制室の喜びが投稿されていますが、まさに全員でガッツポーズ。下町ロケットでは僕もTVの前で何度もバンザイしましたが、今回も同じくPC画面の前でバンザイしました。人が喜ぶのはいい!アツい気持ちと、チーム一丸。これぞ、仕事の醍醐味です。

自分が住む地域を眺めつつ、3人に1人が65歳以上の世の中を想像してみる


週末にランニングをしていると、色んな光景を見て考えさせられるものです。

走っている人もいれば、散歩している人もいます。子供たちの野球、サッカー、ラグビーがいろんな公園で行われていて、それを親たちが取り囲んで見ています。お年寄りが一人で買い物袋を下げて歩いていたり、公園のベンチで老婦人二人が談笑していたり、浪曲の練習をしていたり。

週末は地域社会の営みに触れることが出来る良い機会ですが、最近コンビニのレジなど働く高齢者の方が増えています。これって社会の小さなな変化ですよね。

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日本の人口における高齢者の割合は26%で世界でもダントツの一位です。

これが20年後(2035年頃)には、33%を越えて、人口の3分の1以上が65歳以上となってしまいます。今から20年後ってそんな先ではありませんよね。自分の子供たちが30歳前後です。ちなみに、それからさらに25年後の2060年頃には高齢人口比率が40%になると言われています。

こうなると何が起こるかとういうと、労働人口が減るということ。労働人口が減るということは国として経済成長がない(年々マイナス成長が続く)ということです。逆に国の社会保障制度の額が増えますので、税収ではとても補うことが出来ず、国の借金は益々膨らみ、それが将来の子供たちにつけ回れていきます。出生率を高めて人口減少を止めることは出来ることはではありません。

先日読んだ慶應の清家塾長の講演会レポートの中に「一人復役社会と、人間交際(じんかんこうさい)」がこれからの社会のキーになると書かれていました。一人複役とは読んで字の如く、減少す労働力を補うため、夫婦が揃って働き、家事をし子育てをする、会社を引退した60歳以上の方も、地域社会で役割を担いながら、パートタイムで働くなど、皆が協力して働きましょうというものです。人間交際とは、それぞれが経済的にも精神的にも独立し多事争論しながら高め合って行きましょうということ、つまり年齢性別関係なく、それぞれがしっかり責任を果たしていけば、これからの高齢化社会を乗り切ることができるという訳ですね。

3人に1人が65歳以上という社会は、人類がまだ目にしたことのない社会ですが、近い内に確実に到来するということ、そして、40歳前後の自分も、お金があろうがなかろうが、あと35年は何らかの形で働けるように、しっかり体力づくり(そこかい)に励みたいと思いました。

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システムの限界、その先にあるもの


ビジネスの世界ほど、無機質に見えて有機的なものはないだろうなと思います。ビジネスは人が人のために行うものだし、人が考えだすもので、人が生み出した金銭が介在する以上、その対価に対する価値観も千差万別だからです。

資本主義経済はよく、マネーゲームのように言われますし、金融経済は実際そうかもしれません。経済学的に言えば、個々(個人であれ、法人格であれ)の満足最大化(経済人を前提にした理論)が前提にあります。少なくとも、人間は損したくない生き物である、という前提は正しいかもしれません。経営者なら、出資額の最大化、従業員なら、切り売りした自分の時間の最大効用を求めますよね。

でも資本主義経済が成熟してくると、そのシステムの限界に気づいたり、充足感を感じなくなったり、勝ち負けに絶望したりする人が出始めるのも事実です。しかし、なんとかこのシステムの中でやりくりしなければならないため、モチベーションの置き場を金稼ぎではなく、公益性に求め始める人も増えてきますし、僕も実際、そのような人に良く出会います。

今のままではみんな幸せになれない、そもそも今の状態は健全ではない、なんでこんな仕組みになっているんだろう、健全な状態とは何だろう?そう感じるところからスタートし、その問題に対してテクノロジーであれサービスであれ、一つの解が芯となったビジネスを策定する。そのようなビジネスが成功するのだろうと思いますし、成功すべきだろうと思います。最終的に何をもって成功と評価するかについては「儲かる」という図式になると思いますが、成功ということは受け入れられている訳で、受け入れられるかどうかは受け手の成熟した考えにも依存します。

