自然から学ぶ

僻地に行かなくても、身近なところで自然の雄大さと美しさを感じることができます。例えば、この夕焼け空。この完璧なグラデーションを人口的に作り出すことができるでしょうか。グラフィックソフトや絵画で再現はできるかもしれません。でも、空がその色を見せてくれたからこそ、その美しさを再現しようとするんですよね。自然から学ぶことは本当に多いです。

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雲の形も、一つとして同じものはない。
この瞬間の空の色と雲の形は、もう二度と現れない。一期一会です。

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今日は自宅でデスクワーク、夕方に10kmラン。
徐々に普段の生活に戻りつつあります。

LINSINGER レール削正車

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不定期ポスト、「シリーズ・働く電車」のコーナーです。

地元の駅で珍しい保線車両を見つけてしまいました。調べてみるとオーストリアのLINSINGER社のレール削正車とのこと。顔が実にオーストリア的というか欧州的でかっこいいですね。

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レール削正とは、列車の走行によって摩耗したレール頭部を研磨することによって寿命を延ばし、騒音等を軽減することをいいます。この場所には、つい先日まで Plasser & Theurer社 のマルチプルタイタンパーが停まっていて、通勤の朝夜に見て楽しんでいたのですが、このようにまた違う種類の「働く電車」があると楽しみ倍増です。

世界はまだまだ知らないことだらけです。

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非常識が常識になる時代


Wired.jpにショッキングな見出しの記事がありました。
「自動車メーカーはグーグルの下請けになるや、否や」

この記事は、フォードがGoogleと合弁会社を設立し自律走行車の開発を進める・・・といった至極今ドキの内容ではあるのですが、重要なのはこの見出しです。自動車メーカーが下請けに?そんなこと今まで誰が考えたでしょうか。でも、こういう見出しが出るほど、その可能性もなくはないということです。ひょっとしたら、自動車メーカーがGoogleやAppleの下請けとなりOEM生産する可能性もある訳です。時代は10年、いや、それよりも短いスパンで変化します。TeslaはものすごいスピードでEV電気自動車の大量生産に成功し、創業からわずか10年で今の地位を築きました。

自動運転車や自動車スタートアップス、及び、産業のパラダイムシフトについては、Silicon Valleyでもお世話になっている遠藤さんのブログに詳しいので、そちらを是非参照のこと。

「製造業にとっては千載一遇のチャンスが来ている!ー遠藤吉紀のシリコンバレーでものづくりを考える」

Silicon Valleyには今やTeslaだけでなく、Google、Apple、(Uberも・・・と、遠藤さんのブログには記載されている)といった企業が自動運転車やEVの開発に取り組んでいます。もちろん技術的なハードルはとても高いのですが、天文学的レベルで自己資金を蓄えている彼らは、研究開発費を惜しげもなく注ぎ込むことができるわけですし、世界的な有名なHackerがわずか一ヶ月で自動運転車の開発に成功したとの記事も出たように、とんでもない天才も存在します。旧態依然とした産業の中で「これが当たり前」と思っていると、3年、5年後には時代は変わっていた・・・ということになるかしれません。もちろん、日本も自動車メーカーはじめ、製造業は常にイノベーションを求めて日々奮闘していると信じています。

師走で目の前の仕事に追われつつも、常に目線を高い位置に持ちつつ、時代の変化のスピードをキャッチし続けていかなければ・・・と実感しています。

写真は記事とは関係ありませんが、 356 speedstar.
車は変われど、美しいものは変わりません。笑

356speedster(出典:http://www.300ahora.pt/uma-breve-historia-do-mitico-356-da-porsche/)

走れるうちは走っておけ


下町ロケット、最終回でしたね。

毎回必ず泣きながら見ていました。熱い気持ちと泥臭い努力の積み重ね。技術を信じ、誠実に困難に立ち向かうところに共感します。自分たちは佃製作所よりももっと小企業ですし、スマートなことは全然出来ずに、ただひたすら前にある壁を乗り越えながら泥臭くがんばっている会社なので、余計にそう思うのかもしれません。

いよいよ年末に近づいてきました。
まだまだ仕事が山積していますが、気合いと元気で走りたいと思います!

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こちらは先日ゆりかもめの先頭から見えた富士山。

富士山を見るとやっぱりアガります。結局三日間連続で最前列の席に座ることができました。

製品化とマネタイズ(量産化)


長い東京出張も終わり、最終の新幹線で帰阪中です。

土曜日だというのに指定席は満席、グリーン車ですら隣に人がいるという状況に、JR東海の株価を下支えするパワーを感じます。GUGENコンテスト2015の懇親会で酒を飲み、さらに秋葉原で会食をし、まだまだ疲れが取れないので、車内ハイボール。いやあ、うまい!!

