社有機が新品になって帰還

今年1月にアメリカでの展示会で当てた Apple Watch (社有機)。 大事に使っていたのですが、突然充電も出来ず、電源も入らずの状態になってしましいました。ボタンを押してもチャージャーの上に乗せても、赤丸のビックリマークが表示されるのみ。

ネットを検索すると同じ症状になっている人もチラホラいて、この表示が出れば問答無用で工場行きということらしいです。まあ、数n台に一台はある不良なんでしょうね。忙しくて Apple Store にもなかなか行けずに一ヶ月くらい放置していたのですが、先週、ようやく Genius Barに予約を取って持参。はい、即工場ですね、と。それから一週間立たずに新品がやってきました。保証期間内ですし、この症状は修理というより、返品交換といった感じのようです。

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ついでに、黒のベルトも買いました。

ゲットした時はオレンジのベルトでスポーツする時やプライベートでは違和感なかったのですが、やはりビジネスシーンではちょっと・・・ですし、これから半袖ポロシャツのシーズンです。ベルトだけで5800円は高いですけれど、社有機ですし、愛情を持って大切に使うためにも、ちゃんと付けれるものの方がいいですもんね。

最近は、身体のメンテと、機器のメンテを入念に行うようにしています。これからまた出張が多くなりますし、梅雨時期は色々と体調も優れません。日々の整骨院通いのお陰で腰はバッチリ良くなり、ジョギングも楽しむことが出来ています。休肝日も多めにしています。やっぱり、日頃のメンテナンスって本当に大事ですね。

10階以下の新築建物にソーラー設置が義務付けられたサンフランシスコ

五月晴れの日が続きます。
年中このような天気だったら良いのにと思う日々ですが、頭のどこかで「とはいうものの、もうすぐしたら、ちゃんと梅雨がやってくるんだとうな」と覚悟はしています。このような気候ならさぞ太陽光発電も順調だろうと思っていると、このような記事が出ていました。

「サンフランシスコ市、米大都市初の「新築にソーラー設置」を義務化」 日経テクノロジーオンライン

世界全体が再生可能エネルギー活用に向かっていますが、義務化とはすごい。記事によるとサンフランシスコ市は「電力消費量の100%を2020年までに再生可能エネルギーで賄う」という目標と立てているそうですが、後4年でそこまで行けば本当に素晴らしいと思います。さらに市が一生懸命取り組むもうひとつの理由は、その立地にあるとも書かれています。サンフランシスコは、周囲を太平洋とサンフランシスコ湾で囲まれているので、地球温暖化によって海面が上昇すれば大きな打撃を受けるという訳です。我が身を守るという意味でも、この取り組みは素晴らしいですね。ベネチアももっとがんばって。

僕が滞在していた2週間前のサンフランシスコ市内は、曇天で多少パラパラと雨模様でした。下の写真がまさにそれですが、サンフランシスコはサンノゼと違って、スカーンと晴れているイメージがありません。曇り空か、霧か。季節によるのでしょうが、ソーラーパネル大丈夫かなと心配になります。もちろん、今のソーラーの発電効率は昔とは比べ物にならないのでしょうけれど。

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企業の膨張に見る、スタートアップスのエグジットに対する力学

サンタクララの Quadcept シリコンバレー支社の通りを挟んで向かい側に、Nvidia の巨大新社屋が建設中なのですが、こちらに来る度にその全容が明らかになって行きます。Nvidiaは今の社屋も立派なのに、更に拡張を続けています。

こちらでは一つの大企業の社屋が大学のキャンパスのように集積している地域があちらこちらにあり、それぞれ、拡張を続けているために近隣の不動産を買い取りまくってビルを建設したり、オフィスを居抜きで使ったりしています。例えば、AppleやGoogle、Oracle、Facebook、そして僕の行動範囲の中では、CiscoやIntelなどは、社屋がどこまで続くの? ってくらいひたすら、通り沿いが同じ会社の建物だったりします。