こうなると、従来の経済学では説明ができないことが多くなってくるかもしれません。とても、有機的です。僕も常日頃からそう感じ、行動経済学や経済心理学などの本を手に取ったりするのですが、そのようなアカデミックな理論よりも、もっと単純に、人とは何かという点に注目した方が良いのかもしれません。

さて、多少関連するところはありますが、原丈人さんのこの話は、とても興味深いので共感する人もたくさんいると思い、リンクしておきます。

原丈人氏・特別インタビュー 日本再生の鍵を担う「公益資本主義」

それでは、また明日も頑張りましょう。

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パリ たゆたえども沈まず


2014年にノーベル文学賞を受賞したパトリック・モディアノの本を読んでみたくて、先週、図書館に行って数冊借りてきたのですが、ついでに手に取ったのが、この「パリとセーヌ川 橋と水辺の物語」です。フランス文学の専門家である慶應の小倉先生が書かれている本で、とても読みごたえがあります。

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セーヌ川と、川を中心に発展してきたパリの歴史が、バルザック、フローベール、ゾラなどの有名な作家の作品と共に記されています。この本の中に書かれていたのですが、パリ市の紋章にはラテン語で「たゆたえども沈まず」という意味の言葉が刻まれているそうです。何があっても、決して沈まない。なんとも力強い言葉です。僕は行ったことがないのですが、パリという街は魅力的で、人を惹きつける魅力に溢れていると思います。

ちょうどこの本を読んでいた時に、痛ましいテロ事件が発生し、連日大きなニュースになっています。無差別のテロの犠牲となった方々に哀悼の意を表したいと思います。一方、何が悪で何が善かを判断するのはとても難しいとも感じています。シリアやアフガニスタンは明らかに戦場であり、日本やアメリカやヨーロッパは戦地になっていないだけで、軍隊を送っている国は明らかに「戦時中」であると言えるでしょう。

シリア出身のアナウンサーのツイートが話題になっています。

「敬愛するパリよ、貴女が目にした犯罪を悲しく思います。でもこのようなことは、私たちのアラブ諸国では毎日起こっていることなのです。全世界が貴女の味方になってくれるのを、ただ羨ましく思います。」シリア出身UAE在住の女性アナウンサー
引用元:http://tr.twipple.jp/t/a4/665424613556535296.html

これが戦争なんだろうと思います。
西側の報道ばかりを目にしますが、とても深く考えさせられます。

逆さの発想と数の力


雨の週末になりそうです。
雨といえば、昨年あたりから「逆さに畳める傘」が静かな話題ですね。

色んな種類がありますが、たとえば、GAX(ギャックス)。

確かにこれなら車でも手やシートが濡れずに済みそうです。
僕はいつも正攻法で物事を考えてしまう癖があるのですが、アイデアは逆から生まれることが多いというのが事実、ここは訓練でなんとかなるのでしょうかね。逆さに歩いてみようかな。


数には力がある。
田中角栄の「政治は数、数は力、力は金だ」じゃないですが、こういう記事を見ると、数の力を感じずにはいれません。

中国「独身者の日」に1.8兆円を売り上げたアリババ(Wired.jp)

一日で2兆円弱の売上・・・中国の独身者の日が一年で一番散財する日であるという一大イベントであることを差し引いても、とんでもない数字です。少し感覚がおかしくなりそうですが、中国の人口、可処分所得の増加から見ると、ありえない数字ではないのかもしれません。確かにこの記事に関して言えば、数は力、力は金ですね。

それでは、また明日。
今週もお疲れ様でした。

皆様良い週末をお過ごしください。

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alphabet Inc. のドメインに関する浅過ぎる考察

最近シリコンバレーに行って良く聞くのが、Googleはもはや検索エンジンの会社とは見られておらず、ハードウエアメーカーのイメージの方が強くなっているということです。

半導体関連企業を筆頭とするメーカーがGoogleの自動運転車、医療機器、ロボティクスプロジェクト、コンピュータ事業に続々とチップやハードを提供し、Googleも回路設計者や基板設計者、筐体側のメカ系エンジニアなどを引き抜きまくって自社開発しています。量子コンピュータに関しては、マウンテンビューのモフェットフィールド内のNASAエイムズ研究センターと共同開発しています。僕はこのような動きを、莫大な資本投下による事業拡大のスピードの速さから「Google」という名で継続していることに違和感を感じていたのですが、やっぱり、Googleを傘下に納める「alphabet」という会社を設立していたようです。知らなかった!