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今回で三度目のGUGENですが、毎年スポンサーをさせていただいて感じるのは、製品試作までの障壁が年々下がっていること。センサーが多様化して安価になり、クラウドプラットフォームも充実し、いわゆるIoT製品の開発がとても容易になりました。すなわち、[アイデア]さえあればプロトタイプレベルのものは作れるということです。

一方、そこからのマネタイズ(量産化)の壁は依然として高く感じます。
日本では製品開発に資金が必要だったとしても、Silicon Valleyのように数億の投資がいきなり動くということはありません。少額の投資なのに色々と口を挟まれる場合も多くあります。まだまだ、量産化に成功したハードウエアスタートアップスはない(少なすぎて知らないだけかも)という状態が現状です。

我々も偉そうなことは言えませんが、世界を変える、イノベーションを起こす、そういうアイデアが、もっともっと出て来れば、日本はまだまだ世界のリーディングカントリーでいれるはずです。

とにもかくにも、皆さまお疲れ様でした。
お会い出来た皆様全てに感謝です。

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もはや車というより、走るデバイス


今日から東京ビッグサイトで SEMI SEMICON Japan の特別展、World of IoT にQuadceptとして出展しています。
https://blog.quadcept.com/ja/semicon-japan-2015/

初日からたくさんの人に来場いただき、通常の展示会ではお会いできないような属性の方とも話が出来てとても有意義でした。

さて弊社の前には、テスラモータースのブースがあるのですが、やはり注目度は高く、朝から夕方まで引っ切り無しに見学者が訪れていてとても賑やかです。

スタッフの方々とも仲良くなり、色々と話を聞いていると、意外にもモーターショーなどには出展せず、このようなIoT系のイベントに積極的に実車を展示しているそう。まさに「車」ではなく、「走るコンピュータデバイス」とでもいいましょうか、そんなコンセプトが垣間見えます。ブースもとてもシンプルで、実車(Model S)が置いてあるだけで、パンフレットもカタログもPCも何もなし。ただ、車とパーテーションがあるのみ。スタッフの方は来場者のバーコードだけをスキャンし、あとはメールマーケティングで試乗会の案内などのアップデートを行うそうです。ノベルティもありません。モノがあって、モノがいいから、マーケティングも実にシンプル!

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社内もシンプルで、タッチパネルで全ての操作を行います。車高の調整、サンルーフの開閉もタッチパネルで直感的に。iPadを操作するのと同じです。

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ぶっちゃけ、欲しくなりました。
値段は別にして。笑

自分が住む地域を眺めつつ、3人に1人が65歳以上の世の中を想像してみる


週末にランニングをしていると、色んな光景を見て考えさせられるものです。

走っている人もいれば、散歩している人もいます。子供たちの野球、サッカー、ラグビーがいろんな公園で行われていて、それを親たちが取り囲んで見ています。お年寄りが一人で買い物袋を下げて歩いていたり、公園のベンチで老婦人二人が談笑していたり、浪曲の練習をしていたり。

週末は地域社会の営みに触れることが出来る良い機会ですが、最近コンビニのレジなど働く高齢者の方が増えています。これって社会の小さなな変化ですよね。

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日本の人口における高齢者の割合は26%で世界でもダントツの一位です。

これが20年後(2035年頃)には、33%を越えて、人口の3分の1以上が65歳以上となってしまいます。今から20年後ってそんな先ではありませんよね。自分の子供たちが30歳前後です。ちなみに、それからさらに25年後の2060年頃には高齢人口比率が40%になると言われています。

こうなると何が起こるかとういうと、労働人口が減るということ。労働人口が減るということは国として経済成長がない(年々マイナス成長が続く)ということです。逆に国の社会保障制度の額が増えますので、税収ではとても補うことが出来ず、国の借金は益々膨らみ、それが将来の子供たちにつけ回れていきます。出生率を高めて人口減少を止めることは出来ることはではありません。

先日読んだ慶應の清家塾長の講演会レポートの中に「一人復役社会と、人間交際(じんかんこうさい)」がこれからの社会のキーになると書かれていました。一人複役とは読んで字の如く、減少す労働力を補うため、夫婦が揃って働き、家事をし子育てをする、会社を引退した60歳以上の方も、地域社会で役割を担いながら、パートタイムで働くなど、皆が協力して働きましょうというものです。人間交際とは、それぞれが経済的にも精神的にも独立し多事争論しながら高め合って行きましょうということ、つまり年齢性別関係なく、それぞれがしっかり責任を果たしていけば、これからの高齢化社会を乗り切ることができるという訳ですね。