彼らがなぜここまで大きくなって膨張を続けているのか。もちろんサービスや製品のヒットにもよりますが、ある程度市場に自社の製品が行き渡ると、今度は自社にない技術、これから進出しようとする市場でプレゼンスを持っている企業、同じ市場にいる競合などを次々に買収し始めます。故に、彼らは更に拡大していくのです。CiscoやNvidiaも良い例で、来る度に社屋が増えているのはそういう理由によるものだったりします。クパティーノにあるAppleのドーナツ型宇宙船のような新社屋が建設中ですが、この新社屋には20,000人が集まると言われています。そりゃ、近隣の不動産高騰するわ。

こちらのビジネスパートナーやアントレプレナーと話をしていると、誰々がどこの会社に会社をバイアウトして見事にリタイアを果たしたとか、フリーモントやサラトガに豪邸を建てたとか、今は、どこどこの会社にバイアウトをするために、新しくこういう会社を作っている、とか、そのような話を良く聞きます。

日本との違いは、大手(戦略的売却先)が受け皿としてたくさんあり、そこがやっていないこと、あるいは、その会社が欲しそうな技術を作ってうまく持っていくことができれば、バイアウトの可能性もたくさん出てくるということでしょうね。自分の製品を確実に世界に広めるための方法として、あるいはリタイアメントするための方法として、バイアウトは非常に一般的な方法になっている(もちろん、思い通りに出来るかどうかは別にしてですが)というのが、シリコンバレーの特徴と言えるかもしれませんし、そのような風土が重力となり、世界から人・物・金を引き寄せているのだと思います。

先日、Tie-Conに少し参加させていただきましたが、こちらではインド人が大活躍しています。今や、Google、MS、AdobeのCEOは皆インド人ですし、彼らもしっかりとビジョンを持って勉強し、その技術力を持って就職して今の地位に君臨したんでしょうね。投資のセッションや、カンファレンスは大盛況でした。スタートアップスは資金を集めて加速し、バイアウトに向けて邁進する。ティアワンの企業は、そんな彼らを支援しながら、最終的に多額の金額で買収する。そのような形が成り立っているのだと思います。日本とは金額もスケールも何もかも差がありすぎて、こちらにいると感覚がおかしくなってしまいます。

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まるで日本にいるかのような

今回の出張も、本当に実りあるものとなりました。
全ては繋がっている。無駄なものは一切ない。

そういう因果関係を思わずにはいれません。
とにかく、前に進むのみです。

とりあえず、一段落ついたので今日は El camino 沿いの Chicara で焼肉をいただいて疲れを癒やすことにしました。
アサヒビールに焼肉。
まるで日本にいるかのようです。

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ちなみにこちらは先日のランチ。
日本だろ。

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3D最前線

今日の打ち合わせは珍しくサンフランシスコのダウンタウンで。普段はサンタクララやサンノゼでの仕事が多いので、仕事でSFまで行くのは、とても新鮮です。

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訪問先は3D最先端の企業です。
ミクロレベルの細胞、タンパク質、DNAレベルの再現から、メディカル、エンターテインメント、巨大構造物、都市そのものまでをデザインし、シミュレートし、ベリフィケーションする世界一の企業。ここが今日の打ち合わせ先です。しかしここの技術力には度肝を抜かれました。

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打ち合わせはとても盛り上がり大成功でした。今でもメールをやり取りしていますが、本当にお互い良いエンゲージが出来たと思います。こうして協業先がグローバルで増えて行くのはとても嬉しいことですし、やりがいを感じます。祝杯は、クラムチャウダーとサラダとIPAにしました。

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シリコンバレー住宅事情

仕事終了後、現地で大変お世話になっているビジネスパートナーのご自宅にお招きいただき、お庭でBBQを催していただきました。ここはAppleの本社がある場所で有名なクパティーノです。ちなみに、シリコンバレーは物価の上昇と地価の高騰で非常に住みにくくなっているようで、会う人、会う人、みなから同じ話を聞きます。