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https://abc.xyz/
スクリーンショット 2015-10-27 15.41.57(画像はalphabetサイトのキャプチャ)

しかもドメインがユニークです。aからzまでをドメインに入れることにより、聖書の「α(アルファ)でありΩ(オメガ)である、最初であり終わりである」という一句を思い出します。これは、つまり「初めがなくて終わりがない」つまり「永遠」ということを示唆しているのですが、インターネットの神を標榜としているのでしょうか、それとも、永遠を示唆しているのでしょうか。

まあ別に僕はジャーナリストでもGoogle Watcherでもないのですが、話を戻すと、IOTと言われていることって、別に特別でもなんでもなく、デバイスを通じてネットに接続できるものは全てIOTだし、その延長線上に車や家電や医療機器や農業があっても、何ら不思議なことでも新しいこともでない訳です。製品化の早い遅いはあったとしても。Googleがしていることはまさにそこで、インターネット上の無限のデータをインデックスしてしまった今、GoogleはGoogleではなくなり、alphabetのようなさらに上位のホールディングカンパニーを必要としたということで、すっきりしました。ちなみに、Googleの会長であったシュミットはそのままalphabetの会長に、セルゲイとペイジもalphabetの社長とSEOにそれぞれ就任し、GoogleのCEOには、サンダー・ピチャイが就任しています。

興味がある方は下記の記事も。

グーグルの再編成:新会社「アルファベット」の狙い(wired.jp)

Googleの「検索以外で初めての成功」はYouTube(wired.jp)

dbEに見る、分かりにくいことを分かりやすくするアイデアと技術


二夜連続のTechネタです。

「dbE」という次世代のDBエージェントが誕生したのでご紹介。

「データベースをもっと人にやさしく dbE」
https://www.d-be.net/index.html

詳細はリンク先を参照ください。早い話、データベース構築の知識がなくても誰でもDBを構築できるというクラウドサービスです。アウトデッキに並んだ要素をカードのように次のデッキにドラッグアンドドロップするだけでリレーショナル・データベースを構築してくれるサービス。何よりすごいのは、演算速度(まだ改良中とのこと)とUIのイージーさです。

テクノロジーは益々、複雑怪奇なものになっています。その揺り戻しとして、UXという考え方が生まれ、テクノロジーはあくまで黒子に徹し、誰もがとにかく簡単かつ直感的に使うことができるアプリケーションが生まれているというのは時代の潮流です。

この分野については、DBもさることながら、理論的にもデファクト的にもスタンダードであったモノに対して、本当にそれでいいの?何かもっとやりようがあるんじゃないの?という問題提起から、イノベーションが生まれつつあるんだろうと思います。いわゆる業界のジャイアントはたくさんいます。GoogleしかりOracleしかりです。でも、彼らが彼らでいる以上、そこから先はどうなるのか、何か変えるべきじゃないんだろうか、そのフラストレーションのようなものがマグマとなり、既存のルールを変えて、それが次のデファクトスタンダードとしてエラップスするという道を作っていくんでしょうね。

全ての始まりは問題提起から。
面倒くさいことをいかに優しくするか。そこがイノベーションの揺り籠なんだろうと思います。いや、世の中にはすごいものがあるものです。だから面白いんですけれどね。

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SORACOMに見る、分かりにくいことを分かりやすくするアイデアと技術


9月最終日となった今日、IOT界隈で最もホットな話題となったのが、SORACOM(ソラコム)でした。幾つか記事が出ていましたが、分かりやすく解説されていたのがこちら。

【詳報】ソラコムがベールを脱いだ、月額300円からのIoT向けMVNOサービスの狙いとは?(TechCrunch)

なにこれ?と思われる方もおられるかもしれませんが、要はSIMカードです。
今、スマートフォンからネットにアクセスしようとすると、キャリアが提供する回線でデータ通信するか、ワイモバイルやWimaxなどと契約してwifi接続するか、MVNOのSIMを入手するか、場所は限定されますがFreewifiスポットを提供しているところでwifi接続するかの方法を取らなければなりません。Freeはそもそも場所を限定するので、いつでもどこでもネット接続しようとすると、高い月額料金を払わなければならなくなります。

しかし、スマートデバイス(例えば、スマートグラスやスマートウォッチ、ヘルスケア製品、デジタル家電など、いわゆるIOTと呼ばれるもの)の中には、ごくわずかなデータ通信をサーバと双方向で行えば事足りることが多いのが事実です。