3人に1人が65歳以上という社会は、人類がまだ目にしたことのない社会ですが、近い内に確実に到来するということ、そして、40歳前後の自分も、お金があろうがなかろうが、あと35年は何らかの形で働けるように、しっかり体力づくり(そこかい)に励みたいと思いました。

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ジャパニーズホスピタリティ


日本のおもてなしの精神は、世界に輸出できるだの、いやいやガラパゴスだの、賛否両論ある訳ですが、少なくとも顧客満足の数値的には世界最高水準だと思うのです。例えば、こういうこととか。

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労力(=時間単価)としては軽いかもしれないけれど、このような一つ一つの気配りやおもてなしの気持ちを具現化することで、客はプラスアルファのプレミア感やロイヤリティを感じるのです。

この忘年会シーズン、金曜日のお店なんてなかなか予約が取れないのだけれど、明日の忘年会のために予約したお店は、「うちは予約でいっぱいなんですが、系列店が徒歩5分以内にありまして、そちらは箱が大きいので大丈夫だと思います!僕が手配するので、5分以内にお電話折り返させていただきます!」という対応。なんて気持ちがいいんだろう。他で予約されるよりは系列店で予約してもらう方が組織として勝てるので良いという、ある意味下心は見えるけれども、鉄板焼きが食べたい僕としては、なら、よろしく。となる訳です。

業種業態関わらず、ビジネスの成功はこのような小さな積み重ねとホスピタリティにあるのだと思います。日々勉強です。

地図はもはや役に立たない。必要なのはコンパスだ。


「世界の変化のスピードがこれだけ速くなると、『地図』はもはや役に立たない。必要なのは『コンパス』だ」

伊藤穰一さんのバイオシティ構想に関する記事(wired.jp)を読んでいて出会った言葉です。これは、MITメディアラボの指針の一つだそうですが、この言葉ほど、今の時代に必要なものはありません。

世の中は急速に変化しており、一年先ですら予測出来る人はいません。会社という組織的な枠組みでの成長や、人生という個人の歩みでも、「その時点で頭の中に描いた道」のとおりに進むことだけにこだわっていると、変化が起きた時に対応できず、道にしがみつくあまり動きは鈍り、チャンスがあっても掴むことができないという意味で、とてもリスキーです。セレンディピティとも縁がないので面白くもありません。

重要なのは地図ではなく、コンパスです。

例えば目的地が「成功」(何をもって成功とするかは自由ですが)である場合、成功というゴールに対して最短で進むことができるのはコンパスです。何が起こるか分からないために地図は必要ないし、存在さえしません。古い車のカーナビが役に立たないのと同じく、地図は時代のスピードについていくことが出来ません。しかし、コンパスが指す方向さえ見失わなければ、その場その場の最短ルートを、柔軟に、しなやかに選択することができます。

コンパスが指す方向だけを見据え、地図なんて破り捨ててしまいましょう。

必要なのは、コンパスです。

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自分の存在理由を消去するために全力を尽くすことが、子育て


土曜日は小学校でステージ発表会があったので、娘の勇姿を見に行ったのですが、子供の成長は早いですね。クラスの子たちも一年生(あるいはそれよりも前)から知っている子たちも多くて、ああ、みんな大きくなったなと感慨にふけりながら目を細めていました。嬉しくもあり、頼もしくもあり、少し寂しくもあり。

こういう風に考える時にいつも思い出すのが、以前、内田樹先生が書かれていたこの言葉。

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「子育ては苦役だ」という言い方も「子育ては至福だ」という言い方も、どちらも正しいと私は思う。苦役でありかつ至福であるような経験。もっとも人間的な経験はたいていそういう質のものである。親の仕事の目的は、子どもが「親を必要としなくなる」ことである。自分の存在理由を消去するために全力を尽くす。
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少し極論チックではありますが、少なくとも子育てはある意味矛盾であり、親はいつまでも子供と一緒にいたいと思って愛情を注ぐけれど、実は子育てというのは、親(自分自身)から一日も早く独立するために最善を尽す行為のことであるということだということについては、僕は納得です。

とはいえ、実際のところ親から完全に離れるか・・・というと大きくなってもそうでもないのかもしれません。僕も実家が近いから、ほぼ毎週末手伝いに行っていますし、願わくば我が娘達ともそのような良好な関係を保ち続けることが出来るよう、質の良いコミュニケーションとレスポンシビリティを果たして行きたいと思います。高学年になっても、まだまだ抱っこを求めてくる娘達ですが、これからどうなっていくのやら。笑

(こちらはピアノから帰ってくるなり、花の種を植えると言ってキャビネットをゴソゴソする次女)
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