しかし、ロケーション的には最高の立地です。

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Quadcept U.S. Branch の天気の良さったら

飛行機内で結構寝ることが出来たので、SFOに到着してから精力的に動くことが出来ています。日本時間の17時に出発し、10時間後(日本時間の夜中3時頃)に到着する訳ですが、サンフランシスコ時間は午前10時半。そこから長い一日が始まります。

空港で予約しているレンタカーをピックアップし、101を南に向かって運転。El Camino Real沿いのSanta Claraのいつもの店でランチをして、ホテルにチェックイン。夕方からは現地のビジネスパートナーとミーティングからの会食です。

ここが間借りさせていただいている Quadcept U.S. Branch です。

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ディナーは、Cisco Way (通称:シスコ村)近くの中華料理店にお連れいただきました。

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シスコ本社社屋の近辺は、きれいなアパートメントが立ち並んでいます。

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今夜は、まだ寝ることができません。
今からシンガポールとカンファレンスコールが始まります。うーん、早く寝たい!!

本質において一致  行動において自由  すべてにおいて信頼

週の後半は東京で過ごしました。わりとハードだったのと、MacのACアダプタも忘れて来てしまったので、仕事は諦めてビールを飲み、新幹線で爆睡。お陰で体力も回復しました。

木曜の夜はグローバル人事塾主催の勉強会に参加。ラッキーなことに、経営のカリスマ、岩田松雄さんの講演を拝聴することができました。日産自動車から、コンサルティング会社を経て、日本コカコーラ、アトラス、ボディショップ、そして、スターバックスジャパンと、次々と社長やCEOを歴任されて、実績を残された岩田さんの原動力は、「ミッション」。語られる全ての言葉が心に沁みました。

特に印象に残っているのは、個人のミッションは3つの円が重なるかどうかということです。その円とは、

情熱をもって取り組めること (好きなこと) 
その分野で世界一になれること (得意なこと)
経済的原動力になるもの (何か人のためになること)

分かりやすいですね、事あるごとに自問自答したいと思います。

そして、スターバックスの経営理念、「Just Say Yes.」出来ませんとは言いません。マニュアルはあってもルールはこれだけ。オペレーションや接客において徹底しているそうです。それがグローバル1兆円のコーヒーチェーンを築き上げているんですね。

最後に、ピーター・ドラッガーの言葉(経営者に贈る5つの質問)を引用されておられました。

本質において一致
行動において自由
すべてにおいて信頼

有名な言葉だけれど、改めてグッと来る言葉です。
学んだことをしっかり咀嚼し、しっかりと血肉にしたいと思いました。

そして、今日は打ち合わせを何本かこなしてから、TechShopへ。こんなオフィスにしたいなあというお手本のような場所です。

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世界は確実に狭くなっている(というよりは、慣れて来ている)

今日は韓国のビジネスパートナーの皆さんをお迎えしてミーティングとディナー。昨日は米国のビジネスパートナーとご飯、同じ日にシンガポールとカンファレンスコールをし、その前は台湾からパートナーをお迎えしました。

4月と5月はビジネスが動き出す時期なのか、出張も来客も多くなっています。先日の記事にも書きましたが、IT化とグローバル化は密接な関係にあるとはいえ、人の行き来に関してはより活発になっている気がします。間違いなく、人の往来は激しくなっている。

僕も明日から東京、来週も東京、翌週はアメリカです。どうしても行き来できない場合はすぐに「WEBミーティングやる?」という感じでセッティングされます。大きな海外企業はカンファレンスコールシステムが整備されていて、自国の無料専用番号に電話をし、通知された会議番号をピッポッパッと押せば、海外の相手方に即座に繋がるという仕組みになっています。これ、便利ですよね。音質もとてもクリアだし。