例えばサーバと連動する体重計があったとします。体重計で通話したり、YouTube見たり、映像ダウンロードするようなことはしませんよね。センサーで取得した体重や体脂肪率などのデータをサーバに通信するくらいのものです。それなのに、月に数千円の契約は高い。そこで出て来たのが、ソラコムなんだろうと思います(と、僕は勝手に解釈しています)。

これからの時代、例えばスマートグラスやウォッチだけでなく、普段使っているイスやダイニングテーブルから自動車などに至るまで全てのモノとインターネットと繋がって行きます。そうなると、全てのデバイスにこのようなSIMが埋め込まれることになる訳で、この時期にソラコムのプラットフォームが出て来たことは流石と言わざるを得ません。ややこしい部分はソフトウエアで解決している点も素晴らしいです。

どちらかと言うと、BtoC向けではないので一般の方には馴染みがないものかもしれませんが、興味のある方はこちらからご覧ください。

soracom.jp

しかし、IOT特化のプラットフォームという振り切り方も含め、空港のターミナルのように、行くべき先にまっすぐ向かう!という感じで分かりやすいですね。これからどう成長していくのか、動向に注目です。

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止まない雨はない


台風一過で久しぶりに空が見えた大阪の夕暮れ。

止まない雨はない
晴れない空はない

色んな言葉がありますが、とても勇気づけられる言葉でもあります。どんよりした天気で心身共に低空飛行しておりましたが、空が見えると気持ちも晴れやかになるものです。とはいえ、外出先の店のTVで「鬼怒川決壊」のニュース。関東こんなことになってるの!?と驚きました。被災された方には心からお見舞い申し上げます。とにかく無事に安全に。


なんだか最近のニュースを見ていると明るい話題が少なく、TVを敬遠しがちになってしまいます。シリア難民のニュース、ハンガリー移民のニュース・・・何の罪もない子供たちがどうしてこんなに苦労しなければならないのか、泣かなければならないのか、死ななければならないのか。娘を持つ父として、子供たちの映像を見る度、本当に心が痛みます。

止まない雨はない

この言葉が、国も家も捨てていつ沈むか分からないボートに乗り、命をかけて逃げなければならない人々の絶望の中でどこまで希望になるのか、僕には分かりません。「こんなに世界は美しいのに、こんなに世界は輝いているのに・・・」というナウシカ(原作本)の言葉を思い出します。

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中之島での出来事


U18 WBSC 野球ワールドカップが大阪で開かれています。僕も大会のことは知っていましたが、大阪で開かれていることは知りませんでした。今日、中之島のリーガロイヤルホテルで選手たちを目にするまでは。

本日の昼、打ち合わせのためにリーガのロビーラウンジに向かっていると、「CUBA」と書かれた野球のユニフォームを来た選手たちがたくさんいました。一目で高校生と分かります。みんなお行儀良く、静かに座ってます。うわ、キューバの代表やん!と思わず声にしてしまいました。そうか、WBSC、大阪でやってるんだ。

その後も、エレベーターから続々と日本代表チーム(清宮君やオコエ君もいた)、アメリカ代表チーム、チェコ代表チーム、ブラジル代表チームの選手たちが降りてきてはまた昇ったりして、インターナショナルな雰囲気を楽しむことができました。国民性も色々とあって面白いです。アメリカ代表チームは、帽子を斜めに被ったり、ダボダボのTシャツ着たりしてほんとドラマで見るようなアメリカンティーンズだし、ブラジルチームはとにかくテンションが高い(エレベーターで奇声を上げたりして非常にうるさいw)。見る限り、キューバの選手と日本の選手が一番お行儀良かったですね。それぞれに国民性の違いがあり面白かったです。

ちなみに、ロビーラウンジの2つ先のテーブルには、星野仙一元監督がいらっしゃいました。やっぱりオーラあります。ここにはちゃんと「写真やサインはNGです」という趣旨の張り紙が貼ってあるのですが、こういう有名人が良く打ち合わせしたりするんでしょうね。

さすが「関西の迎賓館」リーガロイヤル。創業50年の老舗ですが、このような国際大会や国際会議をするためには、受け皿の質・量の重要性を実感しました。東京オリンピックも問題山積のようですが、インフラ整備は本当に大切ですよね。こんなの当たり前のことですが、なかなか上手く進んでいないように見えるのは、組織の問題なのか何なのか・・・

rrh(写真はwikipediaから)