ビジネスはコミュニケーションです。その証拠に「hub」や「Lab」や「シェアオフィス」と呼ばれる施設が多くの場所に設置され、人の集いが促進されています。企業内でも同様です。オープンイノベーションは、井戸端会議、フェイストゥフェイスのコミュニケーションに回帰していますよね。

世界は狭くなっているというよりは、みんなが慣れてしまっているように感じます。昔は外国人を見るのも珍しかったのに、今では、ターミナル駅にはたくさんの外国人がいます。飛行機もたくさん飛んでいます。メールだけでなく、WEBを駆使した会議も日常的に、かつ頻繁に行われています。環境順応力って素晴らしく、時に怖いですね。当たり前じゃなかったことが、すぐに当たり前になるんですから。

それにしても、今日は晴天の気持ち良い日でした。

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願わくば心豊かな時代になるように

AI(人口知能)の可能性について、普段自分なりに解釈していることと、勉強会でカッティングエッジな専門家から学ぶことには大きな差異があります。技術的な内容というよりは、未来を予測する力という意味においてです。

GoogleやFBは人の生活に深く根付いています(少なくともゴールデンファイヤーウォールでブロックされる中国と、ネットが繋がらない地域以外は・・・)。Googleは「Don’t be evil」をモットーとし、日々収集し解析している無数のデータを悪用することはないとしてはいても、それらの膨大な情報とユーザのプロファイリングによる機械学習でAIの知能を強化し、FBは日々アップされる膨大な枚数の写真により、今や米軍の画像認識エンジンより優秀なエンジンを保有するに至りました。

Preferred NetworksはDeep Learningの研究分野によりTOYOTAとの共同開発で、分散深層強化学習によるロボット制御をCESでデモし、衝突しない自動運転技術の研究に勤しんでいます。ビッグデータ解析技術とAIの強化学習により、人間の仕事はなくなると言われています。圧倒的な資本力を持つ大企業と資産家は「儲かる分野」に次々とAIとロボティクスを投入して、人の仕事を奪って行きます。機械化はブルーワーカーの職を奪い、AI化はホワイトカラーの職を奪います。残るのは儲からない仕事だけです。エリートはウェアラブルを体内に入れてサイボーグ化し、それらを心よく思わない人は、合理主義と機械化に対するレジスタンスとして、貧しいながらも精神世界に生き、マインドフルネスを強化するるジェダイの道を歩みます。資本主義経済は自然死し、宇宙発電と無線給電によりエネルギー資源は無料化し、ベーシックインカム制度が導入されます。

これらの話は、先日のグローバル人事塾での湯川さんのお話の内容です。しかし、それでもやはり「人の心」を大切にしたいとの思いも強調されていました。先に上げたことは全て現在実際に起きていることですし、更に先端分野の研究もなされています。では、これから「実際には」どうなるのでしょうか。

インターネットが普及した始めた頃、僕もぼんやりと、リモートワークが当たり前になって出張や移動なんてリクリエーション目的だけのためになるのではと思っていました。でも、20年経った今、出張や移動はなくなるどころか、益々増えています。システム化により仕事はもっと楽になると思っていました。でも、人の生活は益々忙しくなり、大量のタスクに追われています。まるで、ミヒャエル・エンデのモモの世界です。

これから、人類は人口減少時代と超高齢化社会を迎えことになります。願わくば、人口減に伴う労働力を機械とAIが担い、災害を予知して人間を守り、人の仕事はもっと正しくて満足を叶える方向に行き、平和で心豊かな社会が生まれることを期待しています。だって、僕、アナログ好きですから。ジェダイになってロボットに怯えながら地下生活を送るレジスタンスも(面白いかもしれないけれど)、日の当たる場所で新鮮な空気を吸いたいですから。笑

でも、このような時代の変化を知っていることは、少なくともマイナスにはなりません。のんべんだらりと生きているよりは、どうすれば良いのか、あるべき姿は何なのか、日々考えるきっかけになります。